shoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

波止場(1954年製作の映画)

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赤狩りの映画だなあ。もうこの時代になってくると古き良きハリウッドは終わってしまったんだな。
仲間を売って、ハリウッドに残ったものの、白い目で見られることになった、エリアカザンの心境をマーロンブランドを
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逃げる女(1950年製作の映画)

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工場の立体的な構造を使った銃撃戦ってのはほんとに良い。
新婚旅行の束の間にいきなり命の危機が訪れる。タフなアイダ・ルピノはとてもいい。乱痴気騒ぎのふとした瞬間に、恐怖が訪れる。

ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

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中盤の暴力沙汰を編集ではじめに持ってくるグッドフェローズオマージュ。
やっぱジェフ・ニコルズの映画っていい。バチバチに決まってるオースティン・バトラー、渋すぎるトム・ハーディ。相変わらず変な間を持って
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死者との結婚(1950年製作の映画)

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理性と感情の間で葛藤する女を演じさせたらバーバラ・スタンウィックの右に出るものは後にも先にもいないと思う。血塗られた事情、死者との結婚、クラッシュバイナイトとこの直近に出演してた映画には何か通じるもの>>続きを読む

ハウス・バイ・ザ・リバー(1950年製作の映画)

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殺人行為で自分に自信を持てるようになる倒錯的な感じ、この時期のフリッツ・ラングは精神分析に関心があったのかな?死体が流れる川。狂う主人公、不倫とロマンス。まあまあ面白かった。

彼奴(きやつ)は顔役だ!(1939年製作の映画)

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傑作、マジ好き。スコセッシがウォルシュに影響受けたってのがよく分かる。

盛者必衰物のギャング映画。第一次大戦の退役軍人がアメリカに戻って来るも不況で仕事がない。しがなく友人の助けでタクシー運転手をす
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アメリカの恐怖(1936年製作の映画)

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面白い。終盤の美容室で金を受け渡しをするシーンの緊張感ね。コメディ調でも締めるところはしっかり締めるウォルシュの演出。ヒズ・ガール・フライデーの原型ぽさもある。

無謀な瞬間(1949年製作の映画)

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なかなかの傑作では?ノワールの体を取ったメロドラマ。身を挺して娘を守ろうとする母親、改心する悪人、悪人であり続ける悪人、登場人物がいいなあ。ミルドレッドピアースとは大違い笑。

ジョーン・ベネットとジ
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金髪乱れて(1932年製作の映画)

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禁酒法の時代に白昼堂々酔っ払う。ヘイズ・コード施行前の瑞々しい男女のやりとり。色々ごった返してるのに78分で見事に面白い映画にまとめ上げてるあたり、ウォルシュスゲエとなる。しっかり銃撃戦あるし。スコセ>>続きを読む

刑事ベラミー(2009年製作の映画)

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初期の美しきセルジュといとこ同士でやってた、対象的な2人の親密な関係性を描くことにシャブロルの関心が向いてるから、サスペンスとしてはかなり弱い。
ジャンル映画としてのサスペンス映画としても、出来が良い
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Loulou(1980年製作の映画)

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かなり好きな映画。開始早々にベッドを破壊するドパルデューとユペール。など、かなりハイスピードなコメディ的展開で映画は進んでいく。金持ちの糞男より無職の床上手と言い放ち、手に入れた遅めのモラトリアムは、>>続きを読む

パパと呼ばないで(1995年製作の映画)

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パパと呼ばないでってタイトルが良いな。こちらの映画でもやはり実にドパルデュー的な主人公が、息子の成長を見守りながら自らに課せられた責任を受け入れようとする過程が描かれてる。社会的な物から逃げようとする>>続きを読む

美しきセルジュ(1957年製作の映画)

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ラストのセルジュ(ジャン・クロード・ブリアリ)の笑顔で終わるのが印象的。ミッシェル・ブランとの2人は、次作のいとこ同士でも共演しており、役割の類似性も面白いな。そして、長編は初主演?のベルナデットラフ>>続きを読む

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

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普通によくわかんないけど面白い。80年代のゴダールも結構好き。グランドホテル形式のノワール。

燃えつきた欲望(1950年製作の映画)

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まさにタイトル通りに燃え尽きた欲望。タバコ業界を舞台にした盛者必衰物。ローレン・バコールが終始素晴らしい。

アルマゲドン(1998年製作の映画)

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よくよく見ると、情緒的なシーンより圧倒的にアクションのほうが多い映画だよなあ笑。さすがは、脳に火薬が詰まってると言われるマイケルベイ。
冒頭からショットガンぶっ放す名優ブルース・ウィリス。らしくないオ
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二つの季節しかない村(2023年製作の映画)

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またまた今年のベスト候補。ジェイランは他には雪の轍しか見てないけど、圧倒的な会話劇に魅了サれたものだから、2つの季節しかない村もかなり楽しみにしてた。当然今作でも激しい会話の応酬は健在で、もはやこの監>>続きを読む

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版(1973年製作の映画)

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早すぎた傑作と言う言葉これほど適する映画があるか?モノクロ220分で面白く観れる時点でこの映画は凄いぞ。ジャン=ピエール・レオが内在しているユーモア。ランソワーズルブランの独白。

Apple Original Films『ウルフズ』(2024年製作の映画)

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まじでつまんねえ。配信が妥当。とにかく間延びしてる。もっとカット割るべきだと思う。演出がひたすら欠けてる映画。

フィンガーネイルズ(2023年製作の映画)

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恋人同士の相性が数値化されるミクロ的ディストピアが形成されてる社会で、育まれるロマンス。これアップルTVでしか見れないから、話題に上がらないけどかなりの傑作映画。

クリストフニフはギリシャ出身でラン
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

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まあ期待を超えるような映画じゃなかったな。佐々木を単純なトリックスターじゃない描き方をしてるせいで、逆に映画を凡庸にしてる気がする。ローアングルのカメラワークは良かった。

ザ・ミスフィッツ(2021年製作の映画)

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ピアースブロスナンの出るB級映画好き。割とダラダラしてる割には、90分程度に収めてるあたり、レニーハーリンの職人的エンタメ映画に仕上がってる。

トラップ(2024年製作の映画)

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どんでん返しに囚われれなくなったシャマランは強いぞ。めちゃくちゃ面白いスリラー。昔から一貫して描こうとしてるのは家族愛なんだよなあ。今回はメタ的にも自分の娘を大々的に起用してるあたりも実にらしい映画。>>続きを読む