jellyfishさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

jellyfish

jellyfish

映画(937)
ドラマ(0)
アニメ(0)

マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)

3.3

女、姉妹、妻、母
全ての嫌な部分を凝縮して煮たエキスのような映画
評価が低いのも分かる
見ててずっと嫌な気持ちになるし
(マーゴはちょっともう精神的にあれだし)

居心地が悪いのに何故か見てしまう
>>続きを読む

イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.5

あぁ、ノア・バームバック的家族だ…

自意識過剰な会話
居心地の悪い家族
家族想いだけど自由奔放に生きる親
親想いで多感な子供

親のいざこざで影響受けるのは子供だけど、子供は子供で親が思うよりずっと
>>続きを読む

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.5

お母さんが2人
それって変なこと?
いいえ、それは普通の家族
じゃあ、普通ってなに?
普通の家族なんているの?

どの家族もみんな“変”
それが“普通”

そんなことを当たり前のように教えてくれる映画
>>続きを読む

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.6

永遠の美少女の象徴、エル・ファニングの演技に脱帽…!!
もう男の子にしか見えない!
喋り方、立ち方、歩き方
ちょっとした仕草から何からもう男の子だった…!

3世代の家族のお話し
彼女がいるおばあちゃ
>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.3

あ、うーーーん
「プラダを着た悪魔」の出版社バージョンをやりたかったんですよね…?
で、できてないですよね…?

作家志望の主人公。でも、書いてない
何者かになりたいけど、なりかたが分からない、幸運が
>>続きを読む

We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.4

“本人”は一切登場せず、彼の周りにいた人々から語られる彼の話し
時に、本人が語るより第三者から語られる方が、本当のことが分かったりする

そんなお話し

アートのお値段(2018年製作の映画)

3.5

たぶん、一生関係のない世界…
いや、1枚くらい、何か、気に入った絵を買ってみたい、なぁ…

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

あーいいですねー笑
すごくまっとうなB級映画!
期待を裏切らないB級感!

「サイコ」や「悪魔のいけにえ」を彷彿とさせるシーンがあったり
ウェンズデーちゃんが体張ってるし

お腹いっぱいです!

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.7

精一杯生きる子供
大人だって精一杯生きてる

自分をもて余す子供
大人だって自分のことが分からない

子育てって“大変”だ
でも、その“大変”ってなに?
何が“大変”なの?

「もう嫌だ、なんで私ばっ
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

今年No.1かもしれない…

ミステリーっぽい宣伝だったので、どんでん返しありきのストーリーかと思っていたんですが、全然違った!
“湿地の娘”と呼ばれる女性の生い立ちから現在に至るまでの丁寧な心理描写
>>続きを読む

この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.6

ホロコーストを生き延び、愛する人を失った人が、再び希望を取り戻す物語

クララが見ている世界
馬鹿な叔母、能天気な同級生、威圧的な教師
彼らも皆、大切な人を亡くしている

「なんで過去形なの?母は生き
>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦・ポーランドと聞いて、暗く辛い映画なのかなと思いましたが、そんなことないです!
戦後のNYと戦時中のポーランドをいったりきたりするようなストーリー展開になってます
あと、パッケージに子ど
>>続きを読む

ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言(2020年製作の映画)

3.6

みんな言う
「知らなかった」と

私は戦後すら知らない時代に生まれた
祖父母は昭和1桁世代
青春時代が戦時中だった世代だ
祖母が昔言っていた
「広島や長崎があんなことになっていたなんて知らなかった。当
>>続きを読む

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(2018年製作の映画)

3.5

国家戦略として美術品を略奪
プロパガンダとして利用された美術品
一方で、現代美術は退廃的だと烙印を押された

戦後、略奪された美術品の多くは持ち主の元に戻っていない

ゲルニカについて
「これをやった
>>続きを読む

レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

3.5

執事がいる家が現代でも普通に存在しているってヨーロッパはすごいな…

名画は名画として描かれた瞬間から存在する訳ではなく、のちのち価値が追加され、“発掘”される
正しく発掘すればとんでもない評価と名声
>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.6

デヴィッド・フィンチャー監督お得意の「何も知らない主人公が何かに巻き込まれる」展開に、「巻き込む側」の視点も付けたストーリー

しょーーーじき、
エイミーが何をしたいのか、何をされるのが嫌なのかよく分
>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.6

「ゾディアック」に続き、実際の人物を元にした映画
「ゾディアック」はおじさん達の映画だったけど、こちらは若者達の映画
画面がちょっとだけチャラかった笑

才能とは諸刃の剣なんだな
自分を助けるけど、同
>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.7

今年1泣いてしまった…😭

彼の性格の良さ・人柄のおかげなんだけど、出会う人皆良い人…
素直に人から“影響を受けられる”
それって簡単そうにみえて難しいことだと思う。
自分で自分のことが良く分かってる
>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

以前、途中で断念したことがあったので再挑戦
「暗号文を送り付けるなんてオカルトちっくで面白そう!」と思い見始めるも、実際はおっさん達が汗水垂らして捜査に奔走する地味な絵が続き、何がしたいのかよく分から
>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.6

もっと若い頃に見ておけばよかった…!

「ファイトクラブ」に影響を受けた作品に触れすぎて、改めて本家を見ても
「知ってる…」「しょーじき、そこまですごい伏線か…?」ってなってしまった

いや、それだけ
>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.9

この不条理さ!

七つの大罪にかけたセンセーショナルな連続殺人
知能犯VS刑事という面白くないわけがないストーリー

犯人につけこまれないよう孤独を貫くベテラン老刑事
がむしゃらで向こう見ずな熱血若手
>>続きを読む

ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これ、許せます…?
私はぶちギレます

ゲームという“悪ふざけ”をどこまで許せるのか
確かに、彼の性格・考え方・人生、を変えるためにはあそこまでする必要があったんだと思う
なんなら1度死んでよみがえっ
>>続きを読む

ダイヤルM(1998年製作の映画)

3.5

ヒッチコックのリメイクか~
オリジナルを見てないんで比較できないんですけど、悪くないですよ!

まず美術がいい!
おしゃれ!豪華!全く古臭くない!

そして俳優がいい!
冷徹で傲慢なあわてふためく紳士
>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

3.4

題名からSFサスペンス的なストーリーを想像してたら全然違った!

すごく内省的な映画でした

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アートな映画ですね…!

個人的な解釈
エドワードにとってスーザン(と娘)が自分から離れたことは他の男にレイプされ殺されたようなものだった
恐らくエドワードはあの刑事のように毅然とした態度で犯人(アー
>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.6

ほぼワンカットの映像
流れるように変わる登場人物たちの視点
軽快なドラムのBGM
現実と地続きで始まる舞台
俳優が俳優を演じる“凄味”
目が離せないとはまさにこのこと

それにしても、エマ・ストーンは
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

この不条理さ、最高ー!

相手を見つけないといけないホテルで相手は見つけられず
独身を貫かないといけない森で結婚を希望し
なんなんだよ笑

ラスト、コリン・ファレルは彼女の元に戻ったんだろうか…?
>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

毒親からの脱出!

サラ・ポールソンと言うところが期待を裏切らない
ある意味想像通りのストーリーでした
クレイジーサラ母ちゃん笑

ただ、実際母娘関係から脱出できることは少ないよね…

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.7

マドマギの世界を実写化した感じ?
(違うか?笑)
世界観、衣装、独特で斬新ですごく良い!ジェニファー・ロペスの美しさと相まって更に良い!

本来の自分、分裂して神様になった自分
神様のビジュアルめっち
>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

誰もが知る名作の続編として最高なのでは!?
前作へのリスペクトとオマージュ
それを踏まえた今作らしいストーリー展開
そのバランスがちょうどいい!

あの、美しく狂った前衛芸術のような前作とは違い、今作
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

見たら喰われる
でも、見なきゃ倒せない

そもそも映画は“見る”ものだから、見たらいけないという制約は“不可能”
見てはいけないものをどうやって見せるのか?そんな不可能に挑んだ映画

ホラーと言うより
>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.7

「アンテベラム」
アメリカで主に“南北戦争以前”を指す言葉

あー!これいいですよ!
久々に「うわ!」ってなりました!

なぜエデンに執着するのか?
エデンはなぜ頑なに名前を言わなかったのか?
エデン
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

アダくん(ちゃん?)がべらぼうにかわいい!!( T∀T)
ほんとにかわいい!!!
羊が服着て二足歩行してるだけなんだけど、それがまじでかわいい😭♥️

ストーリーは…
母の狂喜は恐ろしい
と言うことで
>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.6

淡々とした中でちょっとずつ前進したりしなかったりする日常
視聴者としては盛り上りを期待してしまうけど、あくまでこれは彼女の日常

セリフが少ないのが逆に心地いい
そんな映画でした

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.9

「まるでグラセフみたいだ」

ちょっと上手く言葉にできないです…
こんな現実があるなんて、認めたくない
受け入れたくない
でも、これが現実

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.6

“人間は商品になることで自由を得る”

シリア難民×現代アート
この組み合わせは斬新

自由とは?難民とは?
とても考えさせられる映画でした