fujiKさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.1

人を死にたいと思わせる理由は、人の数だけあり、その苦しみの尺度もみんな違う。
そこが一番難しい。
苦しみを理解しようと努める、想像する。
或いは大元、私たちが生きている社会を変える、子どもよりおとなが
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.6

アメリカ、そして世界中のどこかのビール・ストリートが物語れるなら、この愛し合う若い二人の出来事のようなストーリーは語られるのだろう。
そこに差別があり、自由がなかったら。

米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

3.8

瀬長亀次郎、沖縄の人々が今も声をあげ続けている「原点」として、この「不屈」の男の名前を知ったのは最近。

戦後の沖縄での彼と米国民政府の戦い、本土復帰後には日本政府との戦い、すべて沖縄の為。沖縄の民の
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天国でまた会おう(2017年製作の映画)

3.8

昔の映画のような、無声映画のような雰囲気。
第一次大戦ヨーロッパの塹壕戦は、その壮絶さで様々な映画や書物で取り上げられている。
共にそこにいた二人の兵士と彼らの人生を変えてしまった一人の上官に焦点をあ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.6

「超ワガママ」との表現は実際に介護者から聞いていた。更に、介護される側と介護者のぶつかり合いも。そして、それらを経験するからこそ、人間同士として繋がり、わかることが出来ると。

映画の中の鹿野さんの言
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

マー・ベル。
幼い頃から何度もころんで、何度も立ち上がる女の子。そして前へ。

女性に加点。ワンダー・ウーマンよりおもしろい。アネット・ベニング、年齢を重ねる毎に魅力的に。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0


こちらもまた、遅ればせながら。

主人公すずの自分で決めるというより、状況に運ばれる生き方が、過酷な戦争の時代を生き延びていく為に、残酷だけどある意味「力」となっていそうだ。
どんな時代を生きていて
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

遅ればせながら鑑賞。
アニメーションを映画館ではなかなか決心がつかない。内容は面白く、みんなが「感動しました」と言う理由もある程度わかるが、このアニメの絵はあまり好きではない。
それでも風景は美しい。

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.6

特捜部のメンバー設定などは常套なのだが、内容は面白い。
どこの国でも優生思想はあり、それを持ち出すきっかけに現在世界的にも問題となっている「移民」を取り上げているのが印象的。北欧諸国は日本と違い、移民
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

2.5

ハワイの美しい風景と吉田羊。
スケボーと青いビニールシートで波乗り遊び(練習?)シーンの表情。

野のなななのか(2014年製作の映画)

4.0

新潟、長岡から北海道、芦別へと舞台は移り、「まだ間に合いましたか?」と物語は始まる。
「人は誰かの代わりに生まれ、誰かの代わりに死んでいく」と、この映画は時間が交わり、死者と生者が混在する49日(なな
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この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

4.0

ノンフィクション・ファンタジー映画。
新潟県長岡、九州長崎、日本の戦後の歴史(中越地震など含めて)を通して、次の世代、子どもたちに伝えていくべき事を描いていく。

「世界の爆弾を全て、花火に変えたい」
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ANON アノン(2018年製作の映画)

3.0

「誰かに知られたくない秘密があるのではなく、人に知らせるものがない」
こう考える人と、そうでない人、これは現在でも同じ。
全てがお見通しの社会では、やはり、自分の情報は消して、ANONの存在で生きたい
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アンシンカブル 襲来(2018年製作の映画)

2.0

この設定はちょっと問題ありかと。
まるでスウェーデンの国策映画。

北欧3国、教育、福祉などの優れた部分に注目されるが、徴兵制ありの国々。歴史的にもロシアの存在が大きな脅威となっているのだろう。

W
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黒い箱のアリス(2017年製作の映画)

2.4

親子の住む家は面白い造り。
それ以外は特になし。

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.3

カンバーバッチの次はトム・ハーディー。
ドクター・ストレンジとヴェノム。
どちらも楽しめました。

ともしび(2017年製作の映画)

3.0

シャーロット・ランプリングが見たくて鑑賞。
話がよくつかめなかったが、老齢になって、原因はわからないが、夫、息子など全てを失ってしまった女性の物語。
スポーツクラブの会員権無効、演劇レッスンは上手くい
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

ヨルゴス・ランティモス監督、今回はずっと解りやすい内容と台詞のリズム。それでも作品そのものは不思議(変わった)ムード。衣装、調度品、など色彩の暗さ(黒と茶など)と映像のアングル(すごく奥深く、幅広くま>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.0

今の日本の女性の社会における位置は50年前のアメリカと同じ、アメリカでも50年かかって変わっていったのだ、後発の日本はもう少し早いかも、と期待できる?

優れた女性が、優れた支援者に後押しされて、女性
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.5

英領インドとして一つの国であったものが、インド(ヒンドゥー教)とパキスタン(イスラム教)と宗教の違いによって1947年に別れた2国。現在に至るまで常にトラブルが続いている。映画の中でも触れられていた核>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

強烈な映画。
内容、俳優、すべてが火傷をしそうなほど激しく生臭く、目が離せない。
農村の嫁不足と疲弊、外国人労働者と偏見や差別、新旧女性の人権問題などなど。
主な登場人物はみんな不器用で「生」。感情と
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つむぐもの(2016年製作の映画)

2.8

日本と韓国、介護。
介護に関しては正解は一つではない。介護される人とする人の相性もあるだろう。
ただ、相手が望んでいる事を掴むのが上手い人はいると思う。この力を学ぶことは出来るのか。

この作品を作っ
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.5

ブエノスアイレス、マドリッド、パリ、ドイツを経由してポーランドへと続くロードムービー。
アルゼンチンからの旅の大元は、ポーランドにおけるナチスのユダヤ人問題。「サスペリア」に続いて再び。
そう言えば戦
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.4

1977年版「サスペリア」は音楽と真っ赤な血糊の記憶。
ティルダ・スゥイントンが出ていなかったらこの新作はパスしていた。

ホラー映画?勿論かなりグロテスク、かつカメラのふりなども(何かいる、起こる)
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乱れる(1964年製作の映画)

-

成瀬作品を見ると、自分の幼い日々の周囲の風景を思い出す。
「スーパーマーケット」など今のシャッター商店街の始まりなど、社会における人間の変化より環境がずっと早いのがわかる。
そんな中、女性たちの姿、今
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運び屋(2018年製作の映画)

3.0

(Don't let the old man in)
男にしても女にしても、この点は納得。

しかし、この映画の内容に関しては、勝手な男の人生や生き方、言い訳の映画。
寛大な女性たちに理解はされずとも
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

レディー・ガガのスゴいのはとてもわかる。
でも、なんでこの材料なのかがチョッと。彼女なら別の内容でもいけると思う。

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.0

私はスウェーデン版のちょっと暗くて冷たい3作の方が好き。北欧の氷、寒さ、暗さ、そして空間の広さなどが生んだ登場人物。
原作前3作の面白さは、作者が変わってやはり比べられない。

体操しようよ(2018年製作の映画)

2.0

ズーと是枝作品の見直しをしている合間に見た。
残念ながらつまりませんでした。俳優もいまいち。

奇跡(2011年製作の映画)

3.6

是枝作品の連続の中で、フッと息を抜ける作品。

優しく、善意ある大人たちに囲まれて、子どもたちも元気。現在のホームドラマを作ったら、山田洋次より面白い。
ずっと現代的に作れる。

子どもたちは「奇跡」
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