ヤマダタツヤさんの映画レビュー・感想・評価

ヤマダタツヤ

ヤマダタツヤ

映画(174)
ドラマ(4)
アニメ(0)

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

どこまでも人間らしくて、きれいな人だった。声も綺麗だった。
なんで青にしたのかなと思った。白にしたのは分かるなと思った。

気になるノイズがいくつかあったが、意図として受け取った。震災のことをあれだけ
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

分からなかった。でもすごく満足感があった。
断片的に捉えられる情報がある。ジブリに触れてきたからだったり、歴史の勉強をしてきたからだったり、今生きているからだったり(もっと知っていれば、もっと感じるん
>>続きを読む

縁路はるばる(2021年製作の映画)

3.5

柔らかい気分で気楽に観られて良かった。アプリの介入がリズミカルで新鮮で面白い。カジュアルな気分に合った。

怪物(2023年製作の映画)

4.0

広がりが面白かった。フォーカスされない人について考えるのも楽しい。

終わりがきれいでとても良かった。

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

途中で苦しくなって、休みながら観た。
徐々に、確実に沈んでいく生活と、淡々と進む時間。2時間を通して定期的に流れる、明るい音楽が歪で、手を差し伸べない、見せかけの希望が残酷だった。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

新海誠を舐めていたと反省した。絵が綺麗で、楽しい物語を描ける、流行りの監督だと思っていた。
日本のくらい歴史に向き合う覚悟が、ぞっとするような台詞回しや、やけにリアルなブザーや、日記をめくる手に見えた
>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

2.5

細かな心情描写は迫るものがあった。綺麗な風景が見られた。それ以外に感じるところは無かった。重いテーマを陰鬱な空気で描いた先にあるものへのつくり込みが少し軽すぎないかと思った。

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

歴史、宗教、経済、業界の諸々から各個人の背景や情緒まで、色んな情報が勢いたっぷりのカメラワークと熱演でひとつながりに投げ出されていてとても楽しい。
一本の映像としてはやや冗長だった気もしつつ、関心が多
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

リスペクトとつくり込み、リズムが心地良い。明快な抑揚の展開が熱い。シンプルなストーリーが逞しい。エンディングの米津玄師が頼もしい。
「大将、おあいそ」が強烈で忘れられない。

単純にカッコいいなと思っ
>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

阿部サダヲを中心に役者の凄みを味わう映画。気味の悪さは強い。
感情移入とストーリーは正直置いていかれた。演出の作り物感を感じてしまった。
反射の演出は上手くて良かった。

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.5

2人が抜群に良い。
内容が響いた訳ではないけど、何か良いものを観た気がするし、少し救われた気がした。
次の人生の節目でまた観れたら良いかもしれない。

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

美しく巧みな群像劇を観た。
かなり感情的な主題が扱われていて、作品としてももう少し劇的にすることも出来たと思う。そうするのではなくて、あくまで人に焦点を当てて、歪な時代が「自然に」描かれる。さりげない
>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

4.0

途中からぐっと引き込まれて最後には浸らされる。地続きの一部のように投げ出されていて、温湿度と手触りがある。結局岩井俊二は良い。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.5

上映に遅刻して途中から、、
芯のある生き方が出来るというのは良いよなぁと思った。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

シーンを重ねていくのが上手いなぁと思った。月日の流れや、2人の人となり、その変化がよく伝わってきて、最後のファミレスのシーンを観る頃にはしっかり引き込まれていた。使う情報の選び方が上手いのかな。あまり>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

サマーウォーズやんって思ったり美女と野獣やんって思ったりしながら、途中から割り切って観ることにしたら結構楽しめた。
風呂敷を広げまくって各所回収は出来てないけど、シンプルに起こりうる近未来の世界観とそ
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

人と人との距離感とか、綺麗な風景とか、大切なものとか、人生との向き合い方とか。上手く言葉にまとめられないけど、それで良い気がする。
身の回りの大切なものをきちんと見つめようと思う、凛とした空気があった
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

ビートルズがただひたすらに良い。それだけで観ていて心地良い。
設定も面白い割にストーリーは微妙な恋愛が挟まってピンと来なかったけど、なんせ音が良くてずっと観ていられた。
ビートルズをちゃんと聴いてみよ
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.0

実家のリビングでだらっと。
気を抜いて楽しく観るには良かった。
柳楽優弥やはり良い。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

今まで観てきた映画とは明らかに一線を画してて何と言っていいか分からない。複数回の観賞を強いるスタイルは新しい在り方と言えるかもしれない。本当についていくのに必死だった。
到底理解しきれないような世界を
>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.5

展開の構成が丁寧で、重要人物の人数の割に観やすくて良かった。
微妙な関西弁は気になったけど、役者も割と揃っていて良い。
テーマも考えさせられるものだったけど、この内容を訴えかけるのであれば、「空疎な正
>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.0

なんと言えば良いのか、内容はとても面白いというか、考えさせられるものだったけど、この脚本を映画化するにあたっての昇華を感じられなくて、物足りなさが残った。
恐らく映像化にあたっての主題になるであろう、
>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

衝撃的だった。もっと身構えて観るべきだった。
バレエを軸にしたそれぞれのシーンの描写が頭にこびりついて離れない。世間の奇異の目も、小さな希望も、未成年の脆さも、生きることの切実さも、全てが強烈にシーン
>>続きを読む

友罪(2017年製作の映画)

2.0

簡単に扱ってはいけないテーマを、簡単に扱っているように感じてしまった。

痛ましくて、重ければ良いというものではない。

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.0

楽譜を読むような映像体験。
耳に心地よいだけではなくて、2時間を通して流れる音楽がそれぞれのシーンを明確に引き立てている。音楽表現の引き出しを思い知らされる。「奏でられている」ものを鑑賞している感覚。
>>続きを読む

エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

3.5

気楽でバカで楽しい素敵な群像劇。
とっ散らかってるけどその分肩の力抜いて観れて逆に良かったまである。
突っ込みどころなんてどうでも良いし楽しかった。

アニキの背中が格好良かったな。

劇場(2020年製作の映画)

4.0

凄く虚しくて痛くて良かった。

小劇場の演劇の世界の肌感に久しぶりに触れたような感じがした。

変な関西弁はさすがに受け付けなかった。

こうなりたいな、とかこうはなりたくないな、という感想に収まらな
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.5

なんにも知らずに主役3人の役名も知らずに観たけど楽しくて驚きもあって良かった。元気!

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

王道な始まりからしっかり王道なストーリーから想像もつかないような満足感。ハートフルな気分になれればと思ってたけど内容が面白かった。
コメディ的にも良いし伏線の回収気持ち良いし纏め方も素敵やし良いものを
>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

ひとりひとりの顔が生き生きと映っていて、その集まりの村が温度のあるものとして見える。古い映画で建物のセット感は否めないのに、何故か居心地が良い。その中で映画がかけがえのない娯楽として、村の拠り所として>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.0

示唆的なテーマで、歪な空気感の表現は良かったけど、設定は甘いし内容もなんとなく安直でなんだかなぁという感じ。
メインの役者が良かったのと、コロナに脅かされている今だからこそ観ていられた感はある。なんと
>>続きを読む