非モテでモラトリアムでお金もないフランシスが散々強がって嘘までついてパリまで行って友達と喧嘩して、タラレバ娘もビックリのたくさんの拗らせを通り過ぎて、やっと見つかる本当の彼女。
色々あったからこそ彼>>続きを読む
マリオンコティヤールは好きな女優さんなので楽しみにしていましたが、これはなかなか見応えがありましたね。
舞台はヒトラーがヨーロッパ大陸を蹂躙していた第二次大戦時。スパイとして出会った男女が共同作戦を>>続きを読む
これは闘争の物語。戦争と言ってもいい。人生を投げ出してでも成し遂げなくてはならない大義へと身を投じた戦士達の記録。
女性の参政権を唱えた団体WSPUのもっとも急進的だった頃の活動を、キャリーマリガン>>続きを読む
上映時間が長いという理由で避けてきた作品。ドラン作品で唯一観ていなかった作品でしたが、これが最高傑作だと思いました。映画館で観ていたら満点だったでしょう。
男も女も越えた究極の愛の形。性別を超越した>>続きを読む
TNLF、6本目の鑑賞。実在のボクサー、オリマキのエピソードをモノクロで1960年代の時代感を再現。
この映画はとてもオーソドックスなラブストーリー。捻りもなく、よくある恋愛の形。でもそれをドラマチ>>続きを読む
ベルセバは大好きなバンド。もう何回も観ていそうなのに、これが初鑑賞。
ベルセバの曲の世界観をそのまんま映画にしたようなお話。文系で寂しがりやでハッピーエンドが好きな女の子と皮肉っぽくて理論派でメガネ>>続きを読む
大人になっても親になりきれない夫婦と、その親に振り回されながら思春期のど真ん中を生きる兄弟。そんな4人が巻き起こすマイペースな家庭崩壊(または再生?)ストーリー。
文学的な趣向が散りばめられていて、>>続きを読む
絶縁状態にある兄弟が羊たちの血統を何とか感染症から守ろうとするお話なのですが、兄弟愛とかサクセスストーリーなのかと思って鑑賞すると、衝撃的な不意打ちを食らう。極寒の冬と現実的な視点がただただ余韻として>>続きを読む
圧倒的緊張感の連続。ヒリヒリするカット。豪華俳優陣の衝突し爆発する感情。全てがドランの世界観そのもの。最高にカッコいい作品でした。
ジャン・ルック・ラガルスの舞台劇『まさに世界の終わり』が原作。元が>>続きを読む
TNLF5本目の鑑賞。北欧の空気全開の作品です。
アイスランドの新鋭ルーナ・ルーナソン監督の作品が初来日。田舎へと引越した少年が周りとの軋轢を経て、成長しているようなしていないような、その曖昧さが魅>>続きを読む
TNLF4本目の鑑賞。ヒシャーム・ザマーン監督の2作目。
バスでオスロへと向かう難民達それぞれがオスロで巻き起こすエピソードを短編風に別個に見せながら、少しずつ有機的に結合させていくお話。老人の国王>>続きを読む
TNLF3本目の鑑賞。
イラク生まれの北欧監督ヒシャーム・ザマーン作品2連発の1作目。
舞台はイラク。結婚から逃亡した姉を探すための旅に出た少年の旅路を描く。名誉殺人という重たい命題を背負っており、>>続きを読む
非常にダンディーな作品。だが、かなりの集中力を求められる。矢継ぎ早に登場人物が出てくるので、途中まで誰が誰なのか分からなくなったが、中盤からはキーパーソンがはっきりしてくる。
コリンファース、マークス>>続きを読む
トーキョーノーザンライツフェスティバル2本目。超王道の青春キラキラムービーでまだ胸がドキドキしています(笑)
演劇部の女子高生タレが酒浸りの俳優を監督に迎えて戯曲の上演へとチャレンジするお話なのです>>続きを読む
今年のトーキョーノーザンライツフェスティバルのスターター作品。完成度、満足度共に高く、かなりの力作。
北欧の原住民族サーミ人のアイデンティティの所在と差別への苦悩を描いたズッシリとした重厚な作品。サ>>続きを読む
『エリザのために』のムンジウ監督が撮った作品ということで観賞。
舞台となる80年代のルーマニアでは中絶が違法だった、という基礎知識がまずは必要。その禁忌を侵す模様を無機質な瞳で見つめているような不気>>続きを読む
かなりオーソドックスなラブストーリー。
序盤は美女の無いものねだり?と思わせるが、徐々に拗らせが本格的になってくる。
あなたは魔法を求めるのか?だが、魔法はなかなかかからない。
終盤の素敵なセリフの>>続きを読む
友達から勧められての鑑賞。普段スプラッターもコメディもほとんど観ないのですが、これは楽しかった(笑)
常にクルーが帯同しており、クルー目線で描かれているという圧倒的なあり得なさが最高。人間にも関わら>>続きを読む
内乱のスリランカから見ず知らずの女性と子供を連れ脱出したディーパンが、戦争の影を引きずりながら光の射す方へと手を伸ばす。
戦争を忘れ、他人と家族として生きていくことを選択した3人がフランスで再び争い>>続きを読む
ひたすらにシュール。物語の連動性もあまり無く、登場人物達の特に面白くもない日常をモンタージュのように見せ続ける作品。
だが、これがまた詰まらないかというとそうでもない。ごちゃ混ぜの短編集の集まり、つま>>続きを読む
ショートタームの監督の初作品ということで観賞。
地元で有名になり始めたシンガーソングライターが葛藤の中で周りを振り回しながらも少しずつ変わっていくお話。三姉妹が現れたあたりから展開がガラリと変わり、フ>>続きを読む
これはかなり見応えがあった。PCの原型を作った天才数学者アランチューニングの人生において、エニグマ解読に主眼を置いた実話をもとにした物語。
常にアランが秘めている何かが謎めいているところが良い。彼の>>続きを読む
静かでしっとりと降る小雨のようなお話。
身寄りのない遺体を埋葬する仕事をしているジョンメイがその仕事を全うするまでを描く。
寂しさだったり、切なさだったり、感じることはこちらの主観であり、実際に彼にと>>続きを読む
オープニングのスタジオで歌っているのが実は監督自身、という知識を入れておくと一気にこの映画の重さが増す。イランのアンダーグラウンドの音楽シーンのリアルをも描き出した半ドキュメンタリー作品。
西洋文化>>続きを読む
作家になるためにスタンフォード大学入りを目指すのお話なのにタイトルはオレンジカウンティ?と思ったけど、最後まで観るとタイトルはこれしかないな、と思う。
ちょっと変わった家族と彼女と友達と、みんながみ>>続きを読む
たまに再び観たくなるウェスアンダーソン作品。子供のピュアな行動にホッコリするお話。そしてエドワードノートンの跳躍力。
チェットベイカーの暗黒期なのだろうか。一度は堕落するも次第に表舞台へと返り咲いていく姿をイーサンホークが取り憑かれたかのような熱演で魅せる。
モノクロの世界から始まった物語は色付きながら再びモノクロ>>続きを読む
南京の盲人マッサージ院を舞台に描かれる人間ドラマ。
いくつかのエピソードが重なり合い、しかもその一つ一つがズッシリとした重さで迫る。盲人という設定は人間の心を剥き出しにするフィルターなのか。人間の愛と>>続きを読む
ひたすら元気が出る映画でした。もうそれだけで十分だった気がするな。
序盤の主人公が酷く冴えない描かれ方をしているけど、結局彼は最初からカッコいい大人だったんだということを最後には分からせてくれる。冒>>続きを読む
凄まじい作品。数々の映画賞を受賞したことも頷ける。静かな衝撃と現実的なメッセージ。アムールというタイトルにもあまりにたくさんの意味が込められているようで、軽いパラドックス状態になる。
老夫婦2人の演技>>続きを読む
ナディーンラバキーの監督兼主演作。『私たちはどこに行くの?』とは決定的に違い、宗教からは離れた市井の生活をコミカルに描いています。この監督の作品は展開が早くて、ちょっとした小ネタで笑わせにかかるのでと>>続きを読む
ドラン作品を連発で鑑賞。
センスの塊のような作品なのに物語がありふれているところが良い。原色のライトアップ、80s風ニューウェーブの音楽、どれを取ってもセンスまみれ。美意識をビシビシと感じました。
ドラン作品は後ろ姿とシンメトリーが印象的。後ろ姿に哀愁を感じさせ、シンメトリーに不安を感じる。
母子の感情のぶつかり合いがお互いを傷つけ合いながら共に成長していくお話。母も子も未熟。大人になるとそんな>>続きを読む
ロードムービーが好きです。それが実話であれば尚更。モーターサイクルダイアリーズもイントゥザワイルドも。
何故無謀な旅に出るのか。どこを求めて歩くのか。ロードムービーの主人公はその問いの答えを出してい>>続きを読む
自閉症の少年が数学オリンピックを目指す。彼と彼を取り巻く人達の人生の変遷を描いています。みんながみんな苦しそうで、もがきながら少しずつ前に進んで行く。勇気が出ない中で一歩、また一歩。
それをまるで彼ら>>続きを読む
クリムトと並ぶ世紀末のオーストリアを代表する画家と言えばエゴンシーレをあげる人が多いはず。彼の28年間の短い人生を一気に駆け抜けた作品。
シーレと言えばたくさんの女性遍歴を持ち、情熱的な人生を送った>>続きを読む