カツマさんの映画レビュー・感想・評価

カツマ

カツマ

点数は全体的に甘めです。
平均値は3.8点くらいで、大体の作品が3.6〜4.4点くらいの間におさまります。
ヨーロッパ映画のドラマもの、ラブストーリー、戦争もの、などが好みです。
元某レンタルショップバイヤーやってました。
よろしくお願いします。

映画(743)
ドラマ(0)

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.2

その音楽は駆け抜ける青春時代のサウンドトラック!ビートルズ前夜に訪れた一夜の混沌、めくるめく若者たちのミッドナイト!一度しかない夜を刹那的に生き急ぎ、朝日が昇る頃には少しだけ成長した気持ちになれる。優>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.9

とんでもない勢いで転げ落ちていくかと思いきや、ひょんなところでバウンドして、あり得ない姿勢で着地を決める。そう、その男の名はリボウスキ。同名の金持ちがいるがそっちのことじゃない。仕事無し、金無し、葉っ>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.1

やみそうもない雨降りの日の雨宿り。降りしきる涙の雨に傘を差し、雨粒の終わりを思い歩き出す。
この映画には雨のシーンが多かった。しかし、それと同じくらい快晴の空が眩いほどの光を放っていたと思う。雨上がり
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

20年間も騙されていたことに今更気付いた。何が"True Story"だ。10代の頃にノンフィクションだと思っていた自分がもはや愛おしい(笑)
そう、観れば観るほどこの映画は完全なるフィクションだった
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

解けない謎は誘惑の罠。それは都市伝説のように浸食し、謎そのものが蠱惑的な香りを放つ。サスペンスの名手デヴィット・フィンチャーが描いたのは、伝説のシリアルキラーを追い続けた3人の男たち。彼らはそれぞれに>>続きを読む

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.6

死神の上に寝転がってグースカと眠るかのような、なかなか死なない男たちによる死と隣り合わせの西部活劇!酔いどれ保安官、口を開けば弁護士の話をする14歳の少女、テキサスのカウボーイ、という一枚岩どころか砂>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.9

これは正当化された自殺行為、命を乗せたサバイバル。爆弾を背負いながら密林のジャングルをひた走る、地獄の綱渡りだ。爆弾(ニトログリセリン)に少しでも衝撃を与えると、輸送車もろとも木っ端微塵。もちろん人間>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

4.0

まるで糸の切れたマリオネット。踊り続けるしかない死の舞踊、止められない殺意の輪舞曲。地獄への片道切符を握りしめ、修羅堕ちしては待っているのは奈落の底。救いもない、未来もない、誰も信じられない。この映画>>続きを読む

アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~(2018年製作の映画)

3.8

かつて戦争はもっとシンプルだった。兵と兵が肉弾戦でぶつかり合い、命は花火の火の粉のようにチリチリと散っていく。そんな中世ヨーロッパのスコットランドを舞台に、英雄ロバート1世の激闘の歴史を描く壮大な歴史>>続きを読む

ミレニアム2 火と戯れる女(2009年製作の映画)

3.5

脳裏にこびり付く炎の記憶。過去へと遡る旅は新たな火種を生み出し、いつしか凶悪な死神を呼び寄せる。ノオミ・ラパスがボロボロになりながらリスベットを演じるミレニアムシリーズ2作目。

青い空も見えない重苦
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.9

神はどこへ?神は何故いつまでも沈黙している?永遠のテーマ、その問いへの答えは出ない。形あるものに縋るのか、心の奥底の信仰へと向かうのか。人間の弱さと強さが波間から出たり隠れたりしながら、表面化する事象>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.4

シリーズ全作品を劇場鑑賞してきた大好きなハリーポッターシリーズですが、もちろん今作も早々に鑑賞してきました!

まず断言しておきたいのはこの映画は確実にネタバレNGの作品だということ。ぜひSNS上で
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.2

嵐が来る。それはヒタヒタと忍び寄り、一人の人間の存在などアッサリと消滅させてしまう。戦争が始まる。一発の銃弾に一つの命を奪わせる。ダブルスパイが巻き起こす闇の戦争。ローリングストーンズのギミーシェルタ>>続きを読む

バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.9

荒野は果てしなく、そのどこかでは小さなドラマが生まれては消えていく。命もまた然り。こちらが気付かないほどに冥府は近く、死神の馬車は静かに真実を悟らせる。

この映画はコーエン兄弟がその作家性を爆発させ
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めまい(1958年製作の映画)

4.2

愛が全てを狂わせる。それは螺旋のようにサイケデリック、酩酊していくラブサスペンス。純愛という名のコインの裏を見てはいけない。そこにあるのは真実という名のタブー。そう、眠っていた夢魔が眼を覚ますのだから>>続きを読む

バイバイマン(2016年製作の映画)

3.4

正体が分からないものほど怖いものはない。もしこの映画の中のバイバイマンがラストまで姿を現さなかったならば、この作品は何倍も怖いホラー映画になっただろう。
設定は面白い。キューブリックオマージュのような
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共犯(2013年製作の映画)

4.0

視線の先には平べったい机と図書館の本。空気のように空虚な時間。ある思春期の孤独には絶望的なほど出口がなかった。この映画は思春期の孤独に真正面からスポットライトを当てている。主人公は彼の彼女の孤独そのも>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.3

涙が止まらない。オーディエンスの一人が泣きながら歌っている姿を見るだけで、クイーンというバンドが大合唱に包まれるその姿を目にするだけで、伝説的な瞬間を疑似体験したかのように、気付けば自分もウェンブリー>>続きを読む

アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

3.8

閑静な田舎町を暗躍する連続殺人鬼の影。
ソシオパス(社会病質者)の少年が殺人を妄想するそのすぐそばで起こる本物の連続殺人。そして彼は見てしまう、実在するシリアルキラーの正体を。殺す人、殺さない人の境界
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.2

無意識に心がむせび泣いている。自分の心が壊れていることにすら気付けないから、悲しみは知らないうちに押し寄せて、愛する人の幻影は波打ち際へと流れ着く。
印象的な邦題を持ったこの映画。実は題名ほどロマンチ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.9

擬人化された暴力の権化。全てをぶち壊しても暴走する悪の所業。近未来のSF映画の体をなしていながら、この映画は惨たらしいほどに風刺映画として機能している。悪は悪、絶対的な悪。無くなることのない暴力の連鎖>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

4.0

スパイダーマン3では得体の知れない怪物キャラだったヴェノムが、『みんなのヴェノム』になって再登場、しかも主役!
『最悪』だなんてこのヴェノムには似合わない!トム・ハーディとバディを組んで悪い奴らを食い
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ツイスター(1996年製作の映画)

3.6

Netflixをパラパラとザッピングしていたらふとウシが空を飛んでいる。そう、10代の頃に見ていたこの作品の再鑑賞へと踏み切らせたのは牛の存在だった。若きヘレン・ハントが『牛よ!』と叫べば、ビル・パク>>続きを読む

アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)

3.8

ついに見てしまった。残虐な拷問器具が強烈すぎるインパクトを残すカルト宗教団の潜む島。こんな狂った場所から果たして誰が生き残れるのか?キリキリと音を立てるドリルは脳天に突き刺さり、人間を挽き肉のごとく切>>続きを読む

ザ・レイド(2011年製作の映画)

3.9

戦って、戦って、戦いまくる!約100分間アドレナリン爆発しっ放しのノンストップのアクションシーン&フルスロットルのハイテンションでお届けする新時代の超絶アクションムービー!
ストーリーは至ってシンプル
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.4

普通ゾンビ映画では文字通りゾンビ達が出演者を食い荒らして主役ヅラするものなのだが、今回はさすがに相手が悪かった。この作品はあのブラピによる、完全ブラピ主観の映画である。ゾンビ達がどんなに早く走れようと>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.9

分かろうと思えば思うほど分からなくなる。これは悪夢か、それとも現実か。気付けば我々は、デヴィッド・リンチが仕掛けた夢遊病のような世界にいつのまにか呑み込まれている。繋がりそうで繋がらない物語、そして底>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

『エイリアン』に続き、子供の頃に見て怖かったシリーズ第2弾は、永遠に輝く鮫映画の始まりにして絶対的な頂点『ジョーズ』!今こうして見ると、鮫映画がB級映画のレッテルを貼られてしまうのは、元ネタとなったこ>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

4.0

抗えない欲望の行き場はどこへ。押さえつけた感情は爆発し、いつしか強烈なフラッシュバックを引き起こす。
最初から何かがおかしいこの映画。だが、蓋を開けてみればホラーではなく、重厚な青春ドラマだったと言っ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.5

俊英デヴィッド・ロバート・ミッチェルの野心がこれでもかとぶち込まれた異形の産物が爆誕してしまった。2時間20分の上映時間内にギッチリと詰め込まれた無数のオマージュと既存のポップカルチャーへの問題提起を>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.9

1942年のヨーロッパは暗澹とした闇の中にあった。ナチスドイツはその勢力を増し、恐怖政治は幾多の罪の無い人々の死体の山を築いていた。この映画はそんな闇深いファシズムの時代の中で、捨て身の作戦へと身を投>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

4.2

2011年7月22日、ノルウェーのオスロ、ウトヤ島で発生した常軌を逸したテロ事件を風化させまいとする真実のドラマ。配信本数が激増し、一本ごとのクオリティの優劣に差が出始めてきたNetflixではあるが>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.2

豹変。そこには境界線がある。踏み越えたらもう戻れない、それは抗えないほどの美味。グラグラと揺れる振り子のように子供と大人の合間で彷徨う時代。その実体は少女が大人の女性へと変わっていく様子をカニバリズム>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

4.0

今から20年以上前、子供の頃のトラウマとなっている『エイリアン』だが、大人になって見返した今、『何だ、意外と大したことなかったな』と思うはずだった。
・・が、無念なことに大人になっても全然怖かった。
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.9

透明の色彩に透き通るほど純粋な想いを色付けていく、運命のようなラブストーリー。乳白色の肌色、吸い込まれそうな瞳。主観となるエンジェルの姿は見えないはずなのに、彼の見ている世界は美しい恋の色に溢れていた>>続きを読む

オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦後、逃亡し姿を消した悪名高きナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンを追う真実のドラマ。当たり外れが激しいNetflixオリジナル映画の中でもこの作品は当たりだと思う。監督には『ローグ・ワン>>続きを読む

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