カツマさんの映画レビュー・感想・評価

カツマ

カツマ

点数は全体的に甘めです。
平均値は3.8点くらいで、大体の作品が3.6〜4.4点くらいの間におさまります。
ヨーロッパ映画のドラマもの、ラブストーリー、戦争もの、などが好みです。
元某レンタルショップバイヤーやってました。
よろしくお願いします。

映画(716)
ドラマ(0)

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

『エイリアン』に続き、子供の頃に見て怖かったシリーズ第2弾は、永遠に輝く鮫映画の始まりにして絶対的な頂点『ジョーズ』!今こうして見ると、鮫映画がB級映画のレッテルを貼られてしまうのは、元ネタとなったこ>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

4.0

抗えない欲望の行き場はどこへ。押さえつけた感情は爆発し、いつしか強烈なフラッシュバックを引き起こす。
最初から何かがおかしいこの映画。だが、蓋を開けてみればホラーではなく、重厚な青春ドラマだったと言っ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.5

俊英デヴィッド・ロバート・ミッチェルの野心がこれでもかとぶち込まれた異形の産物が爆誕してしまった。2時間20分の上映時間内にギッチリと詰め込まれた無数のオマージュと既存のポップカルチャーへの問題提起を>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.9

1942年のヨーロッパは暗澹とした闇の中にあった。ナチスドイツはその勢力を増し、恐怖政治は幾多の罪の無い人々の死体の山を築いていた。この映画はそんな闇深いファシズムの時代の中で、捨て身の作戦へと身を投>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

4.2

2011年7月22日、ノルウェーのオスロ、ウトヤ島で発生した常軌を逸したテロ事件を風化させまいとする真実のドラマ。配信本数が激増し、一本ごとのクオリティの優劣に差が出始めてきたNetflixではあるが>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.2

豹変。そこには境界線がある。踏み越えたらもう戻れない、それは抗えないほどの美味。グラグラと揺れる振り子のように子供と大人の合間で彷徨う時代。その実体は少女が大人の女性へと変わっていく様子をカニバリズム>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

4.0

今から20年以上前、子供の頃のトラウマとなっている『エイリアン』だが、大人になって見返した今、『何だ、意外と大したことなかったな』と思うはずだった。
・・が、無念なことに大人になっても全然怖かった。
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.9

透明の色彩に透き通るほど純粋な想いを色付けていく、運命のようなラブストーリー。乳白色の肌色、吸い込まれそうな瞳。主観となるエンジェルの姿は見えないはずなのに、彼の見ている世界は美しい恋の色に溢れていた>>続きを読む

オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦後、逃亡し姿を消した悪名高きナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンを追う真実のドラマ。当たり外れが激しいNetflixオリジナル映画の中でもこの作品は当たりだと思う。監督には『ローグ・ワン>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

食いちぎられる常識!炸裂するセンス!食べてみたら美味かったゲテモノ料理のような偉業の珍味!それはエドガー・ライトという名の音楽オタクによる、カオスティックで摩訶不思議なゾンビワールドだ!

ヘッポコだ
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.6

少しグロめのサスペンススリラーかと思いきや完全なるホラー映画!それも抜群にセンスの良いホラー映画だ。
死体安置所という確実に恐ろしい密室、解剖するたびに明らかになっていく謎。恐怖演出はベタで直球なのに
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はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.8

今のドイツを一つのワケあり家族と一人の難民の若者をフィルターに通して描き出したポップな風刺コメディ!難民問題を最大の軸に据え、そこに個々のアイデンティティの在り方や生き方を絡ませ、社会情勢を俯瞰しなが>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.8

今年のフジロックフェスティバル3日目。フォークの神様と呼ばれる男をこの目で確かに見た。その男の名はボブ・ディラン。もうギターも弾かない、アレンジもフォークとは思えぬほどに複雑、それでも彼はフォークシン>>続きを読む

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

4.0

秘密にされればされるほど人間とは知りたくなる生き物なのだろう。好奇心という名の欲求の背中をポンっと押されたら最後、バタバタとJ.J.エイブラムスの術中にハマっていき、結果的に世界中でメガヒットを記録し>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

自分がこの世で最も好きな作家アガサ・クリスティーの大量の名作群の中でも、圧倒的な異彩を放つ『オリエント急行殺人事件』!高校時代に40冊以上は読んだクリスティー作品の中でも、この作品の結末を忘れることは>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.4

何本ものアクの強い映画をマシンガンのように一気にぶっ放したかのような、爆裂な詰め込み具合が炸裂するタランティーノ産ナチス撲滅ムービー!ナチス撲滅といっても社会派映画の側面は薄く、ひたすらにエンターテイ>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.6

静寂が迫ってくる。無音の怖さをここまで強調し尽くした映画も珍しい。ナイフの先端のような鋭い効果音が突如として鼓膜の奥へと突き刺さり、聴覚に恐怖を植え付けることで体感型ホラー映画としての機能をマックスに>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.5

これぞエイリアン!『プロメテウス』がエイリアンシリーズの前日譚としての機能からか、その設定の下地作りに多くの時間を割いていたのに対し、このコヴェナントは懐かしのエイリアンテイスト全開で、ショッキングス>>続きを読む

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

3.4

今にも破裂しそうな火薬庫。その導火線にチリチリと少しずつ火が付いていく。破裂しそうで破裂しない。だが、爆発したら最後、人間の命がまるで踏み潰された虫のようにそこら中に死体となって転がる。
『グリーン・
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

4.0

まさかの『マイティー・ソー・バトルロイヤル』への抜擢に大いに驚かされたニュージーランドのカリスマ監督タイカ・ワイティティ。マーベル作品を持ってしても彼の持つ灰汁の強さは全く薄まらず、タイカの個性は世界>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

3.6

ホラー映画は大の苦手。なのに手を出してしまいたくなるのもホラー映画の抗い難い魅力なのか。

2013年、SAWシリーズの生みの親ジェームズ・ワンが新たに始動させたのがこの死霊館シリーズ。その後、前日譚
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スプリット(2017年製作の映画)

3.8

『ヴィジット』を見た時に感じた『あれ?もしかしてシャマラン復活してる?』というモヤっとした感想からクエスチョンを取り去って、『シャマラン完全復活!』の横断幕を掲げたくなる、記念すべきシャマランバリュー>>続きを読む

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.8

まだ30代の若手監督の一人だったフランソワ・オゾンを、一気にフランス映画界の頂点へと押し上げたカラフル&アヴァンギャルドな密室ミステリー。日本でもミニシアターブームの後半期に投下され、大いに注目を集め>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

レバノンの未来は、過去を乗り越えてきた人々の癒えることのない傷跡の中に託された。これは決してレバノン軍団とパレスチナ移民による代理闘争ではない。それぞれの心の傷へと深くメスを入れ、譲れない思いと、前に>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.7

見えない闇の中にズブズブと飲み込まれていき、気付いた頃にはもう遅かった。ある家族に待ち受ける悲劇。それは徐々に濃くなっていき、ある時点を境に奈落の底へと転落していく。
タイトルにすでに示されているが、
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.0

この映画を見てこんなにボロボロに泣いてしまうのは、きっと自分もクリストファー・ロビンと同様に、社会の中で生きる特別ではない普通の大人になっているからなんだと思う。この映画を見ていると、忘れかけていた気>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.5

エイリアンの創造主リドリー・スコットが原点回帰とばかりにシリーズを再始動。
今度はエイリアンの前日譚と示唆された3部作で、そのスタートとなるのは、シリーズ中唯一タイトルに『エイリアン』の文字が入らなか
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.5

圧倒された。その歴史の重みに、オールスター俳優陣の競演に、そして韓国映画の凄まじいまでの力強さに、こんなにも圧倒されてしまった。その結末までの細い糸を一人一人が命を賭けて手繰り寄せ、そして実際にその命>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.8

1950年代のハリウッドを舞台に、映画への愛と皮肉をたっぷりと盛り込みつつ、コーエン兄弟によるオタク臭とオマージュが全編で炸裂しまくるドタバタサスペンス!
テレビの登場による映画界の危機と、共産主義に
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.3

狂おしい。忘れられない。病と化した恋心はいつまでも心の奥底に巣喰い続け、自らの理性を食い荒らす。だが、だからこそ、寝ても覚めても、夢と現実、愛する人の顔がチラつき、彼女の心は振り子のように揺れ動く。>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

4.0

本当は怖いお伽話を現代に蘇らせて、アメリカのキリスト教文化に激烈なミサイルを撃ち込む究極の宗教暗喩映画が爆誕してしまった。衝撃的という触れ込みにしては、あまりに非現実過ぎるストーリーはもはや怖くはなく>>続きを読む

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.8

晴れ渡る空、キラキラと輝く水面。画面には美男美女の共演とABBAの大ヒット曲の数々がキラ星のように彩る、ミュージカル映画の大定番へと名乗りを上げた『マンマ・ミーア!』の一作目!リア充感満載のイメージを>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

似ている。本作の主人公クリス・カイルと肉体改造により軍人の身体を宿したブラッドリー・クーパーの姿はまるで生き写しのように似ていた。そのリアルな役作りが実話映画の名手イーストウッドの手により、命を吹き込>>続きを読む

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.6

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品のようにバラバラにされた時間軸を再構築し、一つの地点に集束していく日本版パズル系ドラマ。アラサー、ハタチ、女子高生、三世代の女性の生き方を現実的な視点を交>>続きを読む

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

3.7

二重三重に張り巡らされた真相。モナリザのごとく美女のモンタージュが、北欧の凍てつく空気のように冷たい悲しみを呼び起こす、スウェーデンの大ヒットミステリ、ミレニアムシリーズの第1作目!
北欧産だけあって
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.2

GWをまるまる費やしたMCU予習シリーズの中でも特に自分の好みでどストライクだったアントマンの続編!アベンジャーズのような世界規模の戦いではなく、ちょっと冴えないお父さんが娘のためにヒーローになるとい>>続きを読む

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