Yさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.2

「動的」という言葉を三船が使っていたのがすごくいいなと思った。
生き物のように常に変化し続け、そこに息づく精神がある。それは敬語禁止の対等さだったり、全会一致という実験場としての意義だったり、混沌とし
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砂の器(1974年製作の映画)

3.0

コンサートと親子のシーンを重ねた後半が凄かった。
いやいや会えばよかったやん...ピアノマンとしての人生どっちにしろ終わってるやん...とも思いましたが...。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

エンターテイメントと重いテーマ(黒人差別)とがこんなにも融合することがあるのか。全てのシーンに無駄がなく、終わったあとに解説をググりたくなる。

億男(2018年製作の映画)

4.0

お金はあってもなくても人を振り回すし変えてしまう、お金の価値をきめるのはその人という描写が丁寧積み重ねられていて説得力がある。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

2.5

家族が「向き合っていない」ということを横並びの食卓で表したのはすごいなあ。
ラストのぐちゃぐちゃな食事シーンも、問題が何も解決されてないことを言ってる。
ヘリの爆音の中「何かあったのかしら」と眠ってし
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.5

辛かった。
命を賭してまで参政権のために戦った人たちがいること。彼女たちのおかげで今その権利があること。今も、不平等の戦いは終わっていないこと。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.3

松田翔太がバイブルだと言っていたけどなるほどハマってしまう人がいるのも納得。
男らしさへの飽くなき渇望をこれでもかとカッコよく描くマッチョポルノでありながら、しかしその男性性の美化が招く破滅を風刺して
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.5

舞台挨拶にて。
東出君が手を握って立たせるシーンは、直前までポケットにカイロを入れて、温まった手で握ったらしい。

誰でも老いて死ぬときは1人であって、老いと孤独とどううまくやっていくのかが痛いくらい
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.5

原作はアメリカの国語の教科書にも載っているそう。
スクールカースト、クスリと酒のパーティ、アメフト、ダンスパーティ、アメリカのリア充は大変だな...

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.6

女性が本当に幸せでいられるのは少女時代だけなのかもしれない。
「自由な中年」になるのは寂しく難しい。

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.2

むちゃくちゃ良かった...。
アンドリューはスポーツマンのジョック、クレアはクイーンBでなくサイドキックスかな。ブライアンはガリ勉のブレイン、アリソンはフローター、ジョンは不良。

口悪く罵りあうけど
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

舞台挨拶にて、監督が持ってきて下さったトロフィーが眩しかった。

人数の町(2020年製作の映画)

2.8

タイトルでネタバレしてるけど、設定は面白くて前半はわくわくしながら見れた。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

「2001年宇宙の旅」が神様にみちびかれし人間を描いたのなら、本作は自らの手で未来を切り開く人間を描いている。
ノーランの人間讃歌!
「穏やかな夜におとなしく身を任せるな」=諦めるな、というメッセージ
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“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.7

最後が蛇足だという意見もあるけど、ニヤリとしてしまった。
人間そんな簡単に変われないと思うんだよね...連絡返すに一票...!
前半の隠れビッチ、もうちょっと長く見たかったな。

おんなのこきらい(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キリコ、ふつうに一途な女の子なのに何故こんな酷い目に遭わねばならんのだ...?
悪いのはクズ男たちじゃん...!

わざと女性たちを対立させるのも気になった。
バーの子も、会社の子も、奥さんもみんな酷
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

一つの事件を違う人の証言から描いてみせる手法を「ラショーモンアプローチ」と言うらしい。
今では世界中で真似される手法がここから生まれた。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

青春映画としてここ数年でダントツ。
ステレオタイプなスクールカーストを描かないのがすごく「今」っぽい。
誰も容姿をディズったりしないし、ジェンダーが問題になったりしないし、イメチェンをして、イケメンに
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.0

ジェームズがイヴを見る目が恋する男のそれで、とても優しく温かい。
「体を洗ってあげたい」って歌詞だけ見たら気持ち悪いけど、ジェームズが愛おしそうに歌うのでキュートな曲になっていた。

ギャングース(2018年製作の映画)

3.5

オレオレ詐欺に搾取される若者たちは貧困層だけど、さらにその下、オレオレ詐欺すらもできない若者たちがいる。
努力すればなんとかなるなんてヌルいことが言えなくなるな。
将来3人で牛丼屋やって幸せに暮らして
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

ねじの強度(=社員のひとりひとりの強度)で会社は傾くよという寓話かな。
コテコテのホモソーシャルな権力カスケードの中で、軽やかに泳ぐドーナツ社員が良かった。主人公でもよかったくらい。
出世に興味ない社
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.7

「あなたこそばらのつぼみだったんだ」という「ばらのつぼみ」は市民ケーンからの引用で、
ともに会社を立ち上げた親友を失ってしまう、失ってはいけないものを失ってしまうという物語全体の引用になっていた。
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.9

王が宙を舞う。
ハリウッドのヒーロー物を200倍にしたような演出にはじめこそ「いやいやw」と驚くが、すぐに「やだ、かっこいい...」に変わる。
これはあまりにも完璧な貴種流離譚であり、正統派な神話だと
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来る(2018年製作の映画)

4.7

「来る」というより「来い!」じゃねえかよと思った。
松たか子のタバコ、松たか子のワンパン、松たか子に頭を下げる警視庁のえらい人、ファブリーズ、神主のじじ様ご一行、「鶏が鳴く」から始まる神道アベンジャー
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クローズEXPLODE(エクスプロ―ド)(2013年製作の映画)

3.0

東出昌大はやっぱり存在感があるし華もあるし、キレる役が似合ういい役者だと思う。
ハイローばりの美術が良かったけどコレ廃校だよね?先生どこ?ってレベルの荒れ具合で笑った。

帝一の國(2017年製作の映画)

4.5

菅田くんが本当に綺麗。この監督は役者たちをものすごく綺麗に撮ってくれる。

劇場(2020年製作の映画)

4.0

才能が欲しくて、書けなくて、嫉妬して、近くの人を傷つけて自尊心を保つ。自分のクズさを俯瞰できても、やめられなくて、ずるずる甘えてしまう。若い、ヒリヒリした感情が丁寧に描かれていた。
「まだ死んでないよ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.0

ガンアクションが殺陣みたいになめらか。
殺し屋御用達の高級ホテルの中立な感じがいい。
マフィアのボスは死んだのか分からなかったけど「また会おう」って死ぬのかっこいいな。

覚悟はいいかそこの女子。(2018年製作の映画)

3.7

はじめは、彼女を得たいというモチベーションがホモソーシャルで感覚が古いなーと微妙な気持ちで見てたけど、
ヒロインに「やすっぽい、かっこ悪い」とつきとばされてから、彼女の内面にふれていき、力になりたいと
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