傍観者ではいけない。構成は複雑だと思ったけど、現実と映画が交錯する設定を通してそのことに納得感があった
最初はドーピングテストを突破する話かと思ってたけど、国家レベルの不正を明かすものになる。信頼関係を築いて密着。企画段階の構想からすると思い通りでなくても、止まらずに撮り進めて面白くしていく。
言う言わないの微妙な感じを描くものは好き。そういうキャラクターを表現できるはすごいな
政治は扱いにくいテーマ。でも被写体自体に良い悪いはないんだと感じた。時の経過とそれを表すご家族や本人の姿、選挙や政局をめぐる思考に触れることが自分にとっては重要だった。とは言え、監督と小川議員だからこ>>続きを読む
格闘は強いけど、現代のジェームズ・ボンドよりは忙しくなさそう
告白のシーンでは、94年はローリーがより優位だけど、今作はジョーがより強い。傾斜でジョーが上に立つ分ローリーの切実さも分かりやすい。監督の性格なのか、時代の変化なのか、テーマによるのか。ロケーションが>>続きを読む
こんなに洗練された作品だったとは知らず。会話とか小道具に細かい気配りが。ちょっと切ないけど
状況への不満と昔の恋人にひかれる気持ちが混ざっている時間帯を構成するのは簡単じゃないはず。気持ちの折り返し地点をぎりぎりまで遅くしたのはそこが主眼だから。けっこう難しい問いを突きつけてる
筋書きも面白いし、夕暮れの列車のきれいなショットとか国連本部が意外でよかった
ボビーとヴォニーの恋と現実が主眼。社会を描いて雰囲気をつくる他の部分がナレーションだからこそ、余韻としては軽やかかつ恋愛感情の部分だけが濾されて残る
チャールズはいい友達だなと思ってたら幻覚だった。。幻覚は自分の周りの信じきれないものに置き換えることもできる。
舞台は1つの法案をめぐる審議、人物は同僚議員と秘書、支持者。議事の進行がいまの国会と似ているのに少し驚いた。政治家をテーマにしてもおもしろくできることを示していると思う。
こういう想像の世界を映像化するのは楽しそう。会話の解釈を押し付け過ぎないのはいいな。
重力の向きが変わるシーンもすごいけど、身近な夢から複雑な世界を考え、ストーリーを作り映画を撮り切ったのはすごいな。インターステラーを観た時と同じような感動。
片方が弱気な時はもう片方が強い。逃げてるのに開放感を感じている。結末が見えてる中で楽しいから、観る側として気持ちをどうしていいのか分からずそれがいい。女性2人の相棒のような話を他にあまり知らないけどよ>>続きを読む
1つ1つの会話が長いのに聞いちゃう。聞いてる方を長く撮ってる。関係ない人がたくさん出てきておもしろいことをしてる。テーマにはならないけど好きになるまでの揺れを表現できたらいいかも。
幸せな映画。トリュフォーが常に映画のことを考えてる。展開の意外さとか深掘りじゃなくて小さな劇の重なりで観させる。キャラクターはやっぱり重要。忙しい現場に合わせてテンポも最後までいい。
小さな話で舞台はシンプルだけど、主人公と関わる2人は表面だけではない。定めの中で弱くならずに生きていく人たち。
サイズが重要、アングルを考える、視覚だけで組み立てる、時間を操れるのが醍醐味。本の方を読みたくなる
何かを語る時がかっこいい。キャラクターがそれぞれいいなあ。台詞がおもしろい。大きな構成はそういうふうにするのか。最後のシーンは見る側を焦らしてるのかな。
それぞれのキャラクターにいろんな感情が詰まっててすれ違う。それに共感してグサッときて。日常なだけなのに。同世代だから?やり取りの演技は肩の力が抜けていいな。あるいは英語だから自分にはそう見えるだけなの>>続きを読む
偏見は誰しもあることだけど、こういう時にどちらに立つのか、自分だったら人を信じられるのか。クライマックスが比較的抑えめ。怒りを抑えた良識的な主人公というのは最近のトレンドなのかな。
決断の難しさと現場の人たちの責任感、この感染拡大の状況でも同じようなことが問われているのかな。そしてなによりこういう事故があったことから目を逸らしてはいけないなと思った