「恋人たち」とは真逆に近いともいえるトーンながら、コミュニケーションの可能性をことごとく絶ってくるような「恋人たち」に繋がる地獄を描いていて普通にブルー入りました。
中島歩はこの段階で既に中島歩であ>>続きを読む
あの娘不意に僕が事務所のコピー機で己の顔面をスキャンしだしたらどんな顔するだろう。
意味が無いと思われてるものに意味を付けていくっていうのをどんどん突き詰めていくと自ずとそんな体を取らなくとも芸術(>>続きを読む
イーサン・ホークの醸し出す「これこそ米国産の馬鹿」感が最高でもあり最低でもあるっていう。自分的には割とそこに尽きるって感じでした。
一作品としての完成度もさることながら、顔のバリエーションを見せていく映画としても大分走っていたと認めざる負えない。
圧倒的な科学とテクノロジーの進歩でもって感情論や手続き論の入り込む隙をどんどん減ら>>続きを読む
南阿佐ヶ谷のカブいてるお婆さんと応援に積極的だった比較的若い女の人の打ち出してくるヴィジュアルイメージが大分親和性あって最初の数秒間マジで同一人物だと思った。
本人が途中で「利用されてる」みたいな事>>続きを読む
置いてけぼり感が半端ない。
「こっちももうちょっと集中して見るから、そっちももう少し上手い語り口でやってくんねぇかな?」といったお互いの歩み寄りを終始心の中で提案しながら能面みたいな表情で観ていた。>>続きを読む
主人公に向けられる不幸(逆に救いも)の量が多過ぎて、作品のトーンとしては終始落ち着いてはいるけどその背負わせっぷりにちょっとうるささを覚える作品ではあった。
あと「その人目当てで見ることは無いが自分>>続きを読む
「強いアメリカ、弱い日本」みたいな事が比喩的に組み込まれていて構造としては面白いけど、内容的には酷い。
この後アメリカもITバブル崩壊とリーマンショックで経済的にヤラれるわけだけど、それらを通過した>>続きを読む
荘厳ともいえる言葉完全排除の場面と、それとは真逆の言葉に全幅の信頼を寄せる場面のコントラストが強い。
後者は相変わらず密度が高いのに説明的ではなく何より正しい。
そしてそれがちょっと怖い。
濵口作>>続きを読む
ゲイの話である一方いい女達の話でもあるっていう。
リンダ、ジェシカ、スティーブンの母親・・・総じてみんなカッコよかった。
こういう人達の強さがかなり周りの色んな人の心を救ってると思う。
作品のトーンにつられてボーッと観てたら途中から内容が追えなくなってるっていう例の症状。
この手の作品は本当に注意が必要だ。
おじいちゃん役の人がマネーの虎の謙虚ライオンみたいだなとか思って観てたら見事に寝た。盛大に寝た。
大概私が悪いが作品も悪い。
だって完全に寝かせにかかるトーンだったもの。
「地方再発見」みたいな側>>続きを読む
色んなネタぶち込んで飽きない作りにはなってたけど、やっぱりこの系譜(追われ系)でいうと「激突!」のシンプルさとテンポの良さには敵わないといった印象にはなる。
女子100mで男子超えの世界記録なんて出た日にゃドーピング検査はすり抜けられてもマスゴミや世間の好奇の目からはすり抜けられないでしょう。
面白さのベクトルが世界丸見えテレビ特捜部的で大変良い。
最後の方暗くて具体的に何が行われてたのかあんま分からんかったけど。
他者を見る目線の微細さと思慮深さでもって人類は確実に進歩してると思わせてくれる作品だった。希望がちゃんとそこにあった。
役所広司と三浦友和の「煙草むせ演技対決」が個人的には熱かった。
マイケル・ジャクソンとかフレディ・マーキュリーの系譜、つまりはカッコいいとか凄いを通り越して面白いに到達してる人なんだと僕は思うわけなんだな。でっくんの事を。
鼻の中にどんぐり入れちゃった子供のシーンがあったけど、私も5、6歳位の頃に不意に耳の中にポップコーンを入れたくなる衝動に駆られて10個位入れて翌日耳鼻科で先生に怒鳴られながら除去してもらった経験がある>>続きを読む
これ観た後カラオケに行きたいとはならなかったけど、チャーハン食いたいとは思った。
冷凍チャーハンこそクール・ジャパンの筆頭じゃないか。
今年の初日がようやく出たといった気分にさせて頂きました。
バッジョの名言を無理矢理自分のエピソードに繋げる流れの弱さ・薄さの共感性羞恥はちょっと本当に凄かった。
とにかく下らないが上手かった。
同じ時代、同じ国、同じ文化圏にいながらも絶対に交わることのない近くて超絶遠い人達にこの監督は本当に毎回上手くリーチしてくる。
その象徴としての行きつけの店(そしてそこから生まれるコミュニティ)とカル>>続きを読む
べらんめぇな江戸前なノリと60年代洒脱の融合で小気味良さ何割か増し。
これ観たあと和幸に行きたくなってる段階で本作VS私は本作の勝利。
外国訛りの日本語で「あなたは絞首刑」って言われるの凄い嫌だ。
フランキー堺の起用もそうだし、内容的にもある種の光を照らす事で暗さが際立つっていうタメが効いてて、まぁこれはヤられる。
94分がとても短く感じた。
150分位掛けてもらって全然構わない。
もう少しこの湯に浸かっていたい。
非常に危険なコンテンツに手を出してしまったなといった感じです。
高木さんが途中から聖母に見えた。
作品のラブリーさよりこの60年位で大分女性の生き方やら所作やら言語やらが変わったんだなっていう方に意識が行っちゃった。
私の中の永遠のヒーロー間黒男を捲ってくんじゃないかっていう勢いでゲゲ郎に魅力がありすぎて一時騒然とした。
「批判はすれど否定はしない。是々非々で人間見ていく。」っていうスタンスに対しての同調が凄くて>>続きを読む
「生きるのが下手」をここまで自覚的に発信し続けるウディアレンの胆力。
なんなら最近は翻って一番生き方上手なんじゃないの?とか思う始末。
作品としては大分とっ散らかってる印象を受けてしまったし、それ>>続きを読む
鑑賞後の気分はSLAM DUNKの読後感に近い。
個々のキャラクター設計とそれを補強するバックストーリーにちゃんと力入れてる作品は大抵外さない。
年明け初出勤の圧倒的憂鬱を紛らわしてくれて有り難う>>続きを読む
「Wi-fiじゃないんだから」っていう勢いのオープンかつフリーな仏の恋愛市場。
面白いっちゃ面白いんだけど、アメリカのプロムものを観た時と同じような気分になる。
つまりは日本に産まれて良かったって>>続きを読む
「ジャスティンは何か持ってる女」を伝えたいがために笑い所に欠けるキツい不条理挙式の模様にやたらと時間を掛けるラース・フォン・トリアーのアブノーマル性。
決して何かが出動したりしないタイプの諦観に満ち>>続きを読む
かなりスピってた(スピリチュアルではなくスピルバーグのほう)。
ごく稀に登場人物にやたらと自分を投影してしまう作品に出逢うわけだけど、それの最高峰がこのタイミングで来てしまったといった感じ。
特定の誰かではなく、サブキャラ含めて割りと全員に自分を見た。
露悪や>>続きを読む