深緑さんの映画レビュー・感想・評価

深緑

深緑

映画(326)
ドラマ(15)

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.2

菅官房長官の目の濁り具合や、麻生太郎のタレント性の高さ等見所多数ですが、劇場内の1番人気はダントツで籠池妻でした。

森達也の目線・編集を通すと、反吐が出るような世界でも吸い込まれてしまう不思議。
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FAKE(2016年製作の映画)

3.8

一連の騒動からしばらく時間が経ち、7割前後の仕上がり(容姿が)にまで回復した佐村河内氏に密着したドキュメンタリー。

もう完全にグレーゾーンを楽しむ世界。

絶妙な呼び捨てで質問を投げ掛ける外国人イン
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SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬(2018年製作の映画)

3.5

国内外の著名なアーティストの写真を手掛ける鋤田さんというフォトグラファーの活動を振り返ったドキュメンタリー作品。

出てくる人達、出てくる名前がいちいち豪華。
キャストを見てピンときた方は、観て損は無
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PicNic(1996年製作の映画)

3.5

塀の上にある自由。

CHARAの「5歳児感」が爆発。

「少女漫画から抜け出してきました」的な浅野忠信の小っ恥ずかしいキャラ設定も可。

先生が出てくる幻覚のシーンだけコントっぽかったけど、それ以外
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mellow(2020年製作の映画)

4.0

おおらか度高めながら見応え有りの恋愛群像劇。

それぞれの恋愛の形を通して、恋愛に限定されないより普遍的な人間の思想信条といった所に迫っていく。

「退屈な日々にさようなら」で既にこの感じは観ているの
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

悪くはない。

決して悪くはないけど、自分が岩井俊二作品に求めるパラレルワールド感は他作と比べると希薄で「普通だな」というのが素直な感想。

学生時代がピークで、それをずっと心の拠り所にし続ける人生っ
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.5

何者でも無い若者達が何者かになるべく、ひたすら間違った道を突っ走る犯罪実録映画。

当人達が実名&顔出しで、しかも今現在どこで何をしてるかまで作品に乗せちゃう開けっ広げ感は凄いけど、内容的には稚拙で杜
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

寒い時にはより寒い映画を。

謎解き部分に夢中になって見落としていた本作のメッセージを知り、その重さと暗さにしばし愕然となる。

「スノーモービルの動力性能が凄い」とか呑気な事を思っていた自分に説教。

二重生活(2016年製作の映画)

3.8

尾行を通して見る人間の本質の一端。

所々で「えっ?」っていう瞬間もあったけど、この適度に落ち着いたトーンはかなり好物。

睡眠導入効果的に良いものを持っているのに加え、西田尚美加点も手伝って良い感じ
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.0

とある本好きの戦争未亡人が町唯一の書店を開き、頑張って営業していく物語。

元も子もない話だけど、その過程において心洗われる瞬間や大切な事が詰まっている映画。

内面の美しさが外見にも出ちゃってるエミ
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音楽(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シュール・脱力系のノリとロックンロール初期衝動の見事な融合。

いちいちツボで終始にやけ顔で観てました。
傍から見たら相当キモかったと思います。

ツッパリ・ヤンキーと四畳半フォークを並列にさせた世界
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ナイトクルージング(2018年製作の映画)

4.5

生まれつき全盲である加藤さん(ミュージシャン)という方が、監督として一本の映画を作るドキュメンタリー作品。

上映後に加藤さん、佐々木監督、作品プロデューサーの御三方の登壇もあり、贅沢な内容でした。
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

デンジャラス仕事を請け負う銭湯にバイトとして入ったがために、色々巻き込まれていく青年の姿。

マトモに狂ってるといった感じの世界観。

色んな要素が混じったミクスチャー感がありましたが、自分の目には「
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

4.0

植物のDNAだけでなく、おじさんの心も採取。

タケの顔面に7億点。
スクリーンに映るだけで多幸感が生まれる。

ドキュメンタリーと創作の間を見事にすり抜ける、バイオ科学と恋愛の純度高めの素敵な邂逅。

地球征服アパート物語(2010年製作の映画)

3.8

とあるアパートの一室に侵入した宇宙人と住人&大家の珍妙なやり取り。

有りか無しかで言ったら断然有り。

「epoch TV square」「30minutes」をずっと見てた者としては、ただただ歓迎
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みうらじゅん&いとうせいこう 20th anniversary ザ・スライドショーがやってくる!「レジェンド仲良し」の秘密(2017年製作の映画)

3.5

正月休みも佳境に入り「会社行きたくない病」がピークを迎える最中、「一番そういうのと遠そうなもの」とprime videoを漁って観た、みうらじゅん・いとうせいこうのスライドを肴にしたトークショーのダイ>>続きを読む

ゴーストスープ(1992年製作の映画)

3.8

新居先に現れた謎の訪問客。
そこから始まる不思議体験。

「ポンキッキーズ」以前のロングの鈴木蘭々と新たなフェーズの演技を披露するデーブ・スペクター。

序盤こそ「何これ」感が漂うも、尻上がりに調子を
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.2

「スワロウテイル」公開から20年が経った段階でも、未だ岩井俊二の方法論が有効であるという事を示した一作という印象。

かつて無いほどのウェルメイドな仕上がり。

「黒木華とCoccoの戯れ」等、このパ
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.0

「何も起きない系映画」の巨匠ジャームッシュの長編デビュー作。

孤独感を紛らわせるかのように街を徘徊する青年の姿を捉えた一作。

ロカビリー入った独特な様式美と殺風景で物騒な世界観。

方々で出会う人
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ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

3.8

タイトル通りローマが舞台の群像劇。

嫌味なくらいに小洒落た会話。
そして、悲劇を喜劇的に見せながら最終的に教訓めいたものを提示するやり口。

急に有名人から外されたおじさんの心の叫びに、哀愁を経過し
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アートスクール・コンフィデンシャル(2006年製作の映画)

4.2

奇人・変人達が織り成すギャグ映画かと思いきや、そこにサスペンスやら恋愛やらアーティストの苦悩を描いた人間ドラマやらが入ってくる「アートスクール」という磁場フル活用の100分間。

自由にジャンルを横断
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E.T.(1982年製作の映画)

3.8

無性にピザ(余裕が無い際はマイクポップコーン)が食べたくなる夢とロマンの物語。

通しでちゃんと観たのは、もしかしたら初めてかもしれません。

宇宙人に愛嬌を取り入れたのは結構画期的だったんじゃないか
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.5

ジェネレーションX(60年代半ば~70年代生まれの就職難を経験したアメリカの世代の名称)にあたる、とある若者グループの大学卒業後の姿を描いた作品。

世代論みたいなのは基本的に不毛と考えますが、「経済
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チェイシング・エイミー(1997年製作の映画)

3.8

レズビアンに恋をした漫画家の話。

90年代アメリカのユースカルチャーの勢いとケヴィン・スミスの作家性の見事な結合具合。

お気楽で頭悪い系のノリが目立つも、粒立てて見ると結構シビア。

それでも、胸
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ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

3.5

女性に翻弄され続けるレコード店を営む主人公の姿を、60~90年代のロックネタを織り混ぜ描いた作品。

主人公が画面の向こうにいる観客に語りかける所謂「第4の壁」を積極的にぶち壊しにかかるスタイル。
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.8

もう何回観たか分からない位に観てる自分にとっての、そして多くの人にとっての鉄板ネタ。

ドーピング感が拭えないセレクトですが、私の2020年は本作で幕開けです。

自分の中では親しみが強過ぎて「準邦画
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.2

困窮のレベル、いよいよ最高域に。

職場を解雇された足が不自由な兄と自閉症の妹。
段ボールとガムテープを最大限に活用する生活。

露悪的ショッキング描写の連続にひたすら気が滅入る。
K.Yスタイルの
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モテキ(2011年製作の映画)

3.5

尊敬するレビュアー様が示してくれた指針に乗っ取り、年末年始のこの時期は大根監督作品を鑑賞。

色々欠落してんな。
取って付けたような記号的なサブカル感、凄く苦手でした。

ただ、麻生久美子パートは全部
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.2

ドキュメンタリー映画制作中に森の中で行方不明になった学生3人。
現場には彼等が撮ったフィルムだけが残されていた…

公開当時そのインディー感で「こういうの逆に有り」と人々の関心を呼んだ一作。

学生ノ
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

タイムリープ映画の有名作。

タイムリープ映画としての完成度というより、スキャンダラス要素の方が目についちゃう感じがしましたが、総じて面白かったです。

アシュトン・カッチャーの優男ぶりも良いけど、個
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.5

馬鹿馬鹿しくも切ない度を超えたリアリティショー。

発想は面白いし、全然最後まで興味深く見れたけど、「編集無しで素人の生活なんて放送しても面白くも何ともない」っていう身も蓋もない感情が根底にあったりす
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

2.5

ロシア人作家と作家に惚れてると思われる女性のイタリアでの不思議な取材旅行。

空間や色彩にこだわった映像と、信仰や苦悩をテーマにしていると思われるストーリー…

難解というよりは、終始抽象的で意味が分
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

真夏の汗ダラダラ感と真冬の手のかじかみ具合の伝わり方が異常。

とりあえず、息子君はU-16代表入り内定になります。

このままでは済まされないと分かりながらも、「ずっとこの家族のご機嫌な姿を見ていた
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バーバー吉野(2003年製作の映画)

3.0

男子に吉野刈り(所謂きのこヘアー)なる髪型を強要する謎の風習がある村の話。

笑い所皆無なシュール・脱力系映画。

この手の映画を観る最大の動機は深緑的にはそこにあるので、笑えないのは致命的…

ただ
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イメージの本(2018年製作の映画)

2.8

あらゆる映像のサンプリングからなるイメージの羅列。
そこに意味深長なバリトンボイスのナレーションが入ってくるゴダール御大の最新作。

相変わらずの難解さ・意味の分かんなさを提示してくるゴダール御大。
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.5

「贅沢な地獄。贅沢なんだけど、地獄である事に変わりはない。」

マジックバー的な所で住み込みで働きながら女優を目指す主人公の心象風景・脳内イメージを、極彩色のネオンとEDMでパッケージング。

猥雑で
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