深緑さんの映画レビュー・感想・評価

深緑

深緑

グッド・バーガー(1996年製作の映画)

4.0

バスケットボールと赤ちゃんが途中入れ替わって赤ちゃんをシュートしちゃうラインの荒唐無稽さ。

しかしながら、ストレス・悩みの類から全力で背を向けてて途中から心の特効薬みたいな位置付けで観ちゃってた。
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孤独な惑星(2011年製作の映画)

3.5

ガーシーを経ちゃってるから綾野剛のあのソフトな人当たりが怖くて。怖くて。

雪子 a.k.a.(2024年製作の映画)

3.5

不登校の子、殿馬の再来じゃん。
オリックスでセカンド守ってる姿しか想像できんかった。

ガールフッド(2014年製作の映画)

3.5

「とりあえず一旦勉強しろ」で処理していく形で良いと思っています。

大いなる驀進(1960年製作の映画)

4.0

岡山までで仕込んどいて広島以降駅に着く度に一つ一つ回収していくスタイル好き。
労働の尊さを描いているのも清濁併せ呑んでるのも良い。

「うちの客の中に東西対抗のスリの競技大会の優勝者がいる」っていうパ
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猛獣大脱走(1983年製作の映画)

3.5

やっぱりネズミとかの数打ってくるシーンの方が断然ゾワゾワ感が凄い。
なんならクレーム対応の電話機の尋常じゃない数にすらゾワゾワきてる始末。

ただ作品としては大分バランス悪かったかも。

自由なファンシィ(2015年製作の映画)

3.2

しばらく「ゆかり」という名前に変なバイアスがかかりそうです。

それにしてもビビる程長く感じてしまいましたな。
エンドロールが終わって場内の明かりが付いた時の解放感の半端なさたるやよ。

演劇的手法の
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略奪愛(1991年製作の映画)

3.5

私の心の中にある変なスイッチを押そうとしてこないで下さい。

黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年製作の映画)

3.2

出てくる人達に薄く嫌な感じがあったり、ダメな意味で庶民的だったりで自分としてはキツかったかも。
 
やってる行いは悪いがキャラクター的には憎めないとかっていう何かしらの救いを自分は求めてしまう派。

ジュ・テーム、ジュ・テーム(1968年製作の映画)

3.0

導入の段階でウトウトした自分が一番悪いが、この作品もどうかと思う。
あんなに切替を頻繁にやられたらそりゃよう分からんくなる。
こちとら山田洋次作品とかで育ってん。

渋滞(1991年製作の映画)

3.5

何だかんだありながらも目的を遂行したこの家族の胆力が純粋に凄い。
もし自分が同じ境遇に置かれて浦安出発だったら、確実に新木場辺りでUターンして帰る。

七人の刑事 終着駅の女(1965年製作の映画)

3.5

謎解きカタルシスという点では弱いが、良心的・庶民的刑事像に触れて「警察24時」を観た後と同様の気持ちになれる。

武闘拳 猛虎激殺!(1976年製作の映画)

3.2

ニヒルさを失ってしまったブルース・リー映画みたいな位置付けで、そしたら後は荒唐無稽さとフィジカルの強さ位しか残らないわけで。

故郷(1972年製作の映画)

4.5

山田洋次作品を観ると大抵頭の中に「普遍」というワードが自分の場合は思い浮かぶが、今回はより明確にフォントサイズ72位でしかも太字のものを打ち出してきた。

あえて記号的にして抽象度高めて獲得する類のも
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0課の女 赤い手錠(1974年製作の映画)

3.8

たけしとかタランティーノのインスピレーションの源みたいな作品だった。

謎にレズプレイを仕掛けてくるあき竹城風情の姉御の死体シーンはそれこそ犬神家とタメ線張るレベルだと今後は推そうと思う。

みんな笑え(2025年製作の映画)

3.5

「好きなAV女優でベストナイン組んでみました」路線でそのままスベり芸を極めるアナザーストーリーも大局的には有効。

ネムルバカ(2025年製作の映画)

3.2

荒比屋登場時のパワープレイで一瞬グラついた事は認めます。
でも他は終始能面でした。本当です。

元も子も無いこと言ってしまうと、大人達の手掛けたプロデュースの曲の方が自分は良いと普通に思っちゃった。

かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

4.2

想像の3段階上くらい面白かった。
これはもう極力情報入れないで観たほうが良い。

主役の子のATG感溢れるビジュアルの貴重さ加減。

おーい!どんちゃん(2021年製作の映画)

4.8

上映後一番最初にやったこと→ディック・ミネのwiki検索。

家族やら幸福やら物語やらその物語の語り口やら色んな形の可能性をしれっと提示してきちゃってもう充実の一途。

死に損なった男(2024年製作の映画)

4.0

お笑い界に胸くらい浸りながらも笑わせの方向には殆ど舵を切らず純粋に物語で勝負してたのが自分的には大分尊い。

観賞後はそれこそ良い落語を聞けたような気分になる作品だった。

しかしながら、全キャストの
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明ける夜に(2023年製作の映画)

3.2

色んなキャラクターの人達が出てきて「くんずほぐれつ」みたいな事でやってたけど、割と皆積極的に嫌いってほどでもない「多分、やや苦手」位の範囲に収まる人達だった。

話的にも笑い的にも自分にはまったくだっ
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

「赤ん坊の泣き声で眠れないので一旦帰ります。また来ます。-母より」とかだったらどうすんの?

静かなトーンに反した雄弁過ぎるほど雄弁な作品。
自分の生活の中にもこれと同じ構造のものが存在してると否が応
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茶飲友達(2022年製作の映画)

3.5

公開当初ずっと台湾映画だと勝手に思い込んでいて大分経ってから国内産である事を知った本作。

違和感含みの急騰続きでいつか必ず窓埋めにくるぞと思ったら凄い角度で埋めてきた。
そのなし崩し感だけ妙なリアリ
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.2

生かさず殺さずな1話目。
完全に殺しにかかる2話目。
ちょっと歪な生を描く3話目って感じでしょうか。

すみません。適当過ぎました。

この動画は再生できません THE MOVIE(2024年製作の映画)

3.8

色んな作品の養分を吸いつつそれを参照する能力の高さが無いとこの巧さやキメ細かさは無理、出せないっていう感じがある。

長らく横たわるTV vs 配信っていう構図に対するTVサイドのプライドを入れてくる
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L’Ilya〜イリヤ〜(2000年製作の映画)

3.0

入谷を舞台にした下町人情劇だと思ったら全然違ってたんでビックリしました。
すみません。取り乱しました。

物議を醸すやつでした。

バカがウラヤマシイ(2010年製作の映画)

3.5

何かめぞん一刻感あって良かった。

どんな作品よりもこういう作品が実は一番観てる間集中できてるような気がする。

あみこ(2017年製作の映画)

4.0

不意の「その男凶暴につき」はズルい。

批評的なんだけど批評過多ではないし、自意識垂れ流しなんだけどちゃんとそこに共感を誘えるバランス感覚。

(2023年製作の映画)

3.2

「こんな戦国武将はイヤだ」を130分に渡ってやったんですねといった感じ。
興味深い試みをしているのかもしれないけど、面白いかと言ったらそれはもう正直何とも。

ドコニモイケナイ(2011年製作の映画)

4.5

「なんちゃって」を一切介さない青さのつまびらかさ加減が大分強烈。
あとは、人並み以上のバイタリティが翻って違う方向に作用してしまう怖さ。

大衆娯楽作と一緒に本作が同じショーケースに陳列されるサブスク
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デビルマン 誕生編(1987年製作の映画)

3.5

イオンシネマっていう規格の中でこれ流したのは結構画期的な試みなんじゃないかと。

帰り道に「自分の生育環境の中にデビルマンがもしあったとしたら、何か変わってたのか」ととりとめのない事を考えさせる力はと
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ピストルライターの撃ち方(2022年製作の映画)

4.0

何なんですか。この閉塞感2.0みたいな領域は。
原発地域のヌケの良いロケーションとのコントラストの強さを否が応でも感じざる得ない。

Broken Rage(2024年製作の映画)

3.5

愛しきバカヤロー・コノヤローの世界。

点で見ると危ないが、今までの貯金を取り崩してかくし芸クオリティのものを大々的にやるっていう線で見ると大分痛快。

貯金はこういう下ろし方しないと。

北野武 神出鬼没(1999年製作の映画)

4.0

この頃の殿の正反対のものが同居してる感じ本当最高。
色んな人の物事の捉え方を大分決定付けたと思う。