他者を見る目線の微細さと思慮深さでもって人類は確実に進歩してると思わせてくれる作品だった。希望がちゃんとそこにあった。
役所広司と三浦友和の「煙草むせ演技対決」が個人的には熱かった。
マイケル・ジャクソンとかフレディ・マーキュリーの系譜、つまりはカッコいいとか凄いを通り越して面白いに到達してる人なんだと僕は思うわけなんだな。でっくんの事を。
鼻の中にどんぐり入れちゃった子供のシーンがあったけど、私も5、6歳位の頃に不意に耳の中にポップコーンを入れたくなる衝動に駆られて10個位入れて翌日耳鼻科で先生に怒鳴られながら除去してもらった経験がある>>続きを読む
これ観た後カラオケに行きたいとはならなかったけど、チャーハン食いたいとは思った。
冷凍チャーハンこそクール・ジャパンの筆頭じゃないか。
今年の初日がようやく出たといった気分にさせて頂きました。
バッジョの名言を無理矢理自分のエピソードに繋げる流れの弱さ・薄さの共感性羞恥はちょっと本当に凄かった。
とにかく下らないが上手かった。
同じ時代、同じ国、同じ文化圏にいながらも絶対に交わることのない近くて超絶遠い人達にこの監督は本当に毎回上手くリーチしてくる。
その象徴としての行きつけの店(そしてそこから生まれるコミュニティ)とカル>>続きを読む
べらんめぇな江戸前なノリと60年代洒脱の融合で小気味良さ何割か増し。
これ観たあと和幸に行きたくなってる段階で本作VS私は本作の勝利。
外国訛りの日本語で「あなたは絞首刑」って言われるの凄い嫌だ。
フランキー堺の起用もそうだし、内容的にもある種の光を照らす事で暗さが際立つっていうタメが効いてて、まぁこれはヤられる。
94分がとても短く感じた。
150分位掛けてもらって全然構わない。
もう少しこの湯に浸かっていたい。
非常に危険なコンテンツに手を出してしまったなといった感じです。
高木さんが途中から聖母に見えた。
作品のラブリーさよりこの60年位で大分女性の生き方やら所作やら言語やらが変わったんだなっていう方に意識が行っちゃった。
私の中の永遠のヒーロー間黒男を捲ってくんじゃないかっていう勢いでゲゲ郎に魅力がありすぎて一時騒然とした。
「批判はすれど否定はしない。是々非々で人間見ていく。」っていうスタンスに対しての同調が凄くて>>続きを読む
「生きるのが下手」をここまで自覚的に発信し続けるウディアレンの胆力。
なんなら最近は翻って一番生き方上手なんじゃないの?とか思う始末。
作品としては大分とっ散らかってる印象を受けてしまったし、それ>>続きを読む
鑑賞後の気分はSLAM DUNKの読後感に近い。
個々のキャラクター設計とそれを補強するバックストーリーにちゃんと力入れてる作品は大抵外さない。
年明け初出勤の圧倒的憂鬱を紛らわしてくれて有り難う>>続きを読む
「Wi-fiじゃないんだから」っていう勢いのオープンかつフリーな仏の恋愛市場。
面白いっちゃ面白いんだけど、アメリカのプロムものを観た時と同じような気分になる。
つまりは日本に産まれて良かったって>>続きを読む
「ジャスティンは何か持ってる女」を伝えたいがために笑い所に欠けるキツい不条理挙式の模様にやたらと時間を掛けるラース・フォン・トリアーのアブノーマル性。
決して何かが出動したりしないタイプの諦観に満ち>>続きを読む
かなりスピってた(スピリチュアルではなくスピルバーグのほう)。
ごく稀に登場人物にやたらと自分を投影してしまう作品に出逢うわけだけど、それの最高峰がこのタイミングで来てしまったといった感じ。
特定の誰かではなく、サブキャラ含めて割りと全員に自分を見た。
露悪や>>続きを読む
「へっ?酉の市?」っていうレベルの、圧倒的大多数を誇るシルバー人材に囲まれる形で鑑賞。
心地好さすら感じる落ち着いた館内の空気に浸ってたら、見事に寝た。
全体の1/4位はイッたと思う。
勿論、本作>>続きを読む
想像の範囲の超えなさ加減がもはや清いっていう。
ひいきから外れてることを自覚しつつも父親への感謝の念を忘れないアリソンに一瞬グッときたけど、直ぐに「一般家庭と比べて桁3つ位違う暮らしさせてもらってり>>続きを読む
ちょっと何言ってんだか分かんなかったけど、社用車遺棄とか不法侵入とか器物損壊とか自転車泥棒とか、さらりとイリーガルな事象を取り扱ってた。
間口の広さから始まって最後はコアな所まで連れていってくれる教科書みたいな理想的な作品。
ブライアンを礼賛してる人(自分も)含めて世の中の人大体はクレア的に生きてるっていう事を私は結構知っちゃってる。
とりあえず当時城南中が荒れてたのは十分理解した。
反復を繰り返しながら少しずつ深みに到達していくダンスミュージック的手法っていうんですかね?…あんまりノレなかった。
「サブスクで映画を倍速で観る効>>続きを読む
ケータイ小説み(懐かしい)がある話なんだけど所々でそこに批評的な視線を向けてきたりもするっていう、バランスが取れてるんだか取れてないんだか観てる内によく分からなくなってくる異色作。
主役の子も良かっ>>続きを読む
すっトボけながら抉ってくるこの感覚。
側の部分は完全に時効警察等に引き継がれてて、そのDNAの源流を見れたなって印象。
人生経験と称してそんな困窮した感じがしない学生達があえて寮で貧乏暮らしをやってみる的なノリをそこはかとなく感じて、序盤は結構遠い目で見てしまっていた。
19から20になる時も29から30になる時も、>>続きを読む
あぁこれはもう完全に佐々木ユキですね。
非常に佐々木ユキだったと思います。
典型的と言っても良いかと思います。
えぇ。間違いないです。
…すみません、取り乱しました。
「ケーズデンキに叙情性を持たせ>>続きを読む
国立市内で世界が完結してるのが良い。地産地消である(多分使い方間違ってる)。
江戸の香り漂う東側でも、ましてや刺激的な中央の部分でもない生活と共にある西側の(しかも今と通じながらも確実に違う90年代>>続きを読む
繰り出されるボケのサイズがいちいちデカい。デカい。
水着女子とハードルを飛び越える「跳躍のダイナミズム」みたいなシーンとか歴代屈指の今何観させられてるんだ感。
でも、その直後に思いっきり引かれて全>>続きを読む
およそ90%以上を占める能天気・お気楽成分。
交通事故や中絶シーンの挿入に「これからトーンが変わるのか?」と思いきや凄い速度でリカバリーしてくるこの直進安定性たるやよ。
馬鹿が推奨される時代の今見>>続きを読む
ヌーヴェルヴァーグからの影響を直球で出してくるスコセッシ初期作。
BLへの昇華が難しい方のホモソーシャルノリ。
相手の言葉尻を捉えて詰めてくるカウンター主体の手法を私は「マフィア論法」と名付けたい。>>続きを読む
唐田さん、生活の方大分頑張ってらして良かった。
お芋ちゃんさんも久しぶりに観れて良かった。
ギリスペア取れないくらいのリアリティライン。
「何故に原始人設定?」っていう所で最初こそ萎えたけど、観ている内に現実社会にも共通する出来事の根本なりメカニズムを分かりやすく炙り出せるっていう効能に気付いてその必然性にちょっと感動した。
なので、>>続きを読む