hawaianCTさんの映画レビュー・感想・評価

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怪物(2023年製作の映画)

4.0

わたしは是枝監督は多様性ではなく、物事の多面性の表現に挑戦し続ける監督だと思っています

彼の作品を観ていつもわたしは、物事には多面性が必ずある。しかしそれを認識することはほぼ不可能であること
むしろ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

本当にきれいな映画

しかし新海監督の作品の中では一番中身が薄い

物事の発端は意味不明で
途中出会う人達は人間味が無く
ラストの解決もただ大袈裟なだけ
この映画を観て地震の被害者の心が救われることは
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.8

転換に不気味に流れる重低音の音楽は、子供の頃初めて死を感じた事を思い出させます

膠着した最前線は勇敢に戦うイメージがありますが、武器・人員に差が無い場合、地道な人員の削り合いをする所です。
つまりど
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.0

平和で豊かな農民の村
儲かるからと反政府組織と取引きしたために、政府から収穫全没収の危機
秋の収穫を守るために、政府の元女兵士が立ち上がる!

宇宙艦隊を擁する大軍事組織に対抗するため、フィジカル重視
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.8

殺し屋の主人公

永遠に続くかと思えた入念な準備と成功の秘訣の独り言のあとのいざ本番

彼はいきなり凡ミスで失敗

メチャクチャあわてて帰宅。家は荒らされ、彼女が暴行されていた

犯人は彼の組織が雇っ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

主人公は何故ジャズを選んだと聞かれた時、それはジャズが一番熱いからと答えます

この映画は、その言葉の通り三人の若者の命の熱を叩きつけられる作品です

なぜそんなことが、アニメ映画で表現可能だったのか
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.5

予想外のグロホラーな前半にリタイア仕掛けましたが、林くんの演技が上手いのと、我儘可愛い女子高生やらせたら日本一の小松菜奈のお陰で最後まで観れました。

小中学生が考えついた様なお粗末な話ですが、林くん
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.3

スケールは大きいが、やや荒唐無稽な事件。でも映画として2時間一気に観ると世界観や展開に引き込まれてました。

本作はタイトルどおり、ミステリよりも事件をとおして人の心の傷を癒やすことが目的の様な言葉の
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

主人公がどこを走っているのか、どこを走りたいのか、ライバルはどこにいるのか、これ程分かり易いレース映画はありません。

流石ゲームのノウハウと言いたいところですが、レース関係者全体がこのゲームに対する
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

女の子と仲良くなる。どんどん仲良くなってくると友達と彼女の差が徐々になくなってくる。お互いそんな境目を小出しにして相手の反応を見たり疑ったりする。

そんな時以上に楽しいことって無いと思うけど、この映
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

流石に劇団調の集団タイムループものが多過ぎ感ありますが、ループする毎に「お仕事」に対する意識改革てきな展開が新鮮です。

もちろん全キャスト阿吽の呼吸のような演技で隅々まで漏れなく滑り知らずで面白いで
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.3

僕は庵野監督が観客に対して絶対に裏切らない点を信じています。

それは4つ。
主人公を正当化する為の安易なステレオタイプの登場人物がいないこと
世界平和・環境問題・プロパガンダ的要素が無いこと
作品に
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

4DXで視聴することで、完璧なアトラクションに。というかマリオゲームの世界に完全に入り込む体験が味わえます。USJよりも満足度は高いかも??

人気ゲームの映画化の最適解はそのゲーム世界そのままの中に
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

スラムダンクは僕にとっては、ネットがなかった時代、NBAのスーパープレイを、漫画にて静止画としてハッキリ見れる革命的ものでした。

流川のプレイはマイケル、ゴリはユーイング、仙道はマジック、桜木は
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キサラギ(2007年製作の映画)

4.0

推理や思い込みがドンドンひっくり返る、小劇の会話劇の醍醐味をトコトン疲労困憊するほど楽しめる作品。

そう言ったジャンルの基本であり頂点…というほど、他の小劇をみてないですが😊

いつまでもサブスクに
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

5.0

アニメ、映画、アプリ、ゲーム、CM・・・制作系のお仕事作品は多々あるのですが、最大の課題は劇中で作られる作品の「魅力のなさ」だと思っていますが、この映画は、作られる作品「サバク」「リデル」に対して力を>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

小学生だった鈴ちゃんと桃李くんの十年愛的な作品かと思っていたら、あれ?あれれ?と思ってたら、小学生しか好きになれない男と、その男を愛し続ける元小学生という話で、びっくりでした。

LGBTPZNのPの
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマンとは、叔父殺しの贖罪の為に人生を犠牲にして、弱者である街の住民を救う、リアルに望まれるヒーローです。
悪を滅ぼすことが目的では無いので(一番の悪は自分)殺傷はしません。しかし運命は最愛
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

この映画は、あらかじめ、どのような不思議が起こるかはっきり公開されています。
中身は容易に想定出来ます。そしてその想定は一切超えません。

しかし、夢中になって最後まで見てしまい、電車を(通勤時
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.6

「被害者が犯人ミステリーもの」の最初から犯人がわかってる版と捉えて楽しむ作品。

加害者が女子高生じゃなきゃ駄目設定の為に、色々無茶なSFシナリオになっていますが、田中圭くんが頑張ってるので、応援した
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.7

ベン•プラットの歌声が凄すぎる。もはや魔唱と言うレベル。冒頭から、ぐわっと歌声に心を握られる。

かなり外道な嘘で望みを手に入れ、罪の意識が無いサイコ主人公ですが、あの歌声を聴いてしまうと、魔法をかけ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

待ちに待った待望のシンウルトラマンでしたが、2体目の怪獣を倒した時点で、「あ、俺、この映画観るの。もう充分じゃないか?」と思っちゃいました。ホビー&回顧SFオタとしては、大よだれの初代ウルトラマン A>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

宮崎監督が少女と武器。新海監督が少年•青年の愛ならば、細田監督は、「女子」です。
竜とそばかすの姫は、「女子」に振るだけ振り切りまくってます。細田監督は女子が持つ承認欲求を映像化する天才なのかも知れま
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.2

創作か事実なのかが、ポイントの作品として非常に優秀な作品。もはや芸術。
あと佐和子先生のような方が大好きなので更に加点笑

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.3

映画の作り手やクリエイターに憧れている人にとってはツボのような作品。

とにかく「憧れの映画監督(天才)と素晴らしいサポート」を楽しむ「ごっこ」的作品なので、映画制作に関わる煩わしいことは排除されてと
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

痛快な、ちょい悪サクセスかと、思いきや、半分くらいから、最初のコメディタッチは、何なの?と思えるほどのハードボイルドな展開に。

恐ろしく美しくカッコいい主人公で僕は好きです。

彼女の過ぎる野心や攻
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

とっても面白くて、スッキリする映画です。強さのレベルが展開に寄ってフラついたり、無限敵の出現は、ジョン•ウィックと同じで、なんとかして欲しいものの、スッキリに振り切っています。

でも、この映画をおお
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.3

ヤクザ映画は、あまりにも自分の生活とかけ離れ過ぎで、憧れも何も無く、とんと観てなかったのですが、日岡(松坂桃李)という優等生刑事の目を借りて、擬似体験的にハマったのが前作でした。
本当にヤクザ怖いです
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

村上春樹は世界的に人気のある作家ですが映像化には悉く失敗していました。

それは物語がほぼ一人称の私小説が多く、その文体こそ魅力なのですが、いざそれをセリフとして役者に声にしてしまうと、現実的とは言え
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HOMESTAY(2022年製作の映画)

4.0

主人公は"シロ"。身体を持たない魂だけの存在だったが、やがて消えてしまう運命から逃れるために、ある死亡した青年小林真に憑依し生き返り、その死の真相を突き止めるお話。

良くある隠キャが陽キャに変貌する
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.0

ファブルとは「孤独な無敵の殺人マシーン」である佐藤アキラが、段々人間になる(弱くなる)過程を描く物語です。
原作では、戦闘シーンは短く非常に簡素に描かれていて作品の肝ではありません。
それだけに、
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

デビュー出来ず引退を決めた漫画家山城(菅田)は、偶然みてしまった猟奇殺人犯両角(Fukase)を元に「キャラクター」を生み出し、一躍人気漫画家となるが、今度は両角がその漫画を模倣した殺人を犯し始める。>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

西川美和監督なので、ムショ上がりの謎の男のドラマが展開されるかと思いきや、どストレートな社会派ドラマでした。
殺人の前科をもつヤクザがまじめに生きようとしても受け入れが難しい社会や、
本人の切れ易
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

冴えない小さな男の子がスケボーショップにタムロするちょい悪グループの仲間に入ったことで、早すぎるリア充を満喫するお話。
ギャングってわけでもないので、抗争もないですし、何か特別な物語があるわけでもあ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、女性が体験するには結構波乱な部類に入る半生なのですが、物事が重くなりそうになると、思った以上に軽くポップに解決されていくので、ストレスなく楽しめました。

ただし、その解決手段が全て「
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

3.6

予告や特集などで、あらかたメインとなるシーンを見ていました。
ジャンプや大会のシーンなど、物足りなさを感じてしまうレベルでした。

ただ、わたし、なぜだか、ずーーーーーーっと、泣いていました笑

田中
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