ぱさんの映画レビュー・感想・評価

ぱ

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ジュリアン(2017年製作の映画)

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カーテン(幕)が開くことで始まる舞台っぽさ。ラストのアクションがそれと対になってる。クライマックスでの人の現れ方が唐突。司法が生んだモンスター映画を引き取りに来たような。

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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駅から街へ行くあの移動シーンは何だろう。何かに乗る描写はない。まるでワープといっていいような。例えば道を歩いてて数分後にはあそこら辺を歩いてるんだろうかと、先を見渡すことがあるけど、そういった視線の投>>続きを読む

親愛なる日記 レストア版(1993年製作の映画)

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テレビドラマの続きがどうなるか、壮大な自然の中でする会話じゃない。高低差ありすぎて豆粒大の切り返しに笑ってしまう。人間はちっぽけだ。

遠景の向こうにいる人を映したまま進んでいってそのまま会話に入ると
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夏休み(2023年製作の映画)

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フランスのバカンス映画なのにナンパが出てこなくて風通しはいい。音楽を使うのはリフトのシーンまで取っておいた方が良かったんじゃないかという気はする。

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

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実際の事件当日と演技パートは何が違ったのか。光の差し方、天気、風の流れ、バスの運行ルート、車窓と会話のタイミング、言葉の抑揚、そういった些細な違いに本人たちは何を感じていたのか、バリエーションの差異に>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

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短パン男が分け与える優しさや願いのようなものが、どのように繁茂するのかもっと長いタームで見たいと思うけど、表立った毒気が見えない世界は、既に生い茂った、その後の世界のようにも見える。円環の構造という感>>続きを読む

女と犬(1991年製作の映画)

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ペアルックと思ったら早々にスカーフ巻いて崩される。靴紐結んでる間の2人の視座の違い、高低差がいい。

選択肢の問答を頭の中でイメージしてると、後ろにエッフェル塔が映ってるのをすっかり忘れるが、それもま
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昼顔(1967年製作の映画)

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夢で何かを叩いた気がして目が覚めたら手に痺れを感じる、そういった生々しい実感がずっとある。虚実なんて本人にしかわからないし、映画は他人事、人生に似た何かくらいのもので、そこにある身体と確かな触覚だけが>>続きを読む

ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

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内臓みたいな家だ。この部屋から生まれたような家族。祖母が認知症になる前に書いた手紙で初めて建物の外から通りに面した風景が映されるのがいい。ここにいるが、いないような状態の祖母。そして部外者である彼氏が>>続きを読む

ジャンヌと七面鳥(2023年製作の映画)

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七面鳥は実在してるのでイマジナリーフレンドではないけど、自分の中のもう1つの存在が宿主の殻を破って、種別を越境してそのまんま漏れ出てしまうところはユニークなので、もっとその辺を見たかった。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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ゲロを色違いで見せるこだわり。まず料理をしっかり見せる。コース料理をどこまで食べたのか。それによって過ぎ去った時間がまさに還ってくる。

人喰いトンネル MANEATER-TUNNEL(2010年製作の映画)

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感情的な場面でBGMのアンビエントが被さってきて声がミュートされる。同時に起きてることを交互に描く場面では、片方の会話がボイスオーバーで乗ってきて、もう一方の音が奪われる。気だるさと明晰さ。手持ちカメ>>続きを読む

グリード(1924年製作の映画)

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この結婚生活、大事な時に雨が降る。プロポーズのデートから別れの日まで。そんな中で引越しの内見の日が晴れてるのが後の運命との対比で残酷に浮かび上がる。

そして何かと降ってた雨はその後悲惨な運命を辿れば
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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これだけ性行為が出てくるのに避妊も生理もないのは何なんだろう。生殖抜きで行為そのものとパワーゲームを観察しているのかな。観察といえば時折歪んだBGMが水槽とか金魚鉢の中で音が反響してるようにも感じる。>>続きを読む

スライス(2018年製作の映画)

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首を切られたピザ屋の死体の切り口が歯応えのいいぷりぷりウィンナーみたいで、グロくもなく、かと言ってチープでもなく、あの質感はなんなんだろうというのはさておき、舞台となった町は人間と幽霊(死人)が共存し>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

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見ず知らずの他人がする思い出話は果たして本当なのか、映画として何か仕掛けがあるんじゃないのか、ついそういう穿った見方をしてしまったけどよくないな。

タクシーで一日中走り回るが、半分くらいが回想シーン
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レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

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実人生や当時の社会を反映しているであろう未完のアクション映画の脚本をリライトする、言わばかつてあった暴力や旧社会を語り直すことであるが、創作の裏側も見せるメタ構造、次世代との関わり、ラストの締め方、東>>続きを読む

トカレフ(1994年製作の映画)

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何故そうなる。しかし悲劇によって解放されることもある。前半の関心事はあっという間に遠い過去に追いやられる。

広角の余白が生む緊張感。団地と広角って合う。暴力の衝動が燃え上がる炎天下の一方で、女たちは
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(1928年製作の映画)

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嵐の夜、揺れるランプの四角い光が部屋の壁を走る様が列車の窓を想起させ、出会った時のようにあの男が、災厄がやってくる予兆になっているなんていうことはないと思います。

オズの魔法使(1939年製作の映画)

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オズの魔法使いって曇天から始まるのね。そして嵐がめちゃくちゃ怖い。セピアカラーとセット撮影の閉塞感。奥行きが掴めない。フレームの外には世界がない、どこにも逃げられないのが伝わってくる。ちょっと「ニーチ>>続きを読む

ナニー(2022年製作の映画)

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アメリカで家政婦をするアフリカ移民の話らしいが、南アフリカ辺りの高級住宅街の話と勘違いしていた。そんなことあるのかと思うが、舞台を説明するようなカットが恐らく意図的になく、場所性が薄い。

時間の感覚
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

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POVから客観視点に変わるきっかけが鏡に映った自分というところは面白い。

話は展開を詰め込みすぎて、実は裏で糸を引いていたのはこの私と満を持して登場するも、アンタさっき出たばっかじゃないと思うことが
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コメディ・フランセーズ/演じられた愛(1996年製作の映画)

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ある意味で人生や愛についての解剖学というか。劇団のバックステージものとはいえ、フレデリック・ワイズマン作品なので劇団・劇場に関わる雑事を丁寧に拾い集めていく。会議、舞台設営、リハーサル、ストライキ対応>>続きを読む

ナイト・ハウス(2020年製作の映画)

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怪異が回りくどくてアホアホ設定だが、昔話とか神話とかなら、このくらいのイージーさはありそう。やってることはとても現代のこととは思えない、古代か。そこはちょっと面白いけど。

『輪廻』や『女優霊』のよう
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キャット・ピープル(1942年製作の映画)

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今までの人生ずっと幸せだった、不幸だったことはない、子供の頃も学校も仕事も、だから今回のことで困ってる、みたいなセリフにハッとする。フィクションが新たなステージに推移する感覚がある。

ずっと奇妙な話
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

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家族の問題を解決していかなければいけないが、中心にいるのがトランスジェンダーの8歳の子供で、自分でどうにかできる立場ではなく周りがどう接するかという話になってくる。しかし映画としてメインに描かれるのは>>続きを読む

死霊伝説(1979年製作の映画)

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吸血鬼映画なのに1番暴力的なシーンが吸血鬼の目を見るなと言って子供を吹っ飛ばすところ。ものすごい勢いで子供が机に突っ込むところなんて撮らなくていいのに。ちょっと笑いそうになる。

エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

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エドワード・ヤンの撮る建築や街並みが好きなので、人間を追いまくるこの作品は物足りなく感じるけど、夜にバーを出ると裏路地の木々が揺れていて、風が通り抜けているのがわかるところが好きだった。さらに横道に入>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

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外の世界に出れなかったパールも、外に出てあの家と関わってしまった夫も、名誉のために戦争に行っしまい男手の面で負担かけてるのも辛いが、というかあの家族全員胸中察せるだけにいたたまれない。限界ポツンと一軒>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

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ままならない。作品も生活も自分一人では成り立たない。それが映画だから見えてくる。成すも他人、崩すも他人次第。未完の彫刻のような時間。

主人公ではないジョーが無言で作業する様子を長々と映すところに静
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Saltburn(2023年製作の映画)

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それが愛かどうか考える以前にバリー・コーガンから感情を感じなくて特に感想がない。

ベイト(餌)(2019年製作の映画)

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はたしてこれはフラッシュバックなのか。何かのアクションを契機に元々折り込まれていた潜在性がうっかり顔を出したような感じだ。

フィルムを物語が蓄えられている1つの物として考える、あるいは並べられたトラ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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憑依がドラッグになぞられてるとして、後半は過剰憑依の副作用による幻覚を主観的に見せるが、前半の肝心の本作用、短時間の快楽としての憑依はトランス状態の人間を客観的に見せるくらいで、当人には何が見えている>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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もてなしの礼として、おもむろに他人の家を掃除する、奥行きに前後して2人が収まると共同作業の色合いが出てくる、この何でもない時間がいい。森に溶けだしそうな、ふやけたような時間。2人の声質の違いも心地好い>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

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アクション映画における格闘シーンってダンスとか器械体操に見えるんだけど、ここに出てくる会社は殺し屋を練習生として養成していて、上下関係のあり方や演習の妙な爽やかさがKPOPという感じでちょっと面白い。

はかな(儚)き道(2016年製作の映画)

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ブレッソンが手に拘るのは人間の身振りの面白さを振り付けのように見せたいとか、感情(顔)を映さないためっていうのもありそうたけど、シャーネレクの場合はここにあるアクション、パーツが何処か他と接続できる可>>続きを読む

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