萩原誠一さんの映画レビュー・感想・評価

萩原誠一

萩原誠一

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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通常スクリーンの劇場にて観賞。原爆開発の父、天才物理学者オッペンハイマーの生涯を描いた作品。

被爆国日本人の最大のタブーとして日本公開が長らく差し止められていた。でも、この作品からは歴史と対峙するフ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

自分の考える理想の暮らしと一致していたので、
先週観てからこの映画の事ばかり考えている。
「清貧」「足るを知る」「日々是好日」・・・
そんな時代遅れの言葉を思い起こさせる作品だった。
実際には煩悩だら
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ドミノ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

記憶の消去、超能力みたいな催眠術、ドッキリなりすまし陰謀組織、どこかで見た映画の繋ぎ合わせ。
残念過ぎた_| ̄|○ ガクッ
ウクライナ戦争やパンデミックを経ても
厨房脳のママのロドリゲス(~_~;)

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

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昔好きだった原田眞人監督の新作。結構大作も撮ってるけど、このアクションは昔のまんまの趣味。期待させながらあんまり見せ場も無く残念。実はアイツもコイツもアレだったて阿保かいな(~_~;)全然怖くない北村>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ようやく日本のVFX(特撮)がハリウッドレベルに追いついた感。「時代劇のカツラの線」は見えなかった事にするみたいなのが無くなり、特撮シーンで手に汗握るド迫力。(特撮プロダクションの「白組」このところの>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971年製作の映画)

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第8作、72年正月映画大作として広く公開(併映ドリフターズ作品)。森川信おいちゃんのラスト作(72年3月に60歳で死去。肝硬変だった)。第一期の完成作との評判もアリ。

「放浪」か「定住」か。それぞれ
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男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)

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第7作71年4月公開(ハナ肇映画と併映)
ロケ地 沼津、弘前など

冒頭魚沼からの集団就職の様子。学校も関わって地方から労働力を斡旋。その境遇を端的に話すラーメン屋の親父役柳家小さん、親身な先生役の田
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男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)

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第6作。71年正月映画(ハナ肇映画と併映)。
冒頭長崎五島、ラスト浜名湖

いつも兄を思うサクラがいじらしい。
今回の別れのシーンも良いなぁ。

タコ社長の家族初めて登場?中小企業の社長は大変(~_~
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男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

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第5作。70年8月公開(クレイジーキャッツのハナ肇作品と併映)この辺りから盆、正月の年2本体制?

小樽のSL基地、函館本線が見れた!

山田監督の父は満鉄のエンジニア。1947年、大連から一家で日本
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男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

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第3作は、1970年万博の年の正月映画。(美空ひばりのと2本立て)監督森崎東(96年に映画版「美味しんぼ」も監督)
東宝新珠三千代さんの和服姿の気品が素晴らしい。こういう人が国民的女優だったんだなぁ。
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新・男はつらいよ(1970年製作の映画)

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第4作。1970年2月公開(クレイジーキャッツの映画と2本立て)。第1作から半年、前作公開から1カ月という物凄いスピードで次々作られてるなぁ。監督は本作の元テレビシリーズの生みの親、小林俊一プロデュー>>続きを読む

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

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第2作はNetflixで。ココから話のパターンが固まった感じ。
東野英治郎が近所の先生役で、何とも暖かくジーンとくる。ミヤコ蝶々の流石の啖呵は存在感抜群!

江戸川はすでに汚れてるのだが、先生の為に一
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

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ディアゴスティーニ第1巻。第1作は昭和44年の高度経済成長の雰囲気。好評のテレビシリーズの最終回が大不評で仕切り直しの映画化?
「俺が居たんじゃお嫁にゆけぬー」の妹サクラが早速隣のヒロシと結婚(^^;
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

Twitterである漫画家が絶賛してたので、久々映画館へ。かれこれ40年ほど前にワクワクして読んだ漫画モーニング連載。よくぞ実写化したなぁと昨今のCG、VFX技術の発展にシミジミ。キッカケはやはりネッ>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

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映画館に行きそびれてたのをAmazonプライムで。富山の新興テレビ局が告発する市議会議員の活動費不正流用の実態。完全に市民をナメてるとしか言えない杜撰な流用だが、告発する方も情報請求した領収書を調べ齟>>続きを読む

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

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コレまたツイッター情報で視聴。ケッタイな詐欺師家庭に育った内気な女の子が目覚める迄を追ったストーリー。今で言う「親ガチャ」?その呪縛に似た切なさを巧く表現している。主演のエヴァンレイチェルウッドと脇の>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

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コロナのどさくさでやってたディザスタームービー。迫り来る隕石群で人類滅亡の危機!とテーマはありがちだけど、終始1家族の視点で描かれるので緊張感の持続がハンパ無い。Twitter情報で見つけた拾い物。美>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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小学1年生の年に初回放送から実に52年。ほぼ同世代のファンがリメイクした作品。還暦前のオッサンの精神年齢と同じく、本郷猛は何処か童顔。世界征服を目論む悪の秘密結社は無く、自説の幸福実現を目指すのがショ>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

2.9

好きな漫画家のツイートから視聴。
子供の誘拐が続く地区での事件。
途中から全くジャンルが変わってしまい
醒めてしまう。どうにもならない現実を何とかしたい気持ちは分かるけど。

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.5

原題범죄도시2(犯罪都市2)2017年の続編。(例によって、邦題タイトルにパート2は避ける姑息なお作法)
今回も包丁を振り回す冷酷非道な悪人に、マブリー兄貴の鉄拳炸裂カタルシス!
相撲取りの様な身体と
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

1.5

ブッ飛びアクションを期待してようやく鑑賞。大騒ぎしてるのに眠い。ノレない、笑えないの3拍子。タランティーノ張りに脳内妄想を全力映像化するのは買うが、オタク映画愛も無く、同じスタント出身のベクマンベトフ>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

評判良いので劇場へ。プロットはモロ「スタンドバイミー」なんだけど、芸人出身の金沢監督自身の体験を元にしているので、思い入れと愛に溢れた作品に仕上がっている。長崎県長与町の海沿いの風景、キャスティングが>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.9

劇場見逃しでレンタル。女子版「ジョンウィック」ですな。寓話的とは言え、ちょっとフェミ臭がキツ過ぎて萎える。でも、クライマックスで流れるジャニスジョプリン「心のかけら」は痺れた!

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

2.9

2作目。例によって「2」と付けないので、タイトルが紛らわしい。車椅子の女の子(平手友梨奈)とのくだりが良いのだが、話の盛り上がりが無くなってかなりトーンダウン。堤真一が悪人向きでないせいもあるかな?登>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

4.1

うむーコロナに紛れてスルーしてたのが悔しい面白さ。原作に負う所は大きいものの、振り切った感じの暴力描写と、役者合戦がタマラナイ。2作目も明日見ることにする。松竹本気。監督はCMディレクター出身の江口カ>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

タイムリーだったので久々の地上波洋画劇場。子供の頃見て以来で初見に近い。文芸大作のイメージが、意外と下世話でコミカルなシーン多い。(コレがイタリアノリ?)とはいえ映画的絵作り、叙情的なメインテーマ、説>>続きを読む

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

毒殺されかけたロシアの反政府活動家に密着したドキュメンタリー。スティーブマックイーンみたいなカッコイイ弁護士(ナワリヌイ氏)がハッカーからの情報を駆使して、自らオレオレ詐欺みたいなドッキリ手法で実行犯>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.8

何の予備知識も無く、閉館間近のテアトル梅田へ。先ずは70年製作にビックリ。ベネチアで外国語映画賞を取ってたのに、埋もれていたのを近年発掘したそう。当時は未だ珍しかったインディペンデント映画(メジャー映>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.6

悲しい結末を知っているだけに、食指が動かなかった作品。旅客機パニック映画と言えば「大空港」だったが、コレはほぼ事実なのだ。また、同時多発テロの状況が明るみに出て、管制塔や軍基地にカオスが広がっていく様>>続きを読む

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.4

1940年代、公民権運動への影響を危惧して政府から弾圧されるスター、ビリーホリデイ。南部の黒人に対する壮絶なリンチを歌った「奇妙な果実」がこんな歌詞だとは知らず、戦慄。出自の苦悩やマネジメントからの搾>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

大好きな谷口ジローのアニメ化という事で。原作夢枕獏だけど、フランス製作にビックリ。60〜80年代の日本もほぼ違和感なく再現。「人はなぜ山を目指すのか?」という永遠の問いにエベレスト初登頂の謎を加えた大>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

2020年のデンマーク映画。劇場で見逃したので視聴。
冴えない高校教師達が面白半分に始めた実験、それは、「血中アルコール濃度を0.05%に保てば、リラックスでき創造性も高まる」という仮説。主人公を00
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

天才ポールトーマスアンダーソンの新作と言う事で。今回は打って変わって、青春ラブストーリーを軸にした70年版アメリカングラフィティ。ちょっとクレイジーだけど、前向きだった時代のロサンゼルスが舞台。とにか>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.6

50年代を席巻したスーパースター、プレスリーの半生を描くミュージカル。アメリカが未だ保守的だった時代、ローカルな黒人音楽を画期的パフォーマンスで演じて、時代のカウンターとなった。彼がいなければ、その後>>続きを読む

エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

3.1

25歳で在位して70周年を記念した初の長編ドキュメンタリー。正に生きる現代史。膨大な記録映像の断片から感じるエレガントでチャーミングなお姿。お伽噺のイメージそのものの華麗な英国王室。周囲のスキャンダル>>続きを読む

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