水さんの映画レビュー・感想・評価

水

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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追いやられた鹿はどこへいくのかという会話、宮下公園のホームレスの人たちと重ねて聞いていた

密閉空間ではヒリついた本音が出る
煙草の煙を換気するために窓を開けると、すこし油断してまた別の柔らかい本音が
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貴公子(2023年製作の映画)

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グワーーーサイコーーーーー!!!おもしろすぎる!!!
韓国ノワールよすぎるな....もっとたくさんみます(なんの宣言?)

異人たち(2023年製作の映画)

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扉や壁や窓によって何層にも隔てられた部屋の奥行きが、彼の奥底にある本質を覆っている記憶と重ねられているようで大変よかった

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

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奇怪な動きをするメカや、大童澄瞳っぽさを感じる重層的な建築構造(クレジットにお名前あり)など

レトロなトンマナなのに、とても新しいことをたくさんやっており、その素晴らしきチグハグさにスクリーンから1
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クラユカバ(2023年製作の映画)

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今、映画館でみるべき作品(配信を待たずに2024年4月のうちにみるべきという意味)であると強く主張したい。

実験的な表現を多用しており、とてもとてもとても胸が躍る、そのチャレンジ精神とそれらを高レベ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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コナン歴史に残る世紀の大傑作。
「まじっく快斗」「名探偵コナン」のクロニクルを鑑みるとアツすぎる。爆笑と興奮と、衝撃の事実に揺さぶられて、いまも指が震えている

はじまりのうた(2013年製作の映画)

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めっちゃいい。何かをつかみたくてもがく人間の姿って本当にいいよな。

かつて志をともにしたはずの人が今や資本やポピュリズムや権力主義に酔っている様に悲しくなるときが私にもあって、それは相手ご本人が悪い
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インターステラー(2014年製作の映画)

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「誰にも届かないメッセージが宇宙の暗闇を漂ってる」←俺たちTwitter民の気持ち代弁

23年分のビデオレターのイッキ見がアツい。
帰還後の草野球で重力くるってるのが最高。興奮した

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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パーソナルな背景描写を最低限に削ってまで、2人の関係性や会話に重きを置いている感じで恋愛というよりはそのケアまで含めたようなお話。

ただ私にとってはかなりグロテスクで、ノラのアメリカでの就業権利の確
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

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はぁーーーーーー。輪るピングドラム。すごすぎて苦しい。選ぶとか選ばれるとか、運命とか罪とか愛とか呪いとか。そしてこの卓越したビジュアルで、かつ実験的表現の数々。

「大スキだよ!!お兄ちゃんより」←😭
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

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当時かなりセンセーショナルに感じて衝撃だったけど、10年以上の時を経てある程度どのシーンがどんなことを想起させるつもりなのかを体系的に理解できるようになった今、(リバイズされたとはいえ)作品自体の設定>>続きを読む

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

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いい思い出のない場所に身を置くという自傷行為が、療養やケアの意味を持つときまでそこに居座り続ける試み?

自分の母と祖母の間で繰り広げられるような会話がいくつかあった

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

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どんだけくさいんだよ!

幻覚のキモ表現ラバーとしては歓喜するシーンが3つはあった

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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トリニティ実験での閃光と無音がその後一生脳裏にこびりついていた

あのこと(2021年製作の映画)

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主人公をとりまく男たちの、無責任さというか気にしていることの次元の低さの根本的なところに、(おそらく)身体構造の違いによる絶対的な壁の存在を感じて非常に苦しい
何を言っても偽善になる

AIR/エア(2023年製作の映画)

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アツい、最高
わたしこういう仕事したいんだったよなと思い出せた

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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「あいつが俺で俺があいつで」の真骨頂で天才すぎる
ダイナー裏のキモクリーチャーの登場が一番テンション上がった

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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超絶待ってました最高
後半のたたみかけがめちゃくちゃ鬱。

ラストのあたりで「人間、あまりにも愚かすぎる!」と大声で叫んだ

アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

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ウワーーーーおもしろすぎる!!!無理!!!
不条理が不条理を呼ぶ不条理累乗映画。ハァ最高!!

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

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外には何もない、はっきりわかんだね
途中「ボー」みてるのかと錯覚する(ボーの呪縛)

さくら(2020年製作の映画)

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末っ子の妹ってあんなに身勝手に振る舞えるものなんだ

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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瞳をとじると時間も空間も超越した場所に行ける。映画をみるという行為と同様に。だから映画って人生なんだなという漠然とした方程式が自分の中で確立された。

居場所を「他に行きたいと思うところがない場所」(
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

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ホン・サンスの映画って、例えば2人の男女がいたら、めでたく結婚!もしくは結ばれました!みたいな一辺倒なエンドにはそうそうならないのがかなり安心できる。(そうなりそうな瞬間はちゃんといくつもあるのにもか>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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気合いが必要。導入パートで力尽き何度も挫折していたので最後までたどりつけてめっちゃ嬉しい。本当に疲れた。絶対にIMAXとかでみるべきなんだろうけど私は劇場でみてたら絶対疲れて寝ると思った。(でも2もみ>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

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本当にホン・サンス大好き!人と一生会話していたい。自分は今他人と会話をしているという進行形の認識こそが生を支えるんだよ

「同じ話の繰り返しに本心なんてありえない」、とても好きなセリフ。そしてヤバいほ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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本人の意図していない方向に物事が(わりといい方向の場合が多い)転がっていくのがかなり笑える。逆「ボー」状態。皮肉のバランス感が良い。メタにメタを重ねてこんなにおもしろくしてズルい。かといっておふざけに>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

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家を焼く炎を見ていた
夢であればいいと頬をつねっただろうか

鼓動(2019年製作の映画)

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死に場所を選べるなら私もきっと都会がいい

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

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なんでー!?草草草みたいなことオンパレードのオモロ映画だった。冒頭3分、崖からの安易な突き落とし現場だけでも超笑えるので火サス好きにオススメ。
演者の鼻の穴が真下からみえるレベルのありえんアングルで何
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コットンテール(2022年製作の映画)

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小さい子供がいる家に来た義父に、許可もなく室内でバカスカ煙草吸われて、話もろくにせず勝手にテレビで競馬つけられるのそりゃ無理だよ、高梨臨は正しい

うさぎやタコやキツネなど人間以外の生物がそれほど活か
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パレード(2024年製作の映画)

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故人たちのことわたしもこういうふうに身近に感じてるから嬉しかった。お互いに何かを伝える手段はもうないが、こちらは先に死んでしまった人とのあれこれを何度でも日々思い出して懐かしむし、向こうからもこの世の>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

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かなり好き、あらゆることが対を成していてそのシンメトリー具合にうっとりするレベルだった。
なによりも本当にカラコレが天才ですごすぎた。建物や自然はもちろん、埃や水滴など細部のなにもかもに命を宿す色彩美

プラットフォーム(2019年製作の映画)

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みろみろと言われ続け、みるまで100億年かかった
一定期間経ってふと目が覚めたら全く違う階にいるという設定に、輪廻転生だ!と感じたけどそんなことはインターネットの民が100億回すでに議論済みだった。新
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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映画でみられたら嬉しいシーン個人的ベスト10に入る、夫婦(パートナー同士)の口論、つまりは平等な関係性に思われる赤の他人2人による主義主張・エゴイズムのぶつけ合いが存分に繰り広げられており、最高。ボル>>続きを読む

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