水さんの映画レビュー・感想・評価

水

カップルズ 4Kレストア版(1996年製作の映画)

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好きすぎる
芯から心動かされたものには全てを投げ打ってでも手を伸ばせ

KIDDO キドー(2023年製作の映画)

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めっちゃ好きなトンマナだった
子も最後にはひとりで大きくなっていくんだな
なるべく柔らかく優しい靴を用意してあげたいなと思った

名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)(2025年製作の映画)

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コナンって楽しいなぁほんとに最高。今年もおつかれさまでした!劇場版コナン製作関係者の全員に、心からの愛と敬意をお送りしたい。感想詳細はコメントに(ネタバレ)

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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発展した都市の街並みと煤けた荒野との差を素晴らしい映像技術で何度も何度も見せつけられる(あまりにも間延びカットが多いので、すごいのはもうわかったから早く進めてくれよと思わずにいられない)

身に覚えの
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

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どんなに美しい景色とまばゆく見える異国の文化を謳歌しようとしても影がじっと忍び寄る。迷って暗闇を歩くシーンや警官から逃げて裏道をゆく姿などは完全に怖すぎて黒沢清だった。遠くの丘に走り回るヤギを見送った>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

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題材はかなり苦しいが描き方に過剰なミザリーがなく、考え抜いて決断する姿を描き切る点で誠実な映画だと思った。
自分の手を離れて路上のゆがんだ白線をなぞりながら歩く我が子に「落ちるな、気をつけて」と背中か
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ゴーストキラー(2024年製作の映画)

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園村さんと一度は組んだことのあるアクションチームの面々が勢揃いでかなり楽しかった。ガンアクション→ナイフアクション→肉弾戦という流れの滑らかな移行がやはりうますぎる。その中で魅せどころとして機能してい>>続きを読む

終わりの鳥(2024年製作の映画)

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はぁなんかすごい好きだったな
壊した自然の秩序はその本人が元通りに戻す必要がある

わたしは何もわからなくなってしまいたいと思いながら半分狂った体感で生き続けて、最後の最後に完全に正気に戻りたい。恍惚
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今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

終盤、さっちゃんの死をしらされたときの錯乱状態の記憶をなぞりながら淡々と喋る姉のヤケクソさにかなり移入した。突然意味わからんドアップになるあたりからの台詞がやばすぎて、個人的な経験とも重なり涙がどんど>>続きを読む

オー!ファーザー(2013年製作の映画)

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伊坂幸太郎の、「自分が好きに広げた風呂敷は1ミリの塵もなく責任持って片付けさせていただきます!」みたいな緻密なストーリーって映画で表現するのめちゃくちゃ難しそう

でも追って追われてみたいな緊張感の表
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

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普段から早口で正論を吐き捨てながら相手の弱点を突き続けるような人と一緒にみたのでかなりの臨場感があった(論理的根拠が弱いと思われるシーンで逐一止めて指摘していたのが最高におもしろかった)

バッドランズ/地獄の逃避行(1973年製作の映画)

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粗野な男と一緒にいることでその雑で荒々しい振る舞いが、15才の(自称大人びてる)いたいけな少女にうつっていくのが生々しかった

ここではないどこかを求めても自分ではない誰かにはなり得ない

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

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素晴らしいタイトル
結果的にたいして役に立てなかったとしても、助けようという意思を見せるだけでも多少なりとも救われることはあるし、そのあと自分がいなくてもやっていけることを見届けられたらそれで十分な気
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ベイビーガール(2024年製作の映画)

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「どうせ従うんだ」という発言に、抵抗は無意味であると互いにわかりきっていることが示されていて良かった
主従関係の確立中に、微妙に似つかわしくないポップな音楽がガンガン流れるのが、その重要な作業には不要
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

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最初の10分間くらいはおもしろくなりそうだ...と思ったのになぜこんなにシラけてしまったんだろう?(自分の問題)

警察内部の話ってもう楽しめなくなったのかなぁ、行きすぎた腐敗というところに落ちるのが
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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連呼される「幸せにする」という言葉が最初から最後までずっとツルツルと滑ってるような仕上がり

緊迫感のあるシーンがいくつもあるがその演出がちょっと前の刑事ドラマみたいで失笑してまう(高畑淳子はもちろん
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シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

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必ずいつかは身近な誰かを亡くすときが来ることなどわかっているのに、それがあまりにも理不尽で暴力的な形で突然訪れたら正気を失って咽び泣き叫び暴れる。
気を狂わせるというのは酷な現実を生き延びる術だからわ
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劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(2025年製作の映画)

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アニメーションのあらゆる実験的な表現手法をごちゃまぜに取り入れており、マジ最高!
第1作目と同様、20秒くらいしか流れないオープニング曲がマジ最高!
第3作目も楽しみマジ最高!

BAUS 映画から船出した映画館(2024年製作の映画)

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BAUS閉館時には壇上からの「ひとつの文化が終わったという美しい物語に、中指を突き立てて我々は新しい一歩を踏み出したいと思います」という挨拶がロックで、大友良英のかっこよすぎる音楽とマッチしていて脳が>>続きを読む

白雪姫(2025年製作の映画)

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女王にとっては他の誰よりも美しくあることが自分のアイデンティティであるのに、それを肯定してくれる鏡を壊してしまったために、存在もろとも消滅してしまったということ?

それはそうとマーク・ウェブ御大の2
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悪い夏(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

夏の暑さが最初からやたらと強調されるが、ラストの豪雨の日のための対比的下敷きなのだとしたら弱すぎる気もして、夏自体に重要な意味合いが見当たらなかった。(全員集合クライマックスは最高!)

豹変後の佐々
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草の葉(2018年製作の映画)

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「結局人は感情であり、感情は崩れやすいけど力もある。とても貴重で時には安っぽいけど恋しい 今はそう思う」
ホン・サンスの映画内の発言全てを書き起こして大事にしておきたい

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

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自分の認識してる自分の姿と他人から見たそれとの乖離が少ない状態というのはアノニマス的モテには繋がるが、そこで得られた自信の脆弱性を考えた

恋人はアンバー(2020年製作の映画)

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男/女らしさを強要される日常から物語は始まり、適応を目指そうとしながらも脱却に向かう話
ただ「自分らしく」に帰結するまでのハードルがやや低いので詳細がもっと必要な気も
とはいいつつラストの思い切りの良
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オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)

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善と偽善の話であった
2013年にこのクオリティの映像ってやばすぎる

早乙女カナコの場合は(2024年製作の映画)

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原作が相当面白いんだろうと思う。良いセリフが多いし、大学〜就職の20代の葛藤がリアルだけど夢想家的思想も根底にあって、なんだか明晰夢をみてるような気分で最後まで釘付けだった。
自分に向けられる特別な優
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スイート・イースト 不思議の国のリリアン(2023年製作の映画)

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ガチで大好きすぎる!みてから何日経っても興奮しててやっと文に残す気になれた

主人公のリリアンは目の前で起きてる社会問題も大きな騒ぎもあんまり関心が湧かずに「ふぅん」といった様相。
鏡の国の童話よろし
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教皇選挙(2024年製作の映画)

3.0

ずっしり重い空気に支配される中、窓が開いてからのシークエンスが映画のワンシーンとして美しすぎる。水場を求めて地面を彷徨う亀は、遠く構える理想郷にゆっくりと運んでくれるノアの方舟のようであった

Fil
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

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屠ったところでいつまでも脳裡についてくる宿敵と、自分との境界線がわからなくなってくる
長い三部作完走の達成感がある

コーラスライン(1985年製作の映画)

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5年ぶりくらいに再視聴だけどラストの「ONE」のシーン、マジでこの先一生何回みても一瞬で涙出ると断言できる(何?)

やっぱり初対面の人間に一瞬で覚えてもらえるような強いエピソードって自分にはないし(
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

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重要な選択をして大きな一歩を踏み出すことの象徴として、入学が決まって舞い上がり草原を走り抜ける中での大袈裟なジャンプと、終盤に塔でホウキと一緒に(※グリンダといるところとは逆側の足場へ)飛び移ることと>>続きを読む

ネムルバカ(2025年製作の映画)

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平祐奈さんを初めて映画で拝見したけど素晴らしすぎて大好きになった!特に序盤のライブハウスでの「もったいない」と首を振り続けて歌う姿、あまりにもメロがりを奏でていた...

そしてわたしは阪元監督のつく
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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すっげーぇ

(初期のペーパーマリオRPGがめちゃくちゃ好きなのでいずれ映画にしてほしい

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

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最高!最高すぎて、何がどう最高か文に起こすまで2日かかった。

まずもってショーン・ベイカーの映画って、人間の獰猛な部分をいやってほど見せつけながら、深刻な問題を各人に考えることを決して強いるノリなわ
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