日本映画にもこんな素晴らしい時代があったのが、素直に嬉しい。
京マチ子映画祭にて。
犬が主役の映画。
また劇場でやってくれないかしら。
近年のゴダール作品は難解だけれど、
彼の哲学がはっきりしていて良い。
とまれ原題のAdieu au Langage さらば言葉よ
でよかったんじゃな>>続きを読む
68年の雰囲気。監督の政治色もそうだけれど、あえてフラットにせずデモ側に寄り添ったのが良かった。中途半端な中立性はかえっていかがわしいもの。
向田邦子、原作への感想になってしまう。
男の弱さへの激しい憎しみと赦し。
どうすればこんなにも人間への慈しみをもった眼差しで世界を描けるのだろうか。
男の浮気は甲斐性、黙って知らぬふりをするのがいい女>>続きを読む
少し陳腐に感じるのは、むしろ古典的な王道ミステリーとしては成功している、ということかしら。我々はどんでん返しに慣れすぎているので。
100分に綺麗に纏まっていて良かった。
よく練られた痛快な脚本。
あとは邦題がダサいので、あらためて翻訳とは?と考える。売るために原作者の美学を捻じ曲げ作品を搾取するような経営者へのアンチテーゼであり>>続きを読む
フロイトの科学的精神分析の対極に位置するかのような、アートによる精神療法。
《無意識》に「語りかける」のではなく、「行為」によってアクセスする。リアリティのダンス、エンドレスポエトリーはホドロフスキー>>続きを読む
「モダン」にもはやノスタルジーを感じる時代、人間の生に寄り添うように、静かにそこにある建築。
小津安二郎への敬意が柔らかく織り込まれた美しい映画でした。