はならびさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.2

日常の手触りと、2020年以降の今を特別視するのでもなくそうある日々として描かれている様子、不自然な説明が限りなく省略された人々 映画の中を通り抜ける風がそうであるように、それらすべてが優しかった 主>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.4

もはや暴力の音ゲー 暴力シーンの音の重要性を完全に理解させられた 演出がやりすぎ感あった気がするけど爽快なのでオッケー👌になった 首に墨の入った男性ってセクシーすぎるんよ

マクベス(2021年製作の映画)

4.0

シェイクスピアは本で読むと挫折しがち(つい最近もリア王を読もうとして数ページで断念した)だけど、映像だと自然に楽しめてよかった 怪しげな魔のものや進軍する森にテンションが上がる
シェイクスピアといえば
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.9

アマプラのあらすじとリンチ作品ということでどんな人の悪意や狂気が見られるのかと思ったら、意外と正統?な物語でびっくりした やってることは奇抜だからそれをなんてことないように見せる手法がすごいのか…!?>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.2

偽ること、朗読すること、演じることと人生のある種決定的瞬間 前2つはあまり好きになれない登場人物とその棒読みに結構かなりうーんだったけど、3話の2人や作品はとても好きだった よく見かける人だったから勝>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.8

マトリックスシリーズ見たことなくてほとんど知らない状態で本作を観た なんとなくわかるけれど予習していけばよかったと後悔した、終わったあとに「こういう…コト…?」って聞いたものがことごとく違って笑う>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

街と亡霊と謎の組み合わせとトーマシン、アニャ、マットの煌びやかさで前半あっという間に惹きつけられる 想像の100倍は怖い演出があって声出るかと思った
ただひたすらあの女の子を救いたい、の気持ちで走るエ
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

2.0

イケてる音楽とカッコよさげな映像、色みの強い照明で面白そうに演出してる感があったけど、カッコよいとも思えず、冒頭から低空飛行 ストーリー、登場人物、舞台と演出が合ってなさそう 好みの問題だろうけど、井>>続きを読む

ヘカテ(1982年製作の映画)

4.7

地位も立場もある男が女に狂って勝手に破滅していく アフリカの地の美しさが素晴らしかったな 室内装飾ももちろん広大な自然や夜明け前の暗闇の海と炎 礼拝の声や動作 物たちの禍々しさと神秘に深みを加えている>>続きを読む

ベレジーナ(1999年製作の映画)

4.0

前半と後半の温度差にもかかわらず同じ構図をするところが面白かった 夢物語を夢で終わらせない

コレクションする女(1967年製作の映画)

4.0

何考えてるのかいまいち掴めない人間関係の執着、絶対好きなはずなのに湿っぽさが感じられなかったからか普通におもしろいで終わってしまったた アイデのスタイルや顔立ちがとにかく抜群

楽園(2019年製作の映画)

4.0

都会風の女性に石橋静河を出してるところわかりがすぎる 綾野剛と佐藤浩市の物語は原作がそれぞれ違うこともあり微妙な温度差やつながりの悪さを感じたが、ラストに向けての演出の連続がとてもかっこよかった 街で>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.4

最高に楽しい〜特典映像で脚本家が「女性たちが作品で犯罪を起こすと暗い動機や過去を求められるがちだが、楽しいからやる」(ちょっと記憶が曖昧)と述べていたのがベイビーわるきゅーれの監督が言ってたことに通じ>>続きを読む

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

4.2

アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンのトムとジェリーのような、寓話みたいな足の引っ張り合いが面白かった ひたすらゴージャスかつポジティブな作品楽しいな〜
アン・ハサウェイが出演する映画めちゃアン・ハサ
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.5

ホリガイの自信のなさ由来のへらへらした言動(地毛が伸び始めた赤髪の外見も)や盛り上げようと張り切った結果の失言は自分や知ってる誰かの学生時代を思い出して前半居辛さがすごかったけど、そこからの後半がとて>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.8

子供たちがビーチで遊ぶ時のカメラワークがなかなか激しくてどうやって撮ってるのか気になる!異様さを放つ氷鬼

時間の進みが早くなる物語をさらに2時間に圧縮された映画として見てることがおもしろい 中盤以降
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.4

かわいい かっこいい サイコー!!!!この2人のコンビずっと見てたい キャラクターのビジュアルも日常感もたまらんかった ネットで広く見かける言説をキャラクターに喋らせると寒さを感じるけれど(女子高生マ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

ある作品が現実をトレースする瞬間を、逆に予言する場面を、全てがカチリとハマったようにまざまざと見せつけられて凄まじいなと思う 小説や映画に触れる(触れる以上の深度はなんていえばいいんだろう)ってこうい>>続きを読む

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.8

台湾発ホラゲー原作らしいということだけ頭に入れて見て、最初怖くてビビり散らして見に来たこと後悔しそうになったけれど最後圧倒的な愛!!!!!!!自由!!!!!!!青春!!!!!!!!!!!歴史!!!!!>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

3.0

つまり黒沢清版女神転生…ってコト!?メガテンだった 秩序を回復せよ
何も無いのに不穏だったり不穏なのに何もなかったりこれが黒沢清の空気感か…ってようやく少しわかった気がする 認知症を利用した過去回想の
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好きになるその瞬間を。 告白実行委員会(2016年製作の映画)

2.8

協賛企業の商品・ロゴがそのまますぎて画面から浮いてる 「好きでいさせてください」や「僕の好きだった人…」という言い回しに高校生時代思い出してしまったので絶妙なリアリティを感じた あちらこちらで恋愛の矢>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

広瀬すずはもちろんのこと役所広司も男性にも女性に見えるシーンがいくつかあって魅せ方がすごい!聖人にも愚者にも霊魂にも見える役所広司…ライティングやアクリル板を使った神秘的な図、役所広司と福山雅治が同一>>続きを読む

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

1.0

三池監督、東野圭吾、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰、豊川悦司、アランウォーカーを混ぜてこの映画になる衝撃……原作未読のためなんともなんですけどバディの意味が最後あたりまでほぼなかったのでは………植物がたく>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

1.4

二次元をそのまま映像化する意味ってなんだろうって考えてしまった 漫画として読む分にはまだ誤魔化せることも、生身の肉体を持つ人間でやったらものすごく薄っぺらい(漫画disではなく) 御伽の国のリアリティ>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

4.6

予告編のノリだけで観はじめたら浜辺美波かわいい映画じゃん、エンタメとしてはすごい面白いけどこれでええんか?と拍子抜けした けど中盤からやりたいことが見えてうわー!ってなった 割り切りがすごい!!原作ミ>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

4.8

現代の落穂拾いを探す、をテーマに人としてのあり方や環境・社会問題、そして落穂拾いを描いた絵画まで、一貫したテーマに見えながらもその自由な広がりに驚いた

物を拾って食べる人、というとそれだけで敬遠して
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

5.0

売上があるのかないのかわからないような小店ってどんな人がどんな思いでやっているのだろうとたまに考えることがあったので、このドキュメンタリーで覗き見ることができてとても良かった
いろんな人に歴史があって
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

1人の人間(制服を着た若い女の子)に全ての苦しみと決断を背負わせて、それを乗り越えさせるぞという気合いがあった 現実パートの生っぽさが異様によかった分、仮想世界と仮想世界絡みでぬるくなってしまったのが>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

ハサウェイの造形が華美でも特異でもなく親しみのある優しげな男という点がまず良かった 予告のギギを見て狂わされたい!!と思って映画を観たけれど、思ったより魔性度は低かった 戦闘できる系や特殊能力系ではな>>続きを読む

ゼイラム(1991年製作の映画)

3.9

FF7のティファとヴィンセントのモチーフになりそうな衣装、ゲンドウの異界のような裏世界、厳格な宇宙法と賞金稼ぎ、何段階にも変形する宇宙兵器、いにしえ(と言っても私世代程度)のアニメ漫画面白カッコよカル>>続きを読む

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.8

初ヴァルダ 色彩感覚すごすぎて震えた 背景と小物と衣装の色を同系色にまとめたり差し色使ったり補色にしたり 元々色彩豊かな街並み由来なのかもしれないけど色とモチーフの効果や色彩のないシーンが際立つ! 意>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.5

おもしろすぎた!!イライラしてる長澤まさみとキョトンとする松田龍平と奔放な前田敦子、たまらん
常識を飛び越えた人とそれに振り回される人の組み合わせが異常に好きで、しかもそれが離婚間近の夫婦で、さらに男
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熱海殺人事件(1986年製作の映画)

3.7

美醜で笑いとるところがキツかったけど画面の切り替わりと舞台装置がおもしろい 人は犯罪にロマンを求めるけれど(犯人の顔、動機)、きっかけは些細なことで十分ありえて、だけど「これだけやっても死なないぞ お>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

4.4

前半の2人、自分の大学時代の知り合いの雰囲気やたまに見た演劇の出演者のSNSから盗み見た生活をそのまま擬人化したようなリアルさがあって湿度が高く感じた

後半の演劇パートはなかなか咀嚼が難しかったけれ
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