はならびさんの映画レビュー・感想・評価

はならび

はならび

映画(788)
ドラマ(3)
アニメ(0)

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

ベビワル1、2から黄龍の村へ
キャラ立ちとゆるさと長めのアクションシーンが坂元監督の個性なのかなと思いながら楽しく見る 60分ちょいの映画ありがたすぎるがゆるさと長めのアクションの連続で90分くらいあ
>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.6

裏のかきあいかと思えば無慈悲な悪人の一人勝ちっぷりがすごい怖かった ポスターのイメージに反して音使いが現代的で驚いた

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

渋谷で、しかもル・シネマで海がきこえるを見るってめちゃくちゃそれっぽいと思ってむず痒さがあったけど(エモくてチルいやつという偏見があった)、思っていたより普通に青春ドラマでびっくりした トレンディドラ>>続きを読む

劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.8

患者の病室で自分たちの結婚式の話をする医療職嫌すぎ、一分一秒を争う治療前に突然自分語りするの嫌すぎ、結婚式のムービー内でスマホいじる男流石に無理すぎ、オペ中だけ突然女性言葉多くなる女性医師たち不思議す>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

殺人事件の被告人が有罪か無罪か、陪審員が全員一致で有罪にするとたった5分で1人の人間の死刑が決まってしまうことから、「よく話し合おう」と提起する人、熱意に応答する人、恐れず意見を述べる人、いろんな人が>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

衛星のように人物に張り付いて回るカメラと、完全に制止したかのような人々、かと思えば無言の行進 空飛ぶ鯨のようなヘリコプターと地上に晒されるハリボテのような剥製
言葉少ないがめちゃくちゃ良かった

いつ
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

映画内の空気や時間の重さが、取り返しのつかない時のどうしようもなさを追体験させていた気がする

そういう映画なのだろうがひたすら疲れてひたすらこの時間が終わるのを待った ホームビデオのようなズームがた
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

星や星座が頻出の作品だけど、印象的なのは本物の夜空ではなく夜の街の人工的な灯りで、まるで宇宙の写真に写る星のような丸い光が私たちの営みも個々の関係で繋がる星座のように感じさせる

広大な銀河系の中で、
>>続きを読む

ヨーロッパ(1991年製作の映画)

4.0

人の良さそうなつるんとした顔の若者がドイツで上司や恋人や恋人の父やパルチザンに揉まれて徐々に人相がやつれていく悲しさ

分かり合えていたと思っていた相手が自分の倫理道徳を超えたところにいたと気づく場面
>>続きを読む

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

3.6

異様にびしょ濡れになりまくる映画
普通そんなところに資料おかんやろ、という場所が資料室になっていたりして、画面で勝負するぞという美術へのこだわりがすごい
終始セピアな世界も美しい反面、ストーリーは台詞
>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.6

ケイト・ブランシェットの苦悩と、娘との信頼関係に爆泣きした タイムアフタータイムを歌うシーンが美しすぎる あとお隣さんとの関係も

予告編だと理解のない家族に尽くしすぎるママって感じでふーんと惹かれな
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

浜辺美波さんが可愛すぎて画面から浮いて見えた
白黒版では美波さんが昭和女優に見えるなどのコメント見かけたのでカラー故なのか、令和的なかわいさ、肌艶の良さで"あの花が咲く丘で〜"観にきてしまったかと思っ
>>続きを読む

モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

2.8

雑すぎる精神病棟と統合失調症の病名を使ってるところに大丈夫なんかこれ???と不安になった
移民、難民と入管、差別暴力みたいなことなんだろうか、それにしても…

予告編だと絶賛されているように宣伝されて
>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.0

何を見せられたんだ一体…と上映後はなんとも言えない気持ちになりながら帰路についたが、少し時間が経ってみると、貧困や搾取や虐殺や差別や大量生産大量消費など、この世から消えてはなくならず考え始めると罪悪感>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

映画を見る部の部長が最高すぎる!!
オリジナル要素の映画を見る部、部の存在も部長もまじのわかってる大人が作ってんな〜って演出すぎるけどそう思いながらも飛び抜けて突き刺さってきた
映画を見る部の部長、聡
>>続きを読む

彼方のうた(2023年製作の映画)

3.6

小川あんさんの横顔で映画が始まった時、その顔のあまりの美しさに、これは美しい人の物語なんだと思ってしまい、近接することができなかった
職場や、ワークショップ先や、困っていた人や自身がつけまわしていた人
>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

5.0

2024年ベストもう笑いのカイブツじゃない?ってくらいメチャクチャに良かった

綺麗な部分がほとんどない、吐いて吐いて吐きまくって搾り出たにがい汁みたいな作品、神も仏もなく、ほんの一瞬触れ合う人たちも
>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.4

レンブラントみたいに陰影が特徴的な画面や影や使い方、陽気なダンスシーン、蠱惑的な女から森のシーン、かっこよすぎ

話の筋が途中まであまり分からず振り落とされ気味で、映像の美しさで最後までなんとかたどり
>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.2

台詞が演技になり、映画になっていく過程を写した凄まじい映画

執拗に俳優と言葉と体を撮って撮って撮りまくり、何ができるのか?その繰り返しが退屈に感じられた時もあるが徐々に刷り込まれるストーリーと完成し
>>続きを読む

簪(かんざし)(1941年製作の映画)

3.7

コメディー、ヒューマンドラマとして面白いと思う反面、ハマり切れなかった自分の頭の問題だがイライラ説教おじさんや女性の描写になんか気持ち悪さのある映画だな〜と思ってしまった

それでも同じネタの繰り返し
>>続きを読む

むかしの歌(1939年製作の映画)

4.4

序盤セリフがほとんど聞き取れず、状況理解がなかなか困難だったが、話が進むにつれてなんとなくわかりだし、めちゃくちゃおもしれ〜と思って見終わった

勝気なお嬢さんと飄々とした若旦那の掛け合いだけでも楽し
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.8

素朴でほのかに温かく、大袈裟なことなど取り立ててないが、前を向くための少しの希望を与えてくれる素敵な映画だった一方、劇中ではウクライナ戦争のニュースが時々挟まれており、登場人物の気分に影響を与えながら>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.5

昔からタイトルとポスターのビジュアルだけは知っていて、割とよく名前を聞くから期待して観に行ったらこんな話だったんだと驚き
赤ピンク黄緑紫と次々変わる主人公の口紅が可愛い(あと青メタルアイライン)

>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.5

太陽が眩しかったから、夏が暑かったから 

俺がお前を守るvs俺がお前を助けるvsなんかよくわからんけど一緒に生きてこの闘い、最後に残った人と映画のおわり方に、そこまで市子の生き方を描くなら結末をしっ
>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.5

イノセントな窪田正孝(神の子?)と、松岡茉優の拒絶と共鳴の表情変化、衰えた父を演じる佐藤浩一がよかった 俳優が良かった反面、他が微妙に感じた

前半の荒々しさで意味や理由をぶった斬っていくのかと思った
>>続きを読む

サムシング・イン・ザ・ダート(2022年製作の映画)

4.6

些細な超常現象をきっかけに、承認欲求なのか妄執なのか自作自演も行いながら陰謀論に進む男と、粗野な形と語られる生い立ちから幸福ではなさそうな男の、友情のような利害関係のようななんともいえない関係性が結ば>>続きを読む

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.3

ただ女性が部屋で喋るだけの退屈な映画に思えたが、やがて一回り年下の若くて美しい女性が現れ、そっけない態度を取られるも気づかず(気づいていながら?)夢中になっていき、執着と愛の果てに滑稽にも思える狂い方>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ面白かった
冒頭の爆撃降り注ぐ中逃げ出そうとする結婚の立会人に飛びかかって書類を書かせる勇ましさにすでにその片鱗があったが、マリアは生き抜くために逞しく男たちを利用しのし上がっていく だい
>>続きを読む

オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)

3.9

はからずしもゲゲ謎とハシゴしたことで目ん玉ぶっ飛びまくり映画祭してしまった

殺人シーンと大音量ロックンロールの組み合わせってほんとに変な脳波出る 殺人の思い切りの良さよ

冒頭、開演前・終演後の大変
>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

風光明媚な山村で起こる血みどろ跡取り騒動、NARUTOばりのバトルアクション、少女漫画ばりの恋愛加糖に戦争と戦後復興の昭和史、目玉飛び交う血気盛んさとは裏腹に道徳的な内容で104分あっという間だった

夜を越える旅(2021年製作の映画)

2.8

生き地獄の修羅場というあらすじにもっと壮大な痴情のもつれを予想していたが…

ホラーになってから出てきたモチーフがきさらぎ駅と猿夢?ぽくてゾワゾワした  あとは来るとか貞子伽耶子が好きな人には受けそう
>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.3

西村ツチカ先生の絵が色味が動いている!!!と始まった瞬間から感動してしまった 夢のような世界観が美しくもありうっすら恐ろしさも感じるけれど、鳥のまなざしが常にやさしくて胸に残った
観終わった後に原作1
>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.6

鑑賞後、私はヒッチコックの映画を観たくなり、一緒に観た人は映画を撮りたくなっていた 映像解説の時以外が基本的に数種類のヒッチコックの静止画(若干動いていたが…)なことと、語りのテンポと癖で眠たくなった>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.8

無知無学なせい南博さんという方が実在するピアニストだということを映画観終わるまで知らなかった あと松丸契は俳優かと思ったらすごいプレイヤーなことにもびっくり

予告兼鑑賞マナーの動画で見ていた華やかで
>>続きを読む

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.0

普通にラブストーリーが始まると思ったらタイミングのずれでどんどん最悪の展開へ 

無表情で静かにどんどん破綻していく(しかも理由はベラベラ説明されない!)女の凄み 美人の無表情は恐ろしい

目隠し鬼で
>>続きを読む

>|