はならびさんの映画レビュー・感想・評価

はならび

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映画(375)
ドラマ(0)

たそがれ酒場(1955年製作の映画)

4.6

酒場を舞台に開店から閉店まで(映画の中の時間と上映時間がリンクしてるように思えたけど、実際は違うのだろうな)、夢や現実、死者か生者の世界かわからない非日常的な場の連続が非常に面白かった
とくにストリッ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.2

最悪な男だなと思っていたけど「生きられない」でもうグッと彼に寄ってしまった

めまい(1958年製作の映画)

4.2

赤と緑色が画面によく出てきたように思う、そして最後にジュディが纏う色が黒色で、相反するマデリンとジュディが一つになった途端の結末 あまりにも悲劇

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

3人で囲む食卓の、不穏な空気がゴチャゴチャとした朝の支度に消えていく形が完璧だったよ

ところどころにオーバーフェンスの幻視を感じた(本屋の店員たちの迎える朝のシーンなど)

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.8

アヒルとウサギのだまし絵、場面を変えても繰り返される会話、ある時間を境に悪夢のような現実が立ち現れて(まるでSFみたいに)、それでも自分の感情に惑わされながらも心のままに動く主人公に「(最初はとても人>>続きを読む

ゾンからのメッセージ(2018年製作の映画)

3.8

演出やセリフ、登場人物の性格に過剰なものを感じたけれど、ゾンを通してフィクションと現実を(映像加工や、裏側の露呈で)行ったりきたりゆらゆらする映画が宇宙遊泳みたいで面白かった
瓶を投げて、空を眺める
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

自分が昔好きだったものについて、後の世代に生きる人たちが興味を持ってくれたり自分のことを知るために調べてくれたら、それはきっとかなり幸福なことなんだなと思った 説明や筋が急なところもあったけれど、勢い>>続きを読む

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.0

「神は愛そのものなんだ」「じゃあ姉さんは僕と父さんに愛されてるから神と一緒にいるんだね」

冒頭の牛乳をこぼして水場に混ざりこんでいく描写に、娘の狂気が伝播する結末を暗示しているような。鏡のような水面
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

主要人物がアオヤマくんを大人として1人前に扱う中、ただ一人子供扱いし続けたお姉さんが、夏の終わりとともに消えてしまう、アオヤマくんが大人になるのを見届けることなく
原作からすでに大好きだったけれど、リ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

5.0

「過去に戻りたい、けれど戻れない」というテーマを、映画開始からどんどん時間を遡り、彼女と出会った最初の瞬間に主人公にメタ的な発言をさせることでもう一度過去に戻ってやり直すことができているのではないかと>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

5.0

自分のできることを力の限りやる、という話にむちゃくちゃ弱い。ずっと涙腺が緩んでいたけれど、運転手同士のハンドサインで語る別れで爆発した。そして、物語冒頭の「この話は実話を基に再構成しています」と言うテ>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.6

冒頭5分で完全に引き込まれる。癖が強くてキレやすい主人公にでも不思議と共感してしまう。主人公以上に強い姉が好き。部屋を探して迷走したりピアノを抱えて爆走したり、逃げるために疾走したり、走るシーンがとに>>続きを読む

死神の谷/死滅の谷(1921年製作の映画)

3.9

死神が己の役割を嘆く感じが物珍しい 愛は死にまさるのかという試練、男性ばかり死んでたのが気になる 字幕のフォントを国ごとに合わせる工夫が面白かった

M(1931年製作の映画)

4.5

メトロポリスでもそうだったえど熱狂する大衆、群衆の描き方がうますぎる 公権力と私刑について考えを巡らせつつ正解が見つからない… …

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.7

やたらとコニャックを飲むおばあさまがとにかく良い。あまり重要でないシーンでも遊び心があって(画面の隅ででんぐり返しする子供達、お揃いの服を着て観客席に座る少女たちからの窓から頭を次々と出す見学者など)>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.7

皇居ってああいう感じで扱っていいんだ?!となにより驚いた 原爆完成して喜んで小躍りしたり、ターザンしたりコミカルな動きが多い沢田研二がなによりおかしくて、底知れない感じがするのにおもしろい 野獣死すべ>>続きを読む

探偵物語(1983年製作の映画)

4.4

「依頼人は、退屈な女子大生。調査の目的は、ある探偵の夜の素行調査。」
薬師丸ひろ子がとてもチャーミング。松田優作が薬師丸ひろ子に対してとてもいい大人でよかった(先輩の彼女から庇うさり気ない気遣いなど)
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.2

「ほらね、ダンスがとても上手よ」
献身と諦念と執着と、彼女はこれから冬を待ち続ける、待っている間は希望があるから

静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.8

「女子学生には土木工学の方が簡単だ 子育てするときの話だよ 途中で退職されたら叶わん」、「子供を望むといえば受かってない 勉強は遊びだと思われるわ」
東京医科大学で性差による点数操作とそれにまつわる職
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高慢と偏見とゾンビ(2015年製作の映画)

4.1

高慢と偏見のあらすじだけwikiで取り急ぎ叩き込んで鑑賞したら、割とあらすじそのままでゾンビものを再現していて驚く
不器用で嫌味なダーシーと、ダーシーに反発するエリザベス、脳筋二人の痴話喧嘩のような格
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.5

ゾンビ取りがゾンビになる、というような終わり方で面白かった 助かるように思えたり一転してもうだめだ〜と思わされたり、展開が読めなくてハラハラする
重要な情報やラジオやテレビから流れるという仕掛けはゾン
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.2

プラチナに輝く髪やセロンの白い肌に青や赤の照明が当たると恐ろしく美しい ソフィア・ブテラの輝く瞳もとびきりキュートだった
色のついた照明の使い方がバチバチにいい

劇中でタルコフスキーのストーカーが
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.5

昔のディズニーのような動作・足さばきのダンスシーンが観てて気持ちよかった
人魚はいい生き物だと説きながらも、恐るべき側面(活き絞めとか、噛んだら…のところ)は恐ろしく、薄気味悪く描いていて、本当に共存
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

4.3

コクソンのように、誰を信じるべきか、なにが正しいか混乱させる一人称の語りの進め方がおもしろかった 元ベテラン殺人鬼vs現殺人鬼の駆け引きに終始ヒヤヒヤする
ところどころ入るブラックジョークも主人公の平
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世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

2.9

登場人物が本当に全員いい人じゃなくて観てて辛かった 不利益をなした人を許さなければいけないのか、ヤらせろと言って迫ってきた人の頼みごとを聞かなきゃいけないのか、友達なのに襲われそうなところを面白そうだ>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

4.3

「最近の細田守の家族感無理なんだよな…」とぼやきつつ観に行ったけど普通に面白くて、観ないで悪く言ってごめんなさいの気持ちでいっぱいになった
家族意識の芽生えと個人としての自分、過去から未来へ続く系譜、
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メトロポリス(1926年製作の映画)

4.8

煽動される群衆を撮るのがめちゃめちゃうまい、動きのつけかたとか、上昇運動とそれに群がる人々とか、画面越しにこちらまで熱狂されるものがある 面白すぎてびっくりした
サイレント映画だからか身振りと表情にメ
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ヴァンダの部屋(2000年製作の映画)

3.8

作品特性もあってか目的がないように見えるシーンを3時間繋ぎ合わけて鑑賞するこの作品は、家で流しっぱなしにしたりカフェで上映する方が向いているのかもしれない あと美術館(こういう風にレビューを書いてる方>>続きを読む

少女邂逅(2017年製作の映画)

4.2

透明な存在の主人公が、モトーラ世理奈と写真を撮り合うことで徐々に輪郭を取り戻して行く過程が好き とにかくモチーフの使い方がうまくて、くどさを感じず世界観を重厚にして行く感じ
「痛みがないのに長生きした
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伊藤くん A to E(2017年製作の映画)

3.2

人生経験の豊富さや人と向き合ってきたかどうかの度合いに処女/童貞という言葉が多用されているような感じが好みじゃなかった。
いろんな登場人物をたくさん傷つける映画だったのに、それを全部自身と向き合うため
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審判(2018年製作の映画)

4.1

光と表情の組み合わせ、感情のこもらない演技、無機質な舞台、なにもなも不気味で薄気味悪く感じる。だけど不思議と飽きたりせず、Kの行き着く先を見守りたいと思えた。
アフタートークでベルリン・天使の詩の天使
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.3

シアーシャとグレタが主演の前作をそれぞれ観ていたから(ブルックリンとフランシス・ハ)、レディ・バードにそれぞれのテーマが通っている感じがして(特にフランシス・ハのグレタと本作のシアーシャがオーバーラッ>>続きを読む

ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.6

池田エライザも良いけどなによりオダギリジョーがハイパー最高だった。怪しいお仕事して派手な柄シャツ着てサングラスでパーマでぶっきらぼうで掴めないおじ、好きになるしかなくないですか?!
ルームロンダリング
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.6

絶賛される理由がよくわかる、映画の好きな気持ちと映画を撮る熱量が爽快な最高の映画体験だった

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