橋素電さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

橋素電

橋素電

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スターリングラード(2000年製作の映画)

3.5

沢山の戦争映画に登場しながら、ここまで丁寧に描かれることはなかったスナイパーという仕事の全て 綿密なリアリティ描かれる 戦場における影の主役の物語

天才型の凄腕 ジュード・ロウ対歴戦の強者 エド・ハ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.7

この映画を最近改めて観た時に、マトリックスのサイファーというキャラの事を思い出しました

現実とは何か? 妄想と現実の境界はどこにあるのか? それは結局のところ「自分がどう感じているか」という単純な結
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.9

夢ばっかり見てるディズニーキャラクターに現実の厳しさを教えてやろうじゃないか!

という実験的で自虐的なことをディズニー自身の企画でやっちゃうんだから、さすが大企業は懐が深いです

この作品のキモとな
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オーディション(2000年製作の映画)

4.0

震え上がりました

ホラー上級者以上の方にオススメします

狂気の監督三池崇史のポップサイドの極地が1999年公開のDEAD OR ALIVEにあるとすれば ダークサイドの極地は翌2000年公開のオー
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

3.5

昔々 デビルマン対マジンガーZとか無茶なアニメ映画があったんです
ワクワクして観るじゃないですか、大人になった今ならわかるんですけど 決着なんてつかないんですよね そりゃそうです、どちらにも熱心なファ
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うずまき(2000年製作の映画)

3.6

邦画ホラーの中ではかなり好きな作品 ホラー中級者以上の方にオススメします

「良いホラーには良い笑いが必要」というのが持論なんですが、大杉漣 阿部サダヲによる過剰な演技や、徹底的にうずまきにこだわった
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ZOOMBIE ズーンビ(2016年製作の映画)

2.0

定期的にクソ映画、見たくなりませんか?

クソ映画のいいところは 時間もお金も無駄にするけど クソ映画を見てから良い映画を見ると、その良さがグッと引き立つとこですよね、スイカに塩をかける感じというかね
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.3

暴力表現強めなのでホラー上級者以上の方にオススメします
屈指の胸糞映画と聞いて身構えて観てしまいましたが 「FUNNY GAMES」なんて素敵な題名なんでしょうか

一見すると蛇足のようにも見える ラ
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ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年製作の映画)

4.0

沢山の美少女、青春、部活 と華やかな要素が一杯詰まっているが、その根底に戦争映画特有の哀愁をしっかりと受け継ぐ作品

戦争で兵士たちは何かを手に入れる為でなく「これ以上失わない」為に戦うものです、それ
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フューリー(2014年製作の映画)

3.5

第二次大戦下 最強の戦車戦力を持つドイツ軍に立ち向かった米戦車小隊の奮闘を描く

ミリオタの方々に言わせると戦場の描かれ方や戦車の挙動などフィクションの部分が多いようなので、歴史戦争ドラマではなく 大
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レスラー(2008年製作の映画)

4.3

これほどまでに研ぎ澄まされた孤独があるだろうか

レスラーとは 常軌を逸した職業である 体重100キロを超える男が走り 跳び跳ね 殴り合い ぶつかり合う、そんな事を年間数百日、何十年も繰り返す

常軌
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塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

3.9

この作品の3年後に制作されるアナ雪と対比して補完する関係にある作品

ラプンツェルは生まれつきの力のせいで他人に閉じ込められてしまいますが
エルサは生まれつきの力のせいで自分を閉じ込めてしまいます
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.8

特撮というのは「怪獣を暴れさせたい」とか「ロボットをカッコよく動かしたい」とか 手段が最初に来て目的が後からくっつくものなので、物語上の細かい部分へのツッコミは今回しないことにします

この作品一番の
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.0

悪人だろうが、何だろうが映画を愛する 芸術を愛する想いは社会での役割と別にして尊重されるべきだ 芸術を戦争や政治の道具に利用することを容認してしまえば、 すなわちそれは人間性の死滅を意味する

タラン
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.5

Metallicaの名曲「For whom the bell tolls」をバックにしたタイトルクレジットは映画史に残るカッコいいオープニングなので、ゾンビ映画に興味ない人もここだけでいいから是非観て>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.5

ザッカーバーグ役をやったアイゼンバーグ(まぎらわしい)に全く感情移入できないのが素晴らしい 早口かつ知識を鼻にかけるいかにもキモオタ風秀才キャラ 「ゾンビランド」や「バットマンvsスーパーマン」の時も>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.8

僕は世界で一番カッコいいMVはデヴィッド・フィンチャーが監督したA Perfect Circleの「Judith」だと思ってるんですが、この映画の抑圧された重苦しい色調の画面は まさに「Judith」>>続きを読む

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.6

パニックルームと呼ばれる緊急時の隠し部屋、そこに逃げ込んだ母娘と強盗の心理戦を描く現代版「北風と太陽」的なお話

イソップ童話 北風と太陽では強引で短絡的な北風のアプローチは失敗し 粘り強く着実な太陽
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ゾンビコップ(1988年製作の映画)

4.0

ありそうでなかったゾンビ刑事ものの名作、2017年現在もこれを超えるゾンビ相棒映画はありません(僕調べ)

ゾンビという題名がついてますが、コメディ アクション寄りの内容で ホラー初心者の方も楽しめま
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

セッションというクソ邦題のエジキになってますが 原題は「whiplash」ジャズの名曲の「曲名」であり 「しなやかに打つ」という意味であり 交通事故で追いやすい怪我であり、首に負担がかかるドラマーの職>>続きを読む

ウォッチメン(2009年製作の映画)

4.2

スーパーヒーローチーム「ウォッチメン」メンバーそれぞれの生き様を通じて アメリカ現代史を振り返る 歴史アクション巨編

現代アメリカを語る上で大きなポイントとなる ベトナム戦争と冷戦という巨大なテーマ
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

小さな村を舞台にしているが 全ての建物に壁がない 実験的なセットで全編が展開する このセットで撮る意味は物語終盤で明らかにされる

家を隔てる壁は人々の心の壁そのものだったのだ その壁を一枚隔てて行わ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何度見ても セルマが可哀想だと思えない

彼女は妄想の中に生き 最期まで本当の意味で現実と正対することができなかった愚かな人間である、そして無償の母の愛 と混同されがちな息子への想いは「人生を失った自
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Mr.BOO!インベーダー作戦(1978年製作の映画)

4.0

某TV番組のヒットでフリースタイルバトル人気が高まってるみたいですが、誤解を恐れずに言えば 僕にとって日本語フリースタイルラップの天才はZEEBRAでも般若でもなく 広川太一郎その人です

吹き替え
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トータル・リコール(2012年製作の映画)

3.3

バーホーベン監督版との差別化を図るべく、スタイリッシュな方向に大きく舵が切られています

地球を貫通して裏側の大陸まで通じている超巨大エレベーターのアイデアは物凄く刺激的で、このガジェットだけで別の映
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.8

2度に渡って映画化されてるフィリップ・K・ディックの原作ですが 僕はやはりシュワちゃん主演のこちらが好みです

バーホーベンが撮るとここまでコテコテのB級SFになってしまうのか という驚きと B級SF
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.1

草食系とかジェンダーレス男子とかもてはやされて久しいですが、世の女性には是非
この未来惑星ザルドスを見て 男の魅力とは何なのか考えてみて欲しいですね

主演のショーン・コネリーがキ〇ガイじみた赤ふんど
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ブローン・アウェイ/復讐の序曲(1994年製作の映画)

4.9

あまり人には共感されないけど、物凄く好きな作品

トミー・リー・ジョーンズ演じる 明晰な頭脳と冷酷さと、おどけたユーモアを併せ持つ爆弾魔がとにかく良い

普段は刑事とか捜査官とか保安官とか取り締まる側
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スレイヤーズ(1995年製作の映画)

3.4

なぜかTVシリーズには出てこないナーガが相棒、この時代 サイレントメビウスやアルスラーン戦記など 2本立て3本立てで劇場版アニメを全国上映するスタイルが流行っていた 今2本立て3本立てって 小劇場の企>>続きを読む

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

3.9

徹底して「戦争ってカッコいいよ!戦争って楽しいよ!戦争って皆のためになるよ!」と全肯定することが 逆説的に反戦のメッセージになっている というひねくれ屋バーホーベン監督の真骨頂と言うべき ブラックコメ>>続きを読む

サイレントメビウス(1991年製作の映画)

3.1

麻宮騎亜 好きなんですよねぇ… サイレントメビウスがアニメ化されると聞いて 物凄く楽しみにして劇場に足を運んだのを思い出します

内容は、良く言えば原作に忠実 悪く言えばただ原作をアニメに置き換えただ
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アリーナ(1989年製作の映画)

3.3

まさに知る人ぞ知る名作B級SF

「宇宙版ロッキー」という誰もが考えるけど意外に映画化はされてなかった 宇宙ボクシングスポ根ドラマです

エイリアンは特殊メイクや空気圧式ロボットの着ぐるみで、CGに慣
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ロボコップ3(1992年製作の映画)

3.3

オムニ社が日系企業の支援を受け、ついにデトロイト全域の支配に乗り出します
この作品が撮られた頃は まだ日本経済も元気だったんですねぇ

完璧にファミリー向け、子供向けの内容に傾いてしまった感はあります
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ロボコップ2(1990年製作の映画)

3.9

ロボコップことマーフィの大活躍に気を良くしたオムニ社はロボコップを量産しようと警官を甦らせていくが、失敗ばかり
並みの人間では機械になってしまったストレスに精神が耐えられないのだ

警官がダメなら真逆
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.5

家族で遊ぼう核戦争ゲーム! とか アマゾンの奥地に建設された原発が爆発して大変! とか皮肉たっぷりのTV番組シーンと、ロボコップが完成するまでの間 マーフィ視点で関係者たちのゲスな会話を覗き見してるシ>>続きを読む

リアル・スティール(2011年製作の映画)

3.7

ちょっと雰囲気は違うけど、プラレス三四郎世代の夢を叶えてくれたロボット格闘ロマン

ストーリーはとにかくベタなのだが、そのベタを徹底してやりきってくれているのが この映画に関しては非常に効果的 特殊な
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