Hamanさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

オキシジェン(2021年製作の映画)

3.6

生き埋めワンシチュエーションスリラー「リミット」とマイケル・ベイの近未来スタイリッシュ爆発映画「アイランド」の合の子みたいな作品。「ホーンズ~」とか「ルイの~」とか、残酷映画じゃないアジャ作品はどこか>>続きを読む

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

4.0

アクションの悉くが殺傷力高めだしフランス警察はキャラが濃くないと出世できないぽいし秘孔を突ける男以外と付き合うなっていうメッセージ性も強くてマジ最高。

招かれざる客(1967年製作の映画)

3.8

里帰りした白人娘が黒人男を婚約者として連れてきてリベラル売りの父ちゃん大ピンチな話。「ゲット・アウト」の元ネタのひとつ。机上の空論的に頭で考える善し悪しと当事者になってみて慮るあれこれの齟齬。差別主義>>続きを読む

美女と野獣(1946年製作の映画)

4.2

当たり前だけどディズニー版と違って歌って踊らないガチ人体調度品が不気味で城内の異様さが凄まじい。野獣はネコ科肉食獣みが強く魔術もカット合成などの映像技巧を凝らしてあって眼福のそれ。原作を読んだことがな>>続きを読む

美女と野獣(1991年製作の映画)

3.6

アトラクションの予習のために初めてちゃんと観たけど、映像クオリティの時代錯誤感で頭おかしくなりそうだった。最終的に野獣の容姿を選択してたほうがもっと綺麗なお話にはなってた気がする。それより何よりベル家>>続きを読む

真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

目ん玉飛び出しながらお肌カサカサになって内臓ゲロを無限に吐き出した女子が祟るため煙幕をバックに颯爽と現世に出現するのエモい。レイプリベンジスラッシャー好きにはご褒美みたいな呪殺リベンジスラッシャーでし>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

音楽は言わずもがなピクサー映画で普通に殺人犯出てきてウンポコ驚いた。しかも天誅みたいな死に方してるくせに死者の国でもよろしくやってる。彼はメンタルお化けだね。わざわざ生前の出演映画で犯行を再現して現実>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.5

令和の時代にアルジェントの新作が劇場でかかってるだけで発生するある種の高揚感。今年はヴァーホーヴェンの『ベネデッタ』もあったし夏には宮崎駿とクローネンバーグの新作も控えてるし今80代監督が熱い。『サス>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

キャラ萌え極めてきてんな。アクションパートも日常のあざとさも過剰になっていて、前作でちさと&まひろコンビの虜になってる人間にはご褒美みたいな続編。二人だけには分かる魔法のコトバでキャッキャッ盛り上がる>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.0

中二病の権化みたいな映画だから人によっては吐くかも。この時代になんの衒いもなくしかも実写でド直球セカイ系が存在しているの凄い。中学生の時に奇しくもこの映画にゲスト出演してる岩井俊二にヤられたクチなので>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.8

正直まったく期待してなかったけどギミックがぜーーーんぶ面白かった。今年の午後ローで観たい映画部門ベスト。丸々太ったレッドテグーみたいなドラゴンと梟熊に変身するドリックが推し。30分ドラマとかで娘ちゃん>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

マジで何の前知識も入れなかったので密室船内での極悪犯連合vs凄腕刑事達の血みどろアクション、つまりは残虐版要塞警察的なノリの映画なんだと思ってたら、いきなり旧日本軍製の人体破壊魔人が暴れ回ってほぼ全キ>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

ショッカーの顔面潰しから始まったので、もしやゴア特撮を見られるのかしらんと開始5分くらいはシン・シリーズで一番ワクワクしたかも。怪人のビジュアルが好きじゃねえ。終盤のCG全開アクションが支持できねえ。>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

作品内外で色々な良かった点がある映画だけども、個人的にはジョブ・トゥパキの存在がデカい。道化的で剽軽な振る舞いの抜け感があるために、敵対した時の底知れない絶望感がめっちゃ痺れる。ベーグルで厭世しちゃう>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.5

血で血を洗う筋肉復讐劇。例によって如何わしさがハツラツとしていて眼球だけで楽しめるのに、北欧神話や民話をベースにしているからかいつものロバート・エガース映画よりも分かりやす過ぎて脳ミソも喜んでた。A2>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

猥談が天変地異を揺るがす箱庭感。つまりはキリスト教のお馬鹿なところが詰まってて最高なの。幻に終わったシュワ×ヴァーホーヴェンの十字軍映画がこれで昇華されたと思うと悲喜こもごも。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

映画の天才が半自伝映画を撮ってるのに、映画の功罪の"罪"のほうに焦点をあててるのが面白い。メガネの妹ちゃんが可愛かったし狂信キリシタンのガールフレンドも異様に愛らしくて愛嬌ってやっぱ最強だなって。

マッドゴッド(2021年製作の映画)

-

ストップモーションを愛好してるので垂涎の公開作品だったのに爆睡しちゃった。どうせならと思って売店に寄ったらパンフも売り切れていて帰り道ちょっと泣きそうだった。ソフトを買って飽きるまで観ちらかす絶対に。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

2年通ってる床屋のおっちゃんと初めて会話が盛り上がった奇跡の映画。オープニングだけで再鑑賞しようと思った人間が8割くらいはいそう。横並びで歩く時に流したいBGM暫定一位。最高。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.2

ミステリーとしてはかなり陳腐だけど人間ドラマとしてならそれなりに楽しめる。風呂上がりに大便をもよおした時のような歯痒さがある映画。

RRR(2022年製作の映画)

5.0

高カロリー演出お化けによる筋骨隆々ブロマンス叙事詩。2回目の鑑賞で気付いたけど、ラーマが非暴力不服従の精神に目覚めるくだりマジで何の意味もなくて笑った。1日8回しか観られないのが唯一の欠点。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

深い悲しみを癒せるのは未来の自分だけ、というシンプルながら超誠実なメッセージがぶっ刺さっちゃって新海誠のことちょっと好きになっちゃった。全アニメーターが持ってるだろう宮崎駿コンプレックスを隠そうともし>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

海部族アバターのほうがライドポケモンの種類が多くていいな。レーザーIMAXのドでかスクリーン補正とはいえ、たまの金襴緞子なビッグバジェット映画は頭からっぽでほえーて観られるから楽しい。ただしスパイダー>>続きを読む

フランケンウィニー(1984年製作の映画)

3.8

主人公の名前がヴィクター・フランケンシュタインなの含めて、怪物を犬に変更した以外になんの捻りもないフランケンシュタインパロディ。だけどその犬のキュートさだけでゴリ押してくる感じは嫌いじゃない。しかもこ>>続きを読む

スター80(1983年製作の映画)

4.3

映画が不可逆だからこそ田舎娘がスター街道を駆け上る姿は吐きそうなほどに残酷。ポール・スナイダーは何処にでもありふれている虚栄や嫉妬に満ちた人物、もしくは自分の中にもある弱い部分を重ねてしまう存在で、と>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

3.7

もしも寺山修司がSF叙事詩を撮ったら的なアングラ演劇を莫大な予算で映像化したような眼福の世界。炎が当たり前に炎色反応していて良い。常軌を逸した熱意で産み出される変態映画を恐れた政府から制作を止められ、>>続きを読む

夜の第三部分(1972年製作の映画)

4.0

血色の悪い人間たちが冷たい質感のフィルムの中で荒々しく死ぬギャップに萌える。現実から目を背けるため過去や妄想に囚われ、虚実混交の脳ミソぐちゃぐちゃになってる映画が性癖なのでわりと刺さった。出産シーンの>>続きを読む

ワンダーウォール(1968年製作の映画)

3.2

部屋にできた壁穴を覗いて隣に住むジェーン・バーキンに恋してしまう孤独老人の話。オアシスの「ワンダーウォール」の元ネタ。恋の病で白日夢を見るほどの脳内お花畑状態とロートルには理解できない若者文化の視覚化>>続きを読む

ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)

3.5

ん~~~~!これは久々に劇場鑑賞作品でテンション上がっちゃうタイプというか語彙力破壊されるタイプというか脳ミソのシワの減りが抑えられないタイプの映画でした~!!!!!!!!!!!デキモノから膿をどびゅ>>続きを読む

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

3.8

舞台を水中に沈んだお屋敷にするだけで燭台や家具が宙に浮いてるように見え、自然な形でホーンテッドマンションになってるのが画期的。そんな中で本来は浮きがちな死霊が海底を普通に歩いてるのが超不気味で良い。異>>続きを読む

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)

3.3

日本人だと大岡昇平の「野火」で馴染みある戦地での極限状態における人肉嗜好。それがゾンビ映画と融合して感染パニックとして描かれるのが面白い。隣人の若い娘がドライヤーを口実におっさんをセックスに誘うのは『>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

3.9

タラちゃんの『ワンス・アポン~』に出てくる火炎放射器の元ネタとして知った映画だしあらすじを読んでいたので、未来の話をして疎開させるシーンに「時はきた。それだけだ」ていう感想しか抱けなかったのだけど、冷>>続きを読む

KUSO(2017年製作の映画)

3.6

みんな大好き汚ねえ悪趣味ワンダーランドなのに良くも悪くも不快感をあまり感じない。お下劣映画にしてもアウトサイダー・アートにしても理性的すぎる。うんこ味のカレーじゃなくてカレー味のうんこ。蓋しご機嫌なの>>続きを読む

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

4.7

MIB感が増して目の保養系クリーチャー映画としてグレードアップしてる。超常現象捜査防衛局の恋煩いでエイブをより活躍させて、前作にいたナチスのガスマスク男を補うローテク気密マスク男でマスク愛好癖への配慮>>続きを読む

長髪大怪獣 ゲハラ(2009年製作の映画)

3.2

もっと突拍子もないやつかと思いきや王道系の特撮パロディ。ゲハラの毛髪防御を突破する兵器が巨大扇風機(強)なのは面白かった。今見るとシン・シリーズとかTAROMANの走りって感じ。

ドリームチャイルド(1985年製作の映画)

3.0

80歳になったアリスがルイス・キャロルと過ごした少女時代を回想するという、数ある『不思議の国のアリス』映像化の中でも異質な作品。現在、過去、不思議の国の3次元が玉突き的に交錯して語られる。にしても一番>>続きを読む