Hamanさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

バイオセラピー(1986年製作の映画)

3.2

未来からやって来た怪人が次々と人間を殺める和製SFスプラッター。気絶させて眼球えぐり出し、試験管をぶっ刺して血飛沫噴射からの舌引っこ抜き、シンプルに内臓もぎ取り等々。未来人の殺害方法が不必要にエグいか>>続きを読む

極道黒社会 RAINY DOG(1997年製作の映画)

3.7

黒社会シリーズの中で一番渋い。どしゃ降り雨模様のオール台湾ロケで寡黙な哀川翔とそれよりも更に寡黙な少年とお喋り娼婦の疑似家族逃亡劇。他2作のエネルギッシュさと比べてかなり叙情的寂しさに寄った作りになっ>>続きを読む

新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争(1995年製作の映画)

4.0

椎名桔平が尋問中の女をパイプ椅子でぶん殴るアバンタイトルからして暴力性剥き出しで惚れる。執拗なアナルファックとホモセクシャルと目ん玉引っこ抜きなどのバイオレンス描写。それに夜の新宿にしろ皇居にしろ無許>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.1

スパイダーニャンコとスパイダーTレックスも大いなる責任の運命によって悲しみに暮れていたのかと想像するだけで萌えが爆発する。あとムンバッタンのスパイディーの見た目がめちゃくちゃ好き。コンタクトのゴロつき>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

マシスンの「地球最後の男」さながら視点を変えれば誰かは誰かの怪物であって、誰もが無意識に誰かを呪い呪われる。視点の錯綜に踊らされる快感は確かにあるんだけど作り手がミスリードを過剰に煽りすぎてる節もある>>続きを読む

荒ぶる魂たち(2002年製作の映画)

4.7

いつもの三池ヤクザ映画にも増してギラギラ強面オールスターズの顔面凶器勢揃いで過剰にカッコよくてサイコー。隙あらば石橋蓮司の怪人彫師みたいなキッチュな存在を差し込んでくるの本当にラブいっす。

COLA WARS / コカ・コーラ vs.ペプシ(2019年製作の映画)

3.6

世に数多あるvsシリーズにも恥じないほどエグい情報戦で面白かった。先鋭的な戦術でコーク帝国を追い詰めるペプシ。狂信者こそが最もやっかいな敵になる展開も舟中敵国が如くマジの戦争ぽくてキュンです。これ観て>>続きを読む

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

3.9

死へと向かってるはずの映画が艶やかで美しい。夫と息子と乳房を失ったことで憑き物が落ちたように奥底から這い出てきた女としての自分。喪失によって空っぽになった心の残りカスが燃え上がる瞬間の荒々しさにチビる>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

こんなにも胸を締めつけるほど凄惨な映画なのに現実と比べたらファンタジーが加筆修正されてるとしか思えなくて死ねる

ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

4.0

監督本人がなに撮ってんのか分からなくなったほどのガイキチ映画を劇場で観られる喜びはさて置いて、肉体の異形トランスフォームがスクリーンに映し出されるたびに身悶えするほど感動した。改めて観るとエンドロール>>続きを読む

ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.8

変てこ映画で最高。悲しいお話を可愛らしいキャラクターと突拍子もない演出でねじ伏せてくる宮崎夏次系の漫画みたいな世界観。登場人物全員が癇癪持ちですぐ発狂するのも愉快だけど、チュルパン・ハマートヴァ演じる>>続きを読む

アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.2

なんとなく小難しい映画だと思ってたのにめちゃくちゃジュブナイル映画で観やすいし、恐ろしいほどフラットな子供目線で差別、偏見問題を見つめていて戦慄する。貧困家庭の少年にお金を渡そうとした教師すらも冷静な>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

生きてれば遭遇するイベント「あの時の親と同じ年齢になった」を鮮明に見せれられて、他人の目線を踏まえて自分の人生を振り返った時の何とも言えない漠然としたあれをひしひしと感じる。楽しい休暇なのにずっと付き>>続きを読む

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.0

塹壕戦のクオリティがおよそ100年前のそれとは思えなくて震える。というか戦争映画なのに俗に言う戦前なの頭おかしくなるわ。戦場の前線よりも一時休暇の故郷のほうが地獄と化してしまうやるせなさ。何事において>>続きを読む

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.4

ビジュアル面完璧だったのにダレすぎて一瞬気を失いかけたから失神者続出の煽り文句はマジでした

新・仁義の墓場(2002年製作の映画)

3.9

もはや歩く不条理。レイプしてからの愛の告白で妻を娶る、ベランダでラリってパンツ一丁で銃乱射、ビチクソ垂らしながら地べた這いずり回り。すべて思い込みだけで極道世界の仁義を蹂躙しまくるやべえ奴。岸谷五朗の>>続きを読む

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.5

愛が歪む時のスピード感ハンパないって。純であればあるほど反転した時のホラーみにぶん殴られるってやつを地でやってる。退屈な日常を破壊してくれた相手に対する信仰心と初心な目線で観客を共感させるだけさせて、>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

5.0

生半可なホラー映画なんかよりもかなり忌まわしい。画面上の人物、動き、感情の何ひとつとして観客に信用させてくれない。それにフィーチャリングしてくるジョン・ウィリアムズ音楽の振り幅。不穏でしかない劇伴なの>>続きを読む

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

3.2

サメの時代は終わった。の謳い文句であれ映画自体が意識してるのはサメ映画よりも確実にグレムリン。田舎のヤンキーくらいの知的活動をする殺人カブトガニがキュートな上に段階的に進化して巨大化するご機嫌っぷり。>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

3.0

ライオン界隈から見て胸糞映画すぎて四半世紀くらいたったらカルト化しそう。ライオン界隈でな。

ゴールド・パピヨン(1984年製作の映画)

4.7

ちゃんぽんした異国情緒のデタラメ世界観で映画史上でも類を見ないお馬鹿率の登場人物達が織り成すエロ冒険活劇。つまりは最強ちゅーことだ

DAGON(2001年製作の映画)

4.2

狂った村人が訳わからんスペイン語で襲ってくる感じがバイオ4っぽくて刺さる。原作がラヴクラフトだから当たり前だけど、ちゃんと魚介類ホラーしてるしSAN値直葬も鮮明に描いてて感動した。あと便器に顔を突っ込>>続きを読む

日本黒社会 LEY LINES(1999年製作の映画)

4.1

直近で観た映画だと殺人と亡霊に悩んでた哀川翔が今回はトルエンで世界征服しようとしている役だったの乙だった。経年によるものなのか知らんがどこで見つけてきたんだってロケ地はもちろん、なんてことない東京の街>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.7

脈絡がなくてまったく映画が掴めない。やはり作風自体が好みじゃないなとは思うのだけど、車で延々と並走して謎の説教をかましてくる大杉漣と、女を追いかけ回しながら石をぶん投げて「大丈夫か?」と聞いてくる哀川>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

3.4

バイオレンス映画としてもVシネマとしてもかなり異質なんだろうが黒沢清の映画ってほんと趣味じゃない。大量のブラウン管テレビの山からエンドレスで語りかけてくる哀川翔の薄気味悪さは痺れた。

hajiraiマシンガール(2009年製作の映画)

3.8

片腕だけじゃ飽きたらず尻からもマシンガン乱射させてるスピンオフ。全ての登場人物が意味もなく本編から死者蘇生してるしお色気要素も増えてる。くだらない本編を上回ってんのか下回ってんのか更にくだらなく超進化>>続きを読む

片腕マシンガール(2007年製作の映画)

3.5

アメリカ資本で寿司や天婦羅をグロゴアのギミックとして運用するあたり嗜虐性に真心がこもってる。下町で板前修行した大将の渾身のカルフォルニアロールみたいな。とにかく作り手と観客の「こうゆうのでいいんだよ」>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

3.5

マディソンダンス、1分間黙祷、ルーブル爆走。観ずとも知ってる実験演出の名シーンに心踊らせながらもやっぱり自分にはゴダールは何処か退屈で。例えるなら修学旅行に近い感覚。想像以上に『パルプ・フィクション』>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

超お子ちゃま向けストーリーと謎のロートル向け楽曲選出と全人類向け原曲アレンジサントラが組んずほぐれつしていて歪。狂ってる実写版をわりと踏襲したプロットだったのとヘイホーが可愛すぎるの悶えた。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

オルゴコープ警備兵のビジュアルが完全にドロヘドロだったのそんな訳なくて脱糞。「林田球デザインが実写化してるぅ…」と見当違いにそこで一番震えたです。シリーズを通してキャラへの愛情の注ぎ方なんかにも林田球>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

濃縮エンタメ銀河バトルを2時間ぶっ続けで浴びると脳ミソ焼かれてエンドロールの数秒間は虚ろな目で子供にグルートと命名しようとすること必至

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.1

現代劇と民話の融合が絶妙でクリーチャー映画としてかなり愉快なのに、シュヴァンクマイエル映画としては過剰グロテスクなコマ撮りシーンが少なくて物足りない。CGはCGで珍妙に風化していく節があるが、ストップ>>続きを読む

メサ・オブ・ロスト・ウーマン(1953年製作の映画)

2.0

とんでもなく浅はかなラブロマンス描写に気を失いかけたけど、3カットだけ登場する人間サイズのタランチュラがキュートだったので心の中のギャルは騒いでた。

アレックスとチュパ(2023年製作の映画)

3.9

毎年の長期休暇は田舎の祖父母の家で過ごしていた子供時代だったからか、それに沿ったジュブナイル映画が大好きなんだけどこの映画もそれ。ホラー映画で培ったチュパカブラの知識とチュパのデザインがオオカワウソと>>続きを読む

オキシジェン(2021年製作の映画)

3.6

生き埋めワンシチュエーションスリラー「リミット」とマイケル・ベイの近未来スタイリッシュ爆発映画「アイランド」の合の子みたいな作品。「ホーンズ~」とか「ルイの~」とか、残酷映画じゃないアジャ作品はどこか>>続きを読む