umihayatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

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鏡の中の女(1975年製作の映画)

5.0

老いへの恐怖
孤独への恐怖
喪失への恐怖
別離への恐怖
死への恐怖
過去への恐怖

生きることとは常に恐怖との戦いであり
人々は皆その中で、恐怖から逃れる道、恐怖に打ち勝つ道を探している
極力その恐怖
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ドリームスケープ(1984年製作の映画)

5.0

妻を失った経験と世界的な核の状況への懸念から
妻を核爆発で失う悪夢を見て
世界中の人々に同じ思いをさせてはいけないと核軍縮に動き出す大統領

合理的な軍事バランスを優先して
夢を操作して大統領の考えを
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イーストウィックの魔女たち(1987年製作の映画)

5.0

同僚の女教師にセクハラし放題クソ野郎の
ナルシズム愛国主義全開でペラッペラな感動や道徳を並べまくるゴミの様な演説が、ボッタクリ男爵のナルシス演説やのりが剥がれない首相朗読時と同様、式典参列者は白目を剥
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

5.0

正義が勝とうが悪が勝とうが
「まぁ乗り換えてうまくやりゃいいっしょ」
みたいな奴ら
はたまた「正義の裏も正義で〜」的なフリーライド
小さな共同体のはずのこの村で、何でそんな状態かって

正義や悪の信念
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軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

5.0

戦中の愚かさ、戦犯図式の責任の取り方への欺瞞、忘却する社会の危うさ
「ゆきてゆきて〜」や「東京裁判」と並んで真正面から戦争と向き合う傑作

「三百万に上る戦没者の中に、いまだに英霊の列に加えられない人
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世界残酷物語(1962年製作の映画)

5.0

世界各地の奇習や奇祭
部族だけにとどまらず文明人の宗教行事や古くから伝わり、今もなお残る伝統
見慣れた現代の生活習慣
それらを対比して見せられてただ思うことは

人間って何でこんな変な生き物なんだよ
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ネットワーク(1976年製作の映画)

5.0

僕も主人公と同じで
「人間を数字や利益の為の歯車の様に扱ってる奴は、地獄に堕ちろ。」と思ってるし
「まぁ普通に考えて、んな事してたら自然に不幸になって自滅するでしょ」と思ってるが
どうやら現状、世間的
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26世紀青年(2006年製作の映画)

5.0

洋服も車もほぼ全てなにかのロゴ広告入り
裁判所までも壁は広告だらけ
政府も広告だらけで企業から金もらってヤリ放題
民衆は政治にもエンタメを求めて
人気プロレスラーのポルノスターを大統領に
とりあえず金
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

5.0

オープニングシーケンスの水の波紋の映像、ほとんど顔面の寄りから動かないライブ映像

とんでもないものが始まったなと思った

ニューポートの素晴らしい街並み
保養地・別荘地として名高い都市らしい
とても
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

5.0

BLACK徒然草の功績があってか
ここ十数年、散々オモシロB級映画の最高傑作的な地位に君臨

あまりにも流行りすぎたので今更。。。
という気がしたが
「実はめちゃめちゃに独裁に対するシニカルな作品」と
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ノロイ(2005年製作の映画)

5.0

やってる事は藤岡弘、探検隊のホラー版
たまらん
こういうの見ると、素人役の役者さん達って本当に凄いなと思う。
主役の映像作家役の人の顔芸も最高。

日本の民俗風習が関係してくる感じが激アツ。
各地に伝
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君は裸足の神を見たか(1986年製作の映画)

5.0


洞口依子見たさで見たにしては
あまりにも感銘を受けてしまった。
こりゃ今年一位ありえるかも。

僕は青春映画というものほとんど見ないし好きじゃない
自分のなんのドラマ性もなかった青春時代へのコンプレ
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

5.0

洞口依子がよすぎてよすぎて
本当にちょっと
3日間引きずりそうなくらい可愛いし。。。

喋り方とか佇まいも
その純白さが「大学や都会ゆえに」汚されていっているのか、いやそんなことはなく、むしろ「ぶりっ
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

5.0

「警備員って、会社のビルにいるけど素性よくわかんないよね!サイコパスだったら怖いよね!」の映像化

とはいえ
ラストはなんかちょっとかっこよく見える長谷川初範 a.k.a タロット山荘オーナーも
ぶっ
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

5.0

まさかこんな話になるとは。。。

そして終盤こーれはキツい
久しぶりに会った昔の恋人が
いけ好かない旦那の影響で
熱心なトランプ支持者になってる感じ。
キツい。。。

「未来や過去が見えることで事件を
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グレンとグレンダ(1953年製作の映画)

5.0

ティム・バートン「エド・ウッド」で予習はバッチリだったのと
想像よりもちゃんとした映画だったので
良かった。

日本でもATGあたりが作りそうな感じ

ジェンダー感覚の弱い昔だったら確かに意味わからん
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エド・ウッド(1994年製作の映画)

5.0

高橋ヨシキの「シネマストリップ」にて紹介されていて、その項に
大いに笑いちょっと泣きました

そこにある様に
「本人は面白いつもりでも、他人にはどう見えるか分からない」のであり、
「自分の好きな事、や
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ビバリウム(2019年製作の映画)

5.0

いや、わからんて。
男と女とか
母性とか
家族の崩壊とかさ
子育て問題とかさ
言いたいことはわかる気はする

ただ逆にこの設定が
その問題提起をぶち壊してないかい?と思ってしまった。
もうちょい親切で
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我が家は楽し(1951年製作の映画)

5.0

色々と思うところはあり
個人的には
財布も落とした事なければ、電車に物忘れたり、海外でスられたりみたいなのにめちゃくちゃ気をつけるタイプなので

笠智衆の呑んで酔って忘れ物落とし物
みたいな感じに「そ
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虹立つ丘(1938年製作の映画)

5.0

カンカン娘で共に歌っていた
岸井明と高峰秀子が兄弟で既に泣ける。。
常に笑みがこぼれるほのぼのとした兄妹
高峰秀子の「にいちゃん」がたまんない。

お客の奥様に、贈り物を貰ったり、一緒に湖畔に出かけた
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

"HOME"と"ユートピア"がこの作品のテーマのように感じました

デヴィッド・バーン自身も移民で
移民の有権者登録の支援活動も行なっていて
バンドメンバーも移民達で

そもそもアメリカ社会というのは
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惜春鳥(1959年製作の映画)

5.0

そんなに多い訳では無い僕の友情体験。
特に2人以上となると
男4人で共同生活をしていた頃くらいしか無いなぁと思う。
それぞれがバラバラな時間帯に仕事をして、夜中に集まっては酒を飲んで騒いで、好きなこと
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掠奪された七人の花嫁(1954年製作の映画)

5.0


納屋のダンスシーン、良すぎて泣ける
セットや衣装やメイクも完璧
美しいマットペインティング

ガストンに一目惚れする本の読めないベル
7人の大男の家に嫁ぐ白雪姫

彼女は一目惚れした夫の荒くれ兄弟達
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めまい(1958年製作の映画)

5.0

確かにお話も撮影も面白いし
オープニングとかアニメーション表現カッコ良かったから良いんだけど

ぶっちゃけちょいとおっさんの恋みが強くて
気持ち悪いなと思ってしまった
マデリンが老けて見えるからいいと
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

5.0

そのシステムのルールが破られていたり
基本的な倫理観がぶっ壊れていることを
管理者に伝える為に
これほどの犠牲が払われ
そんな事も頭の片隅にない無関心層により
不要な醜い争いが起きる

たった1日であ
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コップランド(1997年製作の映画)

5.0

スタローン、カイテル、レイリオッタ、デニーロで警官腐敗ものなんて
面白くない訳がないっす

利害関係が一致してるもの同士だけで集まったコミュニティーがなんで崩壊するかって
そりゃ、異論唱えた奴から消し
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

5.0

そうだよな。。。前に一回見たよな
とBlu-ray再生5分後に気づく
見てないわけないんだよな

でも、何回見ても面白いからOKよ

陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル(2010年製作の映画)

5.0

舞台であるクイーンズ・ブリッジ公営住宅のWikipediaにはこう書いてある。
「1950年代に、住宅公社は、年間収入が3000ドルを超える世帯、主にカフカス系世帯を中流対象の団地に移し、アフリカ系ア
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

5.0

オープニングシーケンス、81/2みたいでテンション上がった

「アオラレ」の予備的なものとして見てもいいかと。
アメリカの問題点全部乗せ
「民主的で多様性もあって、個人の自由も守られてて〜」
なんてア
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喜劇“夫”売ります!!(1968年製作の映画)

5.0

フランキー堺と佐久間良子のラブコメ。
いや、もはや浮気物AVの導入部分に近い。
久しぶりに佐久間良子を見たけど本当に素晴らしいな〜。

新事業で一儲けしたろ!という副支配人が、当主の佐久間良子をノセる
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アオラレ(2020年製作の映画)

5.0

怖すぎて涙ちょちょぎれちゃった
ラッセル・クロウ版、激突。
激突は運転手を見せない恐怖だったが
こちらは更にヤバい

アメリカの新自由主義的な社会からくるストレスや、オピオイド問題への提起もあるが
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ひばり チエミ いづみ 三人よれば(1964年製作の映画)

5.0

話は単純ラブコメで楽しいし
三人のショーシーンは綺麗だし
岡田真澄が可愛すぎて笑ったし

とりあえず、これくらいあっけらかんと
女性が爽やかに強くて自然に主張してる気持ちのいい映画(時代?)だなぁと思
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吸血鬼(1967年製作の映画)

5.0

ポランスキーとシャロン・テートの結婚のきっかけになった作品

シャロン・テートの美しさ。。
この2年後に例の事件が起きてしまうわけで悲しい気持ちになるが
映画自体はとても楽しく優しく
そしてその映像美
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秘境をぶっ飛ばせ!(2018年製作の映画)

5.0

アジアンドキュメンタリーズにて

ヒマラヤ最高峰の奥地の生活や道路の映像ももちろん凄いのだが
お金や生活の為とはいえ
出稼ぎから奥地に帰る人、冬になると車も行けず孤立してしまう村の為に、
命をかけて道
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回路(2000年製作の映画)

5.0

PC画面の向こう側の人達を指してインテリ小雪は言う
「この人達本当に生きてるって言うの?幽霊とどう違うの?結局人間も幽霊と同じ。生きてようが死んでようが。」

パソコン嫌い、インターネットよくわからん
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激突!(1971年製作の映画)

5.0

これは凄い
スピルバーグ天才だ

シンプルなワンテーマ
しかも撮影しずらい車、ただチェイスするだけ。
その中で恐怖や焦りや安堵などの感情を伝える為の演出。
その演出を完璧に成功させる撮影方法。
アング
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