hebさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

やたら武闘派のホームズにワトソンとの奇妙な関係性、ガイ・リッチー節全開のハイテンポな演出と、前作で確立された新しいシャーロック・ホームズの様式はそのままに、ついに宿敵モリアーティ教授との対決が描かれる>>続きを読む

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.7

ザラッとした質感に彩度の低い画作りで雰囲気は最高。キャラクター同士の軽妙なやり取りとCGを活かしたアクションシーンはこれぞハリウッド映画という豪華な仕上がりで、しっかりと楽しませてもらいました。
謎解
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ルーム(2015年製作の映画)

4.0

徐々に監禁状態である事が分かってくる序盤、そこからの脱出とその後も続く地獄。この母親の立場で見るとあまりにつらい出来事が立て続けに起こるので、視聴するこちらも万全な状態でないと調子を崩してしまいそう。>>続きを読む

友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

3.7

タイトルからなんとなくホンワカしたハートフルな内容を想像していたのに蓋を開けてみたらとんでもないドロドロはちゃめちゃストーリーで面くらいました。
好き勝手やって周りの人間みんな傷付けながら、それでも懲
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アイランド(2005年製作の映画)

3.6

今となってはどこかで見た様な設定のオンパレードですが、真正面からこれを描き切ってやろうという意気込みはビシバシ感じます。
並のSFモノならクライマックスでもおかしくない様な展開が開始1時間で訪れるので
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ある感情が爆発した後に五感の一つを失うという奇病に襲われる人類。
感情が暴走する瞬間の、社会性をかなぐり捨てた剥き出しの動物としての人の姿と、五感を失う度にその都度工夫してそれを乗り越えようとする人間
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.9

「進歩的で理解のある母親」を一生懸命やってきた母と、思春期を迎えたその息子。
難しい年頃のワンオペ子育てに限界を感じて同居人と幼馴染の二人の女性に助けを求めますが、彼女達もまたそれぞれこじらせたキャラ
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.8

突然得体の知れない暴力にさらされ、延々と付き纏われる地獄のロードムービー。
振りきったかと思えばまた現れて時には主人公を助ける様な素振りも見せる正体不明の存在。
追いかけっこを続ける中で、奇妙な繋がり
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.4

「ストックホルム症候群」という言葉が生まれるきっかけとなった事件のお話。
銀行強盗と囚われた人質、事件を解決しようとする警察を中心に描かれますが、強盗であるラースも悪役として描かれる警察署長もかなりデ
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.4

ちょっと複雑な家庭の中で思い悩み恋をする思春期の女子高生が主人公。
何度見たか分からないような設定とゆったりとしたテンポでTHE・邦画といった趣です。
こういうものだと受け入れて見る分には安定感があり
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

初めて家族や学校とは違う別の世界を持つという通過儀礼。
おそらく当時の空気感をきめ細かく描いているのでしょうが、この時代ゲームセンターに通い詰め格闘ゲームにのめり込んでいた自分とのカルチャー的接点は冒
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

これ系の作品は通底する不文律の様なものを飲み込めていないとなかなか難しいなといつも感じてしまいます。
ラストの展開もあっさりすぎて特に惹かれる要素はありませんでした。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.2

トーキング・ヘッズにはあまり詳しくないのですが気になっていたので鑑賞。
舞台と音楽ライブの垣根を取っ払った様な不思議なパフォーマンスでこれは一体何なんだと、飲み込めぬまま気付いたらエンドロールを迎えて
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.9

一緒に強盗をやらかし捕まってしまった弟を救うためにひたすら転がり続ける兄。その様子を異常な速度、密度で見せ続けられる100分間。
ドキュメンタリーの様にも見えるリアルなタッチは臨場感に溢れていて、印象
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イーグル・ジャンプ(2016年製作の映画)

3.8

かつての有名人の偉業の足跡を当時のヒット曲と共に振り返る、すっかり定番になった感のある手法ですがボヘミアンラプソディの監督さんなんですね。納得。
どこまで細かく事実を反映しているのかは置いておいて、現
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ヴィクター・フランケンシュタイン(2015年製作の映画)

3.4

全く知らなかった作品ですが役者とモチーフに惹かれて鑑賞しました。
衣装や背景、クリーチャーの造形など美術はなかなか凝っていて、怪しい雰囲気を醸し出す好みの世界です。
所謂フランケンシュタインを作りだす
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フライトプラン(2005年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

記憶があやふやだったので見直し。
序盤からなんとなく匂わせてくる主人公に対する不信感。誰もが予想する妄想オチはやっぱりミスリードで、結局やたら回りくどい手口の犯罪に巻き込まれていたというオチ。
果たし
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.2

撮影は綺麗で劇伴も現代的、余計な台詞もなく引き締まった印象で始まる序盤、感触は良いです。
しかしアクションやVFXみたいな派手な引きの要素があるわけでもないので中盤以降は終始ダレ気味。登場人物も限られ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

出て来る人達の社会的地位も文化レベルも教養も容姿も全てがあまりに自分とかけ離れすぎていて、ほとんど暇を持て余した神々の遊びを見させられている様な感覚でした。
そのくせ絡みの描写はやたらエグいし女の子は
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.1

やはり徐々にアニーの本性が露わになっていく過程こそが今作最大の魅力でしょうか。
構成の上手さと役者の演技力で忘れられない衝撃を植え付けられます。
一方で主人公のアニーへの対応も見ものです。
売れっ子小
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EXIT(2019年製作の映画)

4.1

ルール:下から迫ってくるガスからとにかく逃げろ!

コメディとアクションとドラマの配合が上手すぎて、最初から最後までずっと楽しく見ていられるパーフェクトな娯楽作。
ボルダリングのアクションを中心に据え
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.0

いつ面白くなるのか期待しながら地味な展開に耐え続けましたが特に盛り上がることもなく終わりました。
ビッケの方が好きです。

人数の町(2020年製作の映画)

3.4

カイジ+陰謀論みたいなお話。
風刺というには各要素あまりに直球すぎて、Twitterをちょっと検索すればいくらでもトンデモ野郎にぶち当たる今の気分で見るとそれらと一体何が違うのか、くらいの印象です。
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ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

設定から想像したものとはかなり違うスタイリッシュな雰囲気。
二つの人格のやり取りをじっくりと描いていく序盤はテンポこそゆっくりですが丹念で静謐な画面作りもあって退屈する事はありません。
”彼女”の存在
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.1

華やかなバレエの公演と裏で行われる諜報活動を交差させるオープニングのセンスの良さでグッと気持ちを惹き付けられます。
ロシアとアメリカの間を行ったり来たり、常に二重スパイの様な動きを見せながら最後まで主
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

近年よく見るテーマを盛り込んだ青春モノ、しかもこすり倒された80sが舞台という事で正直フレッシュさは何も感じられませんでしたが、ラストで主人公が導き出す答えにはグッと来るものがありました。
白状すると
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

2.5

途中退屈過ぎて意識を失ってしまったのがまずかったのか、一体何の話なのか最後までさっぱり分かりませんでした。

グッド・ヴァイブレーションズ(2012年製作の映画)

3.5

ユースカルチャーが大きなムーブメントになるまでの過程には、いつの時代もこういう半分世捨て人みたいなおっさんが必ず絡んでいるのだろうと想像できます。
北アイルランドの複雑な情勢はなかなか理解しづらかった
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

3.9

当時としては異常なクオリティのVFXと丹念なグロ描写。
軍の中で様々な経験を経て成り上がっていく主人公の成長譚としても、青春群像劇的な物語としてもかなりよく出来ていて気を抜くと真面目に見入ってしまいそ
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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.5

濃密な会話劇。
登場人物の名前と顔が一致するまでかなり大変でした。
序盤このノリが続くとちょっと退屈かなと感じましたがスマホの入れ替え辺りからどんどん修羅場へ突き進んでいく展開に目が離せなくなります。
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.0

どうしようもない隠蔽工作のグダグダっぷりを見せつけられる序盤、なんだかのんびりした警察のノリと合わせてファーゴみたいな雰囲気。
事件の真相はちょっと想像もしていない角度から攻められたのでかなり面食らい
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.5

天才マックスの世界と比べるとかなり話として飲み込み易くなっていて、どうにかついていく事が出来ました。
皆どこか欠落していてバラバラな家族が、これまたどうしようもないパパの強引な働きかけで最終的には各々
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃB級感溢れるタイトルなのに作りは非常に丁寧。
ふざけすぎたり無駄にグロかったりという事もなく、演出もスマートな範囲で楽しく軽快に見る事が出来ました。
厭世的だった主人公が、世界がゾンビラン
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

2.7

どうしよう全然分からない…
主人公がひたすら怖くて子供なのかヤバい大人なのかそれすらよく分からず。
一体なんの話だったのか…

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

箱庭的というか絵本の様というか、「彼」の造形も含めたこだわりの美術に惹かれます。
ストーリーもルックそのまま、御伽噺の様なストレートさで分かり易い展開しかありません。
人種や性別をさらにまた一段飛び越
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.0

「大いなる力には大いなる責任が伴う」
端的に表現しているのはこの作品かなと思います。
ニューヨークの街並みに溶け込むスパイディやアクションシーンの表現がとにかく豪華です。
タイムズスクエアでのエレクト
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