toothさんの映画レビュー・感想・評価

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花まんま(2025年製作の映画)

3.5

亡き者の想いが残された者に届く。
憑依や憑霊のような現象だ。
未練があると、成仏出来ないよう。

有村架純は、どの作品でも共通して奥ゆかしさを感じる演技をする。
何を考えているかわからないが、達観して
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

高石あかりさん目当てで視聴。
設定に関心は無かったが、観てみたら面白かった!

女子高校生と殺し屋という、相反している設定。
見た目も話し方も女子高生なのに、あっさり殺人をする。
そんなギャップがある
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

シュールさとブラックコメディが混ざり、
その上、経済格差、ヒエラルキー、ルッキズムなどの社会問題も描いていた。

ヤヤ役のチャールビ•ディーンは初見だったが、愛嬌のある笑顔が素敵だった。
亡くなった事
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Sin Clock(2023年製作の映画)

3.5

アングラ感が満載。
空気感は窪塚に合ってる。
タバコ吸う様なんか特に。

暗転を使う表現は、時間軸やシーンの切り替わりとして、わかり易い表現だった。
  
橋本マナミのキスシーンも見所。

日々、偶然
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.9

アメリカ、ロサンゼルスならではの作品でした。
移民国家で、多国籍だからこそ起こる衝突。
銃社会である事も緊迫感が出ている。

衝突するのは、絶対に理解しあえない、変えられない部分があるからこそ。
仕方
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.5

ピンク色の幻想的な世界観だった。

食料問題などツッコミ所は多いが、映像は綺麗。

現実では、青い空と白い雲が毎日ある事は当たり前の事だけど、
そんな当たり前が奇跡的で、感謝すべき事である事を感じた。
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僕の彼女はサイボーグ(2008年製作の映画)

3.5

綾瀬はるか目当てで視聴。
若さもあり、可愛いかった。

サイボーグとしての演技はとても良かった。
ボロボロになって、雨に打たれながらも無表情の彼女はサイボーグそのもの。
素晴らしい演技で、心を打たれる
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

戦争や解雇、アル中など暗めのテーマ。

そんな中でも確かな繋がりはある。
映画や食事のシーンではそう感じさせられるシーンであった。

アキ作品の無口で、虚無的な空気感も出てて良かった。

苦しみの中の
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.5

瀧内さんが体張ったなぁという印象。


風力発電のある、海のシーンは良かった。
どんより曇っていて、作風を表してると思う。

切りたくても切れない関係も時にあったりするもの。

血 4Kレストア版(1989年製作の映画)

3.9

映像は綺麗で、良質な作品。
写真でとりたくなるようなシーンが何度かあった。

ストーリーはあまり刺さらかった。
ストーリーが好みに合えばなぁ、と思ったので、他のペドロ・コスタ作品も観ていきたい。

零落(2023年製作の映画)

3.5

暗い作品。
若い時に観たら刺さったのかも。
過去と現実社会に対しての苦しみからの逃避的な作品にみえる。

自分の理解者などいない、いるとすれば過去の人だけ。
そんな事は決して無い。
理解されない、され
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関心領域(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦中、ナチスドイツ長官一家の話。
奥さん、子供、赤ちゃん、ペット、ガーデニング 一見幸福な家庭だが、
家の塀の向こう側は、アウシュビッツ収容所でユダヤ人が大量虐殺をされている。


暗転。
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.5

8/27 が男ほどつらいよの日だと知り、初鑑賞。
がっつり観たのは初めて。

今のタイミングで見て良かったのは、映像技術が発達して、撮影当時の世界を観れた感覚になったからだ。

彼の自分らしく生きる姿
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ZOO(1985年製作の映画)

4.0

評価も含め難しい作品。
アートとして、映像としてのクォリティはかなり高くて、引き込まれる。
しかしストーリーには共感し難い。
学者としての知性の暴走を感じる。

シンメトリーな構図や、
動物に対する好
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ソラトブマチ(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

配信全盛の時代だが、DVDショップで気になりジャケ買い。(配信もされてなさそう)

期待値は低かったが、良かった。
監督とヒロインは日本人だが、フランス映画を観たという感覚だ。

ヒロインの長嶋 美紗
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

バレエの作品は惹かれてみてしまう。
ブラックスワンからの影響かな。
今回も良作。

バレエ自体が、女性の悲劇を描いていて、
女性が不幸になる結末が多いようだ。
だから踊りが綺麗に見えてしまうのかも。
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

仕事中の飲酒。
考えた事はある人も多い事を、実際にやってしまってる作品。

大体は暗黙のルールとしてダメだし、就業規則に明記されている所も多い。

適量であればパフォーマンスは上がっていた事は事実で、
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ハード・コア(2018年製作の映画)

3.5

ロボットと埋蔵金と豪華俳優陣。
少しぶっ飛んだ世界観。

弟役の佐藤健が笑い的に面白く、シュールさが最高だった!

不意の立ちバック
何の説明もない、短いカット
何だったんだあれは 笑
と思わされるシ
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洗骨(2018年製作の映画)

4.6

風葬した死者の骨を洗う。
洗骨という風習。
日本では珍しいが、海外ではよくある風習らしい。

芸人さんの、ガレッジセール照屋さんの作品。
芸人さんだけあって、コメディ感もあって見やすかった。

文化的
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私の奴隷になりなさい(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大衆には受けないだろうが、過小評価だと思う。
潜在意識や深い欲求を訴えていた作品だった。

壇蜜さんのdvdやラストの演技は良かった。泣き叫ぶ姿は特に印象的で、人の根源的な欲求を服従という形で表現して
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

こんな事あったなぁと共感しながら見てしまっていた。
それは私も理不尽が残る時代で働いているからなんだろう。

思い出し、苦しい作品。

フェリックスとローラ(2000年製作の映画)

3.0

ミステリアスで積極的な女性に惹かれる事はある。
何かを失う予感を感じながら付き合う事になるのだが。

証明写真のシーンは惹かれてしまう。

内容は置いといて、
シャルロットを観る映画だった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

壮大なスケールと知性。それによって出る美しさを感じる作品。
一度観ても、理解が追いついていない。
次に観る事はあっても当分先になりそう。(お腹いっぱいな感覚)

人が生まれて、学んで経験する。
人の一
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サイドウェイ(2004年製作の映画)

4.0

マヤ役のヴァージニア•マドセンに惹かれる作品だった。


マヤが語るシーン。
"ワインがどのように育ったか、作った人の事まで考える。
古いワインなら、作った人はもうこの世にはいない。
味は変化し、老い
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

才能があり、特別である事は問題になりうり、幸福が遠くなる事はあるのだと思わされた作品。

欠けている目のネコを飼ったのは、母親が欠けている自分や他者と違う欠けている自分に共感を示しているように感じる。
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グレイテスト・ヒッツ(2024年製作の映画)

3.5

初見だったルーシーボイントンが綺麗で ヘッドフォン姿がとても良く似合う。

過去に辛い喪失を抱えた女性を振り向かせる事は困難だ。
そんな風に思ってしまうのは、
現代側の男性視点で観ている自分がいたから
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

日常の幸福感、記憶の残し方を描いていた作品だった。
彼にとっての完璧な1日を表している。

冒頭からセリフがなく、日常を映している事にリアリティがある。

玄関を開け空を見上げ微笑む。
この世界がある
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.5

ポーランドは万博でパビリオンを見た事もあり、関心がある国。 

従兄弟同士の傷心旅行。
ポーランドの美しき街並みと歴史的背景も描かれていた。
アウシュヴィッツ収容所がある事で有名。
今作の収容所のロケ
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127時間(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

極限の状態で極限の選択。
実話を元にしてるので、リアリティがある。
痛々しく感じるが主人公の強さが和らげてくれる。(主人公強すぎないか?)
人間の生命力を強く感じさせてくれる作品。

"俺の人生のあら
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

3.5

ケイトブランシェット、ジュディデンチの共演。
やはり2人の演技は素晴らしい。
ストーリーはありがちだか、人間の感情表現。特にジュディデンチのミステリアスな人柄が作品に深みを出している!

気になるセリ
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.7

前作に引き続き、素晴らしかった!

思春期で大人に近づく中で、新たな感情が出て、今まで作ってきたパーソナリティが壊れてしまう。
そんな事を具体的に表現していたと思う。

心配の感情を受け入れるシーン。
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.8

ミスコン応援に行くまでの、ドタバタハートフルコメディ。
この作品をまた観たくて、ディズニープラスに加入。

登場人物は個性的で皆んな大好き。
特におじいちゃん 笑
自由な言動に惹かれる。
孫の背中を押
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.5

コナン久しぶり観ました。
新作が出ると過去の作品を見返したくなる。

一度みてるからか、
犯人は誰かわかってしまっていた。

プロポーズの言葉が素敵な作品。

ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

4.0

アラン・ギロディ監督。
日本初公開で気になり鑑賞。
独特の世界観だった。

クスッと笑ってしまう。
コメディの要素が強く感じた作品。

何度も妻を連れ戻す夫。
家に来るアラブ系の人々。

旦那との喧嘩
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REVOLUTION+1(2022年製作の映画)

4.0

公開タイミングで観れなかったのが悔やまれる。
公開までのスピードを考えると、演技、構成は充分。
何より山上容疑者の心境がこの映画のメイン。

兄、父親の自殺。
母親の統一教会への多額献金。
20代で自
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.5

アキ監督の空気感はやはり好き。

役者も無表情である事が多く、情動を動かそうとしすぎない作風に惹かれる。

当時の労働者階級の感覚が伝わる作品だった。