toothさんの映画レビュー・感想・評価

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REVOLUTION+1(2022年製作の映画)

4.0

公開タイミングで観れなかったのが悔やまれる。
公開までのスピードを考えると、演技、構成は充分。
何より山上容疑者の心境がこの映画のメイン。

兄、父親の自殺。
母親の統一教会への多額献金。
20代で自
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.5

アキ監督の空気感はやはり好き。

役者も無表情である事が多く、情動を動かそうとしすぎない作風に惹かれる。

当時の労働者階級の感覚が伝わる作品だった。

バジーノイズ(2023年製作の映画)

4.0

才能がある人は孤独になり壁が出来る。
そんな壁を壊してくれる人は現れるんだ!
明るく陽気な彼女のような人が。

自身の苦悩も経験し受け入れ、自分の扉を自分で開ける。精神的な成長だ。

心地良い音楽が、
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still dark(2019年製作の映画)

3.5

職場での友情は良い物だ。
友がいるから頑張れる。
目が見えなくても。
見えないからできる優しさも良き!

科学的にも職場に友達がいると生産性が上がるというデータもあるようだ。
過去に仲のよかった職場の
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

トーキングヘッズ。
初めて聞いた!
この作品で初めて聞けて良かった。

躍動感、情熱が素晴らしい!

スタンドライトのパーフォーマンスや、
ライティングも凝っている。

意味づけをやめよ。
そんなメッ
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マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

nyの街並みと年の差カップル。
文学的な要素もあって美しい作品。

年の差や、ウディアレンのクセのある感じが馴染めない人もいそうだが、私は気にせず観れた。

nyの情報量が多い街並みを、白黒で撮ること
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blank13(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

父を知る。1人の大人を知る。

借金まみれの父だが、全てが悪くなかった。
良い部分もあった。
一緒にキャッチボールをした事、感想文を持ってくれていた所。
憎しみきれない。それが苦しみを産む。

葬儀の
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.0

前半部分だけで良かったかな。

後半の笑いとセットなんだけど、
笑いは古く、昔から変わってない。

北野映画は好きで、
映画は古くても観れるけど、笑いは時代の変化を受けやすいジャンル。現代で昭和の笑い
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.5

親からの逃避によって出来る、姉と弟の絆を描いていた。

子供達が観ている世界観が、美しい映像で表現されている。

義父との戦いの後、
夜の街を走り出す姿がとても印象的だった。
彼らが自分達の人生を切り
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.5

冒頭から境界性パーソナリティ障害の気質を感じていた。

突飛な言動や表情。衝動性の高さ。
関係性を壊してしまうパーソナリティ。
劇中で医師の解説があり確信に変わる。

対人関係を破滅に導く。
そんな人
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.0

コミカルなストーリーかと思ったら、移民問題などの社会派な映画だった。

施設出身である主人公。
そんな彼女が施設で働く事を決めたのは、労働においての裁量をもらえた事。
施設長が子供を大切に思っている。
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

世界観が絵本の世界のような。
現実ではないが、現実に近い装飾や空気感に魅力される。
こんな世界があるかもしれないと思わせられる。
一度泊まってみたいなぁ。

理解できなかった感覚が出てて、もう一度観よ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.5

セリフが少なく、静かな空気感。思考を求められる作品。

主人公の、他者との距離感がわからず、
遠くの他者を近く感じてしまう。
それは両親とのコミュニケーション不全、特に父親との距離感や誤った父性が原因
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かくしごと(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

杏さんの演技が素晴らしい作品だった。
子供と母親の二つ立場を演じなければいけない役であった。
子供としての父親への理解や和解。
父親の罪悪感を知り、涙する姿。
縁側でよりそう姿も良き。

母親として、
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.0

病を描いてるけど、恋とデザイン、少しコミカルさもあり、暗くなりすぎない作風。

前半は少し退屈に感じたけど、後半になるにつれ良くなっていった。

病を考えすぎない事も大事なのではないだろうか。
病気は
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.5

思春期の心情を、五感を揺さぶる描写で撮られた作品。

赤と青など、入り混じった色の映し方は、主人公の心境を表しているよう。
下の方から、空を映すカメラワークも好きだ!

試合の怪我をするシーンは、周り
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

タクシーの中で、美しい女性の人生を観た。人生を語る事での深い繋がりも感じる作品だった。

短い時間の中で、深い話をし、深い繋がりが出来る。
そんな事は人生で起こりうる事だ。

彼女の過去の映像を流す事
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

不倫の連鎖を描いていた作品。

夫役の演技が・・・
DVではない?が、疑うニュアンスで不快感を出しながら話す。
見ていてストレスだが、観る側にそう感じさせているなら良い演技だという事だ。

事故の際の
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.5

当時の時代の女性像を感じた映画だった。

男尊女卑が残る時代。
知能が低く、自己肯定感が低い彼女は男性に服従するしかない。
そんな女性を演じる彼女が、脚本と監督をしている。
それが、すごく価値が高い作
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

淡々とシリアスに描いている。
コミカルも時折入り、好みの作品だった。

車のシーンのコミカルさは良き。
ボケ側は笑わない、シュールな笑いになっていた。

墓のシーンで涙を流す姿が印象的。
思い出してな
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

4.5

前情報なく視聴。
冒頭から既視感があった。
それは、岩井作品の映像だからだ。

なぜ、あんなに美しく撮れるのだろう。
光が重要な要素である事は間違いない。

恋愛が成就しない、死の儚さも、綺麗な映像で
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.0

統合失調症の問題を抱えた家族の記録。

優秀であった姉が病にかかる。
弟視点で、撮影は進められている。

姉の統合失調症はリアルだ。
幻覚、妄想、思考障害が見え。
明らかに日常生活に支障をきたし、病気
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Zolaゾラ(2021年製作の映画)

3.5

相手は全く違った見方をしている。
倫理観もなく、見当違いの事を言う。
それは、相手は違う世界が見えていて、
全く違う解釈した上で生きている人なんだ。
そんな経験が私にもある。

友達選びは大事。
相手
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリータッチで、俳優陣も豪華、思わず見入ってしまった作品。

distance 和訳すると距離や道のり。
この映画の映し方そのもの。

現実世界で、被害者遺族同士が会うという事は聞く事があっ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

作品には義理人情、笑いが詰まっている。
師とたけしの人間性が出ており大好きな作品だ。
師の人間性、笑いへの想い。
芸人ならボケろ。
芸人なら良い服を着ろ。
笑われんじゃない笑わせるんだ。
芸人のある姿
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

家政婦の彼女が家族なのか。
家族と家政婦の距離感を絶妙に映していた。
映像も白黒の綺麗な映画だった!

主人公が家政婦という設定も絶妙。
母親との関係性が最初は険悪に思えたが、そのような事もなく、良い
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.9

スラムダンクという作品としての評価も含み、素晴らしかった。

私の人生に影響を与えられていて、
スラムダンクがなければ、バスケをする事も、してる人達を知る事も、出会う事も無かったのだから。
バスケは私
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

安定して面白い。
アニメ版が面白く、期待値が上がってしまっていた。
普段のアニメ版と比較して特別面白い訳では無かった。

コナンのように、映画版である事で、より面白さを感じる作品を期待していた。

S
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喪う(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

父親の危篤によって出る三姉妹の関係性を描いていた。

年齢は大人だか、姉妹だからこそ子供の部分が出てくる。
変わらない部分がある事は三姉妹が寄り添う姿で感じられる。

長女側は厳格で、父親が危篤で亡く
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ビューティフル・ライフ(2023年製作の映画)

4.0

人生は美しい。

家族の喪失を抱えた2人だからこそ、よりそう感じるのだろう。

初めに歌を合わせあうシーンには、
相手を異性としてみているという目やサインを感じ、また歌手として行けそうだという希望も見
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.5

旅と恋と時間軸が交わる恋愛ムービー。
2024年作の恋愛映画では1番良かった。

長い旅には一休みも必要。
立ち止まってわかる事もある。

自分を確かめる旅。
彼女がしていた旅を、時が経ち彼が旅をする
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

痛みを抱えた2人だからこそ出会い、理解しあう。
苦しまなければ出会う事も、痛みを共感し理解し合える事もなかった。

苦しみを前向きに表現している点も良き。

撮影方法を16mmフィルムで撮影している事
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ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.5

ブラックベリー社の盛衰をスタイリッシュに描いた作品。
スピード感があるのも、ビジネスとマッチしてて面白い。

メッセンジャーの開発で、喜び合う姿は、仕事の楽しさを表現してる。
オタクのマイクが、経営者
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(2023年製作の映画)

3.5

北野映画らしく、戦国時代を描いていた。

武さんと大森さんの兄弟間のコミカルさはとても好き!

加瀬亮の演技は本当に魅力される!
これまでの信長像にはない、猟奇性に圧倒させられた。

命に対する考え方
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

設定勝ちだなぁ。
ヤクザとポップなカラオケ、コミカルさがマッチして心地良い時間が流れる。

中学生とヤクザを歌という要素で繋ぎ、
友情が生まれた!

紅が最高!
同じ紅でも、綾野剛の紅は面白いし、
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天使の涙(1995年製作の映画)

3.5

期待しすぎで、刺さらなかった。
バイオレンス要素が多く、人との繋がりを感じにくく感じたからかな。

セリフはドキッとするセリフがあり、
知ると興味がなくなる。
女性は水のよう。
など、少し共感できる部
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