ひなみょんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

4.0

このシリーズ、ほんの一握りの救いと、圧倒的な救われなさで描かれており、唯一呼吸が出来る場所がアサド、という感じ。被害者から責められるシーンは本当にクラクラする。でも次を見たくなる謎の中毒性があるな…。

特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

4.0

いかにもありそうな人物設定や事件でどんよりした気分になるが、犯人を追い詰めていくプロセスも緊張感があり、この非道にどう決着をつけるのかと、最期まで目が離せない。カールの職人じみた捜査方法はハラハラする>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

4.0

北欧ミステリーらしい落ち着いた雰囲気から始まるが、刑事側と被害者側の視点を交互に、やがて交錯していく見せ方には惹きこまれたし、緊迫感も凄まじい。粘着質同士の戦いというのも面白いし、良心である相棒の存在>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

2.5

期待していた分コレジャナイ感がすごい。もちろん映像的にワクワクする部分はあるのだけど、斬新さはなく前作のように驚けないし、歌唱シーンもただ長くてお話と合わせて単調で退屈だった。曲もイマイチ響かず…。

(2023年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソン監督によるロアルド・ダールシリーズ4作目。腹の上に毒蛇がいるのか、いないのか。この結末をどう感じるかは登場人物それぞれで違うと思われる。
4作品見て感じたことは「なにこの話w」で、
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソン監督によるロアルド・ダールシリーズ3作目。「邪悪で残酷なことだ。だが目は離せない」と作中で語るのに邪悪なものや残酷なシーンは想像させるだけで見せない。ウェスにからかわれているようで>>続きを読む

白鳥(2023年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソン監督によるロアルド・ダールシリーズ2作目。なかなかに残酷で胸糞な話だけど画が強くて妙に頭に残る。別の監督が映像化したらホラーにもなりかねないが監督の作風で悲しい絵本のようだった。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソン監督によるロアルド・ダールシリーズ1作目。登場人物が物語の進行を引き継いで語る舞台劇のような手法。先日公開されたアステロイド・シティに通ずるものがあった。透視術を身につけるため修行>>続きを読む

ブラフマーストラ(2022年製作の映画)

2.5

神話をベースにしたアクションファンタジー。こう…男と男の友情!筋肉!みたいな話ならぎり気にならないけど女性がバディになるとやっぱりどこか都合のいい存在、男性がなにをしても受け入れ涙を流してくれる存在以>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.6

アメリカ的なサクセスストーリーではなく、ニールの実人生のお話だった。退屈に感じる部分と惹きこまれる部分が交互にあり少し長く感じてしまったけど、それもリアイティがある。壮大な月面着陸と内面をうまくリンク>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.8

しまった。これは映画館で見ないと感動が半減するやつじゃないか…?物語は王道で、やっぱり映像に心血注いでいるような印象を受ける。劇場で観た人の感想と温度差をすごく感じる。予告でスルーしてしまったことを後>>続きを読む

コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

5.0

少し落ち着いてから感想書こうと思ったけどル、ルルーシュ――――ッ!(ダメだった)ご都合主義と言われてもいい、これは完全にファン救済編で2最終回初回放送から渇望した結末だった。もう最初から最後まで血の涙>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.6

予告では主人公だけ目に違和感があったけど、本編はすんなり受け入れられた。人物の表情や行動、アニメのようなアクションまで自然で実写とCGIの境目が分からない。パフォーマンス・キャプチャというのか…!

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.2

いやぁおもしろかったな!見た目の説明とか一切なく唐突に始まる潔さと、テンポの良さ+若干の萌え要素もあって気付けば夢中に。笑い含めセンスいいなぁと思ったらロマンス劇場の監督か!配役も最高。ちゃんと埼玉に>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

電話越しの音声と少ない手がかりだけで誘拐された女性を救おうとするワンシチュエーションスリラー。想像力をフル活用させられて疲弊するし振り回されてイライラするけど、展開が読めず捻られていて面白かった。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

知性的で品のある黒人ピアニストと粗暴で感情的な白人ボディガードのロードムービー。一言で言えばいい映画だった。予定調和ではあるけど、堅実でスマートな作りでそれこそ品性を感じさせる。多くは語らず画で見せる>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

評判を聞いて見たものの邦画でここまで描写するのかと驚いた。障害を持つ兄妹が貧困にあえぎ、自閉症の妹に売春させることでようやく人らしい生活が出来るといった一見悲惨で救いのない話なのに、ユーモラスなシーン>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

いやとんでもないクオリティでびっくりした…!次元の違うスパイダーマン大集合ってだけでアガるのに、映像が凄まじいだけでなく、ストーリーまでしっかりと作り込まれている。アメコミアニメの本気すぎょい…!

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

つ、つよい…!今までのヒーローと桁違いの強さ。もうバトルも魅せ方じゃなくパワー!だけど彼女は力を与えられたからヒーローになったんじゃなく、資質を持った人間だったから強いんだ、という演出にグッときた。あ>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

スペシャルドラマの映画版。原作未読だけどドラマは好きという状態での鑑賞。光を反射する鏡に対して「最も黒い絵」には何が映るか。露伴の記憶にも絡めて進んでいく怪綺談。映画にするほどだったかと言えば悩ましい>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

これは──・・・飛ぶぞ!?いやぁ最高か?ジョンウィック、言葉じゃなく銃で語るのかっこよすぎて。もう冒頭20分でこちら力入りすぎて肩凝ってるのに約3時間ひと息もつかせてくれない。さらにワンシーンワンシー>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.2

連続ドラマの劇場版。原作が好きでオチまで知っている状態での鑑賞だったけど、おおかた原作通りで感情が乗る分さらにほろっとくる部分あり笑える部分ありで楽しめた!
美しい日本庭園をバックに謎解きは映画ならで
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バンブルビー(2018年製作の映画)

4.0

バンブルビーちゃんめちゃかわぁ!もうペットというか家族!マイケルベイ監督のどっかんロボット3時間祭りもいいけど人とロボットの心の交流を主軸にした今回のような作品の方がわたし好きかもしれない…。E.Tみ>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

実話ベースだからか派手すぎる演出もなく、ほどよいハラハラと笑い、軽快なテンポで楽しめた。しかしラストに楽しんで見ている場合じゃないことを痛感させられる映像が差し込まれハッとする。現実はなにも解決してい>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

3.8

えーんこわいぃぃ!!POV形式も珍しくないし演出は有名ホラー映画の怖いとこ詰め合わせって感じなのだけどそれでも怖い💢配信側とは別に離れた場所で指示を出す側にも別の恐怖があるのはいいね。真相はなにもわか>>続きを読む

ダンボ(2019年製作の映画)

3.8

ティムバートン色は控えめだったかなぁと。その分物足りなさを感じてしまったけど、平均的なよい映画だった。ダンボの表情や鳴き声は切なく愛らしく、魅力的。家族の姿を投影したダンボの幸せはサーカス団全員の希望>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.0

ん……?唐突に始まりあっという間に主人公が最前に立ち夢を語って勝利、続編匂わせて終わったような。あらすじだけど一部だけ詳しく説明するね!みたいな内容のせいであいつなに?あれなに?状態が続く。続編次第で>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

4.0

ノリが軽くて古典的でお正月感のあるよい娯楽映画だった!真面目な映画なら責められるであろう主人公の愚行もあっさりスルーしててB級的な楽しさがある。DCがファミリームービー作ったのもライト/オフの監督とい>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

ジャケ写のB級感からは想像できない大作RPG映画だった…!ふざけるところとアクションシーンの緩急の付け方がうまい。ストーリーもわかりやすく、幅広い世代が楽しめるエンタメ映画なんじゃないだろうか。尺は長>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

元誘拐犯と被害女児。共依存ともどこか違って、ソウルメイトに近い関係。それぞれの心の傷を関係のない周囲の人間たちによって抉られるのがキツい。表現を間違えばこの作品自体批判の対象になりかねないが、主人公た>>続きを読む

108時間(2018年製作の映画)

2.8

不眠を続けることで恐ろしい幻覚に追い詰められていく話かと思いきや、ちゃっかり異界への切り替えスイッチみたいなものがあったりしてオカルト寄り。もっと監視をつけたり眠れないことへの苦しみ・恐怖を描いてほし>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.0

とても雰囲気はいいのに聞き込みとか伏線めいたものとか何だったんだというオチで、フォローもないので後味悪い。原作未読ゆえ忠実なのかもしれないが真相が判明しても驚かないし感情追いつかないまま終わってもた…>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

もう感無量。アイアンマンで始まった物語がアイアンマンで終わる。本当に見事な集大成で、何度も落涙したのに鑑賞後起こった拍手でまた泣いた。アクション映画の最先端で楽しませてくれたヒーローたち、ありがとう!

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.0

あぁ〜〜これは楽しいね。大人でも「こんな世界があったら」ってわくわくするんだから、子ども時代に見られたらしあわせだろうな〜!アクションがゲームをプレイしているような没入感。単純明快な物語も相まって童心>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

4.0

兎に角勢いと動体視力が試される怒涛の戦闘シーンでテンションぶち上げ!テンポが速いのでやや展開に置いてけぼりにされるもののそれすら関係ねぇ!ってな感じでぐいぐい引っ張ってくれるので観賞後は全力疾走したか>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.4

怪獣大運動会でほぼ2時間バトルなのは楽しいのだけど、人が愚かで特に母親が歪んでてイライラする〜!まぁかわりにゴジラが激おこで暴れまくってくれるのでギリプラマイゼロだよ!結果ゴジラに感情移入できたよな!