Hiroeさんの映画レビュー・感想・評価

Hiroe

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別れる決心(2022年製作の映画)

3.2

思っていたよりもずっと純粋な恋愛映画だった。彼女の韓国語は完璧ではなく、彼の言葉を完全には理解できず、それがすれ違いと勘違いを生む。彼女はいつもろくでもない男と一緒になり、そしてつらい目に遭う。この微>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

3.6

突然奪われた子どもたちの命。彼らの命は何で奪われたのか。誰を責めればよいのか。そして彼らの死は無駄な死だったのか。いろいろ考えさせられる映画。どういう決着がつくのかと思ったのだけれど、非常にキリスト教>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.0

たまたまだけれど、前日にバビロンというハリウッド映画界が大きく転換する時代の映画を見て、そしてこの映画。物語、という意味での映画コンテンツはある程度生き残るだろうけれども、映画館という世界はいつまで生>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.2

まさに狂気というにふさわしい時代を振り回されるカメラで表した作品。バブルもこんな感じだったんじゃないかなと思う次第。その中で唯一観客、の立場を持つのがマニーで、彼は多分監督を投影したような人物なんだろ>>続きを読む

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

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少し前にネット配信でまさにスイスで死のうとする、という映画を見たことがある。これは「PLAN75」とは違って、金持ちの死ぬ権利。賛否両論あると思うけれど、尊厳死を認める国ってまだ少なくて、フランスでも>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.0

原題では精霊がBansheesなんですよね。アイルランド・スコットランド地方で語られるBansheesはもう少し不吉なイメージがあって、そういうものが普通に語られる(信じられる)地域的な特性とか、もう>>続きを読む

ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

3.3

途中でオチはなんとなく見えてくるのだけれど、それでも面白かった。おお、そこまで伏線だったか、みたいな。

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.1

誘拐された娘を取り戻すために奔走する母親の物語、なのだけれど、この地獄のような状況が放置されていることが理解できない。この母親は本当に強い人だけれど、それでも誰もが頼りにできない、孤独感、絶望感が全編>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.0

会議録をもとに作られた映画なのだけれど、まさに「会議録」そのもの。実際に映画もずっと会議の様子を映しているだけ。ただ、話している内容とその実際の結末を思うと、この会議に漂う日常感にそこはかとないホラー>>続きを読む

ヒトラーの死体を奪え!(2022年製作の映画)

3.2

ヒトラーの死体をめぐって起こる攻防を描いた物語。スピード感も良くて、全編緊張感あって、次々襲う困難をどう切り抜けるかというストーリーも面白かったのだけれど、全員英語を話すのが気になったのは私だけ?

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.0

ワインスタイン事件がニューヨーク・タイムズに掲載されるまでを追ったドキュメンタリー風映画。ニューヨーク・タイムズ側の視点で描かれるので、あくまで女性が声をあげられない、という部分にフォーカスされている>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.2

収容所で生き残るため、全く知らないペルシャ語を教えるはめになるユダヤ人のお話。ユダヤ人って本当に頭良いんだなと思った次第。以前、収容者の名前を歌にして覚えて伝え、それが今も収容所で亡くなった人を探す手>>続きを読む

スナイパー コードネーム:レイブン(2022年製作の映画)

3.0

なにかの事件をスナイパーの視点で追うというよりも、実在している(おそらく現在形)らしいスナイパーの半生を描いた物語。きっとウクライナの英雄なんだろうなと思うのは、ウクライナ政府からこの映画自体がファン>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.2

またしても年明け1本目は韓国映画。面白かったわー。ソン・ガンホとイ・ビョンホンが出てて面白くないわけないと思うのだけれど、もしこういう事態が起きたら、というテーマで考えたときに、韓国国内世論の動きや、>>続きを読む

トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)

2.9

これはミュージカルとして見る映画。正直ストーリーは若干薄くて、この脚本家、結婚したことないんじゃないかと思った。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

多分最後に見た3D作品も前作の『アバター』だったんじゃないかと思うのですが、その後3Dがメイン上映の作品ってそんなに増えてない気がするのは、やはり映画っていうのは2次元のコンテンツってことなんでしょう>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

3.1

割を食うのは女性だけ、というのをものすごく現実的に描いた映画。この映画自体は、女性の共感を得るというよりも、無責任な男を責める目線で作られてると思ったのは私だけ? それは優秀な彼女が苦境に陥った元凶の>>続きを読む

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.0

原題はそのまま訳すと「私の(僕の)お姉ちゃん」だと思うのですが、見始めて、そのタイトルをまず疑問に思ったのです。どう考えても主人公は「お姉ちゃん」で、テーマとしては、突然歳の離れた、かつほとんど会った>>続きを読む

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.0

以前、イタリア映画祭で上映されてた時に見られなかった作品が恵比寿ガーデンシネマでかかってたので鑑賞。
正直家族想いとは程遠い父親が、突然再婚する、しかも相手は男性だ、というところから始まるドタバタ。ち
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.0

ミステリーとして見るにはちょっと作りが甘いんじゃないか、という気も。純愛物語として見るならいいんじゃないかな、という。

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.0

内容としては、実話系の歴史映画なんだけれど、それをややコメディ的、かつスタイリッシュに描いたもの。見せ方はうまいと思うけれど、内容がすごくシリアスなものだけに、その手法でよかったのか、という疑問が残る>>続きを読む

シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ(2022年製作の映画)

2.9

前作ではクロアチアのゲイゲームズに参戦したシャイニーシュリンプス、今度はゲイゲームズ東京を目指して珍道中、って話なんだけれど、途中ロシアで乗り継ぎ時にまたひと騒動、っていう物語。ヨーロッパの映画らしく>>続きを読む

孔雀の嘆き(2022年製作の映画)

3.4

子どもの人身売買、というと単純に悪いことだけれど、この映画を見ると、それほど単純な話ではない、ということを考えさせられる。上映後のQ&Aで監督も言っていたけれど、100%悪い人も100%良い人もいない>>続きを読む

テルアビブ・ベイルート(2022年製作の映画)

3.2

時報と同じくらい当たり前のように空襲警報が鳴り響く暮らしを続け、そして生きるために選んだ仕事によって国を追われる。レバノンとイスラエル国境はものすごく高く、死人しかその壁を越えることができない。この映>>続きを読む

ファビュラスな人たち(2022年製作の映画)

2.9

若い頃、一緒に暮らしていた人たちが、死んだ仲間が死ぬ直前に書いた手紙が見つかったことで再び集まることになった老人の話、と書くとよくある感じなのに、そこに全員がゲイという要素が絡まると少し違う感じがする>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.0

すごく哲学的。人は何をどのように感じてるかを、アンドロイドの目線から気づかされる感じがした。そしてすごく坂本龍一。

ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.5

頑張り過ぎて空回りし、それがとんでもない非喜劇をひきおこす、一種のディザスター映画ってそれなりにあって、ある意味一ジャンルとも言えるけれども、そのジャンルも、そしてこの映画も結構好き。そして、この映画>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

2.8

不条理ながら不思議な魅力を持った作品。この監督の前の映画もそうだった。ただ、前作のせいで、期待が上がり過ぎてたかも、とも。二人の少女、本当に双子だそうだけど、そのせいでたびたびどっちがどっちか分からな>>続きを読む

デリシュ!(2021年製作の映画)

2.7

この映画を見るときは、お腹すいてるときじゃないほうが良いと思う。見たらじゃがいも使ったパイとか食べたくなること請け合い。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.8

新幹線は朝6時からしか動かせない(夜行の新幹線なんてない)とか、京都止まりの新幹線なんかないとか、新幹線の窓は手で割れたりなんかしない、とかマジレスすると全然新幹線じゃないんだけれど、「日本人が考える>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.1

これまた共感しかない、としか言いようがない作品がもう1本。女性にとってはめちゃめちゃ「あるある」が詰まった作品で、とりあえず見て、としか言えない。主演のケリー・オサリヴァンが34歳のときに書いた脚本だ>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.1

何も説明されないのだけれど、最後には全体像がちゃんと見える、というタイプの映画。もう一度それぞれの関係が分かってから見るとまた違う印象を持てるかも、とも思うし、それより、全体像が見えるとは言っても結構>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.2

恐竜に追いかけられる映画を見たあとで、これを見ると、プラハのシーンの躍動感というか、かっこよさというか、最後までの一連の動きがすごく自然(いや、起こってることは全然自然じゃないんだけれど)で感動。ミラ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.5

全く予想外のないジェットコースタームービー。ある意味全く考えずに見られる気安さがあるけれど、人がゲノムをデザインするとか、クローンの倫理的な問題とか、掘り下げればとても深い話がベースの設定として使われ>>続きを読む

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