高校時代と現在を行き来する物語は面白かったが、乙坂鏡史郎が未咲を死に追いやった阿藤陽一と出会った場面を初め、淡白に描かれ過ぎているように感じた。
無理に日本語の題名を付けるより、原題の「3faces」の方がストーリーに合っている。
女優として成功している女性が、女優になる夢を絶たれそうになる若い女性を探しに来、その村には過去の女優が一人で暮らし>>続きを読む
始めは登場人物がどう絡み合うのか分からなかったが、留置場の面会室の場面からジェットコースターが落ちるように次々に展開し、思いがけなかった結末に導かれた。
2019.1/17 倉敷公民館
2019.3/3 MOVIX倉敷
2019.5/16 さん太ホール
2019.7/6 岡山メルパ
2019.7/17 興譲館高校
2019.8/10 薗小学校
2019>>続きを読む
産業革命が起こったイギリスで、労働者が搾取から解放されて来たはずが、現在も労働力を搾取される人の働きによって、自分の便利な生活が成り立っていることを思い知らされる映画。
最後のシーンが非常に悲しい。
カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュが演じる親子の葛藤を再度見て良く理解でき、オリジナル版には無いハンク(イーサン・ホーク)とシャルロット親子のシーンもあり、二度楽しめた。
日本でも金持ちと貧乏人が接点を持つ機会は無いが、そのわずかな接点を利用した一家に共感が持て、最後のシーンまで気が抜けない映画。
パンフレットの表紙の写真がこの映画の内容を端的に表現している。
試写会で鑑賞。
爆弾犯との疑いをかけられた第一発見者がマスコミに追いかけられ、FBIからは犯人に仕立て上げられる展開に引き込まれた。
弁護士を要求する、被疑者の基本的人権を保護するシーンをきっちり描い>>続きを読む
宇宙人を追う人物がなぜその職業に就いたのかも丁寧に描かれており、せりふ無しのクレイ・アニメでストーリーがはっきり理解でき、笑って楽しめる構成に感動した。
ベル・エポック(良き時代)と言われる1900年前後のパリが色鮮やかな色彩で描かれている。
その華やかな地上の世界と女性を抑圧する地下の世界を対比させるストーリーは、現代にも繋がる怖さがあった。
試写会に参加。
それ程期待していなかったが、現代の場面に昔の映像をうまく挿入しており、最初から最後まで楽しめた。
役者さんが年を重ねているのは仕方ないが、撮り方に配慮されており、さすが、山田洋次監督だ>>続きを読む
実在の女性最高裁判事のルース・ベイダー・ギングズバーグをフェリシティ・ジョーンズが爽やかに演じている。
1960年代、男女差別が法律で規定されている時代に、家事と子育てを分担した夫も時代を先取りしてい>>続きを読む
滋賀県甲賀市にある障がい者施設「やまなみ工房」で創作活動をする人の日常やその芸術性を語る人のインタビュー、山下完和施設長との和やかな関係を撮ったドキュメンタリー。今まで知らなかった世界と出会えた。
事件の真相を明らかにするという記者の役割を愚直に突き詰める東京新聞の望月記者のドキュメンタリーだが、記者会見場でバカにしたような笑いを浮かべる官房長官や質問を妨害する内閣府の職員の姿が日常風景になり、>>続きを読む
会社の社長と専業主婦という、生活が全く異なる末期ガンの二人のやり取りが興味深く、最初のシーンがラストに繋がる脚本が良かった。
その人が精神病院に来た経緯が白黒映像で挟まれて理解しやすく、現代社会の問題も映し出されていて奥が深い映画だった。希望が持てるラストも良かった。
「人殺しの母親の子」というレッテルを貼られた子供たちの15年間の苦悩を思いながらも、子供のために出所後も毅然とした態度を保つ母親を演じる田中裕子に引き込まれた。
結婚式場を舞台に、しゅはまはるみと藤田健彦を主人公として三人の監督が撮った映画で、それぞれの個性が出ていて面白かったが、その良さをどう伝えるのかが難しい。
4つの短編はそれぞれ面白いストーリーだが、一つ一つが別々でつながりがないのが残念。