荒野文京さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

荒野文京

荒野文京

映画(282)
ドラマ(20)
アニメ(0)

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

待望のクローネンバーグ監督作品。グロテスクな映像とともに、どこに連れて行かれるのか分からぬままどっぷりと不思議な物語に浸かり、謎だらけのまま放り出されて終わった感じ。封切り間も無くの映画館はほぼ満員で>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

宮崎駿監督のスタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」公開記念の映画祭(🏠開催)で再鑑賞。何度観たことやら。しかし観るたびに新たな発見がある。人類と自然との共存、戦争、核開発など、作品のテーマが色褪>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.3

マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリングのほか、ケイト・マッキンノン、ウィル・ファレル御大まで登場する、満載のギャグに爆笑しながら観た。原色の人形世界を描いた映像も素晴らしかったが、内容が深く哲学的で>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.6

リストア版で久々に鑑賞。自由で勢いがあった香港の映像に涙した。もう二度とあの活気は戻ってこないだろう。

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.0

何度見たか分からないが、見るたびに面白さを発見する香港映画全盛期の名作。リストア版でその魅力を新たにした。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

4.1

独創的で不思議な映像を夢中になって観た。濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎が演じる「寂しさ1〜3」、六角精児の「どうせ」に笑った。田中裕子、蒼井優の怪演も魅力的だった。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

皆さんと同じように樹木希林さんの存在感にやられた。何気ない一挙一動におかしみがあり、セリフも胸にジーンとくるものがあった。多くの場面が心に響いたが、特に台風の未明、阿部寛が演じるどうしようもない主人公>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.8

誰もが自分の物差しで世界を見ているにすぎないことに気付かされる。そして自分も。いろいろなことを考えさせられる作品だった。諏訪の自然の素晴らしさ、坂本龍一のスコアも良かった。

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.5

迫力あるドキュメンタリーで、大スクリーンで鑑賞すべき作品。エンドロールの最後の最後まで楽しむことができた。ブルーレイ、DVDも販売されるであろうが、日本代表チームの優勝に胸を熱くしたのであれば、映画館>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.0

映画「関ヶ原」に続き、原田眞人監督が岡田准一主演で再び司馬遼太郎原作に挑んだ話題作。予想を上回る面白さで時間を忘れて見入った。柴咲コウら共演者の演技も素晴らしく、大掛かりなセットも良かった。土屋玲子の>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

3.6

リメイク作品「一命」鑑賞後に観た。異なるタイプの作風に驚く。「一命」は武士の世を恨むような主人公だったのに対し、オリジナルは主人公が自らを含む武士の世の形式主義を皮肉るような感じで、滑稽さも漂う。全編>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

3.8

数々の名ドキュメンタリー映画はあれど、これほど赤裸々な作品をを観た記憶はあまりない。公開当時から話題となっていた作品をようやく観ることができた。監督は他にも取材していたというが、主役を「カメラの前で自>>続きを読む

一命(2011年製作の映画)

4.5

坂本龍一のサントラは聴き続けていたが、見逃していた一本。冒頭から見入って最後まで目が離せなかった。武士道の虚しさを痛烈に批判する異色の作品のテーマは今日にも十二分に通用するものだった。役者も名優ばかり>>続きを読む

関ヶ原(2017年製作の映画)

3.8

再見。緊張感、迫力たっぷりで一気に見入ったが、どうも台詞回しが早く、ボソボソと聞き取れないところが多々あった。スピード感を出すためゆえの演出にも思えるが…。とはいえ、作品は素晴らしく、数日経っても余韻>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

公開直後に鑑賞。伝えらていたように素晴らしい作品で、音楽もよかった。アカデミー賞席巻は当然の結果。アジア勢の躍進ぶりに日本もさらに参加してほしいと思った。

妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.2

待望の公開。永田町でここ10年間起きた出来事、そして現在に繋がる政治をおさらいするのに最適な作品となった。映画の結末もああいった形でしか描くことはできなかっただろう。何せ現在の政権と全てつながっている>>続きを読む

コヨーテ、海へ(2011年製作の映画)

3.8

再見。やはり感じるものがあった。若干だれる部分もあったが、ニューヨーク、ウッドストック、ブラジルの光景には旅情をかき立てられた。そして、ビートジェネレーションの作家たちの本を再び読もうと思った。

デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング(2020年製作の映画)

4.6

何度でも見たい作品。香港問題だけでなく、民主主義や国家とは何かを考える上で貴重なドキュメンタリー。ネットなどで幅広く見ることができるよう環境を整えてほしいと思う。

BTS: Yet To Come in Cinemas(2023年製作の映画)

4.6

アミさんに同行鑑賞。キレキレのダンスにヒット曲のオンパレード。映像も音響も良く、映画館で見た甲斐があった。と同時に、館内のアミさんたちにもっと騒がせてあげてもいいのではないかしら、とも思った。