なおたろさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

番地、犬、オレンジ
記憶を失い、家族も迎えに来ない状況下でも感情の見えない主人公に対する違和感を別の面から覗いたら見えてくるもの

奇病が蔓延した世界もこういう世界だからこその向き合い方も違和感なく入
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やさしい女(1969年製作の映画)

3.5

使っている言葉の意味が違うからすれ違うのは必定!
タイトルの「やさしい」が複雑すぎる、けど確かにやさしい女だった

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

緊張しっぱなしで非常に疲れた、「痛そう」が苦手な人にはちょっとつらい。
チタンを埋め込まれようが何人殺そうが髪を剃ろうが妊娠し続ける(女性性を失わない)アレクシア。父性や男性性に執着して自己を保ってる
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恋する人魚たち(1990年製作の映画)

3.5

男性関係に奔放で引っ越しを繰り返す美しく娘たち以外を抱えたがらない母親、めちゃくちゃ魅力的でたまらなかった カトリックに憧れる娘との対話

ウィノナ・ライダーとクリスティナ・リッチの姉妹がブランケット
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.0

おとぎ話みたいな街並み
名前も持たない訪問者は家族から何も奪わないし壊さないのに、家族全員が勝手におかしくなっていく
共産主義の社会でブルジョワ側だった家族の階層はじめ他にも大切にしていた諸々を手放さ
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王女メディア(1969年製作の映画)

3.9

マリア・カラスが美しくて最高だった 苛烈な女は良い
景色に心を掴まれてしまって、調べたらギョレメ…カッパドキア…トルコ好きだなあ

青い、森(2020年製作の映画)

3.3

ずっと不穏で浮世離れした空気をまとった波〜 お互いに踏み込めない領域の話
青い森と6か月の赤ちゃん

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

探しにくることを分かってて部屋を移動するところにふたりの付き合いの長さが出てて良かった。改めて二人きりで会ったり、関係性に名前をつけようとしたり、そうやって区切らないからこそ永遠になってしまったあの数>>続きを読む

薬指の標本(2004年製作の映画)

3.4

プレゼントされた靴が何を意味してるか?と考えると、赤いガーリーなハイヒールであることが引き立つね✌️自立と束縛、両極端の意味を冠せられる靴というアイテムの懐の広さ!
絵に描いたような港町の男、ポパイみ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

時間の使い方が贅沢な映画。殺人事件の外でもいろんな形の暴力ばっかり見せられる映画なのだが、特にアジョンのお婆さんのシーンが最悪だった。ラストも後味悪〜いのよな、お願いだから味しめて再犯はしないで!嫌な>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

コンサートの使い方!映画館で見たほうがよいね。あれが他の家族3人の世界なのかと思うと、お母さんがルビーの音楽好きを軽んじたことにも合点がいった。
その上でお父さんに向けてルビーが歌うシーン引くほど泣い
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.0

画面がずっと美しく湿ってて不穏なので映画館で見たかった

逆光(2021年製作の映画)

4.0

見終わったらすすーっと須藤さん富山さんが出てこられてトークが始まったのでよかった(?)

70年代の話であることが大前提なのだけど、「田舎」の「女」をテンプレ的に見下している保守性を内面化した晃が憧れ
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さがす(2022年製作の映画)

4.9

傑作
ずーっと暗くて湿ってるのだが笑ってしまうシーンもあり、そのバランスや映像の満ち引きが…なんか…緩急怖…

後妻業の女(2016年製作の映画)

3.3

大竹しのぶと豊川悦司、お互いに信用せず騙しあうビジネスパートナーで最悪!キャストと配役めちゃいいのに最後消化不良なのちょっともったいない

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

これの舞台も役者も日本版みたいなのがあったらシンプルに怖いと思う 殺人の衝動も描写も淡々としてるんだけど、湿度が高くて生々しいんだよな

紀子の食卓(2005年製作の映画)

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シャンパンとグラス、花と花瓶、親と子供、グラス側が自分が一番しっくりくる役を選ぼうとすること自体が強欲なんだけど
クミコははっきりした輪郭を欲しないからこそ、他人のそういう欲は線引きして引き受けられる
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

登場人物のうち誰の行動に一番ムカつくか(父親除く)で、その人の大事にしてるものが見えてくる心理テストみたいだと思った(?)
こんなことがあったらもう元通りには戻れないし、かといって大きな罪を共有してし
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

滞在中に伴侶を見つけられなければ動物に変えられてしまうホテルというパンチのある設定でいきなりストーリーが始まる。なのに中盤からは舞台がホテルでなくなるのが良い。やろうと思えばホテルだけで展開できただろ>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

4.4

前作より萌えた!サイコパスと闇を抱える女性〜の情がたまらないね

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

終始汚く、不潔で、何も信頼できるものが映らない画面の徹底ぶりが怖い〜
めちゃくちゃ退屈だったけど最後の灯台の光源のシーンで全部チャラ

パラダイス 神(2012年製作の映画)

3.8

他人の意思を尊重せずに押しつける信仰のもろさ

パラダイス 愛(2012年製作の映画)

3.3

おばさんだし、年寄りだし、と卑下しながらも寄ってくる黒人男性たちを振り払えないテレサの人間らしさよ
ケニアが綺麗

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

名前をいくら変えても生まれ変われはしないし、自分の心が無かったことにはならないんだよなあ
アレクサンドラがニックネームをいろいろ挙げるけど、身体にしか興味のない男たちが「良い名前だね」としか言わない場
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

殺人が起こるまでの、じーっとりした疎む目線が変わっていく様子が好みだったな

ミス・ブルターニュの恋(2013年製作の映画)

3.1

孫が出てきてからは結構面白い
中高年のロードムービーもっと見たいな

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

直立で目からビーム出してるの面白い
サノス、誰?ってくらいの知識でもいけた
好きな男をもとにした創作をイカロス(イカリス)にするかね?と思ってたらラスト…
他のエターナルズも神話に由来するんだろうな
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Steven Universe: The Movie(原題)(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「スティーブン」ではなくローズやPDとして怒りや悲しみをぶつけられてきたスティーブンだけど、今回のスピネルは6000年分か、すごいな〜!
スピネルの登場曲、SUでいちばん好きだった
落とし所も納得感が
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

シンクレア、かなり忠実な印象なのに外に女がいるのはなぜ?って思ったけど、マダムフローレンスは愛しいし一番大切だけどセックス(と色恋)は外注してますということなのかなあ
分類としてはコメディらしいけど、
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