ローズ・バーンとドーナル・グリーソンの恋愛模様が微笑ましくてそれを邪魔するどころか殺しにかかってくるピーターラビット達が完全に悪役にしか思えない。
自分と他人をここまで切り分けて生きるのって相当に苦しいだろうなと思う。
ろくでもない女の子に実は惹かれてたってのが良い。在り来りに収まりきらない物語故に結構難解。
サイケデリックな映像が好きな人におすすめ。内容に関しても嫁入りを選択した女性が戦場に送られた馬の寓話と重なる部分など90年代の映画とは到底思えない。
前作と同じフォーマットなのでそういう意味では新鮮ではないものの上手くマンネリ化を回避してる。変わらず傑作。
レオーネ特有の顔面のアップは大画面でこそ映えるのだと分かった。
タイトルバックからして只事じゃないと思ったし、本当に追い込まれた人間を見てるみたいだった。
日本語ラップがイケてる文化になったのは恐らくここ5、6年のイメージで、まだまだ傍から見て痛くてダサいものだった時代だからこそ生まれた傑作。
特撮×CGの程よい組み合わせで技術的な到達点。小型レギオンが演出込で怖い。正直パニックホラーに徹した作りでもっと面白くなったのではと思わせるほどだった。
次作である『ふきげんな過去』以上の奇を衒った会話がこちらは少々鼻につく。
とはいえ何故か中断せずにボケーッと見続けてしまった。心地好い映画。
ヴォーグ編集長アナ・ウィンターのドキュメンタリー、というよりは彼女に振り回される周りの人々にフォーカスしたような構成。
退屈な日常に辟易している主人公に二階堂ふみ、浮世離れした叔母に小泉今日子を持ってきたのが功を奏しているように思う。あまりにも適役。
こういうソフトフォーカス好き。続きが見たいけどこれ以上ないところで終わってしまうもどかしさと清涼感。
社会とか人間関係に対する解像度が中高生以下のファイトクラブ。税務署のおっさんがタイラーダーデンみたいなこと言い出すとことか殺意が湧き上がる。
難病ポルノかと思いきや正直ポルノにさえなってないので本当にがっくり来る。俺もこんなデートしてみたいとは痛切に感じた次第です。