oimoさんの映画レビュー・感想・評価

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犬王(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーラインより、それらを構成するひとつひとつの要素が面白くてぽかんと口開けたまま見入ってしまった。

まず三種の神器のひとつ、天叢雲剣。
抜刀シーンの単純な格好良さとまさに神憑り的な斬れ味の恐ろ
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


愛してると言った瞬間
あなたの愛は終わり
その愛が終わった瞬間
私の愛が始まった











ああああああ……









あなたの未解決事件でありたい。
そうすればあなたの心の中に
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

エンドロールが出たのとほぼ同時に涙が止まらなくなって、信じられないくらいに泣いてしまった。

なにか、ものすごく地味だし静かなんだけど、ものすごく愛情をもって頑張れ!って言って貰えた気がします。

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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

久田くんの、鯖缶にまつわるひと夏の思い出ととある少年。



どこを切り取ってもポストカードに出来そうな鮮やかな風景と、なんてことはないけどどこまでも瑞々しい子供達の世界。


頑張ってなんとか涙を堪
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

5.0

北欧の妖精『ムーミン』の生みの親、トーベ・ヤンソンの物語。


1940年代の戦時下に生きるトーべの、どこまでも自由な魂としなやかな生き様に心が震える。

空調完備の家に住んでネットで24時間どこにで
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後までとにかくネビュラが最高でした。
強いしかっこいいしキレてんのかデレてんのか分からない不器用だけど実は真っ直ぐな愛情表現が堪らない。めちゃくちゃ可愛い。
ウォーロックもなかなかの良キャラ
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

4.5

公的施設がどこも匙を投げる行き場を失った重度自閉症の子供達を無条件に受け入れるケア施設を無認可で赤字経営するブリュノと、社会からドロップアウトしかけている若者を教育しブリュノの施設の指導員として斡旋す>>続きを読む

すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.5

事故死した息子が遺した幼い子供とその母親が、再婚相手の夫から路上でDVを受けているのを目撃してしまったグランマとグランパの奮闘を描いた西部劇。


とにかく色々と怖かったです。





↓↓↓以下ネ
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宇宙兄弟(2012年製作の映画)

4.5

宇宙を目指す兄・六太と、弟・日々人が夢に向かって進んで行く姿を描いた人間ドラマ。


原作は小山宙哉の青年漫画『宇宙兄弟』


好きな漫画は?と聞かれたら『宝石の国』か『宇宙兄弟』と答えるくらい、原作
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ぼく モグラ キツネ 馬(2022年製作の映画)

5.0

迷子の「ぼく」「モグラ」「キツネ」「馬」
ひとりと3匹の旅。



子供向けの無邪気なほっこり作品かと思いきや、一通り人生経験を経て傷を負った大人にこそ響く、サン=テグジュペリの『星の王子さま』のよう
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ライフ・アフター・ベス(2014年製作の映画)

3.0

恋人を喪い悲嘆に暮れるザック。しかし死んだ筈の彼女がある日墓から戻って来る。徐々にゾンビ化して行く彼女を変わらず愛し続けられるのか…?




デイン・デハーンに釣られて鑑賞。
ジャンルはホラー/コメ
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

タイのとある村の祈祷師一族を追うモキュメンタリーホラー。


劇場鑑賞を経ての2回目、初テレビ鑑賞。
この作品はテレビ鑑賞が大優勝でした…!

ドキュメンタリー風に作られた作品なので完全非日常空間な劇
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

5.0

23世紀、人類滅亡の危機を回避するべく元宇宙連邦特殊部隊員コーベン・ダラスとモンドシャワン星人の戦士リールーが巨大な悪に立ち向かう、壮大なスペースオペラコメディ。



中学生の頃に地上波放送でハート
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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

3.5

ボリビア奥地のジャングルで遭難して孤軍奮闘したヨッシー・ギンズバーグの実話を元にしたドラマ。


未だ冷めやらぬ『キル・ユア・ダーリン』熱からダニエル・ラドクリフ繋がりで鑑賞。
本当に全く全然関係無い
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

4.5

ダニエル・ラドクリフの、ハリーポッター以降の仕事と仕事選びをかなり信頼しているので、本作も観る前からハマりそうだなとなんとなく予想がついていた。

こういう、クソデカ感情をぶつけ合ったりそれが擦れ違っ
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

心臓を抉られた。


人の一生で幸せと悲しみの総量を比べるとより多いのはどっちなんだろう、とか
良くも悪くも誰かと一緒に居られる時間なんてほんの一瞬しか無いんだ、とか
その人と本当に理解し合えて許し合
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

5.0

またまた愛おしい作品に出会えてしまった!


考察も深読みも長文レビューも不要なお気楽王道ファンタジー。
沢山笑ったけど、無駄に豪華な死体の吹き替えキャスト陣に終わってからジワる。

大好きなソフィア
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.5

誘われるまま恋人の里帰りについて行ってみたら、なんと彼の実家は世界有数の名家だった…!



エブエブ熱が冷めやらず…ミシェル・ヨー目当ての軽い気持ちで鑑賞しましたが、しっかり真面目なラブコメでかなり
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Summer of 85(2020年製作の映画)

5.0

フランソワ・オゾン監督作は『危険なプロット』『彼は秘密の女ともだち』に続いて3作目の鑑賞。

この監督のあまり健全でなくヌルッとした、だけどとんでもなく純粋で地味〜な情熱の描写と、作品の核を台詞やスト
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

わりと序盤でブリーズ!って連呼しまくってて一作目をぶち壊すタイトル回収に思わず笑ってしまった。

悪党集団に一人だけちょっと良い人が居たり賢可愛い犬が居たりする僅かなほっこり要素に大変癒されました。
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サウスカロライナ州で中絶した女性を死刑に出来るよう刑法を変更することを検討しているという信じられないニュースを最近目にしたばかりだった。レイプや近親相姦の場合等も例外無し。「淫らな女を罰せよ」だそうで>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

不穏な緊張感から片時も目が離せない、皮肉なメッセージがふんだんに込められた密室スリラー。

常連面しておいて今まで食べたメニューをひとつも思い出せないセレブ
心血注いで人が作ったものを容易くジャッジし
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半、ママが出てくるまでが一番怖かった。

自分なら何があっても先客の居る(しかも男)スタッフの居ない宿泊施設には絶対に足を踏み入れない。土砂降りだろうと台風だろうと車があるならさっさとその場を離れま
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.5

霧深い森の奥。社会から隔絶された精神科病院へ研修にやってきた新米医師エドワードに、不穏な闇が迫る…。


最後の最後までよく練られたストーリーとエンドロール中色んな感情が込み上げてくるラストの余韻が良
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オブリビオン(2013年製作の映画)

4.5

・地球外生命体との戦いにより壊滅的ダメージを受けた地球のゴリゴリSFなザ・世紀末感

・拘り抜かれた映像美&音響

・洗練されたフォルムのマシンや建築物

・知的美人からの狂愛蜜月ライフ

・頑張るト
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

連続誘拐犯に拉致監禁された部屋の中、電話線の繋がっていない筈の固定電話に謎の着信が……


子供の誘拐事件が多発していても通常運転する街に、子供に手を上げる父親。頼りになる大人の気配が無い閉塞感のある
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

何回も声を出して笑ったし死ぬ程泣いてしまった。

マルチバース物自体が私は正直苦手です。
だけどこの作品の、SF的整合性やカッコイイ画作りなんかよりもキャラクターの内面に寄り添おうとする視点がとても優
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

綾の過去が詳しく描かれないことや、心の傷も抱えた孤独も癒されないのがリアルで良かった。
人はそんな単純でもないし、心に開いた穴はそんな簡単には埋まらないから。
もう大丈夫だと思える日もあれば、どうやっ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

-

構成や演出、演技は本当に素晴らしい。
が、精神的に非常にしんどい作品でした。

厳しい…。

アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

4.5

理性と情熱
科学と魔法
欲望と愛
語り手と聞き手

相反するふたつのものが混ざりあい調和してゆく様を幻想的に描いた繊細で美しい物語。

完璧にも思えるけれど、もう一時間かけてじっくり描いて欲しかった。
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

ケネス・ブラナー監督の心の中のやらかい場所をこっそり見せて貰ってしまった。

可愛くて切なくて愛おしい。

人間は儚いけれど強い。

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

もう何回も観てるのに見事に涙でびっちゃびちゃになりました。最高。
そして何回観ても久々に出てきたと思ったらいつの間にか血まみれになってるラブジョイ氏に驚いてしまう。

もういつ映画館に行っても常に観ら
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

5.0

ウィルとショーン、スカイラー、チャッキー。
絆の形がそれぞれ違っても全部が大切で愛おしい。

とにかく脚本とロビン・ウィリアムズの優しく哀しい瞳が素晴らしかった。
オナラのくだりは何回観ても一緒に笑っ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.5

本当の馬鹿は誰なのか
本当に賢かったのは誰なのか

考える程にじわじわと見えるものが変わって行く味わい深いドラマでした。









↓↓↓以下ネタバレあり↓↓↓










パードリッ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

自分で自分に通り名を付けたり、背伸びしてイケてるグループの子とつるんで除け者にされたり、本当に気の合う親友とはしょうもないことで何時間でも笑っていられたり…

共感性羞恥を感じられる年齢もゆうに通り過
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

5.0

海外長編アニメ映画の人生ベスト作

絵本のようなぬくもりを感じるどこか懐かしい映像が瑞々しい音楽と共に動くだけでなんでか涙が出る。

魂を解放される美しいストーリー。

私もウルフウォーカーになりたい
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