hoopさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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そばかす(2022年製作の映画)

3.8

恋愛感情を持てない主人公。その不器用な生き方に自分の娘を重ねて考えると、多様性という言葉で簡単に片付けられないと思った。
ただ男と女としては付き合えなくても、友達として付き合っていくことは出来るかもし
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.7

どこまでも独創的な映画。ふんどし、弁髪、半裸でショーン・コネリーに演技をさせるのは常人では出来ない。
別にこんな格好させなくても良い気がするが2293年の撲滅戦士を表すのにこれしかないと思ってしまった
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

カトリックの教えからか妊娠中絶を認めないために望まない妊娠に苦しむ女性。決まりだからと周囲はただ受け入れろと強要する。
SDGsが叫ばれる昨今、欧米諸国はこの問題をどうしていくのだろうか?

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

imaxで3Dのアバターを初めて観たときは、その情報過多な映像で鑑賞後具合が悪くなった記憶があり、今回は4DXではなく通常吹替版で鑑賞。3時間超えの長編だが内容は新しいものは無く、ただ水中のCG表現の>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

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中世の物語をA24が美しく映像化、その世界観の作り込みはならではのもの。様々な困難を乗り越えてナイトになるべく経験を積んでいくストーリーは単純だからこそ映像が引き立つのかもしれない。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

夫の自殺するのは「君が一生、罪の意識を背負うように」という脅し文句は、失恋経験があれば自殺はしないまでも誰もが心当たりがある気がする。
宿泊先で出会う男たちの不可解な言動は、その罪の意識からくるモノだ
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.5

ロボットとクローンと人間が共存する世界。家族とは、生きるとは何なのかを突きつけられる。永遠に生き続ける存在であるロボットだが、だからこそ死に意味を感じたのか、「終わりが無であっても気にしない」「無がな>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

主人公をリョータにして単なる漫画の映画化ではないオリジナルのストーリーを目指した。その分、花道とマルオの戦いなどによる花道の成長が描かれなかったのは残念だった。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

東日本大震災はまだ続いている。被災者としては10年経っても簡単に心の整理がつくものではない。
そして北関東などでは地震が度々起こっている。地球の時間の中では10年なんて一瞬のことなのだろう。

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

とても心温まる映画だった。命には限りがある。だから懸命に生きるんだと今更ながら教えられた。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

事前情報なしで見た。
羊の出産から始まる牧歌的な話かと思ったら大間違い。言葉少なめなので、なぜ羊を我が子のように育てるのか分からなかったが、分かった瞬間からミステリーに変わる。
西洋では牧神パンなど半
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ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

3.6

これまでシリーズを見てこなかったが問題無く楽しめた。物語の主人公であろうと無かろうと、様々な事が起こり役割を果たしていく。
そして命は受け継がれる。

プリンセス・ダイアナ(2022年製作の映画)

1.5

予告でやっていたスペンサー ダイアナの決意だと思って行ったらドキュメンタリー映画だった。結局ワイドショーをダイジェストにした感じで特に得るものはなく正直後悔した。

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

3.6

山下達郎を通して知ったビーチボーイズ。ブライアン・ウィルソンについてもその名前程度は聞いていたが、精神疾患を持ちながらも未だライブなど音楽活動を行っていることは知らなかった。
幾つになっても、辛いこと
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ロックン・ロール・サーカス(1996年製作の映画)

3.6

ストーンズが選んだアーティストとのライブイベント。今で言うフェス的な映画。ジョンとクラプトンとキースによるセッション(オノヨーコはちょっと不明)はとても貴重だと思うけれど、その時代に生きていないだけに>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

ワンショット映像の驚きはもちろんあるが、内容の濃さに驚いた。店内で次々と起こるハプニングやチーム不和のこと、借金のこと、オマケに家庭のこと。全てから逃げ出したくなる展開。そして突然話は終わる。その後主>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

のんが演じるさかなくん、のんならではの中性的で、特異な存在感が役にハマって、普通に男性が演じるよりも良かったと思った。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

運が良いのか悪いのか、全ては考え方次第。とにかく滅茶苦茶なストーリー展開。夜行列車として走る新幹線、怪しい光を放つ電光掲示板、時折出てくる日本語と英語の見出し文字、そして奇妙な登場人物たち。理屈抜きで>>続きを読む

戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.9

元女性兵士の物語。その仕事は前線で戦う男性兵士の相手をすること。その記憶は決して消せない。それは本人だけでなく周囲の人にも根深く残り続ける。憎むべきは敵兵士ではなく、戦争であることを教えてくれる。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.7

ついにシリーズ終了。ストーリーはいつも通りで安心感のあるおなじみの展開。
そういえば、初めてシリーズを見た時にラプトル2匹が部屋に入ってきたシーンで音が止まり、スゴイ緊張感がある演出だと思ったら5分ぐ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

なぜ人を好きになるのか?
それは突然だったり、徐々にだったり。そして恋の魔法は気がつくと解けていたりする。
自分のことは自分が一番分かっているつもりなのに、コントロール出来ない自分がいる。
僕自身そん
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.7

「カメラを止めるな」のリメイクを作るという設定で、ほぼそのままリメイクを作るパロディ。なぜか日本人名の配役など細かいネタはあるがホントそのままの雑さ。
特に新しさは無くても面白いものは面白い。

X エックス(2022年製作の映画)

3.9

ミッドサマーの様な美しく異様な世界観とは全く違うが、時折挟まれる俯瞰からの客観的な映像がとても印象に残った。
どうして老婆はこんな欲望を持ったのか知りたいと思ったら、エンドロール後に続編の映像が流れた
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.5

実話であり、本当に大変な人生を過ごしてきたのだと思うが、アニメのためか逼迫した緊張感とかは感じられなかった。淡々と過去の出来事を話している感じ。時折実写のカットが入りリアリティを出そうとしているのが、>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

予告でデヴィッド・ボウイの「Life on Mars?」が流れていたので観てみた。
ごく普通のルックスで、しょうもない主人公の二人。だからこそ惹かれたり離れたりするストーリーに、自分を重ねられて切なく
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

この映画を一言で言うと、家族とは血のつながりであり、そして自分の幸せより優先したい人がいるということ。
しかし幼児虐待のニュースを聞くと血のつながりは、関係ないのかもしれないと思う。

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

ロックン・ロールの代名詞である事や、曲自体は聴いたことはもちろんあったが、世代が違いすぎて、正直そんなに感心は無かった。
この映画でエルヴィスの存在意義はよく分かったが、その時代、その場所にいないとそ
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犬王(2021年製作の映画)

4.3

松本大洋によるアニメでしか表現できないキャラ、大友良英によるちょっとクイーンを思わせる様な音楽。
異形な者だからこそ持つ人を惹きつける魅力。そんな異形な自分を受け入れ、トモアリとして自分を貫き通す。
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.8

ドレフェス事件、フランス史の中でもフランス革命に並ぶ史実という事を全く知らずにこの映画を観た。反ユダヤ主義はドイツだけでなくフランスにもあった事もちろん知らないし、1960年頃まで決闘が行われていた事>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

トップガンに続き、ついつい観たくなってしまった映画。ジオンの重要な拠点のはずなのに兵が一人だけ?など、ツッコミ所はあるものの適当に楽しめたので、まっいいかといった作品。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.4

トップガンを見たのは高校3年生、あれから35年以上経つがトム・クルーズの印象は殆ど変わらない。もう60歳になるのに…。
そして内容も変わらない。今の戦争はそんなに簡単な話ではないと思うが、エンターテイ
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.9

偽りの幸せを演じる家族の殻を破るメタファーとしての卵だと思って見たら全く違っていた。
卵から出てきたものよりも、母親に恐怖を感じたのは、きっと私だけでないはず。

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.8

ソビエト時代の機関車工場でのストライキが発端となって起こったノボチェルカッスク事件。
非武装の市民に対して武力を使って抑え込む行いは、現在のロシアで起こっている戦争反対を訴える人々への対応と変わらない
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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.8

「初恋のきた道」以来20年ぶりに見たチャン・イーモウの作品。その頃と映画のトーンは変わらない。
娘を大切に思う気持ち、弟を大切に思う気持ち、そのためなら例え人を傷つけることも厭わない。その純粋さこそが
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

小学生の頃よくウルトラマンごっこをしたが、ゼットン以外はほぼ忘れていた。
さてシン・ウルトラマンだが斎藤工の感情を抑えた演技が良かった。ウルトラマンであり一人の地球人であるからこそ、政治や組織の上から
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.2

連続殺人犯である死刑囚から届く1通の手紙から始まるストーリー。そこには不可解さや狂気といったものは感じることはなく、そうなんだという感じで終わった。
ちゃんと破綻無く、理路整然と出来ていて理解出来るか
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