hoopさんの映画レビュー・感想・評価

hoop

hoop

映画(228)
ドラマ(0)
アニメ(0)

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

2.7

「キラー・ナマケモノ」タイトルからしてC級映画だと一目で分かる映画。たまにそんなモノを見たくなることがある。
おそらく最も殺人と対極にある動物は何だろう?ということで、ナマケモノが選ばれたのではないか
>>続きを読む

ロッタちゃん はじめてのおつかい 2Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.0

映画館でリバイバル上映しているのを発見して嬉しくなり鑑賞。

ホームページを見ると24年ぶりの上映らしい。奈良美智のビジュアルはハマっていたので記憶していたが、ストーリーはやんちゃな女の子が繰り広げる
>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.3

マリウポリの20日間、AP通信のジャーナリストが死を覚悟して撮影したマリウポリで始まった本当の戦争の記録映像。
気軽に見ることもできないが、見なくてはいけない、知らなくてはいけない惨状。
目の前で死ん
>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.2

ナン・ゴールディン、1993年のYMO再生の写真集でその存在を知った。ストロボを直に被写体に当てるとても生々しい写真を撮る印象があった。
あれから30年、ナン・ゴールディンは美術界の重鎮になっていた。
>>続きを読む

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.6

大人から子どもまで誰もが楽しめる”史上最高級”のアニメーション・コメディ。というコピーと、カラフルなチラシに興味を持ち鑑賞。
輪郭線で区切り塗る従来のアニメーションとは全く違う、タッチに勢いがある描画
>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.8

日経新聞で大林宣彦監督による「異人たちの夏」のリメイクと紹介されていて興味を持ち鑑賞。
とりあえず元ネタをAmazonで観て事前準備。夏というタイトルらしく怪談話的な展開で、異世界な感じが大林監督らし
>>続きを読む

モンタレー・ポップ(1967年製作の映画)

4.0

ウィークエンド・サンシャインで音楽映画の一つとして取り上げられていた「モンタレー・ポップ」。
ウッドストックの2年前、1967年に開催されたフェス。
テーマ曲の様に、花のサンフランシスコ、夢のカリフォ
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

A24配給の映画ということで鑑賞。
各地の映画祭で受賞しているPAST LIVES、何がそんなに人を惹きつけるのか?
それはキャッチコピー「忘れられない恋があるすべての人へ」が表す、実りそうで実らなか
>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

バラカン・ビートでソフィア・コッポラによるプレスリーの奥さんの自伝をもとにした映画と紹介されて興味を持ち鑑賞。
2年前に映画「エルヴィス」を観た。大佐の視点からのエルヴィスだったが、今回は妻の視点から
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

2.5

チケットをもらったので鑑賞。
原作のマンガは面白いのだろうか?きっと有名な賞をもらっているし、人気があるから映画化されたのだろう。
しかし合わないこともある。巨大な宇宙船が来ていきなり爆弾を落とす。強
>>続きを読む

ポーカー・フェイス/裏切りのカード(2022年製作の映画)

3.8

ラッセル・クロウが監督ということで鑑賞。前作は観ていないので初めて監督作品を観る。
タイトルからポーカーの話だと分かるが、冒頭は少年時代、そこからいきなり祈祷師の所へ行き、超高層マンションから、絶景の
>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.8

チラシのビジュアルがかわいいのと、日経新聞で紹介されていたので鑑賞。
人工妊娠中絶が違法とされていた1970年頃の実話。どんな理由であっても中絶は認めない、そんな女性の権利を認めない法律、そして社会。
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

アカデミー賞7冠ということで鑑賞。
オッペンハイマーについては原爆の開発者であることは知ってはいたが、ただの学者というよりプロデューサー的な動きをしていたことは全く知らなかった。
20万人以上の命を奪
>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.2

リュック・ベッソン監督の最新作ということで鑑賞。
リュック・ベッソンらしいユニークなキャラクターによるバイオレンス・アクション。
絶望的な環境で育った主人公。なぜ父や兄から虐待されなければいけなかった
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

予告編で興味を持ち、アカデミー賞脚本賞受賞ということもあり鑑賞。
夫婦のことは夫婦にしか分からないことがある。夫婦だから自分をさらけ出し、きつい言葉を浴びせてしまうこともあるだろう。夫婦でも相手が何を
>>続きを読む

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

4.0

ウィークエンド・サンシャインで特集されていたので鑑賞。
ロックンロールの創始者であり、レイチャールズ、ジェームズブラウンと並ぶミュージシャンなのに、ちゃんと聴いたことはなかった。
ゲイを公言し、父親に
>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

52ヘルツのクジラの存在が始めて確認されたのが1989年。まだ生きているのだとしたら、鳴き声が仲間に聞こえなくてもなんとかなるということだ。
僕も中学生時代、虐められた際に虐められていることを誰にも言
>>続きを読む

ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンプラッシュ'79(1994年製作の映画)

4.0

ウィークエンド・サンシャインで紹介させていたので鑑賞。
レゲエといえばボブ・マリー。昔からNo, wonan, no cryやOne Loveは聴いていたが、レゲエについての知識は特にない。
「レゲエ
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

PART1から2年半、続編を楽しみにしてたので先行上映で観た。
一言で言えば壮大なお家騒動のお話。若殿は城を追われて、庶民と共に復讐を果たすべく成長していく…。
そして若殿ポールだけでなく母ジェシカも
>>続きを読む

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.7

予告編でスターウォーズの様なスケールを感じて鑑賞。
搾取する側とされる側、食糧問題が行き着く果ての世界。絶望の中に希望を見いだそうとあがく主人公。これでフォースが使えたらスターウォーズの外伝になりそう
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

ミッドサマーのアリ・アスター監督最新作ということで鑑賞した。
冒頭の隣の部屋から音量を下げろと苦情が来るシーンからもう訳が分からない。そのままスーツケースが無くなり、車に跳ねられ、ベットで目覚める…こ
>>続きを読む

帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

3.0

試写会に参加できるとのことで鑑賞。
申し訳ないがこれまであぶない刑事シリーズを一本も観たことはない。
突っ込み所満載で、もはや批判めいたことを言うのは無粋なのだろう。
ただ浅野温子の役どころが壊れてい
>>続きを読む

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.7

日経新聞で三島監督自身の体験をもとに作られたと紹介されていて、その思いの深さに鑑賞した。
3編のオムニバスによる構成。その中で1話目のカルーセル麻紀のキャスティングが絶妙なのか自身の本当の話に思えてく
>>続きを読む

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

4.0

ジャンヌ・デュ・バリー、その名前はベルバラで、アントワネットの敵役「デュ・バリー夫人」として覚えている。
しかし40年以上前に読んだマンガなのですっかり忘れていた。
美貌と知識を持った女性、現代の日本
>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.8

デジタルリマスターして30年ぶりの劇場公開ということで鑑賞。
28歳のタランティーノの初長編作であり、その名を世界中に轟かせた映画。
暴力シーンは所々あるが、派手な爆発やアクションがあるわけではなく、
>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.9

バラカン・ビートで紹介されていたので鑑賞。これまで音楽だけを聴くことはあったが、映像は初めて観た。
正直言ってトーキング・ヘッズのCDは持っているが詳しくはないので、デヴィッド・バーン以外のメンバーは
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

女王陛下のお気に入りでもここまでするかと思ったが、この「哀れなるものたち」は遥かにそれを上回る。この映画はランティモス監督とエマ・ストーンの壮大な実験と言っていい。
人は欲望のままに生きるとはどういう
>>続きを読む

カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

4.2

魔女の宅急便は映画館でも観たし、子どもが小さい時にDVDも買った。しかし角野栄子さんの本を読んだりしたことはなかったし、映画を観るまで270冊以上の執筆活動をしてきたことは全く知らなかった。
角野さん>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

漫画は読んだことはないが、ちょっと興味はあったので、映画でパッと観られるのならと思い鑑賞。
しかしそんなにお手軽ではない話、漫画では事の詳細を描いているのかもしれないが、映画では描けない。
だからなの
>>続きを読む

YUKIHIRO TAKAHASHI LIVE 2018 SARAVAH SARAVAH!(2019年製作の映画)

4.0

正月に友達からこの映画について聞いて新宿まで行くことにした。
SARAVAH SARAVAHのLIVE、幸運にも聴きに行くことが出来た。あれから5年が過ぎて、ずいぶんこのLIVEことは忘れていて出演者
>>続きを読む

枯葉(1957年製作の映画)

3.7

バラカン・ビートで話題になっていたので鑑賞。
主人公のアンサはどこかで見たと思ったらトーベに出演していた。そういえば映画の舞台はどちらもフィンランド、ラジオからは度々ウクライナの戦禍が聞こえてくるロシ
>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

予告編に興味を持ち鑑賞。
その予告編を観て皇太子に食べさせるポトフ作りが話の中心かと思ったが、ポトフ作りは一つの素材であり料理によって紡がれる二人の愛の話だった。
二人によって作り出されていく数々の料
>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.8

ラジオ「澤本・権八のすぐに終わりますから」に岡山天音が出演したのを聴いて鑑賞。
正直なところラジオを聴くまでツチヤタカユキを全く知らなかった。まだ若いのに伝説の人として映画になるとは一体どういう人物か
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.7

予告編のなぞを呼ぶ感じが気になって鑑賞。
産まれてくる子供は親を選べない。そして親次第で子供の人生は左右される。
ただ普通に生きたいだけなのに、自分の名前で生きるそれさえも許されなかったら…。
殺人は
>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

A24配給ということで前知識もなく鑑賞。
西部劇というと荒野の七人やシェーンを思い浮かべるが、この映画は決闘などのドンバチはない。ある意味とても地道な映画だ。
一攫千金を夢見てはるばる来たが厳しい現実
>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.4

ティム・バートンの「チャリーとチョコレート工場」の世界観が好きだったので今回もそれを期待して鑑賞。
しかしこの映画はハリポタ製作陣が作ったためかまるで別物。魔法の世界のお話だしミュージカル映画だし、も
>>続きを読む

>|