けんさんの映画レビュー・感想・評価

けん

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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

2.0

最初のバイオレンスが刺激的にはピークで、それ以降の展開でそれを超えてこなかった感じ。
警官が登場した段階で、操って銃でどうこうまで、ある程度先が読めてしまった。

操る能力でもっと色々話が展開するかと
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どろろ(2007年製作の映画)

-

内容は置いておいて、続編ができなかった理由を興行的に考える。

制作費20億円。お金がかかってるのは見ててわかる。続編が前提になっているのもわかる。
ただテーマがちょっととっつきづらいのかもしれない。
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森の学校(2002年製作の映画)

4.5

三浦春馬さん、11歳の頃の出演作です。
舞台は昭和10年の京都丹波の田舎町。子供を中心として、それを取り巻く大人たちの様子を、生活者の目線から思い出を紡いでいくように描かれている作品でした。

子供た
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

細かい一つ一つのセリフや仕草に、桜ちゃんの気持ちが伝わってくる。

いい意味でも悪い意味でも、他者との相違に敏感な思春期の高校生だからこそLGBTというテーマがより深く描けるんだと思う。

エンドロー
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窓辺にて(2022年製作の映画)

-

稲垣吾郎の「え」を堪能する作品だった。会見中に発する「え」もちゃんとマイクを持って「え」だし、会話の間にもキレイに「え」がハマっていた。
他のキャラも「え」や「そうなんですね」などの相槌ややりとりも流
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.5

「この音楽がかかる映画見たよね ほら 聞いて」

離婚、不妊、捨て子
それぞれの理由で、大切な人との関係や自分自身の存在について何かがこぼれ落ちているような彼らが、捨てられるはずだった赤ん坊との時間を
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

「ねずみに食わせろ」

正常と異常の境目について
強者が弱者を蹂躙する様を通して、異常が正常に変化し、正常が異常へと変化する様を見せつけられる。

強者としての上官と、弱者としての訓練兵
強者のアメリ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

5.0

Power to the people, Stick it to the man
人民に力を 権力にノーを

シリアルに粉砂糖がかかっていても、○ッチとは言わないラストへの道のり。

妻の状態を回復さ
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

-

CGも綺麗だし、ストーリーや結婚までの細かいやり取りも、映画版としてよくできてるなぁと楽しめました。

でもやっぱりラストが。

展開が急すぎて、突拍子もなさすぎて入って行けませんでした。若干引っかか
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

-


「10mを超える津波が来るなんて考えもしなかった」
というセリフがあるが、実際には過去に国会で、さらには社内でも報告されていた事実である。
それを踏まえて原発稼働を推進していたのは、吉田昌郎氏自身で
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.5

「私の判断と責任においてね、私と人類にとって良い結果をもたらす暴力だったら使う」

奥崎謙三という人間の、感情の源泉はなんなのだろう。
彼の行動と、暴力さえ許容してしまう罪の意識の深さに、ひとりの思想
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

5.0

彼の悲しそうで辛そうな顔を見たから、彼女はあえて振り返らなかったんだと思う。
桜の季節の前に同じ夢を見て、彼女が感じてたのは、きっと懐かしさなのかな。
最後に微笑んでいたのは、自分の大事な人が幸せだと
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オブリビオン(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

汚染地区は他のハーパーの管轄だったから、他のクローンは入らせないようにしていたんだと思う。放射線汚染が線引きで区分けされてるのはおかしいなとは思った。
それぞれのクローンに記憶自体は残っていたが、ハー
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「精神鑑定は確かに犯罪の抜け道になる。だけど、それで鑑定人の心までは抜けられない」

刑法第39条
犯行時に心神喪失、心神耗弱状態にあった場合、善悪の判断ができない状態であるため罪には問わない、あるい
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

耳の傷は見えますか

すぐ近くにいる人の、些細な変化や抱えてる想いに気がつくのは難しい。

「その場に行って助けてあげたかった」
その言葉と同じくらい
「君は永遠にそいつらより若い」という言葉は、猪乃
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「もっと怒っていいんだよ」
主人公の良子は度重なる理不尽に合いながら、社会のルールとの狭間でなんとか理性的に生きてきた。怒りを出さないことは、彼女の理性ゆえかとも思う部分も多く見えていて、彼女の賢さゆ
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A.I.(2001年製作の映画)

5.0


無駄なシーンがひとつもない、全てが1つに繋がる素晴らしい映画だった。

まず第1幕と言ってもいい家庭のシーンでは、「愛を持つロボットは可能か」ということについて考えさせられる。最初に提示されるのは「
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

5.0

繰り返し何度でも見たくなるクソ面白い映画

素晴らしすぎました

韓国映画って本当にすごい作品が多い

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

5.0

右か左か
視点や主張が複数人になると、暴動となり争いが生じる。
ナチスドイツの迫害を目の当たりにしていたフランス国民が、ナチス政権が終わった途端に、同じようにドイツ人を迫害してしまったように。
演説を
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

この物語はフィクションです
東海テレビが、自分たちの内部を撮影したドキュメンタリー。
内部の人間が内部のことや、業界を批判できるわけがない
という批判に対して
ええその通りでございます
と言わんばかり
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

強迫性障害のベースである不安感
殺人を繰り返すことで、症状が治まっていき、それを芸術として納得させて、サイコパスの殺人と絡めて表現する、という筋道を立てられなくもない。
当然彼の目指す?芸術はとても芸
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.0

会話しなくなったお父さんの本音を聞くキッカケに、あの頃みたいに過ごすキッカケにゲームに誘うって
ナイスアイディアじゃん

ゲーム廃人に足突っ込んでるとか言っちゃダメ
ストーリーのベタベタさがまた快い
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慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画に通底するテーマ
それは、人間(登場人物)の行動原理について、だと思う

主人公の男の行動原理は極めて希薄である
昔の女を呼び出したシーンでは、別に計略や下心を持っていたわけではない。わざわざ
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