IGAさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.3

下衆な仕事と言われても、
需要がある限り撮り続ける。

この世にSCOOPがなかったとしたら、
それはそれでつまらない世の中であり、
それに対しての不満が出るのであろう。

チャラチャラ金の音がなる方
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6

昔々のハリウッド。
光と闇が交錯し、
行き着くところは
いつの時代もお酒と銃声。

隣の芝生が青い時、
己に鼓舞ができるか沈むのか。
昔々の経験が、
イマの自分を形成する。
現在の考えと行動が、
未来
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

どんなに恐ろしい出来事も、
時が経てば風化されていく。
開いてしまった扉。
忘れたくない記憶。
母との思い出、これからの未来。

お互いに気にしながら生きていく。
無邪気の裏側に苛立ちが覗き見る。
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.1

新たな凸凹ファミリーを向かい入れ、
死期を感じながらも立ち向かう。

お下品もご愛嬌に変えてしまう、
不思議が魅力のデッドプール。

イマとミライを救いたい。
愛する妻にも再会したい。
ファミリー達に
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

プールの中で溺れるように、
死のラインが近づいてくる。

見た目は変わっても中身は変わらない。
己を取り戻すために仮面を被り、
愛を取り戻すために仮面を外す。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

同じ地球で息をして、
同じ空を見上げている。
だけど住むセカイが違っている。

この世界は発展し、
あらゆる人と繋がれるようになった。
出会えたとしても、
交わることは決して許されず。
それもわからず
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

昨日には戻れないけれど、
昨日の積み重ねで明日を生きていく。

献身的な支えでも、
積み重なると当たり前になってしまう。
本当は当たり前ではない。
だからこそ、愛の歌で感謝を伝えよう。
未来を手に入れ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

水の中を漂うような孤独感。
日々の刺激がない閉塞感。

言葉にできない伝わらない。
卵とレコードで想いを交わす。

身体は違えど1つの生命。
水中で重なり1つとなる。
愛のカタチは1つでない。

コーチ・カーター(2005年製作の映画)

4.6

目先のゴールも大事だが、
未来へのパスをいかに繋ぐか。

閉ざされた体育館は、
決して未来や夢を閉ざしたわけではない。

希望のシュートを決めるには、
果てしない努力とコーチの存在。
この瞬間から勝負
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.2

LEGOワールドは宇宙へ進出。

未来のボクと今のボク。
本当になりたい自分とは?
周りを気にして偽りを積み上げる人生は、実は脆くて壊れやすい。

飾らないフツーの優しさで、
すべてがサイコーといえる
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

3.9

LEGOの世界へLet's GO!
果てしなく続く大海原も、
天まで届きそうな高層タワーも、
画面のどこを見渡してもLEGOだらけ。

創造する大切さと、
マニュアル通りの難しさ。
フツーであって普通
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

4.2

平穏という言葉が似合わない無敵のファミリーは、空をブチ抜き地球を飛び出す。

馬力と腕力だけにとどまらず、
磁力と浮力をも味方にする。

世界を何度救えば良いのか。
世界に平和は訪れるのか。
次なるス
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

4.1

仕方なく組んだデコボコなコンビは、
全世界を救ったワイルドなコンビへ。

最新鋭の武器だけが最強ではない。
故郷と仲間と伝統と、
スーパーコンボで未来をつなぐ。

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.6

裁かれる側と裁く側。
演じる側と、観劇する側。
立場が違えば、視点が違う。

己の体力と記憶の衰え。
正義だけで生きるのは難しい。
裁くだけでは満たされない。

人生はジャッジの連続。
己の人生は、己
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.6

四季の移ろいを感じながら、
死期が近いことを意識する。

落ち葉を投げ合い、雪を食べる。
心はいつまでも少年少女のよう。

長く寄り添っても別れは来る。
誰もが川を渡りたくないと願う。
だからこそ懸命
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

ふとしたキッカケが連鎖を生み、
半地下から高台へと登りだす。

さらなる地下の秘密を知り、
寄生で得た栄養は吸い取られる。

無計画という名の計画は、
地下へと続く招待状。
信号を送り、地上を目指す。

乱れる(1964年製作の映画)

4.4

時代に翻弄されながらも、
真っ直ぐ生きた18年間。
過ぎし日々が犠牲になったか否かは、
他人が立ち入ることではない。

同じ屋根の下での恋心。
意識をすれば心が乱れる。
髪を乱しながら駆けたときには、
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.1

心の中では助けて欲しいと叫んでいる。
心の底ではおかしいと思いながらヘルプに応じ、助けを求めている。

コーヒーを飲みすぎたわけでもなく、
何か悪いことをしたわけでもない。
それでもこれが運命と思いな
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ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.7

このご時世で海外旅行へ行きづらい中、パリへの時間旅行はいかがでしょう。

いつの時代も、強い意志を持ち、
勇敢に立ち向かう女性がいることを忘れてはいけない。
時を超え、様々な人に出会い刺激を受け、自分
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.2

自由も人間性も妻も失って、
鎖につながれ日々をこなしていく。

本当に欲しいものは賞金ではなく、
他人をムチ打つ道具でもない。

自分の身体に鞭打ち腕を磨き、
愛する者と再び繋がる日々を待つ。

白黒
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

4.1

やり残しなく人生を終えることは難しい。後悔しても後悔しきれない。
そんな事は、きっと沢山ある。

少しでも後悔を減らせるように、
微笑みを常に心がけたい。
そうしたら、愛が知らずに寄ってくる。
別れ際
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.9

綺麗な町は汚れている。
裏に蔓延る権力とカネ。

人間の本性がバレないように、
猿は楽しみながらも身を潜める。

この世の中には、知らなくても良い事象が転がりすぎている。

また会える時は、
サルなの
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.0

光を求めて上京し、
暗闇を見つめながら歩き出す。

掴みかけた光は空を舞い、
お湯へと流れ心を灯す。

再開発は再出発。
誰もが生きるために前へと進み、
誰もが光をにぎる権利を持っている。

君が生きた証(2014年製作の映画)

4.1

音と音で想いを繋ぐ。
点と線が曲となる。

海の上で漂う日々の中、
心の中では何度も溺れかける。

批判があれど伝えたい。
君が生きてたと証明したい。
遺したモノを、残された者で。

霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.2

どこまでも続く霧の中。
果てしなく続くレール。

幻想と現実とが交錯をして、
頭の中が白くなって風景に滲む。

「お電話ありがとうございます。」(2017年製作の映画)

3.6

少々お待ちくださいが、
少々ではないことが多々ある日常。

感じ方は人それぞれ。
時間の感覚も人それぞれ。

電話をして良かったと、
相手に思ってもらえるような対応を心がけたい。

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.2

どこまでも不器用で、
どこまでも愛情深い。

戦士のように働いたからこそ、
見えてくる世界が存在する。

キッカケはお茶漬けでもゲームでもいい。
大事なのは、わかり合いたいその気持ち。

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.8

黒いスーツに身を包み、
銀河系のために身を挺する。

人間同士が争っている現代で、
エイリアンとの共存は難しい。

宇宙はどんどん膨張を続ける中、
人々の悩みは増え続けている。
消したい記憶と、残した
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.9

人生は、良い意味でも悪い意味でもセオリー通りに進まない。
数式で答えを導き出せても、
人生に正解も不正解もない。

生きなければ新しい発見は生まれず。
諦めれば証明されずに空想で終わる。

果てしなく
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.4

数学がもつ偽りのない説得力。
トップが無知の恐ろしさ。

数式に裏付けられ、寸分の狂いなく設計通りに完成された戦艦大和の美しさ。
美しさゆえに、悲しみも増す。

国を守るのか、
自分のプライドを守るの
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.7

現実と漫画の世界が絡みあい、
嘘と本音が混じりあう。

心の制御がきかなくなり、
S字のカーブはアクセル全開。

私の隣に座るのは、
漫画家と教官、果たしてどちら?
僕の心に宿るのは、
嫉妬と後悔、お
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.3

空が高く青く綺麗なほど、
かなしくてやりきれない。

これは、世界のほんの片隅のお話。
世界にはさらにいくつもの、
命ごとの個々のストーリーがある。

何でもない1日だったとしても、
それは立派な壮大
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

4.2

なんとなく気が合うなと感じることは、人生の経験を積むほどに少なくなっていく。

この世界を知るほどに、
相手に求めるハードルが高くなる。
自分がアップデートされないうちに、
世界はどんどん加速する。
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.2

王を失い、居場所も失う。
違和感を覚えながらも仲間と出会い、
自分が何者なのかわからなくなる。

輝いた星を見上げながら、
大事な故郷に思いを馳せながら、
沢山の失ったカケラを拾い集める。

キングに
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.4

妹を守るために、
正義を振りかざした少年。

存在のない子供たちと、
先が見えない廃れた町。
来る日も来る日も過酷な現実。
過ぎても過ぎても苦悩の連続。

地球の裏側で唯一できることは、
子供たちの存
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授業の後で(2018年製作の映画)

3.8

盗みは心を貧しくする。
貧しさは心を育てない。

授業の後で「またね」と言えず、
始業の前に道路へ飛び出す。

お金と嘘は、
切っても切れない関係性。