前作『スカイフォール』が「ジェームズ・ボンドがスパイとは何者なのか考える映画」とすると、今作は「ジェームズ・ボンドがジェームズ・ボンドっぽいことをする映画」。
そうなると、「筋はめちゃくちゃだけど、>>続きを読む
英雄である前に一人の人間であること、狂気の世界の中で「真っ当さ」を貫くこと。
多くの者が狂気の渦に飲み込まれていく中で、カットニスは最後まで自らのイノセンスを守り抜く。別の地区の市民との闘いを頑なに>>続きを読む
登場人物の感情と思考が全てナレーションと台詞で説明される、ダメな日本映画の典型。
例えば、ソフトボールの場面。手紙の言葉を信じて、代打を引き受けてヒットを打つ太鳳ちゃん。それはいいけども、そのあとに>>続きを読む
山田洋次がついに死者の世界に突入した記念すべき問題作。
冒頭の原爆投下のシーン。字幕で説明される原爆投下の日の状況、モノクロで描かれる何気ない日常、そして、熱線によって消失していく人・もの。
近年>>続きを読む
ジョニー・トー作品の脚本家であるヤウ・ナイホイの監督デビュー作『天使の眼、野獣の街』のリメイク。
オリジナルはタイトに引き締まった傑作でしたが、本作はというと、狂気の「父」を投入して、韓国映画らしい>>続きを読む
馬といえば、『戦火の馬』というボロ泣き必至の傑作があるけども、この映画は『戦火の馬』とは正反対の方向で馬を描いた、なんだかよくわからない映画です。
馬を人と重ね合わせることを避けているというか、「馬>>続きを読む
終盤に意外な展開があって、なかなかよくできている気もするけれど、「そもそもこんなモラルのないロボット、即刻発売中止でしょ」という思いが先に。
今回は泥棒だけで済んでいるけど、どこかよその場所では、メ>>続きを読む
ジェイソン・ステイサムというと、「話なんかどうでもいいから、悪党をぶちのめしてください」と思っている感じの人が多い印象があります。しかし、『パーカー』と『ハミングバード』が好きなわたしからすると、こう>>続きを読む
今年は「自ら選ぶヒロイン」の年だった。『マッドマックス 怒りのデスロード』『ターミネーター:新起動』『ヒロイン失格』。「選ばれし者」であることより、自ら選び行動することに意味がある。『スター・ウォーズ>>続きを読む