abbeyさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.0

驚くほど退屈な映画だった。全くストーリーが入ってこなかった(そもそもあったのか?)。変に期待させないために宣伝しなかったのでは?と思ってしまう。子どもが楽しめるような娯楽作品ではない。黒澤明の『夢』み>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

5.0

もう、なんでしょうね…結果知ってるのに薄れないどころか、新たな感動が湧き上がってきます。

源田の魂、ダルビッシュの献身、村上の苦悩、佐々木の涙、大谷のカリスマ性。年末恒例のF1総集編を思わせる窪田等
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.0

失ったものを取り戻すことができる「ウラシマトンネル」。亡くなった妹を取り戻そうとトンネルに入るカオルだが、それは代わりに大切なものを失うことを知る…。過去と決別し、先へ進む理由を見つけた二人の、時を越>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

離婚して11歳の娘とふたりだけで過ごす最後のバカンス。やがて訪れる別れの時をわかってしまうからこそ、何気ない会話ややり取りが愛おしく、切ない…。

「同じ空を見上げるっていいね。パパと離れていても太陽
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.6

「すずめの戸締まり」もいいけど、小中高生にはこっちも観て欲しいなぁ。

辻村深月の小説を原恵一が劇場アニメーション化した同作。物語の最後に「そういうことか!」と、いくつもの伏線が回収され、優しさと未来
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

劇場で配られる「新海誠本」を読んでから見るか、見てから読むか。読んでいれば、なんとなく深く感じるし、読んでいないとぼんやりとして、生温かい印象。

「超越的な何か」ではなく、ありふれた幸福の積み重ねの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サッカーに例えるなら、エリートばかりだがバラバラなチームに伝説の選手が監督としてやって来て、技術を継承し、仲間を結束して、高難度な全国制覇を成し遂げる。しかも最後は自分も試合に出てw そんなジャンプコ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.2

結末に言いたくなることはいっぱいある。でも、それは野暮なことなんだろう。「はじまりは終わりの始まり」であるのなら、恋や愛情の終幕は人それぞれ。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

さほど期待してなかったけど、想像より良作のアニメーションだった。

『イヴの時間』など、未来をテーマに作品を作り続けてきた吉浦監督の演出がリアリティある。何よりキャスティングされた声優ではない、タレン
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグのボンドが終わってしまうのが、ただただ淋しい…。
個人的には前作のほうが面白かった。それでもこれぞ007!という納得の出来。
ただ、今回のボンドガールがイマイチかなぁ。ボンドの服を脱
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.7

クライマックスの約10分間がこの映画の価値そのもの。
こんなにも青臭くて、カッコいいラストシーンある!?

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.8

作画、演出ともにとても丁寧に作られてた。記憶はかなり薄れているが、池脇千鶴が演じた実写版よりも周囲の人間が丁寧に描写されていた印象。清原果耶は「おかモネ」よりもこの作品の方が、感情の起伏が激しくあって>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

楽曲に救われた感じ。正直、前半は主人公同様にどうしたいんだかわからなかった。ストーリーが難解とかではなく、ストーリーがあやふや。ラスト1時間で持ち直した感はあるが、「美女と野獣」?「湯浅政明作品」?と>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

3.6

このタイトル訳でいいの?って思っていたが、正式にも「Baseball Girl」だった。
ストーリーとしてはわかりやすい展開ではあったが、道を拓く者の後には必ず人がついてくるというのが感動的だった。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

少年ジョジョの妄想の中の英雄ヒトラーと目の前に現れたユダヤ人女の子との対話を通して、感情と常識が揺さぶられていく様が愛おしくもあり、胸が苦しめられる。ジョジョを取り囲む人々が心温かく、中でもお母さんの>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

難解すぎて全くついていけなかったが、そんなのは瑣末なこと、と思わせるだけのエンターテイメント性がある。めちゃくちゃ面白い。
ジョンデービッドワシントンは、新たなボンドに思えた。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.2

「カメ止め」のように、低予算でもアイデアで勝負した良作だと思う。野球がテーマなのに野球のシーンは一切映されない。ただひたすらに物語がアルプススタンドの片隅で繰り広げられる。これは舞台を見ているようで、>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.8

中国のアニメーションが、ついに日本を超えたと評される同作。正直、前半は眠かったが、後半の格闘シーンは圧巻。

それ以上に私が驚いたのは、中国のアニメーターが人間による自然への侵略と破壊、そして共生の選
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

まず、この物語をエンディングに導いてくれたことに感謝します。
あらためてこれは「思いを伝える」物語であり、ツールの違いはあれど、それを乗せるのが「言葉」。伝えたいことはとてもシンプでも、それがうまく言
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

なんか凄いものを見たって感じ。何気ない一コマ一コマが、すべて意味ありげに思えて怖い。
この手のものはダークな世界観で展開されるが、この作品はまるでユートピアのような、華やかさと和やかさの中で繰り広げら
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.6

情熱を分かち合える友の存在は尊いものだ。それだけは美しかった。あとはハレンチ学園コメディ。ただ、Diana Silversが超かわいかった。すぐにinstaフォローしたもん。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

技術と情熱、そしてそれを認めてくれる仲間がいれば、どこででも生きて行ける。それが「シェフ」なんだなぁ。
陽気な「北の国から」って感じで、めしテロ的な演出ながらも、父と息子の物語であるところが泣けた。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.2

AC JAPANのCMを思い出した。「その星は地球です」。これがFACTであり、そのことを知ることがこの映画を視聴する意味である。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

この作品を見た直後にアカデミー賞受賞の報を受けてびっくり! 確かに最後まで落とし所がわからなくて面白かったが、そこまでのマスターピースか?といわれると…。
ただ、韓国映画界がハリウッドから学び、努力が
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.4

会社に属して働く者であれば少なからず、いや、多分に共感できる「あるある」を乗り切るところが「SHIROBAKO」の魅力だ。

傍から見れば、超ブラックで理不尽なアニメ制作の現場だけど、自信と自負と情熱
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.8

自分が望む岩井俊二らしい作品を、やっと観られた気がした。配役は置きに行った感があるが、瑞々しい青春は広瀬すずでなければならなかったとも思う。
後悔の先に、再び「自分の夢や可能性」を信じられることもある
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

前作ではカットされていた白木りんとの交流が加えられ、こちらの方が当時の闇を写している。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

人生で観るべき映画ではないが、観ておくべき映画に思える。世の中に少なからず現れるジョーカー的人間の正体がこれなのだろう。
これは危険な映画だ。劇場外の世界が違って見える。『ライ麦畑でつかまえて』のよう
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.0

無駄がない。ワンカット、ワンカットがとても丁寧に描かれている。
秩父という閉ざされた街で、決して人生のレッドカーペットを歩いている人たちではないけれど、夢と愛を貫き生きる尊さと、それでいいんだと思わせ
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

青春SFファンタジーって、甘く切ない。
些細なきっかけが互いの距離を縮め、何気ない日常がファンタジーに変わっていく。
ストーリーが難解で、もう少しとっつきやすいといいのに。なんか色々もったいない。
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.0

自分なりの京アニ支援のつもりで見た。

郵便配達員を目指す少女が、何故なりたいのか?と尋ねられて答える。「幸せを届けるから」。
きっとアニメータの方々も自分の手がけた作品が誰かの幸福につながってほしい
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天気の子(2019年製作の映画)

3.2

間違いなく力作ではあると思うが、大衆迎合した映画になってしまった。ビジネスとしては正しいです。
色々狙いすぎてて、まともに作品として見られなかったのは残念で仕方がない。新海映画ってこんなんだったっけ?
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君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

4.0

泣いた。キャラクターが魅力的に描かれているからこそ、最後は涙なしには見られない。情景も美しい。実写映画化を凌ぐ「小説と同じ読後感」を残してくれるのは、アニメの力なんだろう。
「人と関わることこそが生き
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.1

「新宿の種馬でーす!」。獠ちゃん変わんねーなw そういう懐かしい旧友に再会したような嬉しさがあった。
期待は裏切らない。ただそれ以上でもない。個人的には不変もいいが、攻殻機動隊のクオリティで再びシティ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

ラスト20分のLIVE AIDの演奏シーンは、鳥肌がおさまらなかった。素晴しいの一言に尽きる。伝説はこうして生まれたのか。
今も世界で愛され続けるマスターピース。その背景を垣間見ることができて興味深か
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