このレビューはネタバレを含みます
それぞれがどうするのだろう、どうなるのだろう、と引き込まれながら、どうなるのかを握る法則に振りまわされてちょこちょこ我に返ってしまいながら、空間と時間の物語にはやっぱりキュンときてしまう。関係性とタメ>>続きを読む
ちょっとしたことでは崩されることのない日々の営みが逞しく思えて、微笑ましかったり、可笑しかったり、でも崩れなくても影響がないわけではなくて、少しずつでも揺るがされて、歪まされて、大きな流れが人の生き方>>続きを読む
ゲームで遊ぶ人の表情やリアクションと、それを見た開発者の表情に胸がいっぱいになる。個人的な世界を表現して、弱味も晒すことで生まれる機会。
お金を稼いで生きていくことについて強く響いてきた。ホテルで働く彼へのアドバイスとか、ここでは強がって見せないといけない、とか。そしてピーナッツ。袋を沢山ぶら下げて歩いて行く姿が街の風景と一緒に焼きつい>>続きを読む
ゲームをプレイする前に観ておいたほうがいいということで、確かにこれは観てよかった。熱い。ストーリーを追いながらどうしてもCGの細部を確認するように注視してしまい、綺麗に着飾ってセットされたルナフレーナ>>続きを読む
ひとつの試合に繋がる様々な出来事や思いが、試合の場面場面で記憶が蘇って目の前のことと結びついて線になっていくようで、プロレスファンが試合を観ているときの頭のなかがスクリーン上で再現されてるみたいだった>>続きを読む
子供だからとか関係なく無慈悲。実力と運で抜け出す、出し抜く痛快さ。殺したあとのケラケラ笑う顔はゾッとする。陽気ななかで瞬間凍る。そして凹む。それでも通過するみたいに重さを引きずらずに流れていく時間が、>>続きを読む
焦らしに焦らされてやっときた戦闘シーンで一気に脳汁出てそのまま観終えた。嫌がらせをしてくる生徒のリーダー格のポーカーフェイスと唇わなわなの清野菜名さん、そしてトイレのブラシのとこはグワッと血がのぼった>>続きを読む
囚人達の長大なムカデ人間の阿鼻叫喚、と思いきやなかなかムカデにならないまま、提案を聞いてくれない所長にイライラさせられながらオーバーでハイテンションすぎる言動を聞いてるうちにイライラを通り越して何度も>>続きを読む
自治体の若者支援の催しの、あの晒し者感が恐ろしくて、噛み合わなさが絶妙に的確にツボをついた噛み合わなさで、笑いが止まらないまま少し心引きつった。わりと成り行きを眺めるように観てしまったけど、終盤、勢い>>続きを読む
脳の記憶は消えてしまっても身体が、細胞が憶えている、という感覚を想像してふつふつ湧いてくる気持ちがあった。演奏される音楽に身体が反応しながら、細胞ひとつひとつのことを思った。
はたから見たら救いようのないくらい真っ直ぐに馬鹿でどうしようもないのだった。どうしようもなく馬鹿なのに真っ直ぐすぎて、いい歳こきながら観てて号泣してしまうのだった。ままならないことでも自分のなかの誠実>>続きを読む
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キャラクターから描写からストーリーから音楽からなにからなにまで、これだぜ、と嬉しくなるくらい好き。冒頭からもう嬉しくてニマニマしてた。ドゥームヘッドの顔!歯!
意思とは関係なく無理やりだとしても一方的>>続きを読む
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少女の願いから連鎖するように広がる不幸。といってもその願いの控えめさといったらなくて、結果的に手に入る物の値段は大きいけれども、箱を開けて驚きと喜びがまざったところから「あれ?あれ?」と確認したあとの>>続きを読む
ヒリヒリするしヒヤヒヤする。土地とか施設とかの名前がおもしろくて、でも見たまんまそのままの日本の一部地域だし、暴走する場面とか、一般車も普通に走ってるところであれはビビる。出てくる人出てくる人のヤバい>>続きを読む
警戒しながら距離をとりつつ自制心を保ってギリギリまで拒もうとするも陥落してしまうキアヌ。肉体というより生活を人生ごと蹂躙される悲惨さに笑うしかなくなってしまった。全てを開き直って相手に躊躇なく反撃でき>>続きを読む
湖にそびえ立った巨大な薔薇の花にゾクッとして、湖岸から人々が見ているという縮尺にさらにゾクゾクする感覚を味わった。海上で戦うゴジラも、海に帰っていくゴジラも、上半身だけが海面から出ている姿になんでかゾ>>続きを読む
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いろんな空の光が美しくて哀しかった。身に起こる変化に戸惑いながら、周囲の理不尽さに抗おうとする姿。変貌するときの背中のうねるような骨の動きと体毛のざわめきは凄かった。折れそうに細い身体が力強く見えて、>>続きを読む
初っ端の死体にたかった虫が光を避ける動きにやられた。その後も刑事が女とあれこれしてる布団に虫、死体の紫に変色した唇に虫、いろんなとこで虫…!連続殺人事件の真相に迫ろうとする物語にひきこまれた末に残った>>続きを読む
ひとつひとつ丁寧に置くように話す今村。真面目で優しくて後ろめたさを抱えながら、とぼけたようでいて内心熱くて、いつの間にか気持ちが入っていっしょに心動かされていた。彼女の懐の深さを感じさせる不思議な包容>>続きを読む
暴力シーンの見せ方のアイデアがおもしろくて好き。斬られて飛んできた顔面が壁に張り付いて、そのままツツーっと滑り落ちてくるとか。でもそれだけじゃなくて、何度観ても気分が悪くなるようなキツさを感じるところ>>続きを読む
時系列がばらばらなのだけど、それぞれの関わりがまだわかってないような段階でも、場面と場面を繋いでいるものを丁寧に印象づけられながら続いていって、いちばん刻まれる時にひとつひとつをみせられてるみたいだっ>>続きを読む
序盤から煽られて見せつけられる不快さが半端じゃなくて、無理かもこれは無理かもと思ったりしながら、究極の選択をギリギリまで踏みとどまっていた中村さんの顔がパッと変わった瞬間に心を持っていかれた。そこから>>続きを読む
鉛筆で線をひいたりとかチョークの粉が落ちたりとか文庫本のページの一文字一文字とか、そして雨と光と靄とか、そういうのと同じ感覚で涙もみていた。
兄弟のやりとりがとにかくカッコいい。くだけてて無謀で熱い。パトロール中ゲラゲラ笑いながら話すのをずっと見ていたい。たった一言を絞り出す表情はたまらなかった。その言葉に全部詰まっているみたいだった。
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ここぞ、というところで直接的なものをみせてくれなくてもどかしい。芝刈り機のとことかもう主人公に怒りたくなるくらいみせてくれない。でもノイズのなかのラストは好き。よりどころが誰もいなくなってしまい、急に>>続きを読む
終盤あんなにも荒れ狂うノブヒロさんに笑ってしまった。表情が死んでゆく娘の目…
カタギが血を吸われてヤクザになっての啖呵の切り方とか、ナースも女子高生もそのまんまの姿でビシッときまってた。市原隼人の存在がどの場面でも引き締まってみえて、一皮脱いだカエルくんもバカバカしいまま妙にカ>>続きを読む
お産の場面のたたみかけかたが凄くて、切迫した状況とえげつないギャグがとっかえひっかえ掻き回してヒヤヒヤしながら呆れながら笑いながら忙しい。痛烈な皮肉に聴き入ってしまいながら、どこまでも一瞬ドキッと慌て>>続きを読む
言葉が通じないことのなかでも、言語の違いのことより発する側と受取る側がどうしようもなくバラバラに違うほうを向いているような、やるせない噛み合わなさで悲しいことになっていく。最後があまり好きではなくてモ>>続きを読む
期間が空いても兄弟の関係性が変わってなくて、という空気に胃をキリキリさせながら観てた。デカイのがドカーンと突き破ってくるのはテンション上がって声出してしまう。ハラハラする。
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ヤク中強盗の面々のやりとりがずっと見ていたいくらい楽しくて、派手に爆ぜて後ろを飾って熱くなった。ピエロ嫌いをイジりイジられキャッキャする場面好き。
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消去中の夢のなかの表現におどろかされて、あっちこっちと揺さぶられて恐いくらいにゾクゾクしてハラハラした。そこにあるものが次々と消失していくのが視覚的にとても切なくて、崩壊する劇的なところもいいけれど、>>続きを読む
才能を、というよりも、素直な気持ちとか喜びとか衝動を抑え込まれたり、周りを見回して自分で抑え込んでしまったり、本当はもっと、という表に出せないところが表情から想像させられてたまらない気持ちになった。自>>続きを読む
少年たちに翻弄される保安官の、悪さと強さだけではない愚かさと妙な味というか、なんか笑ってしまうようなところが面白くて、でも存分に思い知らされて苦かった。もう後戻りできないところで取り残される感覚とか、>>続きを読む
本で読んだときに『続きをしよう』が好きだったから入ってて嬉しかったけど、不穏さとか気味悪さよりもどんどんエスカレートしていく怪我が痛そうで、ぶつかったガツンという音とかに反応して、痛てぇ、と顔を歪めな>>続きを読む