くらげの世界さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.9

またしても🐕ルーシー登場。

貧困から抜け出すべく愛犬と共にアラスカを目指すロードムービーかと思いきや。

そうだよね、私もこうするわ。
ひもじい思いするのは自分だけでいい。
家族には幸せでいて欲しい
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.9

世の中はどんどん生きづらくなっている。身重の妻、この先の緊張と不安。
そんな時にヒッピーの旧友から小旅行へ誘われる。
お互いの方向は違ってきているけれど、彼らの心底にあるものは一緒。
ぎこちない会話や
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ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.5

何回かTVで何気に観てて、今回も観ちゃった。
木村多江の方言も可愛いし、中谷美紀もすんごい美しい、目の保養。
彼女たちからすると逆に広末涼子は田舎くさく感じるんだよなぁ。。。

映画というより特番のよ
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かぞく(2023年製作の映画)

2.9

静かに描く叙情詩。。。

ユウイチとマコト、名前呼ばれすぎて耳障り。
小栗旬のハァハァ長いシーン、気持ちの葛藤を描写しているのかもだけど。

感情移入出来ずにただただ流されていく。
映像は暗いけどいい
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

それぞれが依存しあって成り立っている擬家族、でもそこには真の家族より深く繋がってるものもある。
ラストのあの子の表情に光を望む。

非常宣言(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

最初の勢いはどこへ行ってしまったのか。。。
終盤に向かうに従って気持ちが萎えてくるのを抑えられん。

もちろん車のシーンとか飛行機上下グルグルとかにはハラハラしたんだけども。
犯人早く感染して死んじゃ
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.8

連作短編集のようなホラー映画。

これはおどろおどろしい暗い世界か!と一気にギアあげると切り替わり、気持ちがニュートラルに戻される。
最後はとうとう同情心まで引き出されていくというバラエティに富んだ作
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作漫画をぶつ切り読みしてたのだけど、ちょうど同じ場所あたりの話。

映画だけに水面下の感情交錯は丁寧に描けてないけど、そこがまた音楽でカバーできている。ジャズに関わるそれぞれの想いが曲を通して感じる
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.9

原作もうーん。

映画版、期待してたんだけどうーん。
原作と違ってるとここうきたか!でもそれじゃあんまりだー。

出来過ぎていて深みが足りない気がしてならない。
合わないのかも。

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.8

好きな画家のひとり、クリムトの「黄金のアデーレ」にこんな法廷闘争があったとは知らなかった。
日本の影響を強く受けた彼の作品。金彩は琳派、小さな模様の群れは日本の家紋や市松模様などからインスピレーション
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

2.9

「これ前に観たよね」と言われて、既視感の原因を知ったくらい印象が薄い。
この絵が苦手だからかも?

ティムバートンらしい色彩豊かなところも、なんだかイマイチに感じる。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

観たかった本作品!アマプラありがとう!

ノマド生活の本来の姿が映し出されている。やむ追えず家を手放すしかない彼らは助け合い、励まし合い生きていく。
ネガティブな言葉は発しない、前向きで明るい。

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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.8

なめてかかってたら、どんどん深いとこまで沈んでいっちゃった。

あの頃の苦しみはそれぞれ胸の中に押し込めて、現実逃避しようにもスクールカーストにまで抑圧される学生時代。
同級生だってもしかしたら何かに
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夏の断食(2020年製作の映画)

3.5

自分の宗教に興味を持ち始め、自ら参加しようとする少年。
夜明けから日没まで水一滴も飲めんなんて、かなり辛い。でも大人になったようで、誇らしくもあるんだろうな。

隠れてジュース飲んでる子だっていたって
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

あんまり話題になりすぎて天邪鬼発動、観てなかった。
ノーラン三部作、こちらも正座気分で鑑賞。幼なじみのレイチェルが違ってて混乱、これもノーランの策略なのか?と違ってた。
ジョーカーの狂気的行為と人間の
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.5

付き合いで観たからか興味が薄かったからかほとんど覚えていない本作。
ノーラン監督だったのか!と心は正座気分で再鑑賞。
渡辺謙氏出てたのね。

物語として分かりやすい。
修行のところで「ベストキッド」思
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.3

トリコロール三部作コンプリート。

赤を途中まで観て(やっぱり白がいいかな)と思ってたけど赤かな。

三部作全てに出演してたビン回収箱のおばあちゃん、優しい女の子に手伝ってもらえて嬉しかっただろうな。
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.7

宗教的犠牲というのだろうと思いながら、その辺りがよく理解出来ず観賞。

そりゃ急に知らん人達が訪ねてきてこんなの目の前で起きたって信じる方がおかしいと思う。

後から調べて原作とは順番や犠牲者が変わっ
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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

4.0

内容はカオスめいていてよく分からない。
モーゼ、お前はなんなんだ。

無表情なのにやたらなんでも出来ちゃうレニングラードカウボーイズはますます好きになる。

フランスのアミアンで狭っちいとこに大所帯で
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.2

ジュリーデルピー、可愛過ぎる。
離婚原因としてこういうのも多いだろうけど人種差別的要素の方が重要。
ビノシュがちょっと出てきてウホッとなる。こう続くんだ!

旦那さん可哀想なのに思考が子供っぽくコミカ
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

4.0

クシシュトフ・キェシロフスキ監督のトリコロール三部作の青。
青のガラスシェードとビノシュの深い悲しみの瞳の対比。絶望から少しずつ這い出していく様は希望でもある。
私はショックであそこまで寛大にはなれな
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ハーメルン(2013年製作の映画)

2.9

福島県昭和村に既存の喰丸小学校がロケ地というので観た。
大銀杏が綺麗。

廃校になった小学校で卒業生の老人たちが集っている、なんとも哀愁深く寂しい。
内容としてはうーん。
読めず。

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.7

ただただ復讐するために生きながらえてきた男。真実が哀しい。

直線にすると短く王道中の王道の物語だけれど、北欧の宗教色の描写、戦国時代のような血で血を洗う凄まじさ、かと思えば感情的なシーンもあり見応え
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.7

日本の俳優だと別の面で意識して観てしまうけど、中国版はすんなり入ってくる。良かった。しかも日本人版は観たはずなのに全く記憶に残ってない。
先入観とはおそろしいもんだ。

ウォン・カーウァイの「2046
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

かなりオモロイのに理解力の無さが災いして逆にハラハラだけが募っていくという混沌した感覚がつきまとう。
こういう感覚好き。

ネタバレ動画見ようっと。
また観ようっと。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.1

やー面白かった!
村全部がこのトンガリリーゼントなのも笑ったけど、このバンドが実在するの知らんかった。しかも映画で大ヒット、バンド名も変えちゃったなんて。

いつもお腹空かせてて、強欲マネージャー役の
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

多方面のいいとこ取り作品。
重たい展開かと身構えてみたけどコメディタッチに繰り広げられていく。
ラストにはまた重たくなってくるけれど
映像がまた美しい。

シアーシャちゃんも出てるのも嬉しい驚き。あと
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渇水(2023年製作の映画)

3.1

あの姉妹が不憫でならん。
水止める方も辛いだろうけども。
ラストあたりがピリッとしてなくてつまらない。

あと煙草吸い過ぎってどうなの?
ストレス溜まる仕事なのは分かるけど、アイコスとか使って欲しいわ
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ハッピー・バースデー!(1997年製作の映画)

3.3

とりあえず喜んでくれて良かったね。
元奥さん怒ったら怖そう、あのあと大丈夫かな。

クレイジー・ヘア(2018年製作の映画)

3.4

自分を捨てた恨みより会いたいのが勝るようになる。

短編映画を色々観られるBS松竹はありがたい。

ナイトブレーカーズ(2021年製作の映画)

3.4

缶の中に50円玉見えた。
日本人なんだな。
閉塞感とマッチの火の頼りなさと、ハラハラしたいのにちょうど良い緊張感。

マッチ一本で大丈夫なら人間電飾野郎にしなくとももうちょっと方法あるよなぁ。。。

秘密の花園(1993年製作の映画)

3.6

マギー・スミスが出演していると聞いて全く記憶になかったため再視聴。
ほんとだ、ハリポタの先生出てた!

まだ幼いメアリー、ジキタリスとかなかなか大人だって知らん花の名前をスラスラと言うあたりすごい。
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.9

どうしたことだ。
こんな眠たくなるもんだったかマトリックスって。やたら説明が多すぎる。

結局のところ「愛は勝つ」で終わらせたかったがための復活編なのかな。
どうも無理矢理感が否めず好みではない。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

色々な後悔、身から出た錆から自分の行く末を悟った彼の救いは「白鯨」のエッセイ。
生きることに正直になるとは誰かを傷つける行為にもなる事が多々あり、許しを乞おうとしてもその上にまた傷が派生し上塗りされた
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

4.3

エカテリーネ2世によって増築されていった五棟のエルミタージュ美術館。
ソクーロフと皮肉屋伯爵との時空を交錯しながらの会話と映像に目が回る。
美しい絵画や音楽、ロマノフ王朝時代の艶やかな世界を味わえる。
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.9

東ドイツってこんなに抑圧されていたのね。統一の時にみんな同じトラバントって車で西ドイツ入りしてたの見て、東の人たちは西に行ってさぞびっくりしただろうな、とは思ってたけど。
芸術に国境はないという、でも
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