くらげの世界さんの映画レビュー・感想・評価

くらげの世界

くらげの世界

チェコ・スワン(2015年製作の映画)

3.8

自分も愉しんで人を楽しませられるような、こんなおばあちゃんになりたい。
きっと若いプリマドンナもこのおばあちゃん達と関わる事でなにかを教わったと思う。彼女も将来こういうおばあちゃんになるかも。

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.2

レスリーチャンも若く、映像も美しい。
カーテンの揺れるシーン、雨のシーン、ラストのトニー・レオン。

アネット(2021年製作の映画)

3.9

最初に驚いてそのあとのアダム・ドライバーのクソ男っぷりに慄いて、ラストでちょっとグッとくる。
カラックス的、父娘物語。

ルックバック(2024年製作の映画)

4.3

二回鑑賞
haruka nakamuraの音楽
田んぼのシーン 繋いだ手
彼女たちの言葉

アナモルフォーシス(1991年製作の映画)

3.6

アナモルフォーシスというと道路のガードレールの文字とか絵とかもそうかな。
命の危険を伴う伝達方法として、当時はスパイなどに重宝がられた画家が居たんじゃないかな。

イン・アブセンティア(2000年製作の映画)

3.4

汚れた両手で持つ鉛筆、同じ文章が重なり合うように連続されている手紙。
折れて並んだ芯たちは彼女の精神的疾患を強調している。

ファントム・ミュージアム(2003年製作の映画)

3.8

アナトミー的な要素の濃い作品。
ヤン的な映像なので好き。

(1990年製作の映画)

3.7

夢の中までも支配されているという暗喩を描いたような世界観。
人間の曲線的な動きと相反する直線構成の梯子群。

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

3.6

ヤンへのオマージュ作品にもほどがある。
その気持ち分かるけど。
ヤンの頭の中の引き出し見てみたい。

人工の夜景(1979年製作の映画)

3.6

ブラザーズクエイ短編集より

色彩の乏しさから一人の男性の孤独が強調されている。窓から見える世界は彼にとっての恐怖なのかあるいは憧れなのか。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.1

映像がさっぱりキレイ過ぎてて、のっぺり平面的な気がしちゃう。

アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

3.6

シリアルキラーってこんな感じなんだろうな。映像も音楽や極端なカメラワークで恐怖を煽り立てる事なく、淡々としているのが逆にリアルで気持ち悪い。
実話ベースだから尚更気持ち悪い。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

子供が観てもトラウマにならないチャリチョコ編にしたところが良い。
でもやっぱりティムバートンのほうが毒々しくて好き。

Minnie the Moocher(原題)(1932年製作の映画)

3.9

セイウチの動きの滑らかさと、お化け達との不気味な対比。
ロトスコープという技術すごい。

トラベラー(1974年製作の映画)

3.8

悪事の後の悪夢。
人間はこうして成長していくんだな。ちゃんと家に帰れますように。
キアロスタミのデビュー作。

薬指の標本(2004年製作の映画)

4.0

小川洋子とフランス映画の相性が良い。映像から醸し出される温度や湿度感、明暗も合っている。
原作も好きだけどこちらも好きだ。
まさかアマプラで観られるようになるなんて嬉しい。

ファンファーレ(2021年製作の映画)

3.8

感情の制御って難しい、でもそれを受け入れる事も大切。号泣したくらいでこんな罰を一年って。
そしてこの発想はが面白すぎる。短編ならではかも。
消火器の人はもっと悲惨だ(笑)

競争(2014年製作の映画)

3.6

どん底に光をもたらしてくれたのは、悪魔か天使か。それは自分次第でどうとでもなるって事だよな。

砂の器(1974年製作の映画)

3.2

時代背景からすると、隠して生きる事も苦しいだろうと思う。

わるいやつら(1980年製作の映画)

3.1

松坂慶子綺麗。
悪い奴には悪い奴ばかりが集まってくるのは世の常。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

サンドラの主張が他責思考過ぎてて怖い。
そして子供だからとあなどるなかれ。

しあわせの雨傘(2010年製作の映画)

3.1

カトリーヌ・ドヌーブだったと鑑賞後に知る。専業主婦の幸せと、会社の敏腕女社長での幸せを経験したお母さん。

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.8

いじめられっ子の復讐劇とはちょっと違う展開。
ラストは爽やか。
サラがカッコよく見えるけどこういう自信の付き方ってどうなんだろ。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

悪だらけの世界だけれどそこで生きるのか、それとも制限されているがある意味平和な場所で生きていくのか。

ジブリ過去作品のオンパレード。
宮崎駿監督のファンサービスが詰まっている。

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

3.9

家族で観ようと思ったのに、いつの間にか夢中になっていたのは私だけだった。

伯爵(2023年製作の映画)

3.6

チリの独裁者、ピノチェト。
人間の心は多面体、状況が変わればときめいたり欲が出るものだ。鉄の女サッチャーまで出てきて、死んだふりしたり空飛んだり仮装したりとあれよあれよという間に終わった。

あんのこと(2023年製作の映画)

4.0


どんな言葉を連ねても陳腐になってしまう。
こんな事があってはいけない。

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.9

幻想的な演出と、現実的な成り行きとがうまく交錯している。動物たちの佇まいが美しく、愚かな人間のうごめく様との対比。
1967年の作品だとは驚きの映像。

宗教に関わる対立、殺戮と矛盾ばかりの世界は今も
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

2人の(自分が自分じゃなくなってしまうという恐怖)をもう少し掘り下げるともっと良かった。
原作のやきそばシーンがあったら、パニック障害の深刻さももっと伝わるかも。

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.4

出家という選択肢。
寂聴さんのケジメの取り方、そして自分を守ること。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

映像は美しいけれど息の詰まるようなことばかりで呼吸が浅くなる。
戦争映画ってホント嫌い、観ちゃったけど。