戦争と恋愛という題材は、どういう意図で物語として構成されるのだろう。
美と醜の対比か、戦争の悲惨さを強調するのか、戦う人たちの人間性を強調するためなのか?
戦場での女性の活躍と犠牲も忘れてはならないが>>続きを読む
戦場にある兵士の正常な思考を回復させ、心を癒やすのは遠く離れた地で過ごす家族への思いだ。
戦場と家庭という二つの場所をつなぐ手紙。手紙によって兵士は目前に家族を取り戻す。その手紙を胸に亡くなっていった>>続きを読む
戦場はそこに立った者を沈黙させる。意味を見出せない戦闘の醜さを目の当たりにして傷つき、目前の恐怖に善悪を見失って自暴自棄に陥る中で、唯一ある大義名分が国家への忠誠と貢献だ。
しかし、戦場から帰り、日常>>続きを読む
テレビ見ててもよく使われている言葉に「天才」があるよね。人の評価の一面を表していて、モリアーテイも天才なんだけど、だからといって、いい人であるわけではない。表層的な言葉にとらわれて、人物評価をしている>>続きを読む
ダニエル・クレイグのボンドには、「遊び」がないなあと思っていたけど、次第に板についてきて、より強くクールで、かっこいいイメージになったね。
スタローン、迫力の演技、すごいなあ。バイオレンス、「戦い」へのこだわりが、彼を突き動かしている。その先に平穏がもたらされるのであればいいが。
車、銃、それらは古き良き時代のアメリカの力の象徴の一つであり、古いアメリカ的価値観の象徴でもある。そうした価値観が力を減じていく中で、多様な人種の人たちが隣同士で暮らす新しい社会が育っていく。老人は変>>続きを読む
住まい、それは家族とともに人や自然とのつながりを築いて行くための基礎だ。ここが確かであれば、自ずと力は生まれてくる。
オスカーに敬意を表しつつも、どうにも理解しにくいところがあった。韓国映画を初めて見る者として、韓国の貧困社会の描写と格差問題を独自の映像で、どうえぐっているのか楽しみだったが、ストーリーの展開の仕方や>>続きを読む
私が映画の見方をわかっていないのか、どうにも半沸状態で終えた感がある。泣き笑いのコメディでもなく、悲惨な戦争の一面を描こうとしたのでもなく、ナチの不条理を徹底的に描こうとしたのでもなく、愛情深い母の姿>>続きを読む
35年も前に見た映画なのに、結構、覚えている。サンタクロースの不思議な魅力だね。
男は創造する衝動を持ちながら、他方に破壊欲求を隠している。
創造したものを動かしていくための魔法。それは女性の魔法使いに育てられた力だ。
創造したものを活かし、大切に育てていくのに、決定的な役割を果た>>続きを読む
多彩なキャスト、ユニークなストーリー、想像力いっぱいで駆使した映像、良かったと思いますよ。
ストーリーが深まった来て、先行きが面白くなってきた。
場所の設定はとてもユニークだけど、語っていることはシンプルだよね。
「指輪」はなんのために必要になるのか?指輪とは一体なにを象徴しているのか?破壊すべきものは何か?壮大なスケールの映像を前に、ちまちましたことを考えさせられる。
古典超大作の完結編で、映像には圧倒されるけど、ストーリーそのものは響いて来ない。
人と人が殺し合う戦いに美しいものなどないはずなのに、美しい女性との愛、強く勇気あふれる美男子による戦闘が、戦いの全体をも美しく見せてしまう。大河ドラマでも時々あるセッティングだけど、殺戮する人間の醜さ>>続きを読む
相手の意志や行動が見えない戦闘の中で、現状をどう分析し、どういう行動を選択するかは、人によって異なるだろう。「リスク回避」の判断を迫られるとき、そのリスクの基準をどこに置くのか?目前の生命のリスクか、>>続きを読む
アポロ11号の成功のあと、13号がミッションを果たせす帰還したことは知っていたけど、これほどのドラマあったとは。
よくぞここまでリアルな映像にできたものだと感動した。
人としての生命を育んていくための母体は、人類誕生以来変わらぬ、母であり、父であり、そして家族という場所だ。人はそこで価値観を育み、成長を続ける中で、新しい場所を得て、やがて新しい価値観に惹かれていく。>>続きを読む
19世紀終わりのロンドンは、経済、産業技術の大きな発展を遂げつつある世界の中心地であり、知恵と力を備えた世界のリーダーだった。
そんなロンドンで起こる神秘的で邪悪な思考に囚われた犯罪に、ロンドンを体現>>続きを読む
1928年に起こった実際の事件をクリント・イーストウッドが映画化。トップが腐っていると組織も腐る。体面だけが重んじられ、正義がないがしろになる。現代にもありがちな普遍的なテーマ。愛情深い母親をアンジェ>>続きを読む
19世紀半ばのリアルなニューヨークの再現と、そこで暮らす人々の振る舞いや心情を理解し、描き出すことのできる一流の俳優を集めたキャスティング。スコセッシ監督のこだわりとその力量が見事に表現された映画。
妻が夫を殺害したかのように仕立てて、その実、夫は生きていたというたぐいのストーリーは、いろいろありそうだけど、そこにDouble Jeopardyを絡ませたところに新奇性がある。
それにしても、トミー>>続きを読む
なんと言ってもクリンスト・イーストウッドとメルリ・ストリープのためらいながらも、互いに惹かれていく心情の見事な表現力。涙、涙。