junjuoneさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2006年製作の映画)

4.1

現実にバブルを楽しんだ世代ではないが、何故かニンマリさせられるシーンの数々。
タイムスリップものとして主人公が他人を説得するのに苦労する展開を打破していく演出、例えば100円硬貨とか、計算されたシナリ
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波の数だけ抱きしめて(1991年製作の映画)

3.4

7年も片思いした相手が逆告白を決意する劇的な夜にほかの女と…とか、
クライマックスの絶叫告白の時は肝心なところで彼女は聞いてない、とか、
すれ違いを極めたトレンディ(当時)な脚本が今逆に新鮮に感じる。
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お葬式(1984年製作の映画)

3.5

葬式とはいえ、いわゆるハレ(非日常)のイベントの舞台の表裏をコミカルに描いた。
抑揚はないが、随所に監督らしい独特な視点が見え隠れ。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

洒落たブラックムービーはいくつか知ってるが、こんなに知的で洒落たのは初めてだ。

自ら命を絶った父の秘密を知るのは家族の中でもグラデーションがあったり。

母の世話を巡っても兄弟で会話が乏しかったり。
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.3

受け身で観れる娯楽として、ふらっと映画館に脚を運びました。

役者がどんどん豪華になっていく。。

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.9

酷評を聞いていたし、ダコタ・ジョンソンがこの手の作品には2度と出ないと言ってるようで、その時点でシネマティックユニバースとしてのプロジェクトは破綻してると思うので、作品そのものを楽しみにしていたわけで>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

公開当初に事前情報なしで劇場に観に行ったが、なかなかの重厚なファンタジーに鑑賞カロリーが高く途中寝てしまったので、
配信が始まったらまた観ようと思い待っていたが、
あまりのロングランに業を煮やしてまた
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

数年に一度のこととはいえ、重厚なスコセッシ作品と向き合うのは食傷気味と身構えつつ、、
期待以上を期待してないのにやはり期待を超えて面白かった。

今年度の映画では、奇しくも日本の福知山事件と重なる。
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.4

純真がささる。
これは泣ける。

よくこんなビビッドに幼少期の記憶を書き下ろせるものだ。
友達との別れはその時分の記憶を鮮明にさせるのかな。。


しかし観た上映回の客がお知り合いで埋め尽くされてるの
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.1

なかなか鬼太郎の世界観へ連れて行ってくれないので、途中から金田一少年の事件簿を見ている感覚。

しかし想像を超える極悪外道な世界観を描いていて、同時にこれほど悲しい物語を書いた水木しげる、こんなにも大
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.9

ジョークのセンスで笑わせるというより、ストーリーと映像と音楽、全部で遊びすぎだわ。。


ビートルズの新曲にして最終曲を使うあたりも腹立つ演出。


欺くことに振り切れてるという意味ではコンフィデンス
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

ヴィム・ヴェンダース、本作は本当に日本映画ですね!

外国人からするととても新鮮で魅力的な街並みを狙ったであろう、東京各地の上空からじっくり撮ったカットはお上りさん感があり、逆に私は全然感じないなあと
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

段々と、戦争時を描く日本映画が少なくなっているような気がするのは、実際そんなことないのだろうが、自分が歳をとって一丁前に戦争教育への心配をしだしたのかな。。


機雷狩りのクルーたちのやりとり、戦争が
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

失敗した。

仕事上がりの夜遅くにウイスキーを引っ掛けて観に行くべきではなかった。。

知的な登場人物の会話劇に、かなり早い段階で脳が疲れて寝に落ちてしまった。


しかし突如として目が覚めたのは、会
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

不吉。
アリ・アスターは映画作品に不吉を宿す天才。
本作のムードで思いつくフレーズは、
不吉の国のアリス。。


ヘレディタリーでは、監督自身の兄弟の突然死の時の自身の家族の精神体験を、

ミッドサマ
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.0

リーマンショック前夜の物語。
小難しかった。やはり小難しいことが起きていたんだな。

カジノの説明はわかりやすかった。
勝ちが続いたギャンブルプレーヤーが次また勝つほうに賭ける衆、さらにその衆の予想が
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.3

女はどうしても、ここまで行かないと気が済まないのか。

戦争も、暗い時代も続くのに、
所詮安泰の玉の輿などないのに、
永遠の覇権とでも錯覚し、上り詰めたらすぐに自ら足を踏み外していくのに、、

ほんの
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

深い純粋、深い慈愛、強烈な男尊女卑、強烈な風刺。

ランティモス作品は聖なる鹿殺しに続いて2作目の鑑賞でしたが、こんなにも痛々しくこんなにも暖かい映画だとは。
この監督、天才なんだな。


序盤のベラ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.4

相当にメタファーの効いた映画。考察動画や再見も含めて味わいを増してみました。


90年代に絶世の美女とうたわれたアリシア・シルバーストーンがこんなちょい役で出てこられると、意味深を勘繰ってしまうもの
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

シチュエーションはそそられるし、若い主人公たちは見栄えがあるし、グルメとスリラーの融合も刺激的で、ストーリーやキャラの背景の設定が緩くてB級感があるけど、そこそこ楽しめました。


レストランの演出が
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.5

ヤクザのパーティーか、中学生の合唱祭か、どっちが主軸で話が進むのか、話の主旋律が全然掴めないままかなりの時間が過ぎる。

結局どっちも描いてリンクする話だが、話の筋だけでなく、登場人物の全貌をもっと早
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スプリット(2017年製作の映画)

3.1

マカヴォイにしかできないだろう、というくらい、ガチの演技力が求められる役を見事にこなしきっているが、相対するアニャ・テーラー・ジョイの表情の機微が負けじと見事。

あまりに無造作に恐怖に巻き込まれる時
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.2

アメリカ人が考える、超能力の一番ヤバいやつとは、テレキネシスでも、火の玉ボーイでも、狼男でもなく、テレパシーだということ、

そして、内に潜む恐怖が具現化したらそれが一番怖いのだということ。


恐怖
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

2.9

劇場で観たときに完全に途中寝てしまったので、ようやくディズニー+で鑑賞。

シリーズのファンなので観ることは必須とは思っていたが、あらためて劇場で寝てしまった理由がわかった。
終始見どころがない。。
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.8

下馬評がどうあれ、やっぱりMCU。
期待以上に良かったです。


毎度毎度、新しいアクションプロットのアイデアには脱帽する。

呪術廻戦のある技の様な現象を使った連携、
歌う惑星はそれだけで一本映画撮
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.8

ユダヤもパレスチナも、祖国への思いはこれほどのものか。。

パワーズ・オブ・テン(1968年製作の映画)

4.0

最近仕事柄、中学の理科の勉強をやり直してみたいと思って、参考書を買った。

素材とは、物質とは、化学反応とは、、
基礎から読んでいくうちに、粒子、原子、電子、といった話になってきた。

そこで、このフ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

関東大震災の混乱の中でこのような痛ましく、またこの映画のシーンを氷山の一角とする大規模な虐殺が関東で実際にあったとは、知らなかった。

いや、もしかしたら一度くらいは社会の授業か何かで聞いたことがあっ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.3

特に書くことが思いつかないくらい空っぽになって観れました。

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.6

これほど圧倒的な美しさを放つ映画があるのか。

このところリバイバル上映されていて軒並み評価が高く、ポスターからしてただならぬ覇気を感じさせる作品。
公開された当時小学生だったが、このポスターはうっす
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.7

ウェスアンダーソン映画から洒落乙さを引いたような淡いムードと味わい深さと心地よさ。

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.8

盆に東北を旅し、立ち寄った岩手奥州の山川の扇状地の景色に魅せられ、この辺りを舞台にした映画がないか調べたところ本作にたどり着き、帰宅してから即鑑賞。


霧のかかる山に挟まれた田圃の景色、どの日本の山
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.1

福島県、磐梯吾妻スカイラインを旅したあと、すぐにこの福島ムービーを観た。

映画好きの映画讃歌、人生讃歌、としては、もっと深い感動をさらってほしい気持ちはあるも、人情喜劇にほっこりできました。

赤い夕陽の渡り鳥(1960年製作の映画)

3.3

本日磐梯吾妻を自転車で旅し、その日のうちにこの映画を観た。

60年前に開通した磐梯吾妻スカイライン、横から眺める吾妻小富士、今日見た景色そのままだった。
最後福島駅に駆け下りた浅丘ルリ子、大体1時間
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.7

何か真新しい演出とか、ストーリーが超面白いとか、そういうわけでは無く、しかし王道のアクションのクオリティが極限まで築き詰まってて、すごかった。

ゴズリングのクールさ、クリエヴァさんのクレイジーさ、ア
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