フジタジュンコさんの映画レビュー・感想・評価

フジタジュンコ

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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

前作「X」はあまりハマれなかったのですが、この前日譚の「Pearl」は冒頭からもうずっとワクワクしっぱなしで、非常に楽しかったです。
劇場公開時はアキレス腱が切れていて松葉杖生活だったので、スクリーン
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バグマティ リバー(2022年製作の映画)

-

わたくしはそれなりにクライミングの実践と知識があり(アキレス腱断裂によりほぼ引退状態ですが…)、さらに道産子なもので、栗城史多さんを身近に感じて様々な文献にあたったりドキュメンタリーを読んだり見たりし>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

2.2

いやもう悲しいことに、フィクションは現実を超えられないのかもしれませんね。

本作を好意的に評価しているレビューを読むと、だいたい「コロナを予言している」ところに起因しているのですが、いやいや、むしろ
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

2.8

バンドマンやバーテンや美容師よりタチが悪いのは自称アーティストですよ!! これは教科書に載せておいてほしいですね!!!
また、こういう自称アーティストに群がるワナビーどもはどいつもこいつも承認欲求もり
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.0

トーチャンのデヴィッドは大好きだが、息子のブランドンの作品は初めて。

アイデンティティや実存への問いに迫るのかと思いきや、そうはならずにただただ破滅へと向かうのがクローネンバーグ一族の性といえばそう
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

悪い役「おまえは何者なんだ…!」
コナン君「江戸川コナン 探偵さ…」
このやりとりで毎回泣いているわたくしですが、今回もまんまと「コナン君かっこいい…」と泣きながら見ていました。コナン君、なんでこんな
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.0

本作を含む"ドル三部作"をオマージュした「ジガルタンダ・ダブルX」が面白すぎて、ちょうど4K復刻上映がされていたので滑り込みで鑑賞。

4Kのおかげで映像も鮮やかで、印象的な音楽も痺れる渋さ。若き日の
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銀河健康センター(2024年製作の映画)

4.0

「宮田バスターズ」の製作陣によるショートフィルム。

手間暇かけた工夫があって、キャラクター造形もかわいらしく、サウナ✕SFという、ちょっと意味わかんないテーマではあるが、なんとなく受け入れられてしま
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熱砂の記憶 -ラガーン撮影記-(2004年製作の映画)

-

傑作「ラガーン」の制作ドキュメンタリー。

「マッドマックス」や「ドッグヴィル」などの制作記録も見たり読んだりしていて、こういう映画制作の裏側みたいなものが大好きなのもあって、本編と同じくらいに楽しめ
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ラガーン(2001年製作の映画)

4.0

ヒンディー語映画において”ラガーン前”、”ラガーン後”と言われるらしい大傑作。
アーミル・カーン・プロダクションの第一作でもあるだけに、アーミルの熱意も並々ならぬもので、とにかくアツい作品だった。見て
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ジガルタンダ・ダブルX(2023年製作の映画)

4.8

はっきり言って傑作である。

いやもう、あれがそうなって、こうなるとは……スッバラージ監督は映画うまおすぎる。何を食べて育ったらこんな映画が撮れるのか。

ややコミカルな西部劇風味から、いつのまにかテ
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インビジブル・シャーク(2023年製作の映画)

3.6

「ノー・シャーク」で物理サメの出てこない概念サメの映画をぶちあげたコーディ・クラーク監督によるサメ映画第二弾は「透明なサメ」。

前作の良さでもあった哲学的な自問自答が減ったおかげか、だいぶん見やすく
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ペッタ! (テルグ語版)(2019年製作の映画)

5.0

どんでん返しがお好みのカールティク・スッバラージ監督らしく、一筋縄ではいかない展開に賛否が分かれそうだが、スーパースター・ラジニカーントの復帰作としては文句なしの出来ではなかろうか。劇伴がとにかく素晴>>続きを読む

ペーッタ(2019年製作の映画)

5.0

どんでん返しがお好みのカールティク・スッバラージ監督らしく、一筋縄ではいかない展開に賛否が分かれそうだg…とかそんなものどうでもいいんですよ!! 私の愛するスター3人が同じ画面におさまっているんですよ>>続きを読む

ジガルタンダ(2014年製作の映画)

4.0

ちょっと待って、私もギャングになればVSPと出会える…ってこと……?????

いやーめちゃくちゃ楽しかった!! 暴力と理不尽さの描写には容赦がないが、後半は前半を逆手にとってコミカルに演出されており
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

私は「ダークナイト」を見た時にこのあとノーランが何をどう撮ろうとすべてポジティブに受け止めることにしたので信憑性ゼロのレビューかもしれないが、良い映画だった。

会話劇であり法廷劇であり、科学者をその
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オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

-

まるっきり本家の焼き直しなので、すべてのシーンにおいて「本家はよかったなあ」と比較してしまうハメになる不遇なリメイク。

同じ展開なのになんでこんなに盛り上がらないんだろう…?? これ見るくらいなら本
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オーメン4(1991年製作の映画)

2.8

テレビ映画だけあってあらゆるシーンが大げさでチープなのですが、「オーメンIII」がひどかったせいもあって、わりと楽しく見られました。「オーメン」というよりは「エスター」っぽいですが、ネタバラシはわりと>>続きを読む

オーメンIII 最後の闘争(1981年製作の映画)

1.8

7人のポンコツエクソシストVSオッサンのダミアン、ファイッ!

本作ではダミアンはすでに32歳の社会人として立派に会社を経営しており、この年まで社会に迎合して不都合もなかったんだから、アンチキリストと
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オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)

3.2

前作から7年の時を経てティーンに成長したダミアンが、ついに悪魔の力に目覚め、自分の運命を受け入れます。

前作よりオカルトっぽくて様々な手段で人が死んでいくのでそれはそれで楽しいのですが、思春期の少年
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オーメン(1976年製作の映画)

4.0

新作「オーメン:ザ・ファースト」に備えて、過去のシリーズを制覇しようという「エクソシスト」と同じパターンです。
全シリーズを見終わってからこのレビューを書いてまして、「エクソシスト」の続編もちょいちょ
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途中のページが抜けている(2012年製作の映画)

4.0

“ナチ?”(どうしたんだっけ?)というタミル語を覚えました。

タミルの至宝・ヴィジャイ・セードゥパティの出世作。若き日のVSPも人知を超えたかっこよさ…インド人のDNAどうなってんの……

設定上致
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ブリンダーヴァナム 恋の輪舞(2010年製作の映画)

3.6

クリシュことタラクさんが動くたびに巻き起こる風圧、そうはならんやろからのなっとるやろがい!の応酬に腹筋が鍛えられた気がします。

前半がファクション映画で後半がコメディ強めのロマンス映画で、どうやって
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マスター 先生が来る!(2021年製作の映画)

4.2

“大将”ヴィジャイと”タミルの至宝”ヴィジャイ・セードゥパティのW主演による、少年院を舞台に貧困、薬物、中毒、犯罪などの社会問題を描きながら、ダンスと暴力ですべて吹き飛ばすという、わたくしもだいぶんタ>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.6

「イエス様 マリア様 ヨセフ様」もそうだったが、なんとも言いがたい生っぽい、湿っぽい、言い換えればケーララ州のことなんて1ミリも知らない私ですら「リアルっぽい」と感じられてしまうほどの、肌感のある作品>>続きを読む

ピザ 死霊館へのデリバリー(2012年製作の映画)

3.8

ずっと見たかったやつ!

ホラー映画かと思いきや…????? 工夫のあるシナリオで非常に楽しめました。

相変わらずタミル映画は感情の置きどころが難しいのですが、謎の館に巻き込まれた男のホラー作品とし
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ジョーズ MEGAモンスターズ(2021年製作の映画)

1.4

原題は”Killer Shark”とシンプルなのに、タイトルにジョーズとステイサムのMEGを混ぜたのは、邦題をつけた人が悪い。そんなタイトルをつけても見るのは私のようなサメ映画マニアだけだよ…というこ>>続きを読む

プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行く(2015年製作の映画)

3.8

「インド映画」というものを想像したときに思い浮かぶすべての要素がみっちりと詰まった娯楽作品。ハッピーエンドが大前提なので途中ハラハラしながらも、安心して見られました。ボリウッド史上最も高額な製作費が投>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

-

飛行機に乗る前に見るんじゃなかった…!w

開始15分で悲劇が起こり、そのあとは延々と、絶望。
「死んだ仲間の人肉を食べて生き残った」こともあって有名な事件ですが、本作での描かれ方がスキャンダラスでは
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Shark Exorcist 2: Unholy Waters(原題)(2024年製作の映画)

1.0

シネマート新宿で開催された年末サメ映画フェス2023でクリスマスイブに鑑賞。みんながキャッキャウフフで浮かれているときに、なぜ私はクソシャを見ているのか……
なお、Jurassic Shark 3同様
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(1975年製作の映画)

4.0

“生は親友と共に
死は親友の腕で”

え、エモ……(叫びそうになるのを手でふさぐ)

映画界の千年さん(「千年に1度の映画」)である本作品、3時間半あるのでこれまで日和ってきましたが、配信終了直前に滑
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.0

頭空っぽにして見られるダンスバトルものだろう、と思って、あらすじもろくに調べず、正直舐めてかかってました、すいません、めちゃくちゃよかったです!!!! まさか泣くとは思いませんでした…油断してた……も>>続きを読む

ムンナー・マイケル(2017年製作の映画)

3.8

俺たちのナワ兄貴が可愛すぎてカッコ良すぎていじらしすぎてダンス下手すぎてかわいすぎた…エンディングロールのナワさんのダンス練習シーンは尊すぎて気を失うレベル…真のヒロインはナワさんなのではないか? 正>>続きを読む

ピンク(2016年製作の映画)

4.4

これを見たくてJAIHOに加入したのだけど、テーマがテーマだけにずっと見る覚悟が決まらず、配信停止前日に滑り込みで鑑賞。

性加害、ひいてはインドの女性に対する暴力的な価値観をつまびらかにするものなの
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ラジュー出世する(1992年製作の映画)

3.5

ラジューが出世するお話。(1行であらすじが書けるインド映画珍しいな)

30年前のキング・カーンと呼ばれる前の若くて初々しいシャー様のキラッキラぷりに語彙力を失う。シャー様にとってもこの作品は出世作の
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

映像、美術がとにかく素晴らしい。グロいシーンはしっかりグロく(解剖や手術など)、エンドロールまで最強に美しい。眼福の極み。

設定から『未来のイヴ』を連想したので、ベラを人造人間=機械=あるいはAIと
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