潤ゾンさんの映画レビュー・感想・評価

潤ゾン

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セッション(2014年製作の映画)

5.0

圧巻。
見終わったばかりで言葉が出てこない
陳腐だけど魂が震えたってやつです。
動かず声も出さず見るのが大変でした。
とりあえず早くギター弾きたいフ○ッキンナマステンポ!

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

4.8

まず「貞子対伽椰子」なんつう素敵でワクワクゾクゾクするタイトルでしょうか
エイリアン対プレデター、フレディ対ジェイソンもあるしこれらも最高な映画だけど日本人としてはやっぱり「貞子対伽椰子」にトキメイて
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.3

まず羊たちの沈黙、セブンを並べたり、「ここ10年で一番怖い」的な大仰すぎる宣伝文句がこの映画のハードルを上げすぎてしまった。上記の名作に並ぶべくもなく、ここ10年で一番怖いならヘレディタリーや邪悪なる>>続きを読む

デビルズ・ゲーム(2023年製作の映画)

4.4

久しぶりに韓国映画で痺れさせてもらいました。
刑事と凶悪犯が入れ替わりひっくり返りでんぐり返ししてからの相思相殺ぶっとびラスト!
もはやファンタジーすれすれの強引な伏線回収にびっくりするも、よく思い返
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ハイパーボリア人(2024年製作の映画)

4.0

まずはタイトル「ハイパーボリア人」
この素敵な響きに惹かれたのとオオカミの家の監督作品だったので何も前知識いれず観ました。
結果は今となっては当然だがほぼ理解できず首をかしげたまま帰宅。
これじゃ悲し
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SKINAMARINK/スキナマリンク(2022年製作の映画)

4.0

なんか懐かしい悪夢を見てた感覚。
子供の頃何もない場所、物がただ暗いだけで何かが潜み見つめているような恐怖を感じていたのを思い出した。
ストーリーらしいストーリーは無いんだけど自分だけ、自分なりのイマ
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.5

現代版天国と地獄。
感情も生き甲斐もないCLOUD、まさに雲の中で漂うようにただ流され生きるために転売を繰り返す男がたどる、一瞬の人間性の再生、それがまた壊れた時に開かれる地獄の扉…
現代の地獄が黒沢
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

4.0

スーパースターのボコスカウォーズ!
映画に夢を見た少年だった頃のアイドル
スタローン、ミッキーローク、ドルフラングレン、…おっとこまえなおっさん達が派手に暴れて喧嘩して仲直りして酒を酌み交わす。それだ
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.8

鶏がさきか卵がさきか。
驚きの仕掛け満載でちりばめた線が1つの点に収束する快感に見終わった後一人で「ヒュー最高!」と言ってしまいました。
ループ物のSFではバタフライエフェクトやオールユーニードイズキ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.7

人は人によって変わっていく。人種や格差、ジェンダーを越えた先に得る尊敬と友情の愛おしさに心が震え泣いた。
特にヴィゴモーテンセンの徐々に柔らいでゆく表情の移り変わりが素晴らしい。
全くの違う個性を持つ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

風景、音、役者、空気が作る荒涼感に飲まれ、
身震いしてしまうような息が詰まるサスペンススリラー。
寒ざむしい緊張感、息を呑むほどの侘しさのようなラストシーンは忘れられない。ナマステ

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.3

出会いと別れ、優しく悲しいビターハッピーエンド。
大人こそ泣ける映画では。くれしんのオトナ帝国やトイストーリー3に並ぶ泣きアニメの傑作ナマステ

父の秘密(2012年製作の映画)

4.4

陰湿ないじめに会う娘、父の怒りは淡々と着々と貯まり、やがて…。
最初から最後まで、なんなら終わっても父親と娘の心が読めない、読ませない。
見る側は完璧な傍観者として受け取るしかない。
いじめとその復讐
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.3

後味最悪の傑作。
淡々と進むくらーい消失の物語
なんで…?と思う展開が続くが、それこそが消失の痛みなんだと。愛する人を失う悲しみと狂気は表裏一体というどうしようもなく会いたいんだ、それだけなんだという
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リング(1998年製作の映画)

5.0

邦画ホラーの宝物。
貞子という世界にも通用するジャパニーズホラーアイコンを生み出した歴史的な作品だと思います。
原作も最高だけど「テレビから出てくる」この発想とそのシーンは映画ノーベル賞があるなら受賞
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ヒュージャックマン対ジェイクギレンホール!
これだけでもたまらんのにストーリーテリングの妙で興奮させてくれる濃厚なサスペンスドラマ。
ヒュージャックマンの壊れ演技に微かな音とギレンホールの表情だけで魅
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邪悪なるもの(2023年製作の映画)

4.8

導入の陰鬱な雰囲気、何者かに引き裂かれた死体、知人の息子の奇妙でグロテスクな姿
こいつは何で何が起こっているのか
過疎村には来るはずなかったアレ…
スタートからあっという間に引き込まれる。
奇妙な出来
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.2

まさに異色な異食ドラマ。
もうとにかく演出が凄い好きでした。
不謹慎ながらビー玉から始まる「どんなものを食べてしまうんだろう…」というワクワク(実際にある病気なのにすいません)からのやめてくれ!と叫び
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ストップモーション(2023年製作の映画)

4.0

現実と狂気、人形と人間
その境界線が徐々に崩れていく

話としては既視感のあるいわばありがちな物語だと思うのですが、不気味なパペットのキモかわいさと母娘の鬱屈したドラマ、
指の隙間から見てしまうような
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

5.0

もう1ミリも隙がない完璧な映画。
自分が映画に求めるもの全てが詰まっている
ワクワクが終始止まらない宝箱のような。
そしてその宝箱をぶち撒ける、
驚天動地と呼ぶに相応しいラスト。
ただひれ伏すのみでし
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メランコリア(2011年製作の映画)

4.6

メランコリアと名付けられた惑星が、地球に衝突するかもしれないという。

そんな人類の最大の不安のなか、主人公の結婚式披露宴という幸せ最高潮な舞台から物語は始まる。
しかしその主人公はうつ病を患っていた
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アンデッド/愛しき者の不在(2024年製作の映画)

3.0

物悲しく、淋しい物語
ゾンビ、ホラー映画好きなら誰もが一度は考える(かはわからんけど)
「自分の大切な人が亡くなって、ゾンビとして蘇ったら…」
その現実の危うさ、一時の幸福感、残酷さを静かに描く
好き
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.5

胸糞白人至上主義バカ女の群れ転落物語。
終始イライラしたけどそれこそが役者の凄さであり、この映画の狙いなんだろう。
なので逆に楽しめたのかもしれないので嫌いにはなれないです。
ワンカット(に見える?)
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蛇の道(2024年製作の映画)

4.5

黒沢節復讐譚として完璧な映画。
リアリティに欠けるしありえへんやん
な場面も当たり前のように淡々と描いてしまう、
もはや黒沢清の様式美ともいえる説得力に痺れる。
淡々とした中伏線交えつつ徐々に浮かぶ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

5.0

笑って泣いてラストに愕然
からのデデデデーストラークショーン!シャウト!
終わった後しばらく立ち上がれなかった久々の感覚。原作知らんけど浅野いにおとあのちゃんちょっと好き〜くらいの軽い感じで行きました
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.5

荒い線と繊細で美しい色彩が、
激動のふたり、時間を越えた友情、
その先にあるリアリティを徹底的に描く。
切ない話なんだけど見終わり外に出たときに、
誇張ではなく新宿の色がいつもより綺麗に見えた。
そん
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

4.0

はちゃめちゃで支離滅裂でゲロキモイ。
けどそれを凌駕する面白さ!
ラスト付近は目が一瞬も離せなかったです。
クトゥルフ映画はこれでいいんだよ!
って感じでしたナマステ

対峙(2021年製作の映画)

4.5

言葉と目の動き、手の組み方、組む指の力加減
等全身全てで語る俳優の凄まじさにうち震えました。
会話劇でいうと十二人の怒れる男と並んで個人的には最高峰の映画だと思います。

中盤ついにででしまうある言葉
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動物界(2023年製作の映画)

4.8

素晴らしいの一言。面白かった!凄かった!
よりも、ただただ、素晴らしい映画。
動物界という名の人間ドラマ。
友情ジュブナイル、人種差別、家族愛
そしてサスペンス、スリラー。
これらが全て内包された、こ
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