マイメロのきもちさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

マイメロのきもち

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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

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序盤、マッチ・カットの多用にも見られるように各車内、室内の三者のアクションは同系統のものに統一される、トリコロールの家具と両端のインコといった精緻なショットも見受けられる。ところが中盤からツァイ・ミン>>続きを読む

スペースバンパイア(1985年製作の映画)

5.0

コリン・ウィルソンの原作にあった似非力学的な要素や地味な心理戦を極力省き、わざわざ仰々しい剣を登場させて吸血鬼的な主題への軌道修正を行えるのはやはりフーパーの手腕。血の集合体が女体のイメージを成すなん>>続きを読む

風の向こうへ(2018年製作の映画)

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この編集で監督にオーソン・ウェルズをクレジットする度胸はすごい。

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

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なんか違う。子供たちの全体像を活写することを優先するがあまり、諏訪の視点は同感情を共有するジャンとジュールの関係にフォーカスすることができなかった。当惑気味の視点は映画の構成だけでなく撮影にも影響が見>>続きを読む

幽霊と未亡人(1947年製作の映画)

5.0

傑作。人間が人生に想いを馳せる際はいつも一人なのだと語る人物配置、一段二段と引いて船長の切り返しに至るカメラが好き。ラスト、映画のみに許された時間の交錯に泣く。

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

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欠損への意識、縮図的な描き方もそこまで上手くいってる気はしないが、好きな映画。

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow(2019年製作の映画)

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このアニメシリーズには馴染みがなかったので、ほとんど前情報もなく薦められるがままに観た。尺や歌唱シーンの演出に満足はせずとも、この映画は某底抜け大作が成し得なかった着地と継承をきちんと果たしている。

修道女(1966年製作の映画)

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先が見えぬ回廊がここまで恐ろしかった映画はない。

ビリディアナ(1960年製作の映画)

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ブニュエルの思想を顕著に示す重要作だが、ベストではない。

来る(2018年製作の映画)

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アルジェントと中川信夫への表面的なリスペクトが癪に触るが、どこを貶そうが暖簾に腕押しの感がある。あんだけ妻夫木の幼少期使い回すのに、ぼぎわんの話題が一瞬の説明台詞で完了したのが個人的にツボだった。

実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)

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これ以上の悪趣味は考えられないような絵面ばっかりでドン引きした、ぐらいの感想しか出てこないし、佐藤純彌の演出があまりにも直截的すぎて、この監督マジの狂人なんじゃないかと不安になったほど。とにかく以後の>>続きを読む

死にゆく者への祈り(1987年製作の映画)

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設定も配役も好きだけどいまひとつ。RAGEのネオンをバックにボブ・ホスキンスがブチギレるとか落下するミッキー・ロークが磔刑像にすがるとかたまに決めてくるだけに惜しい。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

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再鑑賞。キュアロンはもう出産とは切り離せない作家なのかと改めて感じる。ラストの海中からの再生なんかもそうだけど、ISS内の機器をへその緒に擬えたサンドラ・ブロック=胎児の表現なんかは爆笑した。

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

5.0

赤ん坊が衆目に晒された瞬間、階段を降りていくってのが好き。動物の隠喩的配置もブニュエルっぽくて嫌いじゃない。

カリートの道(1993年製作の映画)

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後期デ・パルマでは好きなほう、でもペネロープ・アン・ミラーのヒロイン造形がよくない。

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

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デ・パルマが社会通念を描くと偽善的すぎて嫌になってしまう。主観映像の多用は相変わらずだったが、崖での戦闘における唐突な画面分割は理解不能。

レニー・ブルース(1974年製作の映画)

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LDで鑑賞。ブルース・サーティースの撮影に惹かれて観始めたけど、劇パートから証言パートへの移行が一律すぎて怠い。疲れてたので折り返し地点で断念。

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

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メカスは限られた素材で語る術を知っている、要は方法の相違であって前衛的という指摘はよくわからない。家族からパンしたカメラが捉える、一人合唱に聞き入る母親、そして猫…エモい。

「だから走るんだ 子供達
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最後まで行く(2014年製作の映画)

5.0

イ・ソンギュンは相変わらずとぼけた風貌でここでも妹にどやされるダメ男を演じている。韓国映画のファンでもないので専らホン・サンスのイメージが念頭にあるわけだが、なんだかんだでお気に入りの俳優だ。あの落下>>続きを読む

札束無情(1950年製作の映画)

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フライシャーの必要最低限しか顕示せぬ語りはやはり制約によるものではなく、初期作においてはより明示的に際立って見える。それ故に評価は難しく、今の自分の手には負えぬことも痛感せざるを得ない。

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

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デヴィッド・ザッカーのような才能を期待したけどなんか違う、野暮ったい。

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

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たとえ「めまい」と「裏窓」の極私的で下品なパロディであっても「スカーフェイス」の停滞と断絶に比べたら可愛いもんだ。

ロマンシング・ストーン/秘宝の谷(1984年製作の映画)

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結構好き。ワニ皮ブーツと純白のヨットまで出て、猫は出なかったのがなんとも。

スカーフェイス(1983年製作の映画)

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ずっと観てたと思ってたら観てなかったので。町山某が蓮實にこれを貶されてキレてたけど、見る目ないよマジで。デ・パルマの中でも1、2位を争う退屈さだった、戦犯はオリバー・ストーンかもしれない。

王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン(2018年製作の映画)

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過去鑑賞。一作目の高低差アクションが消えたうえに中弛みしまくりなんで、シリーズは好きだけど低評価。

忘れられた人々(1950年製作の映画)

5.0

これは大好き。暴行の後景に選ばれる工事現場や廃墟の寂寞とした佇まいは最高だし、ペドロが見る悪夢の奇跡的なスローモーションには舌を巻かざるを得ない。非情だがハイボの死に様やラストの生死が阻む親子のすれ違>>続きを読む

十字砲火(1947年製作の映画)

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ヴェーラを逃したのでLDで鑑賞。蓮實がセレクトした要因はあまり掴めず、気に入ったのは劇場での回想と抱擁ぐらい。

姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

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幼少時は無邪気に楽しんでいた実相寺演出も今となっては奇をてらったものとしか映らないのが悲しい、というか30分以内で初めて実力を発揮する人なのではと認識を新たにした。この演出への傲慢さと孤高ぶりは今で言>>続きを読む

恐怖(2009年製作の映画)

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眠かったせいもあるけど中盤であまりノレず、光そのものが怖いってのは感心したんだけども。

ユーズド・カー(1980年製作の映画)

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思った以上に面白かったんでゼメキスはちゃんと観直していこう。

乱気流/タービュランス(1997年製作の映画)

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やはりロバート・バトラーはもっと評価されるべき、「エアポート'75」の筋をなぞりながら「エイリアン」的な閉鎖空間での追っかけへと転じて初めて機能する小道具類(クリスマスの照明、スケボーetc…)が最高>>続きを読む