瀧又麻祐さんの映画レビュー・感想・評価

瀧又麻祐

瀧又麻祐

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ナインイレヴン 運命を分けた日(2017年製作の映画)

3.4

崩壊したワールド・トレード・センタービル内のエレベーターに閉じ込められた人たちのお話。

実話ベースですが、オリジナリティが強めな感じがしました。それでもあの日、普通に起きて仕事へ行って、帰って家族と
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

5.0

今でも覚えている。報道で幾度となく見た強烈な映像。当時小さいながらもテレビの前で恐怖に震えた。

生存者がいないので、どこまで本当なのか定かではないけれど、それでもあの状況を打破しようと行動した乗客た
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ザ・タワー(2022年製作の映画)

3.0

うーん、正直あまり面白くなかったです…。いろいろ雑というか、説明がなくて難しかったです。

ツッコミどころ満載ではあるし、個人的には闇が覆って日光届いてないよなあ…って思うところが一番引っかかって、全
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

4.5

ドイツのラッパー・Xatar(カター)の半生を描いたお話。

めちゃくちゃ面白かったです。
正直、作品を見るまでXatarのことすら知らなかったのですが、こんなに楽しめるとは思いませんでした。

まさ
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.5

2回目の鑑賞。久しぶりに見たいなと思ったので。

後半の建築家として家を建てるため、"独自の材料"を使用し、見事家を完成させるシーン。ゾッとするのに、何故か嫌な気がしないのはなんでなんだろう。その後の
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.3

なんていうか、うまく言い表せないけど惜しい。何かが足りない。面白くなる展開なのに活かしきれてないというか。それだけじゃない気もするけど。

少し期待値上げすぎな部分もあったけど、それでも韓国映画の胸糞
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

おもしろかったー!
一般の人とちょっと違う感覚を持つ男。
恋愛経験は無いけど、知識だけは豊富な女の子。彼らが織り成す物語のテーマは"普通"とは何か。

とても心地のいい会話劇で、おもしろおかしくクスッ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.4

本年度アカデミー賞 脚本賞受賞作品ということで。

めちゃめちゃ会話劇というか法廷劇でしたね、ちょっと予告の感じからは想像外のお話でした。それもあってか正直肩透かしされた感が…。

裁判って動かぬ証拠
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

4.5

ダーレン・アロノフスキー監督長編デビュー作ということで。

いやあ…すごかった。めっちゃ圧倒されました。話の展開は正直難解なとこもありましたが、それよりも視覚的、聴覚的な演出がとにかく秀逸でのめり込む
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

出演はトム・ハーディただ一人。交わされる会話は電話の声だけ。高速道路を走る車内のみで展開されていくワンシチュエーション作品。

自業自得…。と言ってしまえば終わりだけど、
それでも、一人の男の痴話にこ
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.5

予告編を見たとき、北村龍平監督の『ダウンレンジ』っぽいなって思って、気になっていたので鑑賞。

あまり評価は良くないように見えますが、個人的には楽しめました。深夜のガソリンスタンドで何者かに狙われる女
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.5

新宿武蔵野館 1週間限定上映にて。

これはめっっっちゃ面白かった。
それぞれ秘密を抱えた男女5人が、あるひとつの失踪事件を軸に思わぬ形で繋がっていくお話。
なんてことないはずの点と点が、まさかの形で
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

5.0

とんでもなく衝撃的なドキュメンタリー。これはすごい。

北朝鮮がどういう国なのか、テレビやSNSでなんとなくこういう国だと朧げながら認識していて、決して良いイメージは無く、というかそれを遥かに凌駕する
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

深夜に見たい作品だなって思った。

『コーヒー&シガレッツ』のように、なんてことのない、タクシー内の出来事を映し出す、5つのオムニバス作品。

おもしろい、おもしろくない、というより、"こういうことが
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

いやあ…。すごい。すごいもん見た…。男たちみんな哀れ。変なプライドを持つのはやめましょう。

世界観も唯一無二。すごい。なにこの世界。
白黒とカラーの使い分けも良くて、白黒は外の世界を知らない。カラー
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.5

超良かった。ほっこりと寂しく、でも前向きになれるお話で。

アンソニー・ウォン演じる、チョンウィンの表情がとても良かった。前半の強面感から後半の心許した笑顔はギャップがあって最高。やっぱり良いおじさん
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マンダレイ(2005年製作の映画)

4.5

前作、『ドッグヴィル』の続きということで。

前作よりこっちの方がさらに救いようの無さが数段上に感じました。

今まで奴隷として扱われてきた人たちに『はい!自由です!好きなことをしてください!』なんて
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

5.0

すごい。。。
めちゃくちゃ面白かった。

こうやって、観客として見るとその異常さがよく見えてわかるけど、実際こういう閉鎖的で小さな村のコミュニティだとその異常さに気付かないんだろうなって思った。170
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フラグタイム(2019年製作の映画)

4.0

『どうにかなる日々』『あさがおと加瀬さん』の佐藤卓哉 監督作ということで。

3分間だけ時を止めて、その時間内で本当の自分をさらけ出す主人公とヒロインのお話。
純粋な百合物語な話…かと思っていたら、本
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

5.0

『ジョニー・トー漢の絆セレクション』より。

いやあ最高でしょう!!
これはしっかり"漢の絆"なお話でしたね。

みんなそれぞれカッコイイんだけれど、あの中だとアンソニー・ウォンが一枚上手というか。グ
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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

ハーベイ・カイテルの色んな表情が楽しめる顔映画。とにかく堕ちる所まで堕ちきった警官役。もはやなんで警官になれたの?って思うほどのクズっぷり。自分の子供に八つ当たりからのドラッグ吸引。冒頭からぶっ飛びす>>続きを読む

エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

3.9

『ジョニー・トー漢の絆セレクション』より。

サイモン・ヤムとレオン・カーフェイのキャラの対比がすごい良かったな。レオン・カーフェイはとにかく暴力的で気性が荒く、サイモン・ヤムは冷静沈着で伝統を守る古
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白日青春 生きてこそ(2022年製作の映画)

4.2

新宿武蔵野館 アンソニー・ウォンさん登壇の初日舞台挨拶にて鑑賞。

主人公は香港に密入境したタクシードライバーのチャンとパキスタンからの難民の子供、ハッサン。
予想はしてたけどかなりシリアスなお話。お
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.0

とてもいいお話でした。
大切な人がいなくなった後に、よりその人のことを知る。なんで隣に居た時にもっと知ることが出来なかったんだろう?と後悔してしまう。でもその後悔を背負って、また前に進んでいく。

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ジャンプ、ダーリン(2020年製作の映画)

3.3

なんだろう、なんかいまいちバチッとハマらなかった感があったかな…。

どうすればいいのか分からず迷う主人公が、祖母と過ごしながら自身を見つめ、少しずつ変わっていく感じは良いんだけど、、、話があっち行っ
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

5.0

いやあ、すっごい痺れた…
めちゃくちゃおもしろかったです。
先の展開が全然読めなくて、いつぶりか分からないくらいに手に汗握って鑑賞しました。いやー、ホントすごい。。。

精神的に疲弊気味なヤンに対して
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ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)

4.0

めっちゃ面白かったです!
ジョニー・トー特集が間近なのと、香港ノワールを見てみたいということで、お借りしたDVDにて鑑賞しました。

ノワール作品といえば、ガチガチな展開だったり、複雑な人間構図があっ
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燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.7

『香港のネオンが9割も消えていたことを知っていたか?』というチラシの謳い文句に対して、え?そうなの!?というのが正直な感想で、驚きを隠せず鑑賞しました。

かつては100万ドルの夜景、香港の夜景といえ
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

5.0

最高でした。完璧すぎる再編だと思います。星5じゃ足らない。前回の三部作を知ってるからこそ、その良さは格別でした。全く新しい一つの物語として生まれ変わっています。

劇中音楽、役者陣の演技、演出、作画。
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

5.0

アニメシリーズ第2期エピソードの劇場版スピンオフ作品。2024年一発目は今作品でした。
初公開時から何度も見てる作品ではありますが、春に第3期を控えてるということもあって再鑑賞。

やはり大きな特徴は
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.9

御成座・『オナリック・ショック映画祭』にて。2023年の映画納め作品が本作でした。

愛すべきクソガキ!ミミ!!

初公開時から2回目の鑑賞ではありますが、やっぱり面白いですね!クソガキ過ぎる主人公・
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.0

御成座・『オナリック・ショック映画祭』にて

いやあ……。なんというか、、、って感じで言葉が出なかった。もう本当にやってる事が最低すぎる。伝えたいメッセージ性とかはわかるけれども、それでも過激すぎまし
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.9

でこぼこしてるようで、実は芯の一本通った真っ直ぐな映画に感じました。

多様性が当たり前になっている今だからこそ、昔のしきたりとか伝統とかを重んじたい気持ちもわかる。けれどそれでも自分は自分らしくない
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良かったです。
いや、良かったというか、面白かったというか、フィンランドの映画って"普通"に寄り添ってるなって思いました。
このお話も普通の人々の何気ない日常から恋模様を描いてて。私たちが
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.3

ニコラス・ウィンディング・レフン監督デビュー作ということで。

やり手の麻薬密売人がどんどん沼っていく1週間を描く話で、とにかく薬物売る→買う→お金が無い!どうする!?的な流れ。正直ずっと同じ感じなの
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.8

"そして、次の曲が始まるのです__。"

テレビアニメシリーズからずっと追いかけてる身からすると、オープニングのユーフォニアムのファーストカットで何かこう、グッと来るものがあります。

久美子3年生編
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