かめこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.0

勇気。
声でかい人や叫ぶ人苦手だからこの映画は静かでとても観やすかったです。小樽の冬景色とも馴染んでた。
明確には描写されないものの各々が抑圧されてきたことは明らか。それを絆して背中を押してくれる娘、
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ミス・シャンプー(2023年製作の映画)

3.5

眉毛。
お初のギデンズ・コー監督。過去作は知らないけどエンドロール見る限りはお茶目な方なのかしら。とりあえず有名な『怪怪怪怪物!』を観たいと思えるくらい面白かったです。
心に小学生を飼ってるのであのノ
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

蛾。
バリー・コーガンさんはやはり不快感と不安感を与える天才ですね。愛憎、羨望、野心…色んな感情を見せてくれました。
冒頭の暗算野郎がやばくて勝てないかと思ったけど余裕で凌駕してきます。そして最後まで
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

カセット。
生活ものジャンル好きな人間としてはもうほんと…堪らんでした。あと仕事できる人好きなので寡黙且つ丁寧に熟すのも最高。
都内のトイレってあんなにおしゃれなんだと思ったらそういうプロジェクトなん
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

願い続ける。
ストーリーは普通だったけど100周年故のオマージュもりもりでそちらの加点も!主張しすぎない感じも◎。
生田絵梨花さんが乃木坂46出身なのでアーシャは清楚系キャラと勝手に思ってたらかなりパ
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.0

完璧な芝居。
オリジナルも好きだけど(若干記憶曖昧…)超えてきたんじゃないかってくらい映画として完成度が高い!タイトルの付け方も上手いこと。
どう見ても年齢差がある2人なのに一瞬引きつつも周りが受け入
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

無線。
クリスマスムービーと聞いてまさか〜って思ってたら本当にクリスマスムービーでした。要所でリースの音鳴っとる。
ジョン・マクレーンのキャラ、主人公としてめっちゃ良い…。死体の服にメッセージ書いて見
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市子(2023年製作の映画)

4.0

味噌汁。
市子の失踪日が自分の誕生日でした。
杉咲花さん、『夜行観覧車』の時からずっとその演技力に惹き付けられていたけど今回も抜群の吸引力です。舞台挨拶で戸田彬弘監督が言っていた"眼の引力"が、市子は
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チャンス商会 初恋を探して(2015年製作の映画)

4.0

心に居座る岩。
冒頭から若きチョン・ヘイン氏。知らなかったから嬉しい。
いやはやこれはやられましたね。老害すれすれ頑固爺ちゃんの可愛い恋でも見守るかーと思ったらそんな仕掛けが…。2人のデートキュートす
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

心のカメラ。
大枠はなんとなく感じつつ、結局よくわからなかったなー。ビデオカメラの画質が絶妙に悪い感じのエモさはあるけれども……うーん。要所から伝わるカラムのどこか不安定な要素への印象は2周目に入った
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

手口。
詩的な印象の強い中、こんな勢いのあるフランス映画初めてかもです。倫理観については一旦捨てましょう。
分離してないそれはモザイク処理で切り離されたらモザイクなくなるの個人的にツボってしまった…ど
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

向き合えない。
やはり加藤拓也監督の作る地獄の空気感好き。『わたし達はおとな』はまだ学生だから遠目に眺められたけどこちらはもう…。
終始煮え切らないし保身的な態度の綿子も普通に悪いけど、最後の言い合い
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

本能。
何回観ても面白〜。毎度ニック(32)に恋をしてしまう…ずるい狐。
そしてこのポップなポスターで社会派バディものなのが堪らんです。ユートピアを捩った地の中で、主人公であり正義感が強いジュディです
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.5

光。
今回もエイリアンの造形がいい具合に気持ち悪くて良い。
前作からJとKの立場が逆転し、5年を経てしっかりと成長した弟子が今度は記憶なき師匠に教える構図がとても好み。合わないバディは記憶飛ばして清算
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空に住む(2020年製作の映画)

2.5

虚構。
全然わかんなかった…。全体的にそんな言い回しする?みたいな台詞ばかりで誰も好きになれない珍しい作品。この世界、全員ポエマーなのか?
特に時戸。初対面タメ口とか家来て料理作らせるとか電話開口一番
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.5

たまゆら。
終盤のカオス展開は事前にお話伺ってたので覚悟できてたつもりだけどなんぞこれwどこまでが本当で、どこからが盛りかわからない。それにしてもわざとらしすぎて。
霊より実際こんな事件が賃貸物件であ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

まる阪。
2作目は失速する流れが多い中前作に劣らず面白い!くっだらない壮大な茶番劇は健在!出演俳優達もみんな楽しそうなのが良いですね。
一応産地が大阪の人間なので多少複雑な気持ちを抱えつつも、基本は笑
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(2023年製作の映画)

3.5

遊び。
タイトルを改めて刷り込んでくるファーストカット、そしてそこからも只管に首首首!からのあの着地、好き。
ストーリーはもう少し予習すべきだったと反省。荒木村重、誰ぇ状態なのは流石にあかんかったです
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

適者生存。
高所恐怖症なので友人とチャレンジ。割と序盤から手汗びっしゃびしゃだしずっと胃の辺りがきゅってしてましたわ。ちなみに自分、鳥恐怖症でもあるので…。
ハンターの底抜けのポジティブさとそれに説得
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

自立。
ずっと観たかった作品の再上映、ありがたや。これは10代後半〜20代前半に味わいたかった内容だけどそうなるとイーニドに腹立てて終わってしまいそうだから今で良かったかも。
ティーン半ばのスカーレッ
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.0

連帯。
最高にくだらなくて下品だしモラルほぼないけど、全員アホなのと謎の勢いが大好きなのでめっちゃ笑いました。おバカティーン映画好きなら刺さる筈。
ちゃんと『ファイト・クラブ』へのリスペクトがあったの
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

擬態。
マジョリティとマイノリティ、お互い理解はできないことがあっても見守ってて欲しいものだと思いました。癖もまた然り。人の数だけあるもので誰も傷付けてもいないのにありえないと一蹴されるのは悲しい。
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大逆転(1983年製作の映画)

3.5

実験。
タイトル、上手いなー!
テイストはコメディですが結構根深いテーマでした。最近は親ガチャという言葉もよく聞きますし。金持ちの道楽って基本悪趣味だよなぁ。
とはいえ爽快方向へ向かっていってくれるの
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

4.0

二の腕。
ワンシチュエーションものの会話地獄、やっぱり面白いな〜。普通に富裕層じゃなくても全然楽しめます。我々はあくまでムササビの視点で。
これ系にありがちなやべぇ奴が都度更新されてく感じ本当に好きで
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

許し。
まず着眼点がすごい。こんな泣きっ面に蜂なんてレベルじゃない悲惨なことをよく思い付きますね。
ゴジラの造形や与えてくる絶望と迫力に関してはかなりハイレベルでは!発光した時の終わった感は相変わらず
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ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

4.0

クッキー。
この王道コメディに感動要素も混ぜ込んだ感じ、ジム・キャリーさんにしかできないですね。全能の力を手に入れて調子に乗ってる描写も彼故の愛おしさ。
神のパワーとはいえどんどんお利口になっていくイ
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

3.5

使い古したバスタオル。
長っいタイトルにどたばたコメディを想像しましたが思ったより全然人間ドラマ!
余裕がないと早口になるの覚えありすぎて、最後の先生の台詞が染み入る。
元アイドルを演じる元アイドルの
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.5

チョコミント。
シンプルすぎるストーリー。そして色彩が可愛い。アクションシーンはもっと盛り盛りに欲しかったなー。
主人公、なんか既視感あると思ったら『ザ・コール』でめっちゃ怖かった女やんけ!そして監督
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

路上。
アイナ・ジ・エンドさんの歌声、好みかと言われるとそうでもない筈なのに何故か心に残ります。が、フェスのシーンは普通に許可取れやの気持ちが先行して乗り切れず残念。しかも初手で嘘を吐くな。
イッコは
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

ハグ。
なんだか不思議な映画。良い意味でも悪い意味でも思ってたのと違いました。果てまでリベンジキメて欲しかった気もするけどこれで良かった気もします。三浦貴大さん、相変わらず嫌な役やらせたら天才。
これ
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blue(2001年製作の映画)

3.5

2番目。
今となっては非常にレアな、女子高生を演じる市川実日子さんと小西真奈美さん。調べたら本当に同い年で、身長も1cmしか変わらない長身の2人が歩いてるだけで画になりすぎですね。顔の系統が正反対なの
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.5

しっちゃかめっちゃか。
業務が忙しい時は未だに私の中のりりこが降臨して「もうこんな仕事やりたくないよ」となってしまうくらい心に残る人物。
改めて見るとちょっと暴君すぎですね。羽田ちゃんも「私がいないと
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.5

芋虫。
これはもう世界観の勝利。ほぼほぼ字幕付きで邦画じゃないみたいでした。リャンキの異国語風の日本語変に喋ってるだけなのめっちゃ笑う。
これを思春期に観てたらバンドは始めないだろうけど、もっともっと
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.5

100年。
強すぎるアッセンブルであり同窓会。全作品を観ている訳ではないのにこんなにクるものとは。
2Dも3Dも関係なくディズニーキャラクターがわちゃわちゃしてるだけで愛おしい。絵柄や頭身の違いもこれ
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

灰色。
思春期に起こりうる地獄を全部詰め込んだ作品。狭い世界故に逃げ切れないのがまた残酷です。景色の綺麗さも皮肉。
各々苦しみはある中、女性陣の対比が印象的でした。「デブになったら」「モヒカンにしよっ
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

出る杭。
ソフト自体は知ってましたがまさか裏側にこんなことがあったとは。今となっては当たり前のファイル共有の仕組みですが当時の基準だと間違いなく革新的。
刺殺事件があっても包丁メーカーは捕まらないし、
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