kamekichi313さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

4.0

色んな事件や疑惑が同時進行で起こって、怪しげな人物も複数名敵味方に関わらず現れて、最後まで真相が分からない筋書きは複雑で引き込まれる。コナン君の本性を知るらしきキャラクターや蘭の戸惑いも見所。スタイリ>>続きを読む

名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.5

終盤に向けてのハラハラどんどん動くストーリーは見事。スムーズな画面の移り変わりと、キャラクターの顔にズームしたりする画面の動きは、シュールな笑いもあって、どんどん引き込まれた。コナン君の小さすぎる身体>>続きを読む

スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)

3.5

田舎から上京した全ての人の、心をぎゅっと掴むような、丁寧で優しい感情を描いたストーリー。父と娘が大学の進学のための家探しで東京に来て、変化を始める関係性は臨場感たっぷり。右も左も分からないのにも関わら>>続きを読む

待つには遠すぎた初恋(2018年製作の映画)

3.5

爽やかでアート性の高い映像と、みずみずしくて甘酸っぱい素直で柔らかい雰囲気のストーリーが心地よい。コミュニケーション能力が高い故の代償で、誰かと居ても空気として存在する主人公のもの悲しげな感じや心に抱>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

現代美術や美術館がテーマの映画作品はほとんどないので、終始洗練された空間やものやファッションスタイルが出てくる映像は、美しくて心地が良い気分を楽しめる。登場人物たちは気取っていて静かなのに、どこか恥ず>>続きを読む

総理の夫(2021年製作の映画)

3.3

立派な家柄に生まれたのに、世間や欲に一切興味なく、赤ちゃんみたいに鳥を追って生きる主人公は、ある意味総理よりも現実離れしていた。総理の夫という題名なのに自覚が一切なくて、他人事なのがコメディ。動きがぎ>>続きを読む

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.5

数分間の間に、SFの醍醐味タイムトラベルの面白さがいっぱい詰まっていて、発想が良い。映像が光を当てただけで、安っぽいドラマっぽさがあるのはもったいないところ。並行世界と殺人行為の部分を、よりかいつまん>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.5

時間軸を逆再生させる手法が斬新で凄い。冒頭から伏線があるが、シーンごとに過去に向かって断片的に映画が進行していく謎と、途中に挟まれた白黒映像の電話シーン、主人公が記憶喪失のようなこと、手がかりが刺青と>>続きを読む

タグ(2018年製作の映画)

4.0

毎年5月の1ヶ月間、何十年も鬼ごっこをし続けてきたおじさんたちが、今年は訳が違うと決死の作戦に挑む、コメディ映画の隠れた名作だった。あらすじを読んだ時点で、これは面白いと確信したし、実話に基づいている>>続きを読む

つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.0

水かさがどんどん増していく海の上の家に住むおじいさんが、ふとしたことから過去を見つける旅に出る。周りの家が沈んでいって、明かりがひとつになって、一人静かに亡き妻を思いながら暮らしている姿が最後まで切な>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

なかなかナイーブな青年の愛情のテーマを、中盤まではとにかく上品に洗練されたスタイルの映像や繊細な音楽で表現していて、終始心地が良い映画。終盤に向けて描写が生々しい部分も多くて、流れもたどたどしくなる。>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

バッドマンで異彩を放っていたジョーカーの、殺人鬼になるまでの背景を描いたストーリー。もともとは複雑な家庭環境で発作に妄想にと精神疾患を持ちながらも、何とか社会で真っ当に人を楽しませようとしていたのに、>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.0

また明日は当たり前だと思っていた、切ないやるせない気持ちがストレートに表現されていて、彼らだから出来る終わりの作り方の発想は凄い。大人になって久しぶりに再会しても変わらない、男たちの友情とノリと子ども>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.3

人間を越えた生物との戦争のため、悪党たちの正義?の最強部隊が作られる。笑い要素多めでもグロさや怖さ少なめで、純粋に楽しめる作品だった。不死身のレベル違いの魔神が、急に人間社会を破壊し始めるのは、突拍子>>続きを読む

パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.2

白や鮮やかな色が映えて、フレンチシックな室内や景色の背景など、映像が綺麗。静かな登場人物の語りが多く、音楽も静かで、全体が暗いのはよくも悪くもフランス映画らしい。ブルーの部屋着も葬儀の黒いコートも、ど>>続きを読む

空(カラ)の味(2016年製作の映画)

4.0

リアリティーの追求が映画の枠を越えるくらいで、当事者だから分かる本当の姿がそのまま俳優に生き写しされている。特に家族が問題に直面するシーンの緊迫感や咽び泣きの様子は本物の感情が爆発していて凄い。有名な>>続きを読む

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.0

スーパーマンが誕生するまでの物語と、地球を守る戦いが丁寧に描かれる。序盤からCGを駆使した壮大な遥か前の時間の惑星の世界観が見事で、反乱や惑星の終末にハラハラしたが、地球に切り替わってからはほっとした>>続きを読む

後悔なんてしない(2006年製作の映画)

2.0

主人公が婚約者のいる男性と恋に目覚めて、後戻りできないところへいってしまう。恋愛映画から急にサスペンスに変わったり、事故が脈絡なく起こったり、突拍子のない展開がかえって入り込めない。画質がホームビデオ>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.5

今までの心強い味方たちに加えて、新たなメインキャラクターも登場して、時間の経過をより感じさせられた。地下の闇の中での戦いが多く占めていて、画面が暗くダークな雰囲気が際立っている。2時間半越えだからなの>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

大傑作の小説の最終話を世界同時発売するために、9人の翻訳家が監禁されるが、予想外の方向に進んでいく。何よりもストーリー自体がどんどん方向を変えて急発進し続けるのでとても面白い。はじめに全員が屋敷に集合>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

3.0

狂喜的殺人を繰り返すピエロ姿のジョーカーは、前作のマフィアや闇の結社より桁違いに強く、ルールをもたない気まぐれの遊びは恐ろしく気味悪い。サイレンの不協和音の音楽がホラーな気分にさせる。味方がどんどん突>>続きを読む

うちの執事が言うことには(2019年製作の映画)

2.0

大富豪の息子が当主になって、ミステリアスな新執事と不審な事件に挑むストーリー。THE少女漫画なので、ファンか中学生までしか楽しめない印象。メインキャストが棒読み芝居で、設定が極端なだけにお遊戯会に見え>>続きを読む

しあわせのカップケーキ(2017年製作の映画)

1.0

2人の男性に迷う、普通の女性のありきたりなストーリー。作られたセットの雰囲気丸出しで、安いコント番組はホームドラマのような映像なのが残念。ファッションもダサくて、展開ものろのろで、30分で脱落。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.0

両親を殺された大富豪の青年が、正義のために、権力者が犯罪で牛耳る腐敗したゴッサムという都市の黒幕に挑む。バッドマン誕生までの流れが丁寧に説明されていて分かりやすい。自らのトラウマのコウモリに化けること>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

コーヒーと煙草と人が織り成す他愛もない瞬間を集めた、オムニバス白黒映画。オープニングのクレジットから既に、モノトーンでグラフィック、音楽もお洒落さが際立っていた。淡い濃淡の白黒の映像に、白黒のコーヒー>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

地球外生命体のシンビオートを人体実験に使う闇を抱えた巨大組織と、偶然寄生されてパワーを手に入れた記者の主人公は真実を暴こうとして追われることになる。スパイダーマンにも登場するスライムのような黒いグロテ>>続きを読む

サッドムービー Sad Movie(2005年製作の映画)

3.5

ひとつの街で起こる、色んな形の愛を描く王道な群像劇。独特のメルヘンでノスタルジックなポップだけど退廃したファンタジーな雰囲気が他になくて魅力的だった。撮影方法にこだわりを感じられて、淡いオレンジの光と>>続きを読む

ハッピーエンド(1999年製作の映画)

3.3

夫と愛人の間で苦しむ女性と、浮世離れした夫、愛人の間の気味悪い関係性を描いた作品。序盤から魂が抜けたような堕落した生活をしていた男は、何かが欠落していて怖さを覚えたが、突如として豹変した衝撃はあと引く>>続きを読む

優しい嘘(2014年製作の映画)

4.0

ありふれた家庭の妹が自殺してしまったことで、謎に包まれた理由や過去が明らかになっていく。陰湿な人間関係を暴く挑発的な演出かと思いきや、意外に正統派のドラマで、音楽や編集もシンプルなところは好感がもてた>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

英国の片田舎に住む移民の冴えない青年が、偶然ブルースの曲を聴いたことで世界が変わっていく実話。嫌っていた街も厳しい父も、逃げようともがき始めるとどんどん大切に思えていくという、優しい世界は等身大でノス>>続きを読む

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.0

マーベルユニバースであまり語られなかったハルクの歴史が存分に描かれていた。主人公役が違った雰囲気の俳優なのは少し戸惑う。冒頭で、身を隠したバナー博士がアルバイトで謎の緑色のジュース工場で働いていたのに>>続きを読む

HOMESTAY(2022年製作の映画)

4.0

見ず知らずの第三者目線で、立派に見えて実は家庭内崩壊している家族に入り込む設定は、ミステリーやサスペンスに近い感覚でぞわっとくる不気味さが面白い。高校生のヒロインと幼馴染みとの三角関係も甘く切ない表情>>続きを読む

完璧な他人(2018年製作の映画)

3.5

立派な大人の夫婦や恋人たちが、集まって軽はずみなゲームを始めたことで、本性が明らかになっていくストーリー。何度も映画化された人気の脚本で、忠実にリメイクされていて、コロナの話題になったり時代背景もプラ>>続きを読む

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.0

今回の敵は、催眠映像で人々を洗脳させる敵。前作同様、古き良き時代のスパイ映画みたいなスタイリッシュさ全開のお洒落な雰囲気は良かった。ただ、敵が普通の人間だったり、キャラクターの進化があまりなかったり、>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.0

愛する人が死んで、絶望しながらも新たな仲間と強敵に挑むストーリー。デッドプールがとうとうX-MENと学校で合流するシーンは興奮した。映画大好き設定は変わらず、ディズニーやマーベル映画のキャラクターに例>>続きを読む

スターガール(2020年製作の映画)

3.5

淡く切ない不思議な転校生と男の子の恋愛と青春のストーリー。ミュージカル映画ではなく、アートカルチャーの要素があるファッション映画だった。夕暮れのようなオレンジ色の柔らかい光の使い方が印象的な撮り方で、>>続きを読む