kamekichi313さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

デュアル・ラブ(2021年製作の映画)

1.5

☆表の顔トップモデルと本当の顔小学校教師のヒロインの、ギャップにときめく。チェンジするときの華麗な動作や変化の大きさは見所。
☆設定は華やかで視点なのに、ただのラブロマンスものでありきたり、展開ものろ
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ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

3.5

☆天才的な発想で、はじめは2人だけでプラットフォームの島を作って、人が集まって独立国を作ってしまった男のドラマチックな話。半世紀以上前の実話に基づくということに驚く。
☆段々と島は孤立していって、家族
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カフェ・ソスペーゾ ~優しさがつなぐ一杯~(2017年製作の映画)

1.0

☆コーヒーが暮らしの活力と社会的な人のつながりとして根付いているイタリアナポリの、面白い文化を知れた。お喋り好きで伝統的な家族や土地を愛する価値観を感じる。コーヒーが人生の一部になっている数人の人にイ>>続きを読む

恋をするなら今宵のディナーで(2022年製作の映画)

3.0

☆食事会で出会った2人の女性と2人の男性がもしも選んだ相手と別の人同士カップルになっていたら、というプロットで、Aの世界→Bの世界→Aの2ヶ月後→Bの2ヶ月後→、というように構成されていて、初めて見る>>続きを読む

上流階級(2018年製作の映画)

2.5

☆政治汚職、資金洗浄、不倫、欲や野心のためにどんどん悪いことをする夫婦のお話。複雑な権力闘争に巻き込まれていくプロットは絡み合っていて面白い。
☆ファッションは見所。黒を基調とした高級感あるスタイルは
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最凶女装計画(2004年製作の映画)

1.5

☆爆笑潜入捜査もの。
☆最初のシーンから江頭2:50越えの黒人が2人出てきて、この映画は何だ?と開始1分で衝撃と爆笑だった。更に2分でどんでん返しは落差が凄すぎる。
☆ポンコツ黒人警察官もブロンド白人
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独身の行方(2011年製作の映画)

2.5

☆2人の男性が対照的な性格で、どちらも憎めないのが王道スタイルの香港ラブコメ。大団円。
☆超高層ビルのオフィス越し、夜の街中を歩いて建築を見せるシーン、煌めくタワーでのラスト、ときめくシチュエーション
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おと・な・り(2009年製作の映画)

2.5

☆普通は迷惑だと思う隣の住民の音も、何となく気に入って、ノンバーバルなコミニュケーションを楽しむ2人は余裕があるなと思う。10年後の今ならトラブルになってもおかしくないレベル。
☆加湿器の給水音、コー
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.0

☆母と中学生の息子のまっすぐな関係性を中心に、父の残した言霊のような何かの力で結び付いて必死に生きる普通の人の物語は、特別だった。貧乏でもトラウマがあっても誰かがいなくなっても、信念があれば生きていけ>>続きを読む

詩人の恋(2017年製作の映画)

3.0

☆人と人の距離が近づくときの、言葉に出来ない心の色んな気持ちが丁寧に描かれている。偶然起きた、いびつな関係性や翻弄される姿を楽しめる。色んな形の愛情が溢れる、ほっとする良作。詩的な言葉のやりとりと人同>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.0

☆マーベル特有の、展開の早さや勢い溢れる良さが出ていなくて残念。ストーリーが進まず、時間も長いのでつまらなかった。ディズニーテンプレートで好みが分かれるように思う。
☆キャラクターの葛藤などテーマ性が
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望み(2020年製作の映画)

3.5

☆日本的な家族観や道徳観の典型のようなスタイルのサスペンス。
☆殺人事件に巻き込まれた人のそれぞれの葛藤に焦点を絞って、細やかに描かれている。
☆刃物が物語の鍵を握っている。重要なシーンや大きな転換点
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背徳の王宮(2015年製作の映画)

1.5

☆北朝鮮の喜び組の歴史物のようなストーリーで、絢爛な雰囲気が独特。
☆畜人の女の剣舞シーンが何度かあるが、格好良くスタイリッシュでハリウッド映画に引けを取らない凄さがあった。
☆序盤から次々と人や動物
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現地(にいない)特派員(2016年製作の映画)

2.5

☆屋根裏部屋の密室を舞台に、エクアドル解放戦争のレポートをでっち上げて、嘘が壮大に展開するストーリーは、ぶっ飛んでいて面白い設定だった。
☆音楽やBGMが安っぽくて、映像の色味や明るさも低予算ドラマの
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

☆現代で家柄と生まれに翻弄される2人の立場の違う20~30代女性の繊細な姿が、小説のように描かれていた。その異文化交流は化学反応のようで引き込まれる。やっぱり同じ育ちの人としか生きていけない現実は少し>>続きを読む

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.5

☆離婚危機の夫婦とナンパ師とその家族たち女性たちのシェイクスピアのような現代アメリカの大団円。愛を色んな形で見せていて、複雑な関係性がどんどん変化していって面白い。
☆最初の数分で、次々とひとつの家族
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

☆映画の「音響」にスポットを当てた映画はほぼないので革新的で、細部までこだわりがありながら、ゆっくりと分かりやすく見せてくれるドキュメンタリー。
☆グラフィックが綺麗で、NHKでありそうな上質な化学の
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ハリウッドを斬る! ~映画あるある大集合~(2021年製作の映画)

3.5

☆次から次へとハリウッド映画の名シーンが取り上げられて、思わず「あるあるー!」となる効いた解説は面白くて、第2段も観たいドキュメンタリー作品。映画マニアなら共感の沼だと思う。
☆色んな角度から映画のベ
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.0

☆ラブコメかと思いきや、サスペンスからSFまで、最後まで結末が読めない、何でもありな突飛なストーリー展開だった。
☆ゆったりした落ち着いたテンポだが、悪夢と現実が混乱した状態で交錯していて、悲劇的な展
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心のカルテ(2017年製作の映画)

3.0

☆摂食障害の患者の世界を、大袈裟に演出しすぎず、個性的な治療法と患者たちの有り得なくもない境遇だけでストーリーが面白く仕上がっていた。
☆出口が見えない話だが、主人公の潔く切れ味鋭い性格と周りのピエロ
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ダイヤルM(1998年製作の映画)

3.5

☆映画「ダイヤルMを廻せ」のリメイク作品で、重厚感ある雰囲気を楽しめる作品。
☆洗練されたスタイル、存在感抜群なキャスト、ゆったりした時間感覚の中にある事件的要素、映像がシックに煌びやか
で90年代後
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OCD 〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜(2017年製作の映画)

3.0

☆強迫性障害の違った症状を抱えた6人がトラブルで密室に閉じ込められたら、、という設定と、ストーリー展開の盛り上がり方、予想外の結末が演劇的大団円で面白い。
☆映画「おとなのけんか」のような構成で、スペ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.0

☆主演の2人の醸し出す雰囲気がぴたりと揃っていて、爽やかさっぱりな感じが心地よい。
☆オープニングのクラスの輪に入りきれないシーンから、一転して主人公に捲し立てるシーンに変わる構成が、かすみの性格や思
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

☆キリストの神に対する価値観が正反対の神の代表者が、立場を超えて敵から無比の友になる実話は、映画の枠を超えるパワーがあって、観る価値を感じる。
☆大聖堂での枢機卿会を皮切りに、カトリック教会の大行事な
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

☆ニューヨークのラテン系移民街の人々の孤立と葛藤がテーマで、逆境でも自分達の文化を忘れず讃えるエネルギーや格好よく個性的な雰囲気を存分に楽しめる映画。
☆マヌエルミランダの才能が見事に発揮された楽曲が
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

☆色んな形の母性愛、家族愛がテーマで、膨大な時間と距離に翻弄された主人公の境遇が実話に基づいて描かれている。
☆幼く小さな主人公が兄とはぐれ列車に閉じ込められて泣く序盤のシーンが、これからの壮絶な運命
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

☆空白の時間を存分に楽しめる映画。会話の途切れやひとりの時間の流れが心地が良い。
☆無駄なBGMや演出がほぼなく、同じ空間での数人の会話だけで面白い映画が成立していて完成度が高い。純粋に脚本が良い。
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.0

☆誰もほんとうの自分をみてくれない、葛藤の中でもがいて生涯を終えたノーマジーンの悲惨さと華やかな世界で輝くギャップを描いていて、吐き出せない苦しさが伝わってくる。
☆映像が古きよき黄金時代の映画を超高
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浅草キッド(2021年製作の映画)

5.0

☆師匠とたけしの、表立って見せないけれど、芸を通してお互いを思う心意気に心揺さぶられる。売れっ子になった後、師匠は落ちぶれてしまっていても、教えを大事に忘れずに、触れられないようなところもボケて笑いに>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

☆ピアニストの厳しい孤高の世界を、さわり程度ではなく、内側から描き出すような繊細さに、音楽への愛を感じる。
☆カメラワークが凄い。斬新な視点から撮っていたり、人物の心の揺れに合わせた動きや、対称性ある
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

☆老舗出版社を舞台に、派閥争いや野心をもったホワイトカラーの人たちの駆け引きが楽しめる。
☆作品全体は半沢直樹を限りなくマイルドにした感じで、スリリングさが最小限なのは残念。みんな際立ったキャラクター
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