はなればなれのマチルダさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

はなればなれのマチルダ

はなればなれのマチルダ

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壊された5つのカメラ パレスチナ・ビリンの叫び(2011年製作の映画)

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確かに壊れたカメラは5つだったけど、6つ目のカメラあるじゃ無いですか…。Five broken cameras と言い切るのはナンセンスなのでは…。
ジャーナリストであり、カメラが生きがいなのかもしれ
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映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

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プロット甘いし、サウンドうるさ過ぎるし、何より編集ゴミ過ぎでドキュメンタリーとしての出来栄えは最悪だけど、アリス・ギーの功績を全地球人が知るべきだと思うので観る価値はあります。

Itsy Bitsy(原題)(2019年製作の映画)

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久しぶりに衝撃を受けた。この学校に来て観た映画の中で暫定トップ。(他の生徒もそう言っている人が何人もいた)エディティングとシネマトグラフィーが抜群に良いと思ったら、クレジットでエディティングは私のチー>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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まさかのチンチン映画だった。ミッドサマーよりマシではあった。

天使のたまご(1985年製作の映画)

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普通に分からなかったしみんなも分かってなかった

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

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直前に学生のショートフィルム観てたから、いかに編集が適度に合理的でカメラが安定しているかが際立つ。やはりタラちゃんは面白い。
ヨーロッパ人と映画観ると普段ならフッぐらいのところを大笑いしてくれるから清
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リビング・イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌(1995年製作の映画)

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私の映画学生人生最初の映画となりました。スティーブブシュミってまじで良い。劇中劇テイク重ね過ぎてて可哀想、見てるだけでクタクタになる。

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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ややフィクションチックな演出が前半は良いなと思っていましたが、それが仇となって少しヤラセとか出来レース感が出てしまっていたのが勿体無いかなと。校長がキャラクタライズされ過ぎているのも気になりました。そ>>続きを読む

アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)

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ありがたいことにほぼ全てのロジエDVDを頂きまして…。ようやく観られた訳です。奇しくもみんなのジャック・ロジエ中でしたが。
ブルー・ジーンズのような空気を想像していたら妙に真面目で面白かった。一周して
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悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

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ジーン・セバーグが可愛い過ぎること以外に何ら面白みのない映画。あの夏以降、私の人生は色を失ってしまいました的な演出自体は良かったけれど。

お早よう(1959年製作の映画)

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狭苦しく建ち並ぶ集合住宅の隙間小道を、襖の開いた平屋の部屋と同じようなフレーミングにして相変わらずの奥行き効果を見せていて、カラーの喜劇であれどもやはり小津の小津調映画でした。
個人的には、世紀の名台
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彼岸花(1958年製作の映画)

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相対性理論映画というべきか、因果応報映画というべきか。
「女は強くてなハハハハ」なんて言ってるとしっかりしてやられるし、「会社なんて行かなくてよろしい」と選択の余地無しに決定が下されますし。

にして
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麦秋(1951年製作の映画)

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泣けるほど良い、こんな傑作はない。
「心配」という漢字は心を配ると書きますが、それを相互にやり合う茶の間に泣かされ、風に揺られた静かな風景に泣かされました。
原節子は勿論、淡島千景も三宅邦子も驚くほど
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晩春(1949年製作の映画)

4.8

爽やかな笑顔で自転車を漕ぐ原節子は国宝です。

今も変わらず私の一番は溝口ですが、少しそれが揺るぐほどに久しぶりに観た小津が面白過ぎて、満を持して蓮實重彦の小津安二郎を買ってしまいました。
にしてもラ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

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久しぶりに小津を観てみたら、驚くほど面白くて驚いています。成長したのか、歳をとったのか。

特に前半、相当前屈みに切り返すのにたまに切り返さないでオフスクリーンから流すもんだから以降それが気になって仕
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お遊さま(1951年製作の映画)

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初手の画作りから、これは私の好きな溝口だぞと思ったらそのはず、撮影は宮川一夫でした。あれだけ自己主張をせずにモノクロフィルムに自分が居るカメラマンはこの人しかいないのではないでしょうか。

悲壮感漂う
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

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流石にこれはショーン・コネリー時代の007過ぎて笑った。ボンドの下敷きがこのケーリー・グラントだと思うと感慨深いです。

フィルムアートにも参照されていた、ハイアングルのフレーミングがセオリー通りの意
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.8

ポーランド映画史上最も重要な作品、という言葉では余るほど恐ろしく素晴らしい作品だった。
ちょっと暫く考えたい…

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

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さすがはモーゼ、水の上を歩いていました。
奴がプールに踏み込むが早いか、私がそれに続く光景を予期するが早いか、独りで「うぉー」と声を出してしまいました。アキにしてやられた。


何故、レニングラード
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小説家の映画(2022年製作の映画)

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ホン・サンスって観た気になってたけれどほとんど観ていないことに気が付きまして、映画館に赴いた次第です。
感想は後ほど。

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

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ようやく観た。思いの外とても良い映画だった。これはフライヤーが良くないな。

波止場(1954年製作の映画)

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どう考えても、カザンの映画界における功績は軒並みならないものだけれど、赤狩りに全てをかき消されてしまいますよね…。ぬくぬくと21世紀の日本に生きる私なんぞには到底想像出来ないような波乱の物語があるので>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

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もはやクレショフ効果を使うことさえしないただのタケシがそこにいるだけですが、馬鹿だなと蹴飛ばすことも出来ないような妙に芸のあるデレクジャーマン的演出等も面白いし、作品によっては強過ぎる久石譲の音楽も今>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジブリ映画は一通り見てはいますが、その大半が幼少の記憶なのでstudio ghibliレベルの話は分かりませんが、色々と詰めが甘い感がして仕方がありませんでした。
これだけ挑戦的なプレスをしておいてこ
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

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いつものジグザグしているキアロスタミ映画だと見せかけて、何かが決定的に違う。終始落ち着きませんでした。後にどう転がるにせよ、異物を取り込んでいたからでしょうか。

反復する日常を映画で模倣することで生
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ホームワーク(1989年製作の映画)

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これまた強烈な…
キアロスタミ自身が一人称のイランに含まれるから、ああいった大人の圧力を自分が自分の映画の中で体現にすることによって、イラン社会の状況を浮き彫りにさせているのかもしれない。そう言った意
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パンと裏通り(1970年製作の映画)

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ダサいショットとかもあったけど、この頃から、人を撮っているようで世界を撮っているキアロスタミ映画が間違いなく確立している。

コーラス(1982年製作の映画)

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Like someone in love の原型なのではないかと思ってしまった。
補聴器を外した老人の室内と、子供たちの叫び声の対比が良い。そしてこれをコーラスとしたのもまた良い。

苦い涙(2022年製作の映画)

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アミールの全てが性的過ぎてみてられなかった。どんなに服着てても裸より艶めかしくて、オゾンはとんでも無い役者見つけてきました。

これだけファスビンダーをなぞっておきながら、全く違う作品を創り上げるんだ
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

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米露共作のちんけなスパイ映画のような演出ばかりに見せかけて、かなりの秀作。

戦後のドイツを舞台に、夢と現実が交錯している様子を1991年製作ながら、モノクロベースに時々カラーを織り交ぜたり、20世紀
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Summer of 85(2020年製作の映画)

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時々核心をつくようなショットや台詞はあったものの、この手の美少年の同性愛映画から一線を画すような秀逸さは無い。死の語りも気怠い食事も草原のサイクリングも全て既視感があるし、sailingの大合唱の辺り>>続きを読む