はなればなれのマチルダさんの映画レビュー・感想・評価

はなればなれのマチルダ

はなればなれのマチルダ

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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

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不愉快感を昇華できなかったただ不愉快なだけな不愉快映画。私の大好きなスコープをきもい使い方しないで欲しい…。

ピアニスト(2001年製作の映画)

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偏屈したユペールが、少女のような瞳に涙を浮かべてカメラを見つめてしまったらもう我々は息が出来ない。終始、あまりの惨さとその美しさに全ての体力を持って行かれたが、ラスト2シーン、そのコントラストは狂気の>>続きを読む

終電車(1980年製作の映画)

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メルヴィルとファスビンダー混ぜたようなテイストで始まって、しかもレオーがいなくてやっぱ物足りないかもーとか思ってたけどラスト、終電車で愛のエチュードを聴けて/観れてうるうるしちゃった。
皆も言うように
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その夜(2021年製作の映画)

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3ショットに1回ぐらい痺れるほど完璧なフレーミングだった。多分凡人だと一生かかっても見つけられない寸分の狂い無い完璧なショット、はあああ…

アルプス(2011年製作の映画)

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やっぱりスコープは良いわぁ。閉塞的な物語に終わり無く掴みどころも無い空間の感覚。そして、スクリーンに映る者たちは駄々広いフレームの中にいることを知らずに必死に息継ぎする場所を探している。やはりスコープ>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

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ケリーライカートって49ぐらいなのかと思ってたらもう60歳なのね。彼女の映画はいつもひねくれ者で溢れているのに、限りなく瑞々しく、初春に芽吹く花々の上を飛び回る蝶のような躍動感の只中にオーディエンスを>>続きを読む

日本のシドニー(仮題)(2024年製作の映画)

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ユペールと半径20m以内で同じ空気を吸ったことがハイライトのヨーテボリ映画祭にて鑑賞。

憎しみ(1995年製作の映画)

4.7

こんなにセクシーなカメラオペレーションは観たことがない。スタティック至上主義の私にとってかなりの革命である。

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

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映画史トップクラスで4Kレストアする価値がある、しなくてはならい作品、クレールドゥニは英雄です。

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

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序盤、ゴダールを観ていると錯覚してしまったから徐々にトリュフォーらしさが出てきた時に何が起こっているのか軽く混乱し、中盤はかなり狂ってはいるもののしばらくトリュフォーを観ていたのに、ラストでやっぱりゴ>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

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めちゃくちゃ楽しみにしてたのにクソつまんなくて流石に驚いた

関心領域(2023年製作の映画)

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普通に画だけの話で義務教育の教科書の写真みたいな映画だなって思って観ていたら、そもそも教育カリキュラムに組み込まれるべきある種写実的な作品でした。

ドウロ河(1931年製作の映画)

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アケルマンの「囚われの女」を観て、ああ私の映画のタイトルこれだったじゃんと思って今度こっち観たら、ズン、ズンズンッっていう今回の映画で私が無意識に構成したフレーミングとモンタージュをオリヴェイラが10>>続きを読む

囚われの女(2000年製作の映画)

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私の映画も「囚われの男」にすれば良かったかしら。

砂丘(1970年製作の映画)

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怒ったアントニオーニがニューシネマを撮るとこうなるのか…。
空っぽの寂れたバーでおじちゃんが1人煙草を吸うシーン。そもそもズームしていたカメラがガラス越しに被写体に寄って、ズームアウトしていったのには
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

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良いところを突いているのになんか違う。めちゃくちゃ集中して観させてくれたけど。色々書きたいけど疲れ過ぎて無理だから思い出して気が向いたら書きます。

The Unseen River(原題)(2020年製作の映画)

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今の私のことそっくりそのまま写し取ったみたいな映画だったから驚いた。睡眠、過去未来、恋人。にしてもショットの完成度が高過ぎて喰らった。

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

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レオーのために作られたような愛すべき映画だった。久しぶりにヌーヴェルヴァーグを見たけれど、やっぱり良すぎる、愛おしい。ただ、何故かドライヤーの初期が思い出されたのが気になる、なんだったんだろう。

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

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その場の雰囲気で一発で撮ったとしか考えられないようなカメラオペレーションと、死ぬほど緻密に計算されているであろうライティングが美し過ぎて一生見ていられると思った。

Lick the Star(1998年製作の映画)

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ソフィア・コッポラは遡れば遡るほど良いと思ったのにめちゃくちゃ嫌いだったわ…。私が若かっただけでもう私の監督ではないのかもしれない…。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

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70分にこれだけだけ詰め込んでもしっかりと地に足を付けて、たまにスキップしながら進んでいく、気持ち〜 これは特にアキの映画経歴が反映されててまた良い。

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

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色が良い。いつもとは違うベクトルからの温かみ、でもやっぱりアキは良い…。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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今まで自分が何を観ていたのか恥ずかしくなるほど深度浅いしめちゃくちゃパンするし(汗)不思議なのが、プロレタリアート・トリロジー1作目なのに1番新しい感じがする。ニコチンの量は初期に遡るにつれて増えてい>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

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ずっと不思議だった。アキの作品は殆ど誰も喋らないのに、どのショットもこれでもかというほど多くのメッセージを受け取る。それは役者の演技と作品背景によるものだとばかり思っていたが、そのほぼ全てはショット割>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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冒頭の工場描写はレネを思い出したのと同時に、やはり、無機質に動き続けるものを限りなく無感情に捉えたショットが好きだ思った。果てしない唯物論的社会中で、取るに足らないプロレタリアートたちが、流れるプール>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

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砂の女より好きだった、やっぱりめちゃくちゃ気持ち悪くて良い。感想は後ほど。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

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濱竜の"普通"の演出力にはやはり脱帽するしかなく、もはや笑えてくる領域ではあるが、5時間の中で一貫性というか、統一性というかが無い画作り、フレーミングには異議を唱えたい。旅館での麻雀シーンの小津的切り>>続きを読む

(1997年製作の映画)

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登場人物、片手で数えるぐらいしかいないのに全員同じ顔に見えたけど、間違いなく同じ顔に見える人を選んでいるからですね。

幻の光(1995年製作の映画)

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ここから始まっていたのかと思うと、是枝さんもやはり面白い才人なのだなと思う。にしても、エドワード・ヤンの画作りと侯孝賢の音作りに良く影響されてるのが手に取るように分かる。
ただ360pでしか観られなか
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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ヨーテボリで観れてたらもっと面白かったのになと。イタリア式上手いこと働いていました。

あなたの微笑みはどこに隠れたの?(2001年製作の映画)

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ジャンマリーストローブってエレガントな貴婦人だと勝手に思い込んでたけど、bullshitしか言わないブチギレグランマでめちゃ笑った。ユイレは部屋を行ったり来たりして煙草吸うぐらいしかせんし。でもたまに>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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かなり良かった。ちょくちょくやり過ぎて冷める部分もあったけど、特殊なことを可能な限り詰め込んでみた力業にしては良く回転していた。
エマ・ストーンの衣装、必ず肩張ってナイスでした。

パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)

4.7

結局人は愛にしか生きれないのだと思います…
ガス・ヴァン・サントのとナタリー・ポートマンの特に良かった。

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